懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

ジュエルズ

2014-02-26 01:28:04 | Weblog
イオンシネマで、26,27日、ボリショイの「ジュエルズ」を上演するみたいなので、行けたら行こうかと。
前回の「スパルタクス」は、見逃して悔しい思いをした。

そういえば、このバレエ団も冬に来日公演予定。キャスト見て、友人は一も二もなく気に入りのダンサー出演日で決めていたけど、自分は、この公演もまた、キャスト決められなくて。この頃、どの公演も、どのキャストがいいか、迷ってばっかり。
オーチャードホールで、白鳥って、ちょっと厳しい。ほんとはもっと広いホールの方が向いてるのだけど。

一方、「バレエの饗宴」吉田都&バランキの組合せは、目新しい。知り合いがバランキを好きなので、喜んでいた。

そういえば、ソチ五輪閉会式のバレエシーン。
火の鳥と、ちょっと太め?の薔薇の精と、「シェヘラザード」の寵姫ゾベイダと、金の奴隷、それに白鳥、踊り子、と、脈絡なく色んな作品の登場人物が現れて、一緒に踊っていた。ちょっと不思議な演出だった。ゾベイダとかを、もう少しアップで見たかった。これはBSで録画したら、地上波のほうが写りが良くて、ショックだった。

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白鳥

2014-02-24 01:32:22 | Weblog
【今、閉会式の序盤】
ソチ五輪の閉会式は、とても凝ったスペクタクルで、開会式より良いのでは?
次から次へと、色々なアイデアが出てきて、目の保養。
また、途中でゲルギエフが指揮したり、バシュメットも出てたり、選手たちが合唱。

【フィギュア・エキシのホワイト・レジェンド】
羽生選手のエキシ。以前に一回前の世界選手権のエキシでみた同作品には、詩情を感じたのだけど、その時と印象が違って、今回は、ちょっとドラマを感じたりもしながら、観た。ヘアスタイルも違ってるし。羽のボリュームが今回の方が多かったかも。

技術きっちり、滑りはしっとり。
これは元の音楽はチャイコ「白鳥の湖」。川井女史が「ホワイト・レジェンド」として、ちょっとニュアンス変えて演奏されてる。
以前と同じ演奏なのかもしれないのに、前に聴いた時とは、演奏すら違って聴こえた。胸の響き方が違うというか。時にすすり泣くようなきれいな音色。

以前は、物語を感じず、月光を浴びた幻想的で中世的な存在のような気持ちで、羽生選手の滑りを見た。ジークフリート王子というよりは、白鳥の化身みたいな。リリカルで、この人の感性でなんとなくやってるようにみえるけど、それでなんとなくムード的なものではあるけど、それでも白鳥の世界を見事に表現してるので、本当にびっくりした。白鳥の湖の世界には、タブーがいくつかあって、やってはいけないことがあるのだけど、そういうマイナスが一切なかった。これで、自分はこの人に完全にノックアウトされたことは、まだまだ記憶に新しい。

今回は、前より、もっと男性的に感じた。これは、元は「白鳥の湖」なので、ついつい、極く私的妄想が勝手に動き出して、もう途中から、「白鳥の湖」のつもりになってしまい、たぶん、羽生選手はそういうつもりじゃないんだろうけど、もはや、氷上の羽生選手が、私には途中からジークフリート王子にしか見えなくなってしまい・・・。

それで、十分に叙情的ではあるのだけど、同時にまた、今回のロミオよりずっと男性的に感じて、なんとなく、ジークフリート王子は白鳥姫に恋して、葛藤があったり、現実の困難があって、それを克服する、とか、或いは、そういえば悪魔が出てきてジークフリートは闘ったりもするんだな~とか、そんなことを思いつきながら見ていた。

ちょっと、男らしくて、闘うような要素を感じてたのだけど。

後から本人の解説のインタビュー部分を見て、震災の後の困難を乗り越えるというか、なんて言ったか失念したけど、そういう意味のメッセージを込めた滑りだったみたいで、ああ、だからちょっと前に観たよりドラマを感じたり、時に何か困難に立ち向かってく、闘うようなイメージをちょっと感じたのかも??と思った。

「白鳥の湖」は、青年の葛藤を描いた物語で、普遍性があるので。

(それにしても、「日本人男性には、ジークフリート王子役は無理」という長年の独断と偏見、というより、見てがっかりする王子役群を見続けて来た身としては、日本人にジークフリート王子を感じる、という稀有な経験をしましたねぇ。感慨・・。)

その羽生選手、新しいジャンプに挑戦とかのたまっているけれど、怪我しないでくらはいね!!!!ということに尽きる!!4回転半とか4回転ループとか言ってますが・・。大丈夫なんでしょ~~か、ねぇ???

