ナコーン・サワンはチェンマイ、ターク、カムペーンペットと流れてきたピン川とナーンを水源にピサヌロークを経由したナーン川が合流しチャオプラヤ川となります。ナーン川はナコーン・サワンの手前30kmでパヤオを水源としプレー、シーサチャナライ、スコータイと流れたヨム川が合流しています。
また、チャオプラヤー川は下流50kmのチャイナートでター・チン川に分岐してスパンブリーを貫き、ナコーン・パトムへ流れタイ湾に注ぎます。
ドヴァーラヴァティー時代のまぼろしの王国、スワンナプームや環濠集落はター・チン川沿いに点々と残っています。
このようにナコーン・サワンは川を利用した南北を結ぶ要衝となりドヴァーラヴァティ時代から栄えます。
ピン川はタークまで遡りメーソート、マルタバンを通じてインドとの交易、ナーン川とヨム川の合流地点までナーン川と平行に走る国道225号線はそこで東へ延びてチャイヤプームへ向かいます。国道225号線は東西を結ぶ古道とも重複しており、沿線には古代都市跡が存在します。ピン川とナーン川の交わる南に212k㎡のタイで最大の沼、ブン・ボラペットがあります。
ブン・ボラペットの南岸に「ブン・ボラペット野鳥公園」があります。以前のブログで行きつけなかった睡蓮も、そこで自生しています。
睡蓮の花が美しいのは早朝なのでナコーン・サワンで一泊しました。
「マイ・ホム・リゾート」。一泊朝食付きで800バーツです。団体の宿泊客が多いようです。
国道1号線を4km南下、国道3001号線で右折、国道は途中で3004号線となり13km走行します。交通量の少ない早朝の4車線道路を東へ進みます。
ブン・ボラペット野鳥公園の入り口です。。
4km進むと沼へ到着です。沼の周りに野鳥観察の遊歩道が整備されています。
沼の案内板です。
ブン・ボラペットを住み家にする野鳥たちです。
遊歩道は沼の中へも延びています。
今回は船をチャーターして沼へ出ます。船頭さんに「睡蓮か、野鳥かどちらが見たいのか?」と尋ねられ、どちらもと答えて、料金は2時間で1000バーツでした。
少し高いと思いましたが、値切ってコースをはしょられても面白くないので、言い値で乗船です。
「韓国が5倍、台湾が3倍、タイが2倍」というのがぼったくり料金の相場です。しかし、タイの場合はベースの価格が安いので、日本人はぼったくられたことに気付かないとよく言われます。
今までの経験では、ボートを借りるのは2時間で500バーツが相場かなと・・・。
写真撮影だと伝えています。まずは睡蓮からです。
野鳥もあちこちで認められます。
魚を捕獲する仕掛けを回収する人もいます。
船底の扁平な船です。
睡蓮の花を採っている人がいます。
船頭さんが睡蓮の花を持ち上げるように指示してくれました。
睡蓮の花が切り取られてあちこちに浮かんでいます。実は、彼が採っているのは花ではなく、茎です。茎を食用に売っているそうです。
茎を回収しています。茎の長さはおよそ3m、水深が3mです。
水鳥のヒナです。
こちらでも花の茎を採っています。
次は野鳥を見に行きます。