の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

ブン・バン・ファイ (ヤソ-トーン) 6

2014年07月19日 | ヤソートーン
■「ブン・バン・ファイ」の続きです。


こちらは2013年の「ブン・バン・ファイ」のパンフレットです。日本からの参加もあって、この年は日本語の解説文が載っていました。

ロケットに塩ビ管が用いられる以前の、山車の上に飾られていた形式の「バン・ファイ」です。先端「フア・バン・ファイ」は長さが1.5m程あって、8本から15本の火で炙って硬化させた竹が外周に巻かれ、中央部が火薬筒で硝石、炭、硫黄を配合した黒色火薬が充填されています。また、外周に巻かれた竹は、端末が斜め切りに処理されて、「ウォート」というイサーンの笛になっており、打ち上げ時の音響を増幅させます。方向安定のための後部に付けられた竹竿「ハーン・バン・ファイ」は7mあります。

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代表のお祈りからです。







ロケット花火の発射前に小型ロケット花火を打ち上げて盛り上がります。

小型ロケット花火を支える架台の溝に火薬を置いています。

火薬に点火すれば、順次小型ロケット花火に点火して発射されます。


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この地区は打上げを待つたくさんのロケット花火が残っています。
ちなみに、ロケット花火1基の製作費は2万バーツぐらいとのことです。



ここには花火の打上げ筒が並んでいます。打上げ前に音響で演出します。





後方からロープで引揚げるスピードが速すぎ、前方から引く力が強すぎで、ロケットを担いだ青年が梯子に寄れず空中歩行状態です。

何とか足が梯子に掛かりました。















■大型ロケット花火を担ぐ人たちを集めました。


















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競技開始後のしばらくは、係員が安全確保のため、発射台周辺にいる人たちを退去させ、人がいないのを確認後に発射準備完了の合図を出していましたが、時間が進むにつれ安全は二の次です。タイらしいところです。
毎年、ロケットの暴発や。打ち上げたロケットが上昇せず、方向を失って観衆に直撃し即死したり、家屋に落下、屋根や家財を破損するテレビニュースが必ず放映されます。






■小型ロケット花火を担いでくる人たちを集めてみました。みんな若い人たちです。






土手の木陰は観覧者で埋っています。

ロケットは「パヤー・テーン」に届いたようです。降る前に引揚げます。
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おまけです。引揚げる途中で出会ったキャンペーンガールです。飲み物を配っていました。

車の温度はまだ40度を超えています。雨が降れば32度ぐらいまでは下がります。
バンコクからパヤー・テーン公園まで819.8kmも走行しています。


ブン・バン・ファイ (ヤソートーン) 5

2014年07月18日 | ヤソートーン
■第3日目、バン・ファイ(ロケット花火)の打上げ競争です。ロケットの滞空時間を計って優越をつけているようです。
「パヤー・テーン公園」から畦道を通って、田んぼの中にある打上げ会場へ向かいます。

「プラヤ・テーン公園」の沿道は露店がぎっしりです。この少女はロケット花火を売っていました。



タガメです。日本では絶滅したのでしょうか、見かけることはありません。味はいいようです。

ロケット花火が上がりました。錐揉み状態になると駄目なようです。

ロケット花火の発射台が並びます。
1から6までは小型、7、8が大型ロケット花火、9は特大でしょうか・・・。ほとんど使われていません。ヤソートーンと姉妹都市である秩父市吉田から参加の仕掛けロケット花火が発射されていました。

木陰では出場待ちのグループが前祝中です。







着火ヒューズの接続中です。
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小型ロケット花火はパラシュートを背負っています。



ロケット花火の行方を見る目は真剣です。




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こちらは大型ロケット花火です。
火薬だけで200kg近く充填されているそうです。

彼一人が担いで登っているのではありません。

裏方がロープで引揚げます。彼もロケット花火と一緒に引揚げられているのです。

先端の5mほどありそうな「フア・バン・ファイ」(塩ビ管)には黒色火薬が充填されています。塩ビ管には舵取りの「ハーン・バン・ファイ」と呼ばれる竹竿がついています。









噴射の轟音と煙硝を残して上昇します。大型ロケット花火には高さを競うため、空気抵抗となるパラシュートは装着されていません。






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木陰で順番待ちをしていた地区の登場です。











ロケット発射時の摩擦を減らすために木の葉が発射台とロケットの間に引きます。

下から指示でロケットの傾きを矯正します。



設置終了です。進行本部からの発射合図を待ちます。

雨の神「パヤー・テーン」に届くようお祈りが捧げられます。





無事上がって行きます。笑みが浮かびます。打ち上げ後は、家に帰りの飲み直しと言いながら会場を去って行きました。
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このテントでは秩父市吉田からの参加のロケット花火が仕掛けの着火タイミングを最終調整中です。









先端の背負い物に着火します。



番傘は開かずそのまま落下してきます。
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こちらにも祭ハッピ姿の一団がいます。















