の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

ワット プラタート ソーン ケーオ

2023年01月08日 | ペッチャブーン

コーキリン リゾートからワット プラタート ソーン ケーオの日の出を待ちます。


午前6時8分の撮影です。









朝食は2回のテラスから、ワット プラタートソーン ケーオを眺めながら戴きます。











食後のコーヒーを数回おかわりして寛ぎ、午前9にチェックアウトです。
ワット プラタートソーン ケーオはプミポン前国王(ラーマ9世)の在位60周年を記念して仏教修行の施設として2003年に建立された寺院です。パー ソーン ケーオはこの辺りの地名で「星を隠す崖」という意味があり、標高800mの山の上に建っています。

黄金色の仏塔は7層の蓮華を重ねた形をしており、柱や壁には信者から寄贈された豪華なベンジャロン磁器、色タイル、輝石で装飾され、人気の観光スポットになっています。

仏塔の北には南南東を向いた高さ45mの五仏座像が配置されています。五仏座像はラーマ9世の85歳の誕生日を記念して建立されました。


























背面からの写真は2019年11月撮影です。
向いの山の白い横筋が国道12号線です。


2014年のローイクラトンをタークで過ごしコーンケーンへ移動途中で、当時は仏塔の煌びやかさが話題で初めて参拝しました。
今回宿泊したコーキリンリゾートを1km入った山麓の土産物屋の駐車場に車を置き、長い階段の参道を登っていきました。五仏座像はまだ建設中でした。
今は、山頂にも大きな駐車場が出来ています。

コーヒーショップは麓の駐車場入り口にありました。今は洒落た喫茶店がたくさん開店していますが、当時はこのお店だけでした。
価格は結構高いようです。アメリカン、エスプレッソはホット30バーツ、アイス45バーツ、モカ、カプチーノのホット45バーツ、アイス50バーツです。




















去年の大晦日にワット プラタート ソーン ケーオに参拝した友人が写真を送ってくれました。人気の観光スポットだけ有って、早朝のようですが善男善女で芋の子を洗う状態です。
これでは、僧侶の瞑想修行の障害になっています。





午前10時30分に寺院を後に、話題のカオ コー風力発電所(トゥーン ガーン ハン ロム)に寄ってからバンコクへ戻ります。南に25km行った山の上に発電風車が林立し、花が植えられ公園として開放されているようですが、グーグル ナビに従って進むと、学校の校庭を通過するように指示しています。平日で校内にはたくさんの学童がいます。注意しながら進むも、道は校舎の裏へ通じる細い道になります。近道なのでしょうが、この先10km以上、このまま進むには無理があり、引き返して住人に道順を聞きます。次ぎに入った道路も進むにつれ、道は穴だらけで、舗装は殆ど剥がれています。風力発電所のある山の麓には来ているようですが、登坂道が見当たりません。一帯にはリゾート ホテルが点在しており、そのうちの一軒で女将さんらしき女性が掃き掃除をしているので尋ねると、車を見ながら、乗用車では無理、ピックアップ トラックなら行けるとの返事です。確かに、山の斜面に道らしきものが見えるが、未舗装で斜面を直線で登るような、四駆車でも厳しそうな道です、
乗用車で行ける道路を丁寧に教えてくれましたが、心が萎えてバンコクへ引き返すことにしました。
午後7時の帰着で、全走行903kmでした。

プー タップ ブーク

2023年01月07日 | ペッチャブーン

冬の人気観光スポットはタイ北部の山岳地帯です。ペチャブーンやルーイは特に気温が下がり夜間は0度近くなるため、寒さと雲海を求めてタイ人が大集合します。
そんな人気スポットのひとつ、プー プッタ ブークへ行きます。シープーム ロッジングから36kmです。
午前7時30分スタートします。
前日に間違えた国道2372号線から国道2331号線に入り、この三叉路からプー プッタ ブークまで17.3kmで、標高1,768mまで登ります。ただ、麓の海抜は不明ですが、急勾配でヘアピン カーブの連続で、ギアを一段落としての登坂です。




















プーヒンロンカー国立公園入り口手前の休憩所に午前8時50分到着です。
山岳民族(モン=Hmong 族)が果物や衣類を売っています。
半袖シャツしか持って来ず、作務衣のような長袖服と焼き芋、ゆで卵を購入して展望台で休憩です。

プー プッタ ブークの名前はよく聞いていたが場所が分らず、グーグル ナビに従って来ましたが、この道路は過去に何度も走行した道路です。前に通ったときは、やや下った所に集落(バーン ドイ ナム ピァンデーン)があっただけで沿道は野菜畑だけしたが、いまは集落から展望台近くまで狭い斜面にロッジが埋め尽くしています。

2009年2月撮影の一帯の写真です。








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この先がプー ヒン ロンカー国立公園のペチャブーン側の入口で、38km走るとピサヌローク側の料金所になります。ペチャブーン側料金所の手前を右折して2km進むとプー プッタ ブークで、山岳民族の土産物屋が坂道に軒を並べています。そこから数百メートルの急な坂道を登ると展望台があり、見渡すとやはりロッジが建ち並びます。