【浅田真央選手のジャンプの基礎を見直す話】
五輪で成功できて、良かったね!!ってことで。本番で見せられなきゃ、ジャンプを修正すると言っても、意味ないんじゃないか、ってずっと思ってた。出来て本当に良かった。皆、自分の得意なことをやって成功するのが常道だと思うのに、あえて、困難な道を行った。6種類の3回転ジャンプを全部跳ぶ、という今回のプログラム。

金メダルを目指しながらも、結果として、金メダルとは別の価値を、皆に見せた。
佐藤コーチの指導で、スケーティングの基礎を見直すとか、3Aジャンプも修正して、
ほんとうにお手本になるようなことをやって、フィギュアスケートの奥の深さを、私も含めて、皆に教えるような仕事をしたと感じてる。
クローズアップされたのは、佐藤コーチのスケーティングスキルを教える奥の深さ。
そして、最後に固まってた浅田選手をFSの成功に導いた指導力。ってか二人とも必死で、火事場の力みたいな状況だったのかも?だけど。

自分的には、修正前のバンクーバーのトリプルアクセルには、重厚さ、迫力を、今回のトリプルアクセルには、””素軽さ”、を感じた。どちらも好き。

安藤美姫さんのコメントで、「あのショートがあったから、あのフリーがあった。やっと自分のために滑った、と思った」ってのがあって、へ?と思ってたら、浅田選手本人も、後から「あのショートがあったから、あのフリーがあった」ってコメントした気がする。はぁ~、そ~ゆーもんですかね~。

【リプニツカヤ VS ソトニコワ】
今回は、本当は、リプニツカヤ VS ソトニコワ、だったんじゃ、ないかしら。浅田真央 V.S. キム・ヨナとかじゃなくて。

もしも団体戦がなかったら、リプニツカヤが圧勝の展開もありえたのかもね、と思うと、リプニツカヤが気の毒すぎ。団体戦では、SP、FS、とも、いい出来でしたから。

【ソトニコワ】
ショートのピアノ演奏の変り種カルメンも、そしてフリーの「序奏つきロンド・カプリチオーソ」、序奏つけた分、表現としては難しくなってるのに、きっちりこなしてて、さすが芸術性に元々恵まれてる人は違うなと思った。
この曲は、自分的には、小塚選手の滑りで馴染みが上がったのだけど、本来は序奏つきの方が、曲の紹介の仕方としては本格的なんだろうな、と思ってみた。

あきれたのは、佐藤有香さんのコメントに、「ソトニコワより、コストナー、キム・ヨナの方に」なんたらと、ベテランの熟成された演技があるかのような評があったこと。そもそも佐藤有香さんは、現役時代、ありがちな、表現力を感じない、日本人の圧倒的多数のスケーターのタイプだった。スケーティング技術で押すタイプで、演技力がないのは、まあ、仕方ないっていう気持ちで、見てるこっちもあきらめの境地だった。
日本人でも表現力のある人が出てきたな、と思ったのは、村主選手が出てきた時。っていう話には、異論は少ないと思うけど。

むしろ、コストナー:大衆芸能路線。
キム・ヨナ:表現力があるっていうんじゃなくって、単にムードがちょっとあるくらい、なんじゃないの?

