の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

プー・パテープ国立公園の山野草

2015年09月28日 | ムクダーハーン
昨夜、テレビを見ているとプー・パテープ国立公園の山野草が満開だというニュースが流れていました。市街からだとおよそ15kmです。
これは見に行かないわけにはいきません。本日の予定を少し変更して、プー・パテープ国立公園に寄ってから、タート・パノムからサコーン・ナコーンへ行くことにします。

午前5時54分起床。部屋の窓からメコン川を撮影、雲のあつそうな、まだ暗い道路には街灯が点いたままです。



朝食を済ませ午前8時20分スタートです。ホテルの朝の前景です。
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国道2034号線をメコン川に沿って14km南下するとプー・パテープ国立公園へ通じる道路です。

1km進むとプー・パテープ国立公園の入り口です。





95~120万年前に熔岩が流れてできた小高い岩山に、浸食によって造形された、キノコや帽子を被せたような奇岩が並んでいます。







奇岩の間を縫うように登山道が通じています。

奇岩の間にはムラサキ色の花が咲いています。

キノコのような岩です。

帽子を被っています。







名前はわかりませんが、ピンク色の花も咲いています。





立ち並ぶ奇岩を抜けると視界が一面に拡がります。

岩肌の低くなったところを、山に降った雨があつまり、流れとなり山野草が育ちます。まず白い花を咲かせた群れが広がっています。





高さ10~15cmほどの背の低い花です。



水溜りもできています。そこには赤い茎でピンクの花が咲いています。

やがて黄色い花が混じります。









蘭の一種でしょうか・・・。













紫色の花もあります。テレビで見たのはこの花の群れでしたがこの一帯には見られません。





同じ黄色い花が咲いていますが種類は違います
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他にも花卉や草花が雨の恵みを受けて咲いています。













花の小さなアザミです。






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麓の土産物屋では近所の主婦が樹脂テープを編んで篭や小物入れを作って販売しています。

いずれも百円から数百円の安価なものばかりです。

ワット・バン・ヤングのパーウェット

2015年09月26日 | マハ・サラカーム
パー・ウェット(パー・ウェットサンドン物語)の重要な場面で、ウエットサンドン国王が霊験ある白象を与える場面です。旱魃で苦しみ、白象を貰い受けに来た隣国の使者に承諾の灌水をしています。
【パー・ウェットサンドン物語の内容は2014年5月28日にアップしている「イサーンのシム(布薩堂)・ワット パ レライ」を参照してください。】

白象を貰い受けた8人のバラモンです。

白象を隣国へ与えた国王は、国を追放されることになりました。自分の財産を人々に分配します。



王国から追放されるウェットサンドン家族の乗る馬車を引く馬を貰い受けに来た4名のバラモンです。





追放された森で野草や木の実を採って生活します。





虎に襲われる猟師です。





水牛に乗る男の首が、後ろの女神(?)によって刎ねられています。

仏陀に灌水する人たちです。



上段は帰国するウェットサンドンです。






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堂の背面は天界と地獄を自由に往来し、地獄で苦しむ人を助けるマライ尊師図です。


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仏伝図もあります。













僧坊の下に吊るされた、巨大なわな式の漁具です。
私の郷里でも子供のころは河川に仕掛けている家もあり、長さ50cm、直径で2、30cmぐらいの小さなもので、とれた魚をその日のおかずに調理していました。割竹を筒型に編んで、一方にジョウロ状の返しをつけ、一方を束ねて縛っています。郷里では「のぞ」と呼んでいました。
その後上流にダムができ、湧水は枯れ、河川はコンクリートとなり、流れは汚水を流すどぶ川で魚も棲めなくなってしまいました。

ワット・バン・ヤングの入り口です。

国道2063号線に戻り、国道2045線でローイ・エットへ向かいます。ローイ・エットのバイパスを時計回りで国道2044号線へ出ます。国道2044号沿いには空港があって整備された道路になっています。

午後2時50分になりました。ガソリンスタンドに併設されたコンビニで食料を買い込み昼食です。
この後、ポーン・トーンで右折、国道2136号線で、「プラ・マハ・チェディ・チャイ・モング・コーン」仏塔を左手に見ながら、ムクダーハーンとの県境の峠を越えます。
さらに、国道2370号線へ山道を越えます。なぜか、対向するのもやっとの山道で警察の検問が行われていました。窓ガラスをを開け、顔を見せそのまま通過します。
ラオスからの密入国者の輸送ルートになっているのでしょうか。
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午後5時20分、16階建てのリバー・シティー・ホテルにチェックインです。ルーム・ナンバー9009号室です。
宿泊料は回転展望レストランでの120バーツドリンク券と朝食付で960バーツです。

荷物を部屋に置き、屋上へ出てみました。メコン川と川向うはラオスの都市サワンナケートを眺望します。

メコン川上流を見ます。2006年年に開通したタイ・ラオス友好橋が遠くに見えます。

メコン下流です。右端に見える高さ65.5mのムクダーハーン・タワーが低く見えます。

リバー・シティー・ホテルの外観です。最上階の円形部分が回転展望レストランです。

午後6時30分、暗くなり再び屋上まで上ってきました。







ドリンク券でカクテルを飲みながら夕食です。

バンコクからムクダーハーンまでの軌跡です。バンコクから772kmの走行です。バン・パーイから337kmです。

再び「ワット・バン・ヤング」へ

2015年09月25日 | マハ・サラカーム
午前10時35分、プラサート・プアイ・ノイをあとに国道2297号線をさらに進み、国道3020号線を東へ走行、国道219号線へ出て北行します。
ローイ・エットからクッチナラーイを通り、山越えでムクダーハーンへ行くことにします。

