懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

春の「眠り」公演で・・・

2025-01-14 02:26:44 | バレエ
ちょっとしたこと、なんだけど。

東京バレエ団の公演と言うと、2月のベジャール版「くるみ割り人形」(ダニール・シムキン、ジル・ロマン出演)も気になってるんだけど。
(ちょっと仕事の関係で、いけないかもしれんが、見たら見たで、貴重な上演機会ではあると思う。)

そちらじゃなくて、4月の東京バレエ団『眠れる森の美女』全幕(新演出・振付:斎藤友佳理の版の再演)の方。
マリインスキーの永久メイさんがゲストの日が2日あって、これが。
今見たら、Webでは、全席完売の表示になっていた。

彼女の場合、大バレエ団で教師に恵まれたマリインスキーで、オーロラ姫は主役を踊ってるんで、彼女の個性だけでなく、厳しいマリインスキーバレエ団の自慢の作品の一つ、「眠れる森の美女」を正統的な方の指導者から指導を受けている、と言う価値もあるのは分るけれど。
それと版も衣装装置なんかも、たぶん新しくして、見ごたえのあるものにしているのかもなので、確かにそれなりの値打ちはある全幕公演かも、とは思うけど。

(自分が行けそうな日程だと、沖香菜子さんの日は王子がゲストの秋元康臣さんだけど、こちらはまだあるんで、ちょっとほっとしたりして。)
沖さんと永久さんで、チケット売れ行きの差ほど、バレリーナの為のバレエと言われる「眠り」全幕を踊る技量に差があるとは思えないんだけど。
(って、沖さんだって、だいぶ大人年齢になってて家庭もあるだろうし、いつまで以前の実力をキープ出来てるかは知らないけど。)

永久さんの日が、東京文化会館で2日あるのに、1月の今時点でも完売になってるのは、はあ~、こんなもんなのか、と思った。
最近、バレエ情報細かく見てないんで、ちょっと目を離すとこんな感じ?

東京バレエ団、5月はジゼル全幕。これも気になってる。もうキャストで選ぶ余裕はなくて、いつでも、自分の開いた日に行く状況だけど。
一つのバレエ公演で、何日も通い詰めた過去には、随分贅沢が出来ていたものだと思う。今と違って、自分の日程都合でなく、公演の内容で行く日を選べていた。

去年、バレエ公演に行ったり、チケット買ったりして、降板もあって、…昔は当たり前だったことでも、バレエ公演、半年や数か月先の公演チケットをあらかじめ買うのって、リスク高いと再認識したし、正直、前売りの売り出し直後でなく、後からでもチケット買えるのって有り難い。
当日で買えればなおよし。

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バレエ動画

2024-12-20 04:02:47 | バレエ
少しだけ。先だって亡くなった、マリインスキーのプリンシパル、シクリャロフさんの事。

とても見ごたえのある動画がいくつもアップされていて、画質も良い方だし、特に30代になってからのとか、比較的最近のもの、一つ一つ、ファンでなくても見て損はない、いい出来で。

随分レパートリーが広くって、共演バレリーナも多彩で目移りする。
「シヘラザード」は、バレリーナによって、相手役の寵姫ゾベイダの衣装・容姿・ヘアスタイルの違いなども楽しめた。
『マノン」なども、思いっきり本気で演技してるので、他のダンサーの踊りよりはっとさせられるような所もあって。

かと思うと、物語の無い、アブストラクトバレエでも、主役の花が目立つ。

必ずしも私の好みの踊り方と言うわけではないんだけど、30代になってから、もう一伸びしたような。
全力投球で、ジャンプの高さ、滞空時間の長さも申し分ない。

これだけいい映像があって、TVのバレエ公演の放送には、出てなかったような気がするから、それはちょっと残念。

踊りを見て、芸術家はだな性格の人だったんだろうな~と思った。

死の2日後に、脊椎の複雑な手術が予定されていたそうで。
胸が痛む。

華やかな舞台の踊りの数々を見ながら、きっとシクリャロフは、こんな風にずっと輝き続けていたかったんだろうな~、と思った。

とりあえず、今日はこの辺で。

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マリインスキーのシクリャロフさんの訃報が・・・

2024-11-18 00:44:24 | バレエ
マリインスキーのプリンシパルダンサー、ウラジーミル・シクリャロフ氏が、高層階から転落死との訃報が・・!