もともと、ソトニコワは、ロシアの選手の何割かに見受けられるけど、芸術性が元々ある方。さらに、音楽の使い方、格調高く芸術志向で、わかりやすい大衆迎合路線とは一線を画する。まだ17歳で、発展の途上だし、競技を通じて全人格的なものを育てるような教育で、育ったのかしら?と、思うような人柄も、反映されて、そんなに成功むけて性急に促成栽培みたいなタイプとは違うとは、思うから、見る目のない人にわかるほど、分りやすくはないのかもしれないし,完成されてはいないけど。

むかしは、フィギュアスケートって、女の子がスカートはいて、とんで廻って、きれいだな、かわいいな、時として色っぽいな、程度のものだったのでは、あるまいか、とは、昔の女子の画像みると、ちょっと思う。

その程度のものから、今は一部の選手、一部の振付は、もっとバレエに近く音楽の視覚化として鑑賞に堪える芸術性を備えたものも、出てきている。
ここらでソトニコワみたいなタイプが金メダル取るのも、悪くないのでは、と思う。

コストナーは、キム・ヨナ程度とは比べちゃいけないと思うけど。
今回がんばったのは、わかったけど、欲を言えば、やっぱあの「ボレロ」にしてもですね、・・・・ベジャールの「ボレロ」を知ってる我々からすれば、ちょっと辛いものがあったりするわけです。凹凸のはっきりした西洋人の体つきで、まあまあ舞台栄えするし、妙な色気があるので、「アヴェ・マリア」って感じじゃなく、エキシの「シェラザード」の方が、全然キャラ的にあってると思う。

コストナーは選手として技術もアップグレードして鍛えて出てきて、勝負にきた感じだったけど。
ショートのキム・ヨナ、お尻がポヨンポヨン。あれ見て、目が点に。
前も、ウエストが太くなって、びっくりだったけど。
まだ完全に体が戻ってないみたいで、競馬に例えれば、G1に出てくるG1馬みたいな、身の入った体になってない感じが透けて見えて、あの身体の件を、誰も言わないのが意外。「キム・ヨナにおける洗脳の研究」とか、誰か論文書いたらいいと、思った位。

滑ってても,随所で体の動き、氷上に描くラインが、最高でなく緩んで見えるし。
キム・ヨナって、こんなにスピンがのろのろの人だったっけ???
ステップシークエンス、浅田真央、ソトニコワと比べると、なんだか随分何もしてなくて動きも切れがないし、楽そうだな~~~、みたいな。
むしろ、中位のコストナー、ゴールド、ワグナー等々といった選手たちが、今回は随分頑張ったことで、キム・ヨナより彼らの方が上でいいんじゃないかと思ったし。

ましてユリア・リプニツカヤという最強スピンの人が出てしまい・・・。
キム・ヨナは、ユリア観た後で見ると、スピンの落差はいうに及ばず、何か、スピードがのろいなあ、と感じた。普通に滑ってる時、漕いでる時の背景の霞み加減が、えらく違うので。
キム・ヨナって上げた脚をすぐ下ろしてしまって、あっけにとられた。

表現力とやらは、私は今回ヨナ女史が、SP.FSとも、何を表現してるのか、さっぱり分りませんでした。

例えば浅田選手のほうは、2演目とも、私的には、「ロシアの春」みたいなテーマのつもりで見てました。日本の春じゃなくて、ロシアの、厳しい寒さの冬があって、その後に訪れる春のよろこび、みたいなイメージで。なんとなく見てたら勝手にイメージが湧いてくる。そういうイメージ喚起力が、キム・ヨナの方は全然なかった。というより、何だか、余裕がなくて、段取りに気を取られてそこそこ、ピンポイントでしか表現できてない。こういう所が、練習量が足りなくて、ずっとやってきてる選手たちに比べ基礎体力がないので、プラスアルファの表現をやれる余裕がないのだと、見た。或いは、オーサーと組んだ頃から、フィギュアの演技とか表現とかって、この程度と思ってるのか?
なにか、深みとか、内容がまるで感じられない。

例えば、好きな選手ではないけど、ゴールド選手の「眠り」は、編曲もまあ、理解できる編曲の仕方だったし、チャイコの名曲「眠り」を、振付、音楽のつなぎ方として、順当に表現はしてるし、彼女は若い金髪女性で、可憐なオーロラ姫を演じてると思えば(李子君選手ほど、はまってはないけど、それを忘れれば)見かけからしても、そん色なかった。名曲を使って、その音楽と物語を、見てもわかるように表現はしてました。

