懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

ラスト

2014-03-31 08:31:16 | Weblog
世界選手権、男子フリー、羽生結弦の「ロミオとジュリエット」。
素晴らしかった。

最初の4回転サルコゥの成功や、他のジャンプも全て破綻なくやりきったことだけでも、感動的なことなのだけど、技術が今季一番手堅くできたのに、今回が一番、「ロミオとジュリエット」のドラマやストーリーを感じさせた気がした。主観だけど。

中盤の音楽の演奏、前よりゆっくりに変わってたように感じた。気のせいかもしれないけど。前より、曲のメランコリズムに観客を引き込むような、工夫がされてるように思った。

そして、全てが美しい。これも、とても大事なことだと思った。

リアルタイムでは、その二つ前に滑った町田樹の「火の鳥」、ジャンプのミスがなく、技術的に堅実な出来だったので、より上の技術のプログラムの羽生選手の方が、ミスも起こりやすく不利なのでは?と穿った見方をし、危惧を持った。

そして、この「ロミオとジュリエット」が始まると,息をのんで見守る中、
・・・。
私事だけど、私はこの頃、この3月、身近な相手に短い恋をしていて、その思いの中でこの滑りを見たのだけど、会場に詰め掛けた熱いファンたちの多くは、羽生選手を「私のロミオ」として、愛してるに違いないと思った。

私は、羽生選手に勝ってほしいと思いながら、点差、勝負の状況的にはピンチのはずなので、はらはらする気持ちで見ていた。このプログラム難度高いし。

自分も、見ていて息が苦しくなる思い。滑りは安定していたと言うのに。ジャンプを精一杯決めてくるのに、表現もまた、今日が一番いい。その表現に胸を震わせながら、でも、どこかで集中が切れて技術にミスが出たら、と心配しながら見た。

熱い思いで羽生選手の演技を追う中、会場に詰め掛けたファンの人たちの一部は、ただ見ているというのでなく、心を込めて滑る羽生選手と一緒に、手に汗握って闘っている様な想いで、かの君を見つめているのでは、という気がしてきた。

そして、また、こうも思った。
この物語、ジュリエットは、ロミオと離れている時も、心はロミオと一緒に闘っている気持ちで、一人で闘った時があったろうか、と。きっとあったに違いない、と。

シェイクスピアの戯曲には、そんなくだりはない。
でも、この日の羽生結弦の表現からインスパイアされたものとして、また一つ、新しい「ロミオとジュリエット」の世界を、自分は,この日の滑りから受け取った。

どの滑りもそれぞれ好きだけど、表現的には、今日の「ロミオとジュリエット」が一番感動した。今日が最後だった。今回の「ロミオとジュリエット」の完結の日に、一番いい演技を見せてくれた。

ときめいていたい。

羽生選手は凄すぎるけど。嘘みたいな逆転劇。点差よりも、実質の差は大きかったと思う。「火の鳥」は、技術が手堅く伸びやかだったけど、表現的に、私には響くものがなく、体の線の見せ方に、堅さを感じた。

ただ、演技中よりも、完璧にやり切った、一瞬、「勝った?!」かに見えた勝負の行方・・。羽生選手の演技後、ジャッジが下ったその瞬間の、掴んだと思った勝利が指の間からこぼれおちてゆく、あの瞬間の町田選手の表情!

そっちの方が自分には魅力的だった。精一杯の努力をして手にしたつもりの金メダル、町田選手に運命は、そんなに簡単に、それを差し出してはくれなかった。
そのやるせなさ。形容しがたい微妙な表情。
そういう真実が含まれてる要素って、魅力があるんだと思う。

一方、会場に詰めかけたファンの人たちを見たり、自分自身の短い恋の充足を思ったりしながら、誰かを、なにかを愛して、愛を注いでいられる事は、何に限らず、それだけで本当に幸せなことだと思った。

羽生選手の今日の滑りは、見ていて気持ちがきれいになるような美しさだった。

羽生選手、優勝おめでとう!
君はどこまでゆくのか。

P.S.エキシビション、安倍コーチ振付の昔の「ロミジュリ」をやってくれて、超嬉しい。衣装なつかしい。今は今の衣装の方が似合ってるけど。

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短距離で勝つのって珍しい

2014-03-31 00:45:17 | Weblog
高松宮記念。自分用メモ書き的日記。

ここは馬券と思って、またコパノ、また外人騎乗ミルコ・デムーロだけど、コレにした。
当たっても褒められるほどの予想じゃないけど。

ただ、自分は短距離戦の予想、ダメな方で、短距離G1で勝つのが珍しいから、まあ、よしとしよう。

コパって、あの風水のコパさんと言われると、まさか、風水がツキを呼ぶ、とか???
と思ってしまうけれど。さすがに自分は、競馬のために風水する気には・・・。

1着コパノリチャード、2着スノードラゴン。
1番人気・ストレイトガールは3着。馬名で好きなガルボは来なかった。(それが普通か。)

会社に、競馬好きな男が何人かいたうち、大企業の重役の息子さんだった人が、辞めていた。元々、色々世の中を見た後、自分の方向性を決めるつもりでいて、長く在籍するつもりでは、なかったのだと思うけど。競馬談義を出来る人が減り、残りの人は年度末で忙しく、口も聞けなかった。