今が11月で、(最近のロシアンダンサーには珍しく)、バレエの来日公演に出演の手はずで、10月には日本に居た。
ついこないだ、日本に居た人が!
と思うと。

なんともはかない話だが、ただ、来日の時に、幾つか気になったことはあった。
バレエダンサーは体がもつかどうかでかなり違うので、若い頃はさっそうとした見かけの美男王子役のひとりだったけど、
訓練の仕方があってて、体が理想的に整備されてるように見える人も居れば、この方のように、最近は、どうなのかな?と思う人もあった。

見かけ、風貌がかなり違って見えたことと、公演パンフに出ていた近影が、見かけも雰囲気も少し違うし、何より姿勢がそんなに良くない(?私の勘違いかも?写真写りかもだけど)
ように見えたので・・・。

若かったダンサーも、もう39歳。マリインスキーで大活躍して既に39歳となると、色々体を保つのは大変だったかな、と思う。
公演の時、腰痛悪化で降板、と会場に掲示がでていたので、もしかして、腰痛もあって庇い気味になるから、姿勢がやや、背がまっすぐしてなく見えるようになったかな??なんて思ってたり。

タバコ吸おうと高層階へ行き、誤って転落死したのかな?と思うのが半分。
アルコール依存もあったかな?と思うので、(昔のダンサーでそういう人はいたし、それ自体はどうこういうあれでもないかもしれないけど、それよりも、39歳の大バレエ団のスターダンサーが、思う所は色々あったかな?って思う)

或いは、と思うのは、やはり、10月公演降板に至った様な、腰痛等々の問題で、お悩みもあったろうか?と。

バレエ団側が、スターダンサーの名誉を重んじ、「悲劇的な死」とだけ伝えているようなので、
もしかしたら、誤って転落したのか、そうでないのかも、現場の状況から見て分からない、ということなのかな、と。

公演パンフに、公演前のインタビューが掲載されていて、なかなか微笑ましい内容だった。

10月のスーパースター・ガラの出演の為に来日し、準備をしてたのが、
結局、腰痛の事があって、断腸の思いで、公演日の直前に降板と言う、苦渋の決断をした、ということみたいで。

前日までに降板のお知らせは出てなかったし、公演当日に会場で見た張り紙には、
来日後、本人が仲間と一緒にレッスンもして、ぎりぎりまで公演の準備を続けて諦めてなく、最後の最後に、どうしても、これは無理だ、となったっぽい状況が、2,3行の文で書かれていたと思う。

降板でがっかりはしたけど、来日までして練習もして、どうしても出たいと思って努力してくれたのかな?と言う感じが文面から伝わってきたので、それならそれで仕方ないし、体の方も大事だから、去年も大掛かりなバレエ団の北京公演に出てたと思うし、先もあるので、お大事に、と思ってた。

ダンサーの腰痛との戦いとか、体との格闘、悩みの話は、昔どっさり聞いたので、
シクリャーロフさんも、陽気にふるまいながらも、悩んでる所はあったりしたかな、ってちょっと思った。

インターネット上で幾つもの古典バレエその他の映像が出ているので、追悼の意味も込めて、時間のある時、全幕物の抜粋のを拾って、改めて見てみようと思う。

こうなってみると、こないだの公演パンフで、氏のインタビューが入っていたのは良かった。ダンマガの編集者とは違う切り口で。
陽性のお人柄が伝わってくる内容だった。

愛されたスターダンサーの、悲劇的な死。

衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。
貴方が旅立っても、こちらには貴方のたくさんのバレエの映像が残っており、各国のバレエファンが、これからもあなたのバレエの映像を楽しんでみることができます。

だから天国で、まずはゆっくり休んでください。
長い間、お疲れさまでした。

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ふたつの「くるみ割り人形」

2024-11-15 03:33:22 | バレエ
東京バレエ団の「くるみ割り人形」公演予定って、
12月が普通のクラシックバレエで、2月初旬にベジャール版。

両方やるって面白いね。(両方やれるのが凄い)

2月の方のを見に行くつもりだった、のが。(ゲスト予定が、シムキンと、元モーリス・ベジャール・バレエ団のジル・ロマン)
旅行の誘いもあって、遊びふたつは無理かな。

仕事さえなければ。
行ったら行ったで意義深い観劇体験になりそうで。

演出的には、ベジャールの振付の才能に圧倒される。亡き母への想いも、こんなスペクタクルにしてしまうって!