キム・ヨナのショートについては、本人も「最悪の出来」と言ってたし、私も、他選手と比べて、スピードが落ちるとか、スピンがのろくて形状もさほど美的でない、弛緩してみえるとか、衣装もなんだかなとか、とどめはヒップライン。あんなお尻って事は、鍛え方が足りないんじゃ?とは思った。

彼女については、ちょっと前から大したコとやってない割りに観客の拍手が大げさとか、今回はTV放送の実況の人がえらくまた、キム・ヨナ ミーハーで、あきれたとか、あるけど。やっぱり前回、疑惑の採点金メダルになり、トリプルアクセルよりも、3回転ー3回転のコンビやる方が得な採点基準で、審査の人が見て勉強する画像がキム・ヨナとか、全てがキム・ヨナ向けにお膳立てが出来てる環境の中で、こうなった経緯はあるけど、それにしても、改めて「観客は育つ」と思った。

洗脳されちゃってる観客層がいて、キム・ヨナがいいという宣伝があって、それを信じちゃう人たちがいるってことなんでしょうけど。

ラジオノワ、今回のソトニコワ、そして少し前の時期のリプニツカヤが、浅田選手を尊敬している、とコメントしたと報じられていた。現役の世界トップを目指す少女たちは、誰もキム・ヨナを良いとは、言わなかった。やはりその道の専門家としてやっていけば、何が正しいのか分る、ということでしょう。

キム・ヨナ自身が、この「キム・ヨナ現象」に、倦んでいる、飽き飽きしているんじゃないかと、気の毒にさえ、思ってます。自分でも最悪の出来と思っても、メディアも観客も称賛する。そして、一部から、冷ややかな目を感じる。王様は裸だと、誰も言わない。
ただ、彼女はもう、スケーターの苦業から、解放されたいのではないかしら。今回、違うかもしれないけど、金メダル取れなくても、そんなに拘ってなかったんじゃないか???とも思うのです。(違うと報じたスポーツ誌もあるけど)

表現力といえば、リプニツカヤ選手のフリー、演技が見るたびに上になっていくので、驚いてます。独創性もあるし、物語性のある内容を、よく伝えてる、衣装もよく工夫されてオリジナリティも抜群。さらに、彼女の容姿、戦争に翻弄され強制収容所に送られる、赤いコートの少女。悲しみを誘う音楽、そして、走り出したり、振りかえる演出、視線の使い方が上手い、あの目!淡いブルーの瞳。訴求力抜群で、見てるとちょっと悲しい気持ちになって、きついのだけど、五輪の演目として、平和を訴える内容は申し分ないし、・・・。こういうのと比べてしまうと、キム・ヨナの作品は、作品と言えるのか?とさえ思います。

フリーの方が、衣装はましだったけど。演技は、中途で、ちょっとコケットリーを出しただけ。ピアソラの曲を、動きで全然表現できてない、大味な動きに、まず不満が残ったのですが。後から、スポーツ新聞の記事で、あれが男と女の別れを描いたかなんかの曲だとあったので、・・・。そんなストーリー、微塵も感じなかった。あれのどこが演技か、表現か、と言いたくなります。百歩譲って、フィギュアスケートだから、安易でいい、ということかなと。

そんなキム・ヨナが、ソトニコワと比べられてるとは心外。
フリーの採点どころか、それをいうなら、あのショート。ダイジュスト版をあとから通しで見たら、なんであのキム・ヨナが、1位なのか、不思議でした。
ショートの出来なら、ソトニコワが1位で妥当と思いました。

キム・ヨナは、コストナー、ゴールド、等々、といった上位選手の下で順当だと思います。洗脳の怖さですね~。
リプニツカヤがあんなスピンを見せるのに、キム・ヨナのスピンがレベル3で不満な人が韓国にいるとネットで報じられてますが、いや、優しい審判で皆さん幸せですよ、と言って差し上げたい。私が審判なら、あのスピンはレベル2とかに落としますから。

