の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

プラタート・シーソンラック

2015年04月29日 | ルーイ

ダンサーイに到着です。ピーターコーンに扮装した巨大人形が出迎えてくれます。



マン川沿いの古刹「プラタート・シーソンラック」に参拝です。
階段を登るには、傘を折りたたみ、帽子、靴を脱がなくてはなりません。
また、真理と親交のために建てられた寺院ですから、血や暴力を連想させる、赤い服を着ての参拝はひかえなくてはなりません。当然、赤い花を供えてはいけません。
3歳未満の幼児も入山を禁じられています。
訪れたのは正午です。靴を脱ぎ階段を上りますが、とても日向は歩けません。足裏がやけどしそうで、陰のところを駆け足で上ります。







中央は両手を突き出した施無畏印の立像です。後ろの金箔が貼られたガラスの奥をのぞきましたが、暗くて中は見えませんでした。
ガイドブックではチベット様式の七つの頭のナーガに守られた仏陀像が安置されているようです。



高さ19.19m、底辺は10.89mの方形で、四隅にのこぎり状の段を持ち、プラタート・パノムやビエンチャンのプラタート・ルアンなどのメコン川流域の仏塔と共通の方形の蓮の蕾をした、ラーン・チャーン様式の仏塔です。

1560年にアユタヤ国王チャクラパットとラーン・チャーン王国のセーターティラート王は侵攻を繰り返すビルマのタウングー朝に対抗するため、両国の不可侵条約を結び、マン川を国境と定めます。
両国の和平を記念してマン川の畔にプラタート・シーソンラックを建立、石碑を残しました。
プラタートは1563に完成しますが、同年にアユタヤは侵攻したビルマの属国となります。ラーンチャーン王国は1560年にビルマの侵攻を防ぐためルアンプラバーンからビエンチャンに遷都しますが、1574年にビルマ軍に占領され、以後タウングー朝の属国となります。





仏塔の周りに供えられているのは、「トン・プアン」と呼ばれる幅60cm、高さ60cm以上の城をかたちどった竹組の枠をバナナの茎で包んだものに、「ドック・プアン」という蜜蝋でウコンの花を模した、しぼまない花が飾られています。
陰暦6月の満月の日に例祭があり「ラック・プアン、タック・ティアン」と呼ばれるダンサーイの人々によって、たくさんのトン・プアンが奉納されます。



アユタヤ王国とラーン・チャン王国の友好を記した石碑です。


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午後1時20分、少し遅くなりましたが、昼食はロムサックでカノムチーンです。







ロムサッムを含むペッチャブーンはマカーム(タマリンド)の一大産地で、店の裏にはマカームの加工工場があり、製品も販売しています。



マカームの酸味のある果肉を練って、砂糖、唐辛子をまぶしたお菓子「マカーム・クルック・ナムターン」です。



マカームの実です。熱帯アフリカ原産の常緑樹で樹高は25m、幹回り8mにもなる大木で、6月に花が咲き、12月に収穫でします。
民家の庭や街路樹としてタイ各地で見かけますが、寺院の境内には大木が多いようです。
果肉は茶色い硬質の皮をはぎ、纏わりついた筋をのぞいて生食します。酸味が強い暗紫色の実が種を包んでいます。
果肉には、疲労回復効果や整腸作用が高く便秘解消に効果があって昔から民間薬として重宝されてきました。メタボ予防、動脈硬化の予防にも優れた効果があるそうです。
完熟した果肉をつぶして団子状で、酸味を点ける調味料としても販売されています。
種はタマリンドシードガムという食品の増粘剤や着色剤に利用するため、日本へ大量に輸出されているそうです。
葉は解熱、咳止めに、樹皮は傷口の治癒にと様々な薬効があります。
タイで使われているまな板は、きめの細かいマカームの木を輪切りにしたものが使われています。うすは幹をくり抜いたものが使われます。