仕事か、遊びか・・・。懊悩中。
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一方で、12月のクルミは、ニーナ・アナニアシヴィリのジョージアのバレエ団のを見に行くかどうか?って感じ。
(彼女が来るから、行こうか?と思っただけだけど)
友達に、一緒にバレエ見に行きたいって言われたけど、この公演は、行くなら一人で行く。

人に勧めやすかったのは、圧倒的にボリショイバレエ日本公演だったなあ。
そこが来なくなると、鉄板ってのがなくて。

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おまけ。

ジョージアと言えば、欧米の代理人と言われる元大統領が失脚し、ウクライナの様にはならずに済んで、自立への道を歩んでるのかな?と思うけど、謀略の火種はまだまだありそうで。
世界のご主人様勢力が、諦めて撤退してくれるといいんだけど。
そういう意味で、ニーナさんたちがちょびっとだけ心配。平和なままでいられますように。

ウクライナは、欧米の資本が入り込んで、それに、あの、ポンぺオ元米国務長官だっけ、あの米朝首脳会談その他で出てきた人、あの人が、いつのまにか、ウクライナの企業の取締役になってて、びっくりする様な高額報酬を得ている。回転ドアって奴ね。ニ三種類の会社の重役になってたかも。

ウクライナでちゃかり儲けてる欧米の人は他にもいるかな。
ポンぺオ氏が、トランプ政権の閣僚に入らなくって、良かった良かった。

ウクライナは汚職が蔓延して、まあ、あんな感じだけど。
それ以外の東欧は、夢から覚めたみたいな感じ。

一時は西側に憧れて、西側にすり寄れば豊かになれると勘違いしてたのが、現実に直面して、目が覚めた、みたいな。
ウクライナは結局、ネイションビルディングが出来ずに国の富を欧米に格安で売り渡してる様子だけど、それ以外の東欧の国々は、夢から覚めて、自立してゆくのかな。

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好評

2024-10-24 03:01:57 | バレエ
知合いが、先日、10月13日牧阿佐美バレエ団「白鳥の湖」に行ってきて。
(文京シビックホール)

とっても良かったと、感激してました。
主役の男女、二人とも上手だった。(英国ロイヤルバレエ団のヌニェス、クラーク)
バレエ団側も、コールドがビシーっと揃ってて、なかなかあんなに揃えられるものじゃない、とか。

彼女の意見では、主役が良かったので、周りも引っ張られて水準が上がったのでは?と言ってました。
(自分的には、牧バレエ団はグランドバレエをそれなりの水準でやれる実力はあると(?)思うし、それには異論もありますが)

話す言葉以上に、話してる時の彼女のオーラが半端なく、瞳キラキラ、
芸術で充足、充電した感じ。

こんなに喜んでもらってるって、バレエ団の関係者が知ったら、嬉しいだろうなと思ったが。
(伝わるわけないけど)
終わってから言うのも何ですが、「当たり!」の公演だった模様。
芸術の秋。
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フィギュアスケートGPS,アメリカ大会の男子シングル、イリヤ・マリニン優勝。このマリニンを見るために、オーディオ機器を買い替えるか、迷い中。
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27日は、総選挙。
競馬に行って投票所に行くか、投票所に行って競馬に行くか?
比例の投票先、まだ決めてない・・・。


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スーパースター・ガラ2024 キャスト表とか

2024-10-07 19:07:15 | バレエ
スーパースター・ガラ2024 
10/05 15時 東京文化会館大ホール

※前回も、この芸術監督は、割と音楽センスが良くて、作り事の虚構を、音楽や音響効果をうまく使う事で、観客の心に迫るものにしていってる印象。で、今回は、テープ演奏でなくオケ付きに変え、、そういう、音楽を大事にする芸術監督の嗜好(?)が公演の質を上げることに一役買ってたように思いました。

※<>部分はオーケストラ演奏。

<チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ>
昨今の世界フェスの開始の時、音楽を聴かせながら、前方表示で演目順と出演ダンサーの字幕が出て、これから始まるコンサートへの期待を高めるような演出がありますが、ここはその上を行く感じで、テープ演奏でなく、オケ。

開演して舞台幕おりた状態で、これから始まる舞台を待つ中、照明落とした中で演奏を聴くと、暗いせいか集中しやすく、音楽が耳と心に入ってきやすい、様な気がしました。選曲も良くて。

(客層凄いと思ったのは、この変わった始まり方から、その後、順々に踊りの演目が続く中、かなり長い時間、咳払いなくて、見る側も、舞台上の状態に合わせて、時に楽しんで、時に静かに集中して見てたこと。だいたい、どっかでせき払いとか、出てきたりする方が一般的な気がする。)