会社の人が、ネット、ツィッターとか、見るらしく、自分の知らない媒体からの断片的は話を聞き、少し参考になりました。一方、TVの出演者の若めの人が言ってたのが、ネットというのも、見るのが初心者の人もいて、そういう人の書き込みにも対応しないといけないから、業界の人も大変なんじゃないか、と。
確かに。

それにしても、ラジオノワのエキシビション、「ゾンビーダンス」の方がよかったのに。

ソトニコワ選手、優勝おめでとう!
でも、リプニツカヤ選手が金メダルとれなくて、気の毒。
(彼女はマスコミ対応が愉快なツンデレぶりで、評判になってましたが、半面、次回冬季五輪は韓国開催で、いらぬ敵をつくったのでは??と、ちょっと心配。
10代の少女って、かわいいとおもうけど、アメリカの15歳の選手は、もっと体つきやダンスっぷりが、大人っぽくて、色っぽかったですね。

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浅田真央選手、圧巻のFS!!!

2014-02-21 01:40:41 | Weblog
素晴らしい!!!何と言う圧巻の演技!!!

こんなドラマが待っていようとは!!!!!

泣きました。
見ちゃったじゃないか。明日、仕事があるのに。今何時だよ!?

森元首相が、あの子は転ぶとか言ったそうで、うざいオッサン、すっこんでろ!ってかんじ。日本人ってネガティブでだめよねぇ。

そういう日本人一般の弱さに比べて、なんという浅田選手の強さ!!!
この展開で、この逆転劇。

この作品、とても好きだったので、休日に改めてゆっくりみます。

ソトニコワ選手、頑張ってほしいけど。
村上選手も、頑張ってました。ああ、夜更かし。



私事ですが。

今日会社へ行ったら、雰囲気が違ってて、とても「フィギュアスケート女子SP」の話なんかできる感じではなかった。今日は、だから、SPの結果に日本中が沈んでたかもだけど、自分には、フィギュア見れる分だけ、幸せなんよ、って思ってた。
ああ、明日が思いやられる。

とりあえず、君の強さを、なんと例えよう、浅田選手編、でした。賛辞の言葉もありません。

本当に素晴らしかったから、みんな見てみて。
ボキャ貧。寝よう。

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前人未到

2014-02-20 00:37:57 | Weblog
一回前の、バンクーバー五輪の浅田真央選手のSPとFS。
女子で前人未到のトリプルアクセル3回を成功させた、輝かしい滑りだった。

とりわけ、FSの高く美しいジャンプ、圧倒された、主張のある表現。休む暇もなく次々に高度な技を繰り出すプログラム。重厚な音楽に乗った、芸術性の高い作品だった。
忘れないよ。誰も、あの日の貴方に、敵わない。

赤と黒の勝負服も、真っ赤な口紅も。自分には、全て、女子最高の演技として記憶に刻まれている。感動は、消せない。

今回のソチ五輪で、誰が優勝しようとも、誰も、あの日の貴女に、敵わない。

オリンピック最高の技術では、女性も、男性に近い位の、両性具有的な力強いうつくしさを見せることがあって、ジャンル問わず、そういうのも五輪の醍醐味なんだ。

今の浅田選手は、あの頃よりはとても女らしく、あの頃と比べれば大人っぽくなったけど。繊細なうつくしさを湛えた、「今」のプログラムと、男の子と女の子の境界線を行くような、迫力に満ちた少女性のうつくしさ。

自分には、誰かとの比較よりも、新旧・浅田対決の、今回のSP、FSなのかもしれない。


(あの、バンクーバーのトリプルアクセルを、今はもっと改良したみたいにTVでは再三解説されてるし、内容は把握してるけど、それでも自分の感想も、感動も、変わらない。また、滑り全体では、ミスがどうこういってるが、瑣末なこと。ミスなら、ヨナ選手の方が、派手にやってた。)

二度と来ない時間。二度と、あのように力強く高く跳ぶ事はできない。鍛えに鍛えて,MAXの力を出した、若い日の滑りだった。やっぱり、女性としては、ああいうのは、憧れる。