篭入りの中で一番高い1kっが100バーツのマカームです。一番奥は1kgが25バーツです。ずいぶん価格差があります。その違いは、甘みと果肉の厚さだそうです。

参考までに木に生っているところの写真を載せます。

箱入りも売られています。1kgが130バーツです。

4月に日本へ帰ります。お土産に大量に購入しました。
篭売りのマカームは1kg程おまけにもらって帰りました。少し強引でしたが・・・。

ペッチャブーンを過ぎると気温も40度になっています。
日本では4月だというのに25度を超えて夏日だとニュースを伝えています。タイで25度は冬日で寒く感じます。涼しいなっ、と温度計を見れば30度ということはざらです。

ロムサックからは国道21号線バイパスから国道21号線、国道1号を南下して、午後8時40分に無事バンコクへ帰着しました。チェーン・カーンからの走行距離629km、今回の旅行の全走行距離は1996kmでした。

仏足石寺へ参拝

2015年04月25日 | ルーイ

TATでもらった地図を見ると、チェーン・カーンからさほど遠くない所に仏足跡を祀った寺院「ワット・プラプッタバート・プー・クワイ・グーン」があります。ホテルで距離を尋ねると、およそ15kmだということで、朝の参拝に出かけます。

実は15年前にタイ人に連れられてケーン・クット・クーで泊まった時に、近くで岩山の頂に奇岩と洞窟から出来た聖地があり、タイ人も道に迷いながら何とかたどり着いたという寺院がありました。
その岩山にもう一度行きたいと、その後来るたびに探すのですが、いまだ見つけられていません。

国道211号線から、さほど走らずに山門にたどり着きました。15年前はもっと走った記憶があります。
どうも今回も違っているようですが、ここまで来たのだから山門をくぐり山を登っていきます。





山の傾斜に土盛をして新しいモンドップが建っています。

車はさらに上まで登ります。モンドップが下に見えます。



仏足石にお参りです。







自然石(ガイドブックでは「ウェットストーン」と表示)の上に安置された、長さ120cm、幅65cmの仏足石です。1935年に国の古代遺産に登録されています。
ルーイやラオスの急峻な山々とメコン川の瀑布と川幅いっぱいにどこまでも続く岩礁に阻まれて、かっては仏足石に参拝に来ることが大変困難だったことから、徳を積んで幸運に巡られた人だけが
参拝できると信じられていました。
十分に徳を積んでいない人は、たとえ強い意志があっても、たくさんの障害によって道を迷い、旅を完遂することはできなかったようです。

モンドップから見る風景です。台形をした山は、メコン川の対岸、ラオス領内にあります。



よく見ると山の上に旗がなびいています。寺院があるようです。



メコン川沿いの小山の上に寺院があります。周りの景色を見るために登ってみました。




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「ルアン・プラ・バーン」まで417kmの標識です。
信号を直進すると国道2195号線となり、20km程メコン川に沿って蛇行しながら走ります。そこでメコン川は北上します。国境はメコン支流のハイアン川になり、国道2195号線もハイアン川に沿って、38kmで「ター・リー」の国境ゲートです。国境を通過して北上すればラーン・チャーン王国の中心であった古都ルアン・プラ・バーンとなります。
今回は左折し国道201号線からダン・サーイを通りバンコクへ帰ります。