1.『薔薇の精』 
振付:ミハイル・フォーキン 音楽:カール・マリア・フォン・ウェーバー
ミリアム・ウルド=ブラーム、バクティヤール・アダムザン

最初、薔薇の精役が、このお衣装だと、ちょっと体形が横幅ありすぎるように見えるかな、と思った。が、
それでも、見続けていると、少女に向かって腕の振りなど、細やかに役どころの何たるかを表現していて、ガラ物とはいえ、手を抜かず、作品のきちんと表現しようとする、このガラの方向性(?)に、客観的には感心しながら見ました。

男性は、この踊りより別の踊りの方が、身体能力は出るのかな?とも思ったけど。
ミリアムは、可憐な少女をオーソドックスに演じてたけど、ジゼルの方が可愛く見えたかな。

ちなみに、過去に観た薔薇の精役では、主観的にはマラーホフが最高で、少女役は、ニーナ・カプツォーワが絵画から抜け出たような役柄通りの可憐さで、他の追随許さない感じでした。 時間切れで、以下はキャストのみ表記。

2.『リベルタンゴ』
振付:高岸直樹 音楽;アストル・ピアソラ
上野水香、アレハンドロ・ヴィレルス

<マスネ「 タイスの瞑想曲」>

3.『海賊』よりアダージョ
振付:マニュエル・ルグリ マリウス・プティパに基づく ⾳楽:レオ・ドリーブ
ドロテ・ジルベール、リース・クラーク

4.『サイレント・クライ』
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
パトリック・ド・バナ  ※ハープ:瀬川真未

5.『瀕死の白鳥』
振付:ミハイル・フォーキン 音楽:カミーユ・サン=サーンス
スヴェトラーナ・ザハロワ
-休憩20分-

6.『ドン・キホーテ』第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ 音楽:レオン・ミンクス
上野水香、アレハンドロ・ヴィレルス

<ビゼー「アルルの女」より ファランドール>

7.『眠れる森の美女』第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・チャイコフスキー
ドロテ・ジルベール、リース・クラーク

8.『アラベスク』 振付:パトリック・ド・バナ 音楽:クロ-ド・ドビュッシー
パトリック・ド・バナ  ※ハープ:瀬川真未

9.『ジゼル』第2幕よりパ・ド・ドゥ
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー 音楽:アドルフ・アダン
ミリアム・ウルド=ブラーム、バクティヤール・アダムザン

10.『Rain before it Falls』
振付:パトリック・ド・バナ 音楽:オットリーノ・レスピーギ
スヴェトラーナ・ザハロワ、パトリック・ド・バナ

フィナーレ

指揮:渡邊一正
管弦楽;パシフィックフィルハーモニア東京
上演時間:約2時間



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スーパースター・ガラ2024、10/6

2024-10-07 04:39:14 | バレエ
スーパースター・ガラの日曜昼の公演に行ってきました。主観感想ですが、行って良かったです!

私的には、前日、東京の花火大会に行ってしまい、雨降る中、立ってずっと見てたせいか、疲れもあって、また直前に個人的にバタバタしていて、
チケット買ったけど、行くのやめようかと思った、が、見たら、行ってよかったです!!!(今日だけは、東京文化会館の上に舞台芸術の神様がいて、帰ろうかしら?と思ってた私に、「お前はこれを観ろ!」と指令をくれた、様な気がします。)

万人に勧める公演と言うのと、ちょっと違いますが。

公演パンフも買ってよかったけど、一つだけこの公演、観劇体験に、大きな不満があったのは、
今時点でも、メインの演奏家の氏名が、私には分かっていない事。ツィッターXとか、どっかに出てるかな?と思ったのですが、探せてない。

今回、思わぬ降板もあって、代わりに大活躍だったオケの皆さま!特に、フィナーレ、カーテンコールで、壇上に上がってダンサーと一緒に拍手喝采されていた、バイオリン弾いた男性、この方のお名前が、自分の確認した範囲では全く出てなく、とてもいい演奏で聞きほれていた(私、クラファンレベルの聴く耳持ってないので、いつもアレアレな演奏レベルの日本のバレエ公演に慣れた観客の感想に過ぎませんが)ので、このバイオリニストのお名前くらいは分っていたかった、ことですね。

演奏に聴き入っていて、このバイオリニスト氏のお顔すら、全く分かってないのです。

やけに良かった、新しい発見のあった演奏・指揮について、唯一、指揮者氏名が分ったことだけが救いでした。
最近、別の公演のパンフに呆れていたので、今回の公演パンフは割といい方ではあって、感謝はあるのですが、バレエ関係者だけでなく、演奏の方も、お名前とか、分った方が自分的には良かったかな。

