の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

ソンクラーン旅行記 (3)

2013年08月15日 | スコータイ

スコータイの第2日目です。
朝食を済ませパイリーンホテルから遺跡公園方面に向かいます。城壁を越える少し手前の南側にある仏教寺院の奥に「ワット・トラパーン・トーン・ラン」があります。
東の礼拝堂側から見た本堂です。

本堂内は仏坐像の下半身と台座を形作っていた煉瓦組みがあります。台座には漆喰で作られた連弁が残っています。



本堂南壁面の漆喰彫刻です。漆喰の剥離が激しいですが、この彫刻はスコータイ美術の最高傑作といわれている仏伝物語の「従三十三天降下」です。雨安居に天上界で神々に説法をしていた仏陀が、最後に母マーヤーに説法をし、雨期の終わる頃、神々を従え、天女の舞う中を地上へ降りてきた劇的な場面です。背後の横筋が神々が作った階段を表し、左右がブラフマー(梵天)とインドラ(帝釈天)です。仏陀が地上に足を下ろした瞬間に集まったサーンカーシャの人々に「三千大千世界」が見えたといいます。

西壁面は「カピラヴァストゥへの帰郷」で父王と再会した仏陀が空中遊歩の奇跡を行っている場面があります。この時仏陀は光に包まれているのでしょうか、仏陀の足とその下に菩提樹のレリーフが少し残っているだけです。



北壁面は悪象の王「ナラキリ」を調伏する仏陀とアーナンダいう説明がついています。
これらの彫刻は崩壊する前に作られたレプリカが近くのラームカムヘン国立博物館に展示されているそうです。

北壁面には壁龕周の漆喰装飾がきれいに残っています。上部に残る天女キンナリーやナーガです。

寺院ではソンクラーンパレードに使う山車の装飾をしていました。

孔雀です。毒蛇や蠍を喰らい、華麗な姿は浄土の象徴といわれており、仏教行事には好んで用いられる題材です。





ワット・トラパーン・トーン・ランから幹線道路を越えて北へ少し入ったところにある「ワット・チャーン・ロム」です。36頭の象が仏塔を支えています。象はかなり修復の手が加えてあるようです。

表通りに出ると、仏像を先頭にムアン・カオ区域の灌仏会パレードが来ました。路肩に車を寄せてパレードを見ていきます。



沿道からは水を車上の人に渡して仏像に灌いでもらいます。

直接水をぶっかける人もいます。

仏像の後から山車、旗指物、区域の書かれたプラカード、お供物、賑やかな演奏の楽団、区域の人たちが続くささやかなパレードです。
この辺りでは各区域ごとにパレードを行うのでしょうか、先ほどのワット・トラパーン・トーン・ランではまだ山車の製作中でした。

交通整理のお巡りさんの単車の籠にパイナップルが1個、お供えのおすそ分けです。


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