坂道を下ればダン・サーイの町です。

チェーン・カーンの朝

2015年04月23日 | ルーイ

午前5時10分、目覚めると満月が西空で朱く、沈みかけていました。
さっそく起きだし、チェーン・カーンの朝を撮影です。

ホテルは寝静まっています。宿泊客はメコン川に面した四部屋だけでした。

ホテルの右隣です。まだ人は歩いていない時間ですが、すでに起きて働いています。

豚肉を揚げています。



食堂でも朝食の準備が進みます。

店やホテルの前には茣蓙がひかれています。後で分かったのですが、ホテルの前は宿泊客が僧侶にタンブンで座るために用意されたものでした。

まだ暗いうちから、僧侶が托鉢に回ります。







午前6時を回り、空が白んでくると僧侶の数も増えてきました。













いったん部屋に戻り、顔を洗って朝食へ向かいます。









朝食はクーポンを持ってはす向かいの店へ行きます。

お粥です。



太目の米粉麺、クイッテオ・ユアンです。ブン・カーンで食べたのとは少し異なります。



近くの泊り客が朝食に集まってきます。

朝食後町中を散策して出発します。
サファイアの首飾り「ソーイ・インタニン」、和名「ベンガル・ヤハズカズラ」です。









米蔵だそうです。



女性グループに写真を写してもらおうと声をかけたのですが、なぜかポーズをとられてしまいました。

チェーン・カーンで宿泊

2015年04月21日 | ルーイ

宿泊したのは旧街道チャイ・コーン通りの古い木造建築が残る東端に近い「ザ・オールド・チェーン・カーン・ブティク・ホテル」です。向かいに駐車場もあります。
チェーン・カーンから5kmほど下流に「ケーン・クット・クー」と呼ばれるメコン川に断層ができ瀑布をあげている場所があります。メコン川は大きく曲がっており、その角にリゾートホテルがあります。
15年前に初めて訪れて以降、3回宿泊しましたが、その頃のチャイ・コーン通りは古い町並みに数軒のゲストハウスがあるだけの寂びれた通りでした。
チェーン・カーンの町おこしで人が集まるようになったのはここ数年のことです。今回は平日に訪れたので、ホテルの空室も多かったのですが、連休などは予約をしておかないと泊まれないようです。









とりあえず部屋に荷物を置きます。





部屋のテラスからメコン川下流を望みます。

ホテルの裏門です。メコン川沿いの遊歩道へ出られます。
午後4時、少し町を歩いてみます。

外から写した泊まっている部屋です。

メコン上流です。

遊歩道から下流を望みます。

自転車置き場です。

「プアン・シート」と呼ばれるツル性の植物です。

川沿いの遊歩道からチャイ・コーン通りに出てきました。まだ時間が早く、人通りは少ないです。

泊まっているホテルの正面です。

こちらはゲストハウスです。

こちらもゲストハウスのようです。平日で客も少なく閉めているゲストハウスも多いそうです。

扉を閉ざしたままです。





チェーン・カーンのロゴ入りTシャツを売っています。













国道211号線にあるセブン・イレブンも緑色とオレンジ色のストライプではなく町の雰囲気に調和した外装になっています。
飲み物を買って、部屋で少しくつろぐことにします。約1時間ほど歩きました。

旧街道へ入るゲートは正月の飾り付けのままです。

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午後5時40分、夕食のため再び出かけてきました。夕日がメコン川を照らします。













店で売っているのは衣類が多く、メーホーンソーンのパーイで見たような洗練された多様な商品はありません。

















ホテルで教えてもらったソイ10のレストラン「ラビアン・リム・コーン」で夕食をします。この一帯で一番おいしいレストランです。



店の名前が入ったドリンク・ウォーターです。



昨夜に続き「トム・ヤム・プラー・ブック」です。

これもプラー・ブックです。房状の緑色の実はコショウの実です。

















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今夜は満月です。「ワン・マカーブチャ(万仏節)」です。竹林精舎でお釈迦様の説法を聞くため、お釈迦様が直接具戒足を授けた1250名の比丘が打ち合わせもなく、偶然参集した日です。祝日で夕暮れから、寺院ではろうそくを灯してお堂を三周する「ウィアン・ティアン」が行われています。

満月があたりを照らしています。



仏陀に参拝していきます。午後8時30分です。

ダーン・サーイ (ルーイ)