或いは、急なキャスト変更でこれだけオケが活躍する段取りに変わったのかも?なので、後から、ネット情報でも、演奏家の名前、バイオリニストだけでも分かった方が、自分には良かったです。

前回、なかなか良かったオールスターバレエガラ。この前回と変わったのは、テープ演奏が「オケ付き」になったことかな、前回よりチケット代が上がったのは、そのためかしら?と想像しています。その点は、内容見たら、納得。(もちろん、チケット代は安い方がいいけど)

【オケ】
今回、何かと感心させられた、オーケストラ。パシフックフィルハーモニア東京さんでした。バレエ公演見慣れた私に、新しい発見のある演奏を聴かせてくれました。、指揮:渡邊一正氏とともに、バレエ・ガラ・コンサートのグレードを上げてくれて、感謝です。

8月の世界フェスの二人の指揮者のうちの一人、ワレリー・オブジャニコフ氏は、たぶん、私好みの指揮をする方なんだろうと思ってます。この方の指揮の日で、指揮の面で不満があった記憶がありません。自分のこうあってほしい、と思うような指揮・演奏になってる印象で。
それは、例えば古典バレエなどで、いい意味でオーソドックスな指揮のやり方なのかな、と思います。

今回の、指揮・演奏は、明らかにそれとは異なる印象で、(自分は音楽の専門系じゃないので、その分析・理論的な説明が全くできないのですが、)
クラシックバレエ見まくって来た自分には、この指揮・演奏は、新鮮でした。

世界フェスのオブジャニコフ指揮での演奏とは、異なる良さがあって。

それと、ガラにしては、一つのバレエ演目の最初の演奏で、その演目の物語世界に入り込ませてしまう所があって、その力に驚かされました。指揮・演奏の人が、思いのほか、作品世界をよく理解してやってるように、自分には感じられて、不思議な気がしました。(バレエ団の座付きオケでもないのに)
例えば、ミリアム・ウルド=ブラームのジゼル。(これ、一時は、パートナーがシクリャローフに変わってた時もあったんですね。後で気づきました。当日は、若手のダンサーに変更でしたが。シクリャローフ見てないので、どっちが良かったかはわかりません。)、この、冒頭の演奏だけで、ジゼル2幕の見せ場の踊りの世界に、入れてしまった感じです。コンサートピースでは珍しい事です。
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それと、当日のプログラムでは、演目と演目の間に、例えば「アルルの女」とか、オケの演奏だけを聴かせるパートが、何か所か入ってました。

会場での当日発表で、シクリャローフの降板(腰痛だって…可哀想)が張り紙してあって、自分は第一部が終わってからそれに気づいたのですが。

ダンサー数が足りなくなったのを、埋めるために、、クラシックの生演奏を聴かせるパートも挿入してみたのかな?って想像しました。(最初からの予定だったのかは、確認してないので分りませんが)

それで、ダンスのパートだけでなく、 プログラムでダンス演目の間に、何か所かクラシック演奏の時間を挿入していたので。

繰り返しますが、自分レベルの聴く耳だと、・・・あまり日常的にクラシックの生演奏聞かないし、それも、東京文化会館大ホールの、照明落とした、舞台が目の前にある空間で聞くと、主観的には演奏が良かったこともあって、音楽が耳に心に入ってきて、・・・

それに、演奏だけを聞いていると、過去に観た何人かのダンサーの踊りを思い出したり、と言う瞬間もあって、それはそれで楽しい時間ではありました。
という、ごく主観的感想はともかく、その、クラシック生演奏の時間の途中で、バイオリンの人がハープとともに、かなり目立つ感じでメインでここのパートを任されてる感じなのかな?と思える場面があって、それに、何だか、このバイオリンの人、うまい人なのでは?と言う気がして演奏に感動したこともあって、で、最後の皆でやるカーテンコールの時に、ダンサーと一緒に舞台に立ってたので、もしかして名のある演奏家さんだだったりする??等等、疑問符あって、ちょっと、その辺の所は知りたかったです。

と言うわけで、バレエの演奏の時も、良かったし、クラシック演奏だけのパートも、私的には楽しめました。(逆の意見もあっても普通だと思うけど)

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ミリアムのジゼルは、この公演を、日本の観客へのさよなら公演のつもりで踊られたものらしいです。さすがに、そんじょそこらの「ガラ物」のジゼルとは一線を画する佳品でした。
ドロテ・ジルベールは眠りの衣装が素敵で、わりとバランスを見せる踊りで、パリ・オペラ座のエトワールの矜恃を感じさせるプリマ。
海賊は、いつもの海賊と雰囲気が違うと思ったら、ルグリ版だったそうで。どうりで自分の既存のメドーラのイメージとは、ちょっとキャラだてが違った。ルグリ版は、きっとそういうイメージなのかしら??と思ってみました。