勿論、今の浅田選手の繊細、流麗な滑りもすばらしいと思うけれど。

リプニツカヤ選手は、気が強いし技術も安定してるけど、欲を言えば、ジャンプが高い方が、私は好み。贅沢だけど。

ま、人は好き好きってことで。

男子が、バンクーバーの3回転男の金メダルから、今回は、異種4回転ジャンパーの金メダリストへと、4年で飛躍的に技術が進んだ。なのに、女子はジャンプ技術は後退。
バンクーバーの浅田選手の3A複数回に続く選手が、居ない。やはり、技術の高い人が金メダルとらないと、向上しにくいのかも。後進が上を手本にするから。

櫻井キャスターが出てたので、日テレにしてみたけど、長い。
「見る」って、根性が居る・・・。

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居酒屋

2014-02-19 00:52:51 | Weblog
飲み屋さんの張り紙に「五輪で金メダル取れたら、お酒1杯無料」って、あった。

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戦い済んで・・

2014-02-18 00:27:18 | Weblog
ソチ五輪、友人はバレエマニアだけに、アイスダンスに熱い。

私はもはや、録画容量が・・・。見るのも大変。バレエ公演に頭がシフトできない。今月のは、やめにするか?

さて。男子FS.

羽生選手の「ロミオとジュリエット」。
今回は、自分が全く客観的に見ることが出来なかったけど、とりあえず、今までで一番、演技は見えたんでは?

ビールマンスピンの時に、さ~っと拍手が沸いて、やっぱ、今日も愛されるロミオか、と思ったけど、今日はロミオがバルコニーを見上げたりとか、あれこれ多少分りやすくやってるかな~と思ったし。胸に当てた手、手先まで神経を使って、手の表情が繊細。
演技しようとする表情と、その間に、苦しい所で踏ん張る気丈な素の表情が交錯して、私は嘘の演技だけするのより、こういうほうが心を動かされた。

愛されるロミオと、恋するロミオは見たかも、位な感じ。

全体に、音楽とよくあっていて、得意の4Tや後半の3Aのコンビの所は、高度な技も、非常に繊細なまでに美しく、音楽的にとても良かったし、増して、後半の、音をとりやすいイナバウアーの箇所は、背のそらせ方、タイミングが音にぴったり。練習を重ねるごとに、音楽的にも流麗に滑れるようになるものなのか?

他の色んな選手たちは、今回は、団体戦も入って、その疲れも含め、いまいちピリッとしなくって、個人選のSP、FS全部を、完璧に滑った選手は居なかったと思う。
その中にあっては、羽生選手は、どちらかと言うとしっかりしてた方に見えた。
羽生選手の場合は、演技が始まって、いつもより疲れてそうだも、気力を振り絞って何とかしようと頑張る所が、やはり、さすが。他の人とはそういう精神力ではっきり差がついた感じ。

全部でききる体力が残ってなさげなのに、演技をやろうとしてるのかな?、とは思ったし、中盤のまさかのトリプルフリップの乱れは、あの体調で、演技までやろうとしてて、他がぬけちゃったかしら?、と思った位。

(一方、2位のチャン選手は、何が原因かはっきりしないけど、今大会ず~っと、イマイチ本調子じゃなさそうだった。団体戦の頃から、そうだった。体調面か?精神面か?両方??フリーでは、氷上にあがってきた身体が、自分には何だか、もっさり見えて、完調じゃない感じが。)


ただ、羽生選手のFSの作品の振付そのものは、今回のより、以前の、日本のコーチのディカプリオの映画の曲使用での「ロミジュリ」振付の方が、全然優れていたと、改めて思った。
金メダル取るなら、今回のバージョンがいいんでしょうけど。内容・音楽・編曲は、あちらの方が、ずっと良かったし、曲の盛り上がりは比類ない。

前のは、羽生選手の内から、湧き上がるように演じられて、激しいロミオだった。
今回のは、振付師がオーダーで考えたものだから、比較的ライトな、古い映画の。
ベースが、甘美なメロドラマだから、まあこんなもんかなと。
ほんとは、バレエ作品のロミジュリは、もっと奥が深いのだけど。