橋の上から遠巻きに見る人たちです。













■写真の連続性は無視、撮影年は混同しています。

ブン・バン・ファイ (ヤソートーン・パレード) 4

2014年07月17日 | ヤソートーン
■まずは、パレードを待つ人たちからです。
























雨乞いと言えば、やはりヒキカエルです。

■お釈迦様の前世のお話で、ヒキガエル王の「パヤー・カーンカック」であった時のことです。ヒキガエル王は高潔で徳を備えて、地上の全ての人々や動物たちから尊敬されていました。
それを知った、天上で雨をつかさどる神「パヤー・テーン」は嫉妬し、8年8ヶ月の間地上に雨を降らせませんでした。
人々は農作業に必要な水どころか飲み水にも事欠きました。多数の動物たちが死に至り、強い者だけが生き残っていました。
そこで、地上に生き残っている人々や生き物たちが集まり、「パヤー・テーン」と戦うことになりました。
まず最初に名乗り出たのはナーガ王「パヤー・ナーク」です。しかし、「パヤー・テーン」との戦いでナーガ軍は大敗してしまいます。
次にミツバチ王「パヤー・プーン」が戦いに挑みます。戦いは何日も続きましたが、最後は多数が殺されてミツバチ軍も敗退します。
ナーガ軍、ミツバチ軍は負った傷を治しますが、快復すると体がまだら色になってしまいました。
残った生き物たちは「パヤー・テーン」を恐れました。そこでヒキガエル王「パヤー・カーンカック」は3段階の策略で攻めることにしました。
まず、白アリ軍を出動させ、「パヤー・テーン」軍の武器の柄や把手を食いちぎらせました。そして、薪と一緒にサソリ軍団を送り、衣類などに忍ばせました。
翌朝「パヤー・テーン」の軍人たちが衣服や薪に手を出すとサソリに刺されてしまいます。武器を取り上げると柄や把手が食い尽くされて、使うことができません。
そこで、ヒキガエル王と彼の率いる軍隊が打ち上げられ攻撃します。「パヤー・テーン」軍はサソリに刺されて苦しみ、武器も使えず、戦う気力を喪失しています。

ヒキガエル王は戦いに勝ち、「パヤー・テーン」を捕らえ束縛しました。ヒキガエル王は解放する3条件を付きつけます。
一つ目は、地上と「パヤー・テーン」の交信にロケットを用いる。もし、ロケットが打ち上げられれば、水田や農作物のために十分な雨を降らせること。
二つ目は、カエルが歌えば雨が降り始めたことを知らせている、また、十分な雨が降れば大声を上げる。そして第三番目として、凧が上がったり、笛の音が聞こえれば雨は必要とせず、翌年のロケットが上がるまで降らさなくて良いとしました。

このように、ジャータカにバン・ファイ(ロケット)が現われるほど古代から続く伝統行事が「ブン・バン・ファイ」です。


















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■パレードに戻ります。














午前10時50分の撮影です。気温は40度近くまで上昇しているでしょう。顔からは汗が吹き出しています。















































この男性は、各地の催しに出没しているようです。





















亀です。





















青空が一変、驟雨に見舞われます。しかし、踊りは中断しません。













まだ午後4時です。雨雲に覆われてすっかり暗くなりましたが、パレードはまだまだ続きます。



午後6時30分を回りました。まだパレードは続きます。



ずいぶん疲れがたまっている様子です。


ブン・バン・ファイ (ヤソートーン・パレード) 3

2014年07月16日 | ヤソートーン
■第2日目、ブン・バン・ファイ・パレードの日です。早朝から山車が停めてある国道23号線へ出てみました。
パレードの開始は午前9時からです。早い時間のスタート地区は既に集合しています。
パレードには23地区の参加で、最後の地区は午後6時過ぎ、あたりが暗くなったころにスタートします。









■パレードを待つイサーンの人たちの写真です。

ぞろぞろと歩いて来るところで写真をお願いしたら、きれいに整列してくれました。

一人変わった人も混じっています。



白馬の種馬「バック・サム」に乗る「パー・デーン」、「ナーン・アイ」です。後の車はナーガ王子「パーン・キー」が載っています。





種馬「バック・サム」です。写真の下をカットしたら、ただの白馬になってしまいました。





























ちびっこもポーズです。













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路地からは「バン・ファイ」地区ではなく主催者のグループでしょうか。毎年パレードの先頭を切り、剣の舞でスタートします。








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パレードの開始です。壇上では来賓の挨拶やミス・ロケット・コンテストの優勝者の表彰が行われています。





ミス・ロケットです。

男性の眼差しは真剣です。

下では壇上の挨拶そっちのけで盛り上がっています。






































ブン・バン・ファイ (ヤソートーン・前夜祭) 2

2014年07月15日 | ヤソートーン

午後6時前です。陽が沈もうとしています。











参加区域が設置したステージでは、大音響の音楽が鳴り出しました。





午後6時30分、あたりは暗くなり山車に明かりが照らされます。





















人出の中を単車も走り抜けていきます。





ミス・ロケット・コンテストに出場の美女3名です。




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こちらのステージではミス・ロケット・コンテストが開催中です。








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国道23号線では道路の両側にステージが設けられて、各地区が大音響で歌や踊りを披露しています。
披露していると言うより自分たちで陶酔、楽しんでいるようです。







地区の皆さんののど自慢大会になっています。



こちらは自己陶酔バンドです。ステージの下は誰も立ち止まりません。
ステージは23組が出しているようです。

若い女性が踊っているステージの前は立ち止まる人が多くて、前になかなか進めません。









時々花火が打ち上げられます。






ステージの奥と下ではビール片手にダンサーを見入ってます。







ステージの上も下もおっかなびっくりです。















ステージの下では酔っ払いが踊っています。