2014年08月19日 | ルーイ
■ダーン・サーイの町を出るとルーイと結ばれる国道2013号線は直ぐに山の尾根を走ります。14kmで「プー・パー・モック・ヴァレー」と言うリゾート・ホテルがあります。エアコン付、バンガロータイプが朝食付きで一泊2000バーツ、扇風機の部屋は900バーツです。まずは部屋を見せてもらいます。エアコン付の部屋は周りに木が茂り、せっかくの山頂からの眺望が遮られています。扇風機の部屋に泊まります。




部屋の前から見える風景です。涼しい風が吹いています。

赤い屋根が2000バーツのバンガローです。



午後5時にチェックインし食堂のテーブルでサービスのコーヒーを飲みながら寛ぎます。



薄暗くなった空に猛スピードで飛び交う生物が現われました。ホテルの従業員に聞いても「鳥ではない、蝙蝠でもない、何だか知らない。」と言う答えです。
何枚か切ったシャッターの中に一枚だけ写っていました。謎の生物です。
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部屋の前に植えられている「ケオ・マンコーン」の花です。サボテンの一種で夜間に大きな花を開きます。早朝の撮影ですが、花は閉じかけています。



実です。成長すると表皮が薄紫色になり食用になります。
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午前8時41分、「プー・ルア国立公園」で泊まったオートバイが戻ってきます。「プー・パー・モック・ヴァレー」からプー・ルアまで19kmです。まだ行ったことがないので、この機会に行ってみます。

「鶴見区」のナンバープレートです。他にも日本のナンバープレートをたくさん見かけました。盗難車が海を渡ってきたのでしょう。

ガソリンスタンドでコーヒー休憩です。

紫有明かずら、ガソリンスタンドに咲いていた花たちです。

マカームの花です。



ブドウ畑です。ワイナリーもあります。

観葉植物や花の栽培、販売個所がたくさんあります。
以前に観葉植物を買ったことがありますが、店員が一鉢が20バーツや30バーツと言うのを概算で600バーツほど買い込みました。店員は精算する前に車のトランクへ積み込み責任者を呼びます。責任者は詰め込まれたトランクを見て価格を決めます。「80バーツ」と言う答え、あまりに安いので聞き直すと、「ちょっと待て、もう一度計算する」ということで「120バーツ」になりました。
隣を見るとピックアップトラックにどんどん積み込んでいます。そこでやっと理解できました。ここでは一鉢当たりの価格は参考として設定しているが、実際の販売価格はトラックの荷台に一杯でいくら、2段積みでいくらという決め方のようです。
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途中で国道2013号線はダーン・サーイを迂回してきた国道203号線に合流します。プー・ルアの町から「プー・ルア国立公園」への入り口です。

「プー・ルア国立公園」の入り口ゲートです。黙って言われた入場料を払います。入場料40バーツ、車の乗入れ料30バーツと合わせて70バーツです。(外国人だと入場料が200バーツになります。)

公園事務所でパンフレットと地図などの情報を入手します。



















岩に張り付いて咲く花を見つけました。プー・ヒン・ロン・カーでも岩一面に咲いていますが花弁は純白でした。この山は薄いピンク色をしています。

「ポー・プー・ルア」と言う名前が付いています。




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山頂手前の駐車場に到着です。ここからは乗合トラックで山頂へ向かいます。





山頂の気温は23℃です。
プー・ルアは山の形が舟(ルア)の形をしているところから付いた名前だそうです。この山は標高1365mと決して高い山ではありませんが、冬期には0℃まで気温が下がり、寒さを求めてたくさんの観光客が来ます。
国立公園に通じる道路にはたくさんのリゾートが立ち並んでいます。



山頂から見る下界です。





山頂は松の林になっています。

「パー・サム・トーン」で見かけた花とよく似ていますが、この花は四弁の花で、青色をしています。



ルーイはヒョウタンも有名で、加工品がたくさん売られています。

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帰路は203号線でロム・サクへ出て、カノム・チーンを食べて帰ることにします。往復1010kmの旅でした。
■何種類かの花を掲載しましたが名前が分かりません。分かれば追記します。