見て泣けたけど、それはドラマへの感動とかではなく、心をこめて滑る羽生選手の演技に、主観まるかじりで泣けた感じでしたね。

ちょっと今回みたいな、甘美なロミジュリで行くなら、羽生選手御自身の、恋愛経験とかが、あまりまだ、そういう感じではないのかも?とは、ちょっと思った。それはそれでいいことだけど。以前、サーシャ・コーエン選手が甘美な路線のロミジュリで滑った時は、彼女はちょうどお年頃で、お似合いだったっけ。

振付師の持ってる作品のイメージの方と、演じ手の経験との間に、溝がある感じがした。個人的に、特に今回の振付しのロミジュリのイージーなイメージを好きではないので、特にこだわりはないのだけど。
ましてフィギュアスケートの演技は、本格的なものではないので、まあいいんだけど。

って、たらたら書いてますが、感動しました、はい。
こんな感想ですいません。
今回思ったんだけど、やっぱり観客ってのもファクターとして大事。
プルシェンコが居た時の、妙な熱狂は、盛り上がって面白かった。

町田選手の方は、以上でも以下でもなく実力は出した感じだけど、私的には、選曲センスの良さが、一番印象に残った。火の鳥、何度見ても、振付が良く出来てるな~と思った。音楽が良く聴こえる。でも、ロシアの観客には、どうだったかしら。

技術的には、ないものねだりをいうと、4大陸の時のレイノルズ選手みたいな、ばっちり4回転祭りでゴージャスなのを、見たかった。
って、高度な技術はケガを伴いやすいから、なかなか難しいのでせう。

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去る人、来る人

2014-02-17 00:15:35 | Weblog
祝・戴冠。

念願叶って、かの君は戴冠。
(世界選手権3位の時から、ずっと羽生選手に五輪金メダルとって欲しくて、応援してきた。今それが叶った。これからは、かの君の立場も変わり、もっと大きくなっていくことだろう。一区切りついたので、このブログでの応援は、ひとつピリオド打ちたいと思います。過去の事は、気まぐれに書く時があるかも。)

でも、その前にプルシェンコの退場の仕方がショックで、しばらく静かに事象を見ていた。産みの苦しみじゃないけど、一人の金メダリストの誕生と引き換えに、かつての金メダリストが、劇的な形で、去っていた。

フィギュアスケート、男子シングルは、団体戦参加者の疲れとか、或いは今までの臨戦過程が複雑だったりとか、あるのか、それぞれのベストパフォーマンスには至らない選手が、実力者に多く見られた。何でこの選手の順位がこの位置か?と思う人もいた。

けれど、完璧さを求めなければ、名うての4回転ジャンパーたちが、それぞれ見せたいものを、それなりに見せてはくれた、かな。

ミハル史上最高の出来?4S、フリーで2回決めてたり。それで易しい所を外すのが、らしいかも。一応、「シャーロックホームズ」がどうとかの作品で、拳銃構えたり、何かを手で示して見たり、(虫めがねとか?
)作品を考えた演技らしきこともしていた。

3位のカザフのデニス・テン選手のフリー、ショスタコーヴィッチ曲の「お嬢さんとならず者」、珍しい選曲じゃないかな。

29歳にして、からだの衰えを全く感じなかった、フランスの二枚目・ジュベール
選手は、順位振るわず、試合後引退表明。順位ほど悪く見えなかったけど。ショートの衣装がちょっと前衛アートみたいで、お腹部分を透け感のある黒の素材にしてるのも、ユニークな衣装デザイン。セクシーな身振りでステップの前にダンスっぽく観客を魅了したのは、フィギュア界で、この人にしかできない見せ方。

レイノルズ選手の青い衣装のフリー、ちょっとギリシャ神話の神々の物語を連想させた。4回転ジャンパーとして、気は吐いた。回転不足、アンダーローテーション取られたりで、不完全だったから、順位は仕方ないけど。

順位が激おちだったけど、フランスのフローラン・アモディオ選手のSPのクンパルシータは、この人に凄く似合ってて、ステップのダンスっぷりと見せ方、視線の使い方まで玄人はだしで、ステップ見てると、ジャンプそう崩れでも見られて良かったって思う。