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リプニツカヤ

2014-03-30 10:33:57 | Weblog
リプニツカヤが、後半の3回転ジャンプで転倒してしまった。
ただそれだけで、悲しくなった。

無理目なスケジュールだし、仕方ないけど、ここで決めれれば、本人も気持ち楽にあるだろうに。

と思ったけど、その後、表彰式で、思いのほか、笑顔。
かわいい。TVうつりいいね。


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リトル・ヒーロー

2014-03-30 00:59:59 | バレエ
個人的なことだが、ちょっと、恋をしていた。
もしかしたら、今月で短い恋が終わったか、来月位までは、まだ続きがありそうかは、仕事上の人事次第。

今回の短い恋とは別に、自分は決まった恋人は居るので、友人には非難された。でも、愛は与うもの。愛の気持ちがあるうちに、何か多様な現実の中で、実のあることが出来ればいいと思う。

そうした私的なことは、さておき。
バレエ友達が教えてくれて、例のフィーリン事件の顛末をTVでやっていた。

パーシャ・ドミトリチェンコが懲役6年の実刑判決を受けても、笑みを浮かべていて、目的を果たしたと報じていた。
バレエマニアとしては、こういう所にあまり書きたいと思わないような、バレエ団の芸術監督の不正行為の話だったけど。

「よくある話」としてスルーされがちな話でも、パーシャには、それが許せない事だったのね・・・。

リトル・ヒーロー。彼には彼の正義があるのだろうけど。見る角度によっては、それは正義ではなかったりする。
彼は、やっぱり彼自身の演じたスパルタクスに、似ているように思えた。

ムハメドフの演じたスパルタクスは、古代のの英雄だった。
でも、ドミトリチェンコの演じたスパルタクスは、そこまで筋金入りのスーパーヒーローと言うわけでもなく、もう少し小さな若者のグループのリーダーみたいだった。若者の純粋さや脆さも感じさせるヒーローだった。

彼は、自分なりに筋を通したのだろうか。私たちは彼の舞台を待っていた。
輝かしいキャリアを棒に振ってまでも、こんな・・・。
と思うのは、バレエマニアのエゴなのか?

それにしても、キャリアを棒に振ってまでも、不正を正したかったのなら、・・・
方法は間違ってると思うけど、彼の妙に潔い所とか、ちょっと今風でないので、せつない。(真相ははっきりせず、真犯人は別にいるとかネットに出てたとかあったけど。パーシャとしては、不正を公の元にさらせれば、どっちでもいいことだったということかしら?)

リトル・ヒーロー。
君の舞台を見られなくて、残念だったよ・・・・。

それにつけても、オリガ・スミルノワの名が出たのは、衝撃。
フィーリンって、そんなに女の趣味悪かったっけ???

次回、ボリショイ日本公演、スミルノワ予定の3公演、キャスト変更の期待がかかってきたりして。

(確かに、スミルノワってどうこういうほどでもないのに、よくキャストされるとは思ってたけど。寝るとかより、先生の気に入りとか、金コネ関係の方が近年ありそうなので、そっちかと思ってた。

大したことないダンサーが、上の人に気に入られてスターシステムの中でスター扱いされていくパターンは、よく見てるので、屁とも思ってなかった。ソ連崩壊前から、お金持ちや地位の高い人の子とか、そういう系統の人かなと思う人で、プッシュされて押し上げられてた人は、いたと思う。
ついでに、そのTV番組で発言していた、かつてバレエ団を解雇されたプリマのボロチコワ、胸が大きすぎ。変。)

日本の舞踊評論家(ようするに、たいこもちね)2名が、スミルノワのことを持ち上げていたよね。

一般のバレエファンは、知らない人はしらないのかもしれないけど。詳しい人は昔から知ってる。
バレエ評論家とされる人々は、(或いはその一部は)あんなもん。だから、批評なんて、当てにならないってのが、ほんとの話。彼らには、上から目線で物を言うの、やめてほしいと思うときはある。

芸術監督と寝た女の子が役を貰う。それでたいこもちが褒めて書く。
ばからしいけど。信じる人の気が知れない。

ところで、報じられた内容は、今まで別メディアで報じられてたこととは(芸術監督の不正問題でも、金銭系)違うのだけど。あれだけおおっぴらにゴールデンタイムの地上波でやったので、そうなのかしら?と思うけど。どっちなのか?両方?