ザハロワは・・・なんかもう、こうも降板があると(この公演だけでなく、牧の眠りもムンタギロフ降板だし)、もはや「来てくれてありがとう~」と言う気持ちで。今回、ザハロワ以外はロシア勢が全滅だったのは、偶然だと思うけど、・・・。

ちゃんと出てくれて、しみじみ有り難かったです。ボリショイの若手プリマにも来てほしい。
(踊りは、ザハロワはソロより、男性と踊る方がいいように思います。コンテは、デジタル・ラブは新しさはあって今回の方が普通のコンテだったけど、自分がデジタル・ラブは好みじゃなく、今回の方が、とか、書いてると切りがない。)

そうだ、世界フェスのボリショイ二人も来てくれて、有り難かったし、メンバーが今いち地味だっただけに、公演の質を上げてたというか。

逆に、少し前からロシアダンサーがあんまり来なくなって、ボリショイ、マリインスキー等バレエ団来日なくなって、で、実際問題、日本のバレエ公演の質って、下がってると思います。
ほんとは、バレエ界は、新しい時代のスターがいた方がいいのでしょうが。なかなか、そうならない・・・。

年齢の高いスターが次々出てくるけど、完全セーフは、マリアネラ・ヌニェス。8月見た限りでは、若い頃より姫役良くなってるし。

完全アウトは、アリーナ・コジョカルで、去年見てるんで、まさか、古典全幕に出るって!
ガラの眠りですら、男性パートナーに全面的に頼った踊りで、女性の見せ場、ヴァリアシオン部分の曲の所、男性が踊って高等技術を見せてやりくりしてて、あっけにとられた。顔がもう、凄く歳を反映して変わってしまってて。さすがに、顔見知りのコジョカルのファンは、来てなかった。昔を知ってるファンには、それが正解と思った。ウクライナ国立は、自前プリマから、ゲスト落ちに。(しかし、あのコジョカルにジゼル全幕を踊らせるって、それって、新しくバレエ見る客層の、バレエ見る目が下がるし、そうやって、日本のバレエ公演は水準下げていくのかな、と思うと、こういう傾向は感心できない。)ズルズル質を下げていく、日本のバレエシーン。

(昔のプリマでも年齢高くても顔が若い、吸血鬼かと思うような人々はいたので、それならいいと思うが。)
今回のドロテ・ジルベールは、その中間位で、ヌニェスほどではないけど、バレエ見てない人が初めて見るのに最適かどうかは分からないけど、(お姫様より、大人の女性って風貌でもあるし。)既知の世界のバレエファン層には、スターの貫禄でこの位なら見れるかも、って地点。
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あと、今回の公演の特徴として、観客の質が良かった。バレエよく見てる層が来てたと思う。他公演と違い、マナーの悪い人が居なくてほっとした。
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公演と関係ないけど、なんか、変なデモの人が付近にいたって言ってる人がいるけど、自分は早く来てたけど、そんなの見なかった。

全くの別件で、政治方面で、過日、大掛かりなデモでやらせの人が来てて、デモを潰したい人がやったんじゃないか、って出てる。
デモ潰したい人が、サクラバイトを雇う広告を出してた、みたいな。
海外では、あの香港民主化運動のシューテーさんとかいう女性たちの運動については、残念ながら、全米民主主義基金だったか何か(ネオコンの組織)、民主主義を語って他国に謀略をしかけて数々成功させてるアメリカの有名な組織から、お金が出ていたんだそうです。

遠藤さんと言う識者の方が、この件を書いてたので知りました。シューテーさんを好きなわけじゃないけど、アメリカからお金貰ってたとは・・・。

今回、上野に来てたデモの人っていうのも、どっかからお金出てる団体なんじゃないの。

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ベテランからの変更は

2024-09-24 17:43:25 | バレエ
「スーパースター・バレエ・ガラ2024」
オシポワが手術の回復遅れかなんかで、マリインスキーのオクサーナ・スコーリクに変更。

演目も変更ですが、これはこれで、もしかして、いいか、も?

近年、コロナ禍、ウクライナ紛争、と続いたため、ロシアの大バレエ団の来日公演がまったくなくなり、
私らには、彼らの現在形が、把握できてないけれど。

あれから年月も流れて、それぞれ年齢が進んでいるので、
それと、ボリショイから外に出たオシポワよりも、優れた教師の残るマリインスキーで主役踊ってるスコーリクの方が、
今見る分には、いい、ということはあるかも(?)