って言い出せば、色々と楽しめたけど。一人ひとり、言い出すときりがないから、この辺で。
(でも、プルシェンコが居た時の方が、ロシアの観客の反応(地鳴りのような応援、とTV番組の人が現地で言っていた。)が盛り上げてくれるので、その点は面白かったかも。まあ、もうプルさんにもさよならしたいですが。

とりあえず、寝よっと。
もはや今日の放送のアイスダンスまで持たない。録画容量が・・。

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大雪

2014-02-14 22:54:06 | Weblog
五輪フィギュア 男子SPでの羽生選手の世界最高得点、今日は、TVつけると各局でそれと、大雪情報、そればっかり見た。

とりあえず、良かった。それに、今までNHKの実況で見られて、本当に良かった。

今日のフジを避けても、NHKのBS1も同じのだったりするかしら。

SPでは、自分は、ミハル・ブレジナがまともなのを初めて見た、かも。

ハビエル・フェルナンデス、ケヴィン・レイノルズ、ハン・ヤン、ジュベール、アモディオのステップとか、デニス・テン・・・、etc.
SPもそれぞれ楽しめたし、FSも楽しみ。日本ではどうしても日本選手の話になっちゃうけど。

さて。今宵は大雪。あっちこっち。

羽生結弦さん、
貴方の郷里もふくめ、東北エリア、とりわけ仮設住宅には、今宵は厳しく寒い夜になりそうです。
願わくは、あなたが本領を発揮し、この長い夜が明ける頃、東北の人々に、吉報が届けられますように!

頑張れ!羽生結弦選手

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皇帝の退場

2014-02-14 22:38:12 | Weblog
【プルシェンコ】
友人からメールが来て、プルシェンコが可哀想、とあった。

ソチ五輪、フィギュアスケート 個人戦、男子シングルSP。

プルシェンコの棄権で、私的には、懸念していた試合中のケガのような最悪の事態は避けられて、その時は、ほっとしたけど、かなり無理してそうだから、・・・。
ほんとに、時間かかっても、何とか無事に治る様、祈っている。

1選手には、なかなかできないことを、やった人。
先のバンクーバー五輪の、疑惑の採点に、堂々と異を唱え、筋を通した。

「私は4回転を跳ぶ。それがフィギュアスケートの未来だ」
バトンは今、新しい世代に、確実に引き継がれた。そう思うしかない。

最後まで夢を追っていた。前を向いていた。まだ誰も挑戦していないコンビをこれからやろうとしてるんだと、語っていたと、どこかの記事にあった。

引き際の決断も全て含め、見るものが見れば、後輩たちには参考になることが、山ほどもあろう。

でも。

筋を通す事は、立派だとは思う。
でも、そのためにプルシェンコが払った代償は、大きすぎるのでは?
身体の負担は、限界を超えてるんじゃないかと、案じてた。

夢多き、少年のようだったフィギュア界のカリスマ。

愛嬌のある、エンターテーィーナーの資質を持っていた。

さらばプルシェンコ。次のフィールドで、またいい仕事が出来るよう祈っている。

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長期取材

2014-02-13 23:40:00 | Weblog
13日の夜18時台に、日テレのエブリィという番組の中で、羽生選手への取材に基づく特集があって、2つの意味でとても良かったです。

一つにはフィギュアスケートの枠の中で、人気の羽生選手を知るという意味でだけど,それにとどまらず、もっと広く社会性を持った話としても見れました。
ステレオタイプでなく、思いつきの物語に落とし込むのでなく、きちんと取材して番組を作るのって易しくはないと思うけど、できれば、こういう姿勢で取材とか、番組つくりをして欲しいな、と思うものでした。

具体的な内容は、男子シングルの試合が全部終わってから、書けたら書こうかなと。

一方、テレ朝の報ステで、我らがプル様の、ほんとの話をちょこっとやっちゃってて、(団体戦の時、熱い風呂に入ってケアしてあの演技をしたらしい・・・)
ほんとに、うらみがましい団体戦。ああ、プルシェンコ様がとっても心配。
無事で五輪を終われますように・・・・・。おそろしや。

週末はまた大雪。
よって、舞台見に行く予定はとりやめに。

そういえば、プルさんのフリー、途中の「牧神の午後」(バレエ)のポーズは、完璧で感心しました。

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