国道23号線との合流交差点を右折、国道2063号線を東行してローイ・エットへ向かいます。途中、この年の4月に訪れた「シム」と呼ばれるウボソット(布薩堂)の壁面に仏画の描かれた寺院「ワット・バン・ヤング(ワット・ヤン・トゥアン・ワララーム)」を再訪しました。

寺院は国道2063号線から脇道を1kmほど入ったところにあるのですが、道路に案内板もなく、脇道を間違えて曲がってしまいました。
タイでの田舎道は、幹線道路から散在する集落を一筆書きのように結びながら奥へ奥へと入っていきます。一方向の場合もあれば、たくさんの集落を結んで別の場所で幹線道路に戻る場合もあります。
ワット・バン・ヤングへは、およそ15kmの大回り走行して、何とか辿り着くことができました。
ずいぶんと遠回りをしました。

ワット・バン・ヤングの山門です。

山門の両脇で寺院を守るのはライオンです。

布薩堂の全景です。





堂内へ入り、全ての照明を点灯します。





本尊両脇の虎です。






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前回は2014年4月14日、午前9時30分に訪れています。
ブログを作成するときは、カメラ撮影した写真から選択した画像の画素数を落とし、貼り付けていきます。そして写真に文章を付けています。そしてできたのがこのブログですが、参考に改めて昨年5月29日にアップした「イサーンのシム(布薩堂)・ワット バン ヤング」を見て、全く変わり映えがしないのに愕然としたのですが、そのままアップしました。

プラサート・プアイ・ノイ

2015年09月16日 | コーン・ケン
バン・パーイから国道23号線を東へ11km、国道2301号線を8km南下、さらに国道2297号線に入り15km南へ走ると右手にクメール遺跡「プラサート・プアイ・ノイ」又は「プラタート・クウ・トーング」があります。
11世紀から12世紀の建立でバブーオン様式とアンコール・ワット様式の混在するヒンドゥー遺跡です。
東向き寺院で東西の楼門と周壁に囲まれ、中央の基壇の上に3基の祠堂と東南角の基壇上に経蔵を配しています。周壁の外にはコ字形の聖地が囲んでいます。

写真の蛇王アナンタに横たわるヴィシュヌ神は中央祠堂のまぐさ石です。

遺跡東から全体を見ます。

東楼門の右にある偽扉です。



偽扉のまぐさ石と破風です。



ピラスター(飾り柱)です。



東楼門の左に位置する経蔵を周壁の外から見ます。破風は雄牛ナンディに乗るシヴァ神と妻のウマーです。
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東楼門をくぐり抜けます。

東楼門内側のまぐさ石と破風です。



基壇上の3基の祠堂です。塔上部は崩れ去っています。



中央祠堂です。ブラフマー神殿です。まぐさ石には大蛇アナンタに横たわるブラフマーです。





北側祠堂です。





北側祠堂の祀られているリンガです。

南側の祠堂です。





経蔵内から南側祠堂を見ます。

経蔵です。







経蔵の東壁面です。



ナンディに乗るシヴァ神と神妃ウマーです。クメールの都から遠く離れた地方の素朴さのあらわれた彫刻です。


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西楼門を祠堂基壇上から見ます。

西楼門です。







遺跡西側から西楼門を見ます。



祠堂裏に積まれた寺院の石材です。
遺跡の修復は終わっていますが、コンクリートに着色した安易な修復が多く、使われなかった石材が大量に積まれています。
BLOGariの「の~んびり タイランド」で「サドックコックトム遺跡」の修復を紹介していましたが、石材の欠けた部分には新しい石材で補っていた工法とは全く異なる、お手軽修復です。ただ、サドック・コック・トムは新石材を多用しすぎていましたが・・・。



積まれた石材です。




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遺跡の片隅に設けられた祠です。参拝の人がおられます。

バン・パーイ(コーン・ケン)で泊まる

2015年09月15日 | コーン・ケン

「インパワ・ホテル」です。バン・パーイからコーン・ケンまで45km、マハ・サラカームまで68km、ナコーン・ラーチャシーマは145km、そしてチャイヤプームへは95kmに位置します。
周辺にはたいした観光資源もありませんが宿泊客は多いようです。

午前5時50分、室内禁煙なので中庭のサーラ(東屋)まで下りて行きます。





サーラに置かれた水盤に浮かべられた花です。リーラーワディー(美しい女性・プルメリア)が浮かべられているのはよく見かけますが、ここでは無憂樹の花が浮かべられています。
仏教の三大聖樹の一つで、お釈迦様が無憂樹の木の下でお生まれになりました。



ドック・ケーオ(月橘)、アンダマン・シュスボクと呼ばれ、強烈な甘い香りを放っています。
葉はゲーン(カレー)の香りつけに用いられます。

朝食です。







昼食がいつ食べられるかわからないので、朝食をたっぷりとっておきます。



午前8時50分スタートです。まず、イサーン中部にある最大のクメール遺跡へ向かいます。