以前は、そんなに注目してたダンサーではなかったけど、その後活躍も伝えられていて、確か、去年のマリインスキーの大規模な中国公演も、
スコーリクとシクリャーロフは、出てたような気が。(シクリャローフは、もうベテランって感じかな?)

正直ザハロワには降板してほしくない、と思って、用心の為、まだ発券してないんですが、彼女はまだ名前が残ってて、ほっ。
(牧「白鳥」ムンタギロフ降板は、痛かった。)

上野水香&知らないダンサーで、「ドン・キ」も加わって、ガラコンらしさが出るみたい。

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映画上映情報、
あの全米NO.1ヒットの衝撃作、「サウンド・オブ・フリーダム」がついに日本上陸!
今月27日からロードショー。見た方がいいような、内容が怖すぎて、見ると翌日会社に行けなくなりそうな・・・。
これは、迷い中。

(アメリカの児童買春と、それに立ち向かう男の社会派系?映画なのに、興行成績がめちゃ良かった不思議な作品。現代アメリカが、以下に病んでいるか分かる作品ではあるけれど、日本でも、おかしな話が進行中であることを、NHKの調査報道の第一回でやっていた。(この番組も、こないだやってたミャンマーの話は、何だかマユツバだったし、第一回も、映像はきもいから要らない、と思ったが))
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その傍ら、「忘れない、パレスチナの子供たちを」と言うようなタイトルの、パレスチナの監督による、パレスチナで亡くなった子供たちへの追悼の映画も、アップリンク吉祥寺ほかの映画館で10月初旬から上映予定。これは、見たら涙腺決壊もんだけど、行けたら行こうと思ってる。
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悲しい話も、酷い話もある中で、
最近上演された、ボリショイ「眠り」全幕の一部の踊りが、ネット動画で見られて。(セルゲンコワだったかな。)

昔のプリマも凄いけど、今の若手の踊りも見ていて溜息の出るような、豪華な舞台。
ボリショイの総合力は、本当に素晴らしい。

胸の痛むニュースが続く中で、こういうの見ると、こういう芸術こそ、生き残ってほしいとつくづく思った。

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降板2公演

2024-09-13 02:26:14 | バレエ
既出ですが、行く予定だったバレエ公演に、キャスト変更が。

・牧阿佐美バレヱ団
10月12日・13日「白鳥の湖」ワディム・ムンタギロフ(怪我降板)→英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル、リース・クラークへ

・スーパースターガラ10月4,5,6日。同上。
ーーーー
ショック~。ムンタギロフさん、世界フェスで、男性では一人だけ、古典でフル回転だったから、お疲れが出た?とか?お大事に。

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【ワガノワ首席卒業】
「日本人バレリーナの小浦にこさん(19)が、世界的バレリーナを輩出しているロシア・サンクトペテルブルクの国立バレエ学校「ワガノワ・バレエ・アカデミー」を首席で卒業」って出ていた。見かけは舞台衣装が似合って、写真では遜色ない感じ。日本人ぽく無いというか。
秋にはベラルーシのバレエ団に入団予定とか。

今どきは、夢を実現していく若いバレリーナが次々出てくるな、って感じ。

【ボリショイ「眠り」プレミア】
9月初旬に、新しい「眠り」全幕を披露した時、世界にネットでも配信あったみたい。(でも、セキュリティー的に、知らない媒体なので、安全度が不明だった)

主役のオーロラ姫は、ココレワのローズアダージョの辺りが映ってる動画等々でていたが。
やはり、全幕踊るとなると、ココレワはクラシックの基礎がやや緩いかな。本人はやる気満々だけど、姫役として、理想のオーロラ姫、とまではいかない。けど、主役向きの気の強さが目立つ。長所短所がはっきりした踊り。

最近は、この人がわりとプッシュされてるのかも?だけど、他の人も見るにはいい感じ。

青い鳥のPDDを踊った男女がいい感じだった。

この頃は、グリゴローヴィチ版だったものを、順次、別の振付にを変えていくのかな?、

寂しいが。
それでも、長年やってたグリゴローヴィチ振付。ああいう難しい振付を数十年やって、バレエ団が強くなった結果、今のプリマたちは健脚が目立って、舞台が華やか。

ついでにザハロワの少し前の眠りの動画見たら、やはりココレワとかより気品がある。(当たり前か)昔は何も考えずに見ていたけれど。

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ジャパンプレミア「ドガと踊り子」夢コンサート2024

2024-08-31 01:58:15 | バレエ
8月28日(水)渋谷区さくらホールのバレエ公演に行ってきました。

自分主観では、思ってたよりずっと良かったです。

なお、翌日、別の場所で、食事付きのガラ物公演を同じメンバーでやってるようだったので、日本初演の意欲作の入った、こちらに来て結果的に大正解。(でも、食事付きのは、ちょっと見て見たかったかも?)

