午前5時40分、陽はだいぶ昇ってきましたが、雲が多いようです。「ブーン・バン・ファイ」の催しを見に、カーラシンの東端に位置し、ムクダーハーンを結ぶ国道2042号線の通る「クッチナラーイ」へ行きます。
午前8時5分にホテルを出発しました。
「クッチナラーイ」までは北西に向かう国道213号線を43km走り「ソムデット」で国道2042号線を南東へ38km走ります。
「クッチナラーイ」の中心に池があり、催し場としては最適な公園になっています。入って行きますが催しの垂れ幕もなく、雰囲気が違います。町中も平穏なものです。
一旦、町の入り口のガソリンスタンドへ戻り、屋台の女性に尋ねると、さらに8km進んだ「クット・ワー」自治区で行われることが判りました。
「クット・ワー」の区役所へ向かう山車に路上で追いつきました。
午前10時12分、区役所に到着です。右にあるのが「タラーイ・ラーン」のモニュメントです。
早朝の雲も切れて、青空の暑い一日になりそうです。
展示されているのが、「タラーイ」と呼ばれる花火です。「ラーン」は「百万」ですが大きいと言う意味で「タラーイ・ラーン」と言われます。
小型のもので直径が3m、大きいのは直径6mのタラーイが打ち上げられます。写真は直径6mで「200万」とさらに大きいと言う意味で書かれているのでしょうか・・・。
区役所前の広場にはパレードの山車が停まっていますが、人出はほとんどありません。事務所で尋ねると、午後1時から「ブーン・バン・ファイ」祭りがスタートするようです。
山車の上に載っている円形(コンと呼びます)が「タラーイ・ラーン」です。
プー・タイ族の衣装を纏った区役所の女性たちで、水、コーヒー、ジュースと飲み物を提供してくれます。なお、彼女たちは「タイ・ダム族」だと自称していました。
午前11時30分頃から参加する人たちが集まり出しました。
***************
■区役所の1階が地域の民族資料館になっています。
「ラック・ムアン」と呼ばれる、町の守護霊が宿る礎柱です。
前史時代の土器、青銅器も出土するようです。
「クット・ワー」のプー・タイ族の綿織物です。この一帯は絹織物より木綿織物が主流のようです。区役所の女性の話では、絹織物は「プレワー」の生産地「バン・ポーン」で買入するそうです。
プー・タイ族の住居や民具が展示されています。
左の壺は二重口になっていますが、周りに水を張ってアリの進入を防ぎます。
写真は1976年の「ブーン・バン・ファイ」となっています。
***************
■来客の昼食も区役所の2階に用意されていました。勿論無料です。
キノコと豚肉を煮込んだものです。
タケノコと鶏肉を煮込んだものです。いずれもイサーンの激辛でなく、唐辛子は使っていませんでした。
おかずが4品とデザート付です。