標高1,768mの碑文と裏面に温度表示板があり、21℃を表示していました。午前10時30分です。
















餅米でできたタイの五平餅、カオニョジーです。




富有柿の手前にあるのはモンカイという果物です。水気がなくパサパサで芋のような食感です。


野菜はここで収穫したようですが、果物は殆どが中国、韓国産とのことでした。
写真のような痩せた山岳部では、野菜の収穫しかないようです。
ただ、観光パンプレットには12月から1月にサクラが満開となっていましたが、見える範囲ではサクラの花はないです。

午前11時10分に下山、国道2372号線と三叉路手前のペチャブーンの特産品、マカム(タマリンド)と加工品をバンコクのお土産に購入です。





国道12号線へ出る手前でカノムチーンの昼食です。食堂の裏に成っていたマカムの実です。
12時40分に食事を終え、少し早いですが宿泊のコーキリン リゾートに向かいます。およそ25kmの距離です。



午後1時40分、コーキリン リゾートにチェックインです。
このリゾート ホテルはインスタグラムでフォローしている ”siam manao” さんが紹介されておられたので、気に入り宿泊を決めました。前日の宿泊を希望したのですが、満室で1日ずらしました。

コーキリン リゾートは、ワット プラタート ソーンケーオが建つ山の谷を挟んだ西側の丘陵にあって、直線距離では1.3kmです。
部屋数は10棟でハイシーズンと言うことで、一泊朝食付きで2,600バーツです。今回の旅行の4日間の宿泊費より高くなっています。

丘陵の斜面に部屋があり、結構厳しい坂を荷物を持って登っていきます。希望すればカートも利用できそうです。
荷物を置き、広い庭から写真撮影です。













午後5時30分前の日没からワットプラタートソーンケーオのライトアップされた風景も素敵です。仏塔のライトアップは午後6時17分でした。







カオ・タモーラットの石仏に参拝する

2015年01月23日 | ペッチャブーン




メトロポリタン博物館の「消えた王国 -5世紀から8世紀の東南アジアのヒンドゥー、仏教彫刻」展の解説書を見ていると、シー・テープの環濠遺跡の西15km程のカオ・タモーラット山頂付近の洞窟に彫刻された、9世紀のドヴァラヴァティー時代の仏陀立像が載っていました。
ラーチャブリーのカオ・グーの洞窟「タム・ファー・トォー」の仏陀像とよく似ているので参拝に行くことにしました。

前日はロッブリーで宿泊し早朝にカオ・タモーラットに向かうことにします。
サラブリー、ロッブリー、ナコーンサワンの丘陵一帯には広大なひまわり畑があります。特にロッブリーはバンコクから近くて訪れる人も多く有名ですが、見渡す限りのひまわりはナコーンサワンに軍配が上がります。
訪れたのは1月17日、やはり花の満開は11月、12月でほとんどの畑が種になっていました。それでも花を探し求めてやって来た車に出会います。
種になった畑もそれなりに趣向はあるのですが・・・。





市内の遺跡は西洋人ツアーであふれており、午後3時に「ロッブリー・イン・リゾート」へ行くが満室になっています。
第二ロータリー近くの運河沿いにある「ロッブリー・レジデンス・ホテル」に宿泊します。
朝食付きで600バーツです。宿泊料がロッブリー・イン・リゾートの半額で、あまり期待していなかった朝食ですが、全く問題がない朝食でした。





ホテル敷地内にあるレストランです。ステーキを注文しましたが、柔らかい肉で焼き方も文句なく美味しくいただきました。
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午前7時20分スタートです。第二ロータリーから運河沿いに国道3196号線を北上、バン・ミーで国道205号線を東へ7km走り、国道3326号線を再び北上して国道1号線を横断、国道は2219号線に変わりシー・テープへ北東に延びています。約110kmのコースです。

ロッブリーの県境を越えシー・テープまで20kmぐらいから、進行方向左手に高い山が見え始めました。個人経営の小さなガソリンスタンド「トーン・カセット・タイ・オイル・ステーション」に寄り店先にいた女性に裏山の名前を訪ねると、達者な日本語で話しかけられ「カオ・ヤイ」(大きな山)との返事です。石仏の写真を見せて、山の上に仏像があるか尋ねても知らないとの答えです。
念のためガソリン・スタンドのレジに座っている娘さんに山の名前を尋ねると「カオ・タモーラット」、行ったことはないが山の上には仏像があるとの答えです。
一帯には山がいくつかあって、その中で一番高い山を地元の人は通称「カオ・ヤイ」と呼ぶようです。ちなみに高さは1500m(標高:1550m)です。
娘さんには山までの道順を教えてもらい出発です。

国道2219号線をそれてカオ・タモーラットが近づいてきました。道端の民家で揚げバナナを売っている老婆がいました。仏像の写真を見せて最終確認しますが、彼女が教えてくれたのはシーテープ環濠遺跡でした。