(ただ、公演が割と、内輪っぽい雰囲気もあったので、一般のバレエファンに、お勧めかというと、それはちょっと・・。
主催者、関係者のつてでチケット入手してる方が一定数いて、プロの呼び屋さんが入ってる営利主義の公演でない分、仕切りがプロっぽくない。入る時に18時過ぎで、入り口の所で立って待ってる時間が長かった。それはそれで、こういう公演の特徴として気にしなければ、舞台の上は、自分主観では良かったです。水も買わずに18時前に劇場入りしてしまい、何も売ってないホールで、18時半開演、21時20分過ぎ位終演で、そこは失敗でした。反省。)

【開演前気づき事項】客層が、最近言ったバレエ公演と違ってて、きれいな外人のお子さん、金髪の男の子とか、複数見た。成人女子も、ドレスコード、肩だし黒ドレスのきれいな外人女性が、客席側に居て、目立ってたり。日本人も、一応、劇場に行く服装で、比較的生活に余裕のある裕福な層が客層かな?って感じ。

この頃、パリオペラ座も他も、普段着っぽい方、庶民的な感じの客層の公演ばかりだったので、その点はかなり違った。
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【3部構成】
公演は、第一部;部分の抜粋の踊り集。第二部:タイトルの「ドガと踊り子」世界初演。第三部:部分の抜粋の踊り集。
フィナーレ、の形。

第一部の1番目の演目から、目を引くダンサーがいて。
ショパン「Funny Waltz」と言う作品。
ドガの「踊り子」の絵の人達みたいなチュチュを着て出てきた8人のバレリーナ、若い女性たちが、クラシックバレエかと思いきや、時にコミカルな動き、演技を見せて笑いを誘う、ユニークな作品だったのだけど。

中で、バレリーナの衣装なのに、黒縁メガネ出てきた長身の女の子、(もしかして、バーンズ慈花さんかな?お名前不明)
めっちゃくちゃ、コミカルな身振り、演技がお上手で素晴らしかった。下手なお笑い芸人より、役者より上手なんじゃないの?って冗談言いたくなる位。もちろん、クラシックバレエの品位は壊さずに、ユーモラスな動きを自然体でこなしていて、大したもんです。参りました!

2番目の「J.シュトラウス2世『卒業舞踏会』よりヴァり、の栗林さん、(まだジュニア年齢かな?と思う若い人)も、音の取り方がとても良くて、超絶技巧系の踊りではなくても引き込まれました。

・・・・という調子で書いていくと切りがないので。(あ、第一部、最後の「エスメラルダ」の井関エレナさん、足を高々上げ、片脚ポアントのままその足を曲げ伸ばして、小気味よくタンバリンを叩いたり、自在に体を操った踊りで拍手喝采浴びてました。)

他の人も、色々楽しめたのが、時間なくなってきて割愛。

第二部「ドガと踊り子」
意欲的な新作。ペレン、シュミウノフの芸術性が光った佳作。
ほんと、見に来てよかったです。
名曲を多用した選曲センスも光った。

時間が無くなって以下略。感想はそのうち書けたら。

【余談】
この所、あちこちで色んなバレエ公演の企画が目に付いて。

・この公演も良かったんですが、一方、夏の、行かなかった公演で、行きたかったのが、同じくマイナー公演、横浜で、ワガノワバレエ学校の生徒さん主体?らしき公演があったのが、大人のダンサーも出ていて、ボリショイの千野さんらがご出演で。ワガノワの有望株のダンサーとともに、見たらきっと良かったんじゃないかな~と思うので、行けなくて残念。(事前に登録が必要で、手間はかかりそうだった。無料でビックリ)

・冬公演、ニーナ・アナニアシヴィリ芸術監督のジョージア国立バレエ「くるみ割り人形」全幕。いいかどうか分かんないけど、ニーナは来るのね、と思うと、少しだけ迷ってたり。
・これは行かないぞ、と今は思ってるのが、2月のマラーホフ版(!)(つい、いってしまったらどうしよう)
時間なくてこれでおしまい。

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