の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

鍾乳洞に彫られたドヴァラヴァディーの仏様

2014年02月10日 | サラブリー
スーン・ヌーンを過ぎると国道2号線はサラブリーまで下り坂となります。イサーンが広大な台地であることが良く分かる道です。約90kmで240mを下りますが、下りきる手前のサイアム・セメントの大きな工場を過ぎ、しばらくして左折すると石灰岩の屹立した山並みとなります。人家もまばらな一本道を10kmほど走ると道路は途切れて山裾の山門をくぐります。さらに木々に囲まれた暗い道を進むと「ワット・タム・プラ・ポティサット」の仏塔が見えます。



「ワット・タム・プラ・ポティサット」の仏塔と周りの山です。





山の頂には竿が見えます。僧侶の話では寺院を取り囲むように屹立した山が三峰あって、毎年竿を交換するために登るそうです。

僧侶に鍾乳洞への行き方、洞穴内の照明の点灯の仕方を教えて頂き出発です。

鍾乳洞は山の中腹にあります。登山道には一応手摺りが付いています。

登ってきた道です。かなり急な登り道です。

登っている向かいの山です。

僧侶が話していたように、向かいの山の頂にも祠があって、竿が立っています。

山道途中の洞穴に安置された仏像です。

仏像横の鍾乳洞の内部です。目的の鍾乳洞はさらに登って行きます。

鍾乳洞の入り口です。手前の岩の後ろに入口があります。鍾乳洞の照明の点灯の仕方は聞いてきました。

入り口横の鍾乳石の流れです。下の穴は奥行きがあります。

鍾乳洞「タム・プラ・ポティサット」に入りました。溶けた石灰で滑らかな壁が出来た大きな部屋です。床面は流れ込んだ土で平らになって仏塔が安置されています。
入った所の右手上部、かなり高い位置にドヴァラヴァディーの仏たちが彫られています。

6世紀前半に彫られた、説法をする仏陀像です。

一番左に足を蓮華座に置き、右手の親指と人差し指を丸く結び、左手は着衣の裾を持ち倚座して説法をする仏陀、次に左手に数珠を持ち半跏姿のシヴァ、右手にチャクラ、左手に法螺貝、他の二腕を胸に組むヴィシュヌ、うずくまる苦行者、天を舞う二人の飛天が彫られています。
この彫刻は、5世紀中期のアジャンタ・第16窟の壁画との共通性が指摘されています。

この石筍にも何か彫られていますが鮮明ではありません。

横穴が何本かあり、照明に従って進んでいきます。湿気をおびた空気と、薄暗い静寂が不気味です。
まず、座仏に出会いました。

石筍です。

石碑が建っています。何が書かれているのか分かりません。

さらに進むと、また大きな空間に出ました。

別の道がこの奥にも通じています。

登った道とは別の道を下りて行きます。

寺院の仏塔がずいぶん下に見えます。

下り道の途中にも何カ所か滝の表示があって、水の落ちる音がしたのですが、疲れて立ち寄る元気がなく一番下の滝まできました。ここで一息つきます。

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7泊8日のオーク・パンサーの走行地図です。
総距離2270kmの旅でした。