カオ・タモーラットの麓近くまで迷うことなくやってきました。

初めて目にする標識です。表通りにも立てておいてほしいものです。



山火事があった後のようで、一帯は黒く灰になっています。
麓の民家の娘さんが歩いているので、登坂路を尋ねると、道らしきものはなく、山の裏に回り込むため1人で行くのは難しい、との答えです。
暇なら一緒に登ってくれるように頼むが、用事があるため登れないと言うことで、村長に電話し案内人を探してくれました。



20分程待つと村長がパットさんという男性を連れてやってきました。







 「マームイ」と言う蔓性のマメ科の植物です。

竹に絡まって、いたる所にサヤがぶら下がっています。このサヤは繊毛に覆われていて、触れると体に刺さり痒くて痒くてたまらない代物です。
パットさんはマームイの少ない登り道を選んだり、道を塞ぐマームイを鉈で切り落として進みますが、後から歩くと繊毛が舞い上がったり、体を伏せて通ってもリュックがマームイに当たって腕や露出した身体が痒くてたまりません。
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マームイの花です。
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パットさんです。70歳を超えているそうで、こちらのペースでゆっくりと登れると思ってましたが、とんでもない健脚でどんどん先を進んで行きます。



山火事の灰の上に、熱で枯れた竹の葉が積り、油断をすると滑ってしまいます。

侵食で出来た、石灰岩の自然の階段です。

1kmを過ぎたあたりからもう足が上がりません。心臓は破裂寸前です。とにかく休憩です。呼吸が整い歩き出しても10m進まないうちにダウンです。
パットさんは「あと500m、心配するな。頑張れ、頑張れ。」と励ますけれど、僕は「頑張れな~い、歩けない。心配はしていない、山は無くならな~い。」と腰を下ろしたっきり。
その間もパットさんは、手ごろな太さの竹を探しては鉈で切り倒し、何かを作っています。
何を作っているのか聞く元気もありませんでした。、



最後の急斜面です。上から「到着した。」と呼ぶパットさん声が聞こえます。
写真では分かりませんが、急勾配で写っているロープを手繰り寄せながら登ります。



やっと到着です。大きく口を開いた鍾乳洞です。洞窟内の面積は1.5ライ(2400㎡)となっています。
午前10時20分にスタートして、12時46分に到着です。2時間26分も費やしています。




鍾乳洞の中央に出来た石柱に、蓮の花の上に立つ、説法印の仏陀立像が彫られています。

仏陀のお顔は西洋人の蒐集家が持ち去ったそうです。



石柱の右側にも3体の像と仏塔が彫られています。







洞窟の奥にも3体の菩薩像と仏塔が刻まれています。
やはりお顔は削り取られています。
仏教徒である日本人には仏像のお顔を削り取ることは考えられないことですが、西洋人にとって信仰の対称でない仏像を傷つけるのは問題ないようです。

洞窟内から外を見ます。

入口の右にも横穴があって、何か彫刻に痕があるようなので登って行きます。
パットさんは何もないと言っています。





午後1時58分に下山します。洞窟内には1時間12分の滞在でした。



麓の礼拝堂も燃えたようです。
午後3時7分に麓まで戻って来ました。下山は3回休憩して1時間9分でした。

パットさんの話では1時間30分で登坂できるそうです。休憩は1回に30秒で十分だそうです。
僕は1回に10分以上腰掛けていました・・・。
彼は、これからバンコクへ戻るのかと心配してくれますが、とてもそんな元気はありません。汗とマームイで身体が痒くてたまりません。一刻も早くシャワーを浴びるため、シー・テープでホテルを探すことにします。
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シー・テープから国道21号線をバンコク方面へ7km進んだところの国道沿いに「ピチャ・ワリー・リソート」がありました。外観も新しく一泊600バーツで、朝食にお粥とコーヒーがあると言うことで、即決です。午後4時15分チェック・インです。



リゾートの入り口で従業員が休んでいます。横に腰をおろし、「カオ・ヤイへ登って、マームイに触れて身体が痒くてたまらない。」と話すと、全員大爆笑です。「シャワーを浴びて、天花粉を何度も塗りまくれ。」とアドバイスをしてくれます。結局皆さんマームイの洗礼を受けているのです。

シャワーを浴び、さっぱりしたところで、まだ宿泊客がいないのをいいことに下着一枚で廊下に出て、穿いていたGパンとリュックに付いたカオ・タモーラットの埃を叩いたのが大失敗でした。付着していたマームイが、山では痒くなかった脚や上半身に刺さって大変なことになりました。

午後5時17分、晩飯を買いにシー・テープ方面へ戻ります。国道21号線の正面に靄に霞んだカオ・タモーラットが見えます。

焼き飯とスープを買ってリゾートまで帰ります。



開放的だろうと二階に部屋をとったのですが、この階段を上るのもたいへん苦痛でした。