それにしても、スミルノワのスキャンダルが新しく出た事は、間違いない。
別に、ファンじゃないから、いいけど。

ダンチェンコ芸術監督時代に、来日したフィーリンに、バレエ仲間が偶然劇場傍ででくわして、少し話しかけていた。話の内容聞いた限りでは、そんなダーティーな人とは思わなかった。って、所詮は外国人。私らに、そんな見る目なんてないけど。

今年の団の来日公演、ザハロワとニクーリナの出演が増えてもいいんだけど。
体力的に、プリマたちにきついかな。
こんなおおっぴらにスキャンダルが出てしまうと、スミルノワに出て欲しくなくなってきている。他のプリマ、誰かいい人いないのかしら。


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その後

2014-03-12 00:40:57 | Weblog
3.11関連のニュースや特集の中で、やはり福島の原発事故関連の報道内容が、一番重かった。ガンと原発事故の因果関係とか。がんの発症、ガンの疑いのある診断とか。

国や地方自治体の対応が万全でなければ、世間的に注目され続け、風化しないことが、異議への足しになるかもしれないと思った。

今日は、ちょっと3.11関連の報道が多くて、もらい泣き。

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3年

2014-03-11 01:23:59 | Weblog
この道楽ブログで言うも何だが。

3.11が近づいて、TVとか新聞とかで震災関連の振り返りの話が、色々な角度から取り上げられていた。最初はAKBとかセクシーゾーンとかキスマイとかの、若いタレントさんの出てる、復興支援コンサートで可愛らしく始まった。けれど、遅い時間帯のニュースで出ていた、「福島第一原発の汚染水関係で、またミス」が、等々の報道が、もっとも深刻で重かった。

今の与党も、前の政権も、どっちも東京電力を潰さない、という方針は同じみたいだけど。私らから見れば、潰して国が直接関与じゃだめなの?と思いそうだけど、為政者から見れば、潰せない事情があるのでしょうけど。どのみち現場の労働環境を改善するのは急務じゃないかと思うし、国が何やってるのかと思うのは、前から変わらない。

下請けとか、孫請けとか、辞めればいいのにと思う。ピンハネとか、なんとかならないのかと思うし。孫請けとかでなく、直接雇用で管理ってわけに行かないのかと思うし。
首相が福島の復興の件でコメント出してる矢先に、またミスが起こるという状況を、政府はもっと重く受け止めるべきだと思った。

細川、小泉コンビも、勝てなかったけど、でも理念では、ちょっといいことも言ったのかもね、と改めて思った。核のゴミ問題が解決しないのに、原発再稼動の話ばかりというのは、×。(いや、ほんとに、あれはど~すんのか、見れば見るほど、頭が痛い。よく原発再稼動とか、言えると思う。言ってる人。)

・・・いつもとトーンが違っちゃったけど。

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マチネ

2014-03-09 01:54:10 | バレエ
バレエ公演のチケット買いをして。

2月来日のアメリカン・バレエシアターも、平日マチネの日があったけど、今度11月12月来日のボリショイ・バレエ団も、平日マチネが2回もある。

ABTの方は、迷った挙句、平日マチネは行かなかった。

それでボリショイの方は、二の轍は踏むまいと、チケット買ってしまった。押さえるだけ押さえて、その時になったら考えよう、と思って。
休み取れるかも分らないし、平日マチネって、宮仕えの身としては、あまり有難くはない。

今回のボリショイ公演は、演目が既出なので、前にも見たダンサーだったりするのだけど。(例えばザハロワのニキヤ、アレクサンドロワのガムザッティの組合せは、2006年に見てる。)今時は、冒険演目って、なかなか興行的にむつかしい?。

未見なので、どうか分らないけど、ニクーリナの白鳥、バヤデルカも見る予定。すると、クリサノワが見られる。ガムザッティ役なら、以前見たシプーリナも良かったけど。
ABTとかもそうだったけど、主役・男性主役・脇役の組合せで、見たい人が分散していて、キャスト選びに迷う。

ニーナ・カプツォーワとか、他のプリマも主演できる演目も、できれば見たかった。
前回、ザハロワのライモンダが見たかったと、知人がこぼしていた。確かにそれは、私もあの版の彼女は見てないから、衣装も含めて見たかったけど。なかなか、未見の作品を見たいプリマで、って、日本で待ってると実現しにくい。

ほんとは、未見のベリャコフの悪魔とか、シプーリナのドンキとかまでも、連日日参して見たかった。体力自信なくて、そこまでは買わなかった。
ボルチコフは、欲を言えば、「イワン雷帝」で見たかった。

スミルノワは、バレエ誌の批評家に過剰に宣伝されてることに、引いちゃって、パスした。実力以上に褒めて書いてあるのみて、現物見ると、やっぱり引く。それさえなければ、あのブルーのアイシャドウも、許容範囲だった時期もあるから、チケット買ってたかもしれない。そんなに悪くもなく、大げさに褒めたおすほどでもなく。白鳥には、白鳥向きの体型の人材が必要で、そこまでの人ではなかった。宣伝も考え物で、いかにも過大なのは、チケット買わせるには、逆効果の時もある。

その昔、例のルンキナのドンキ・ジゼルの過剰宣伝以降、ちょっと新人プリマの宣伝に食傷。

2008年の来日公演の時は、連日の公演を見るために、会社に近いホテルに泊まるとかやって、見に行っていた。体力のある男性たちや、主婦の友人が、連日日参してるのを見ると、さすがだな~と思う。

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花々

2014-03-08 02:43:25 | Weblog
バレエの方は、そんなこんなで、ABT来日公演「マノン」が終わってしまった。
ABTに複数公演行った友達は、ソチ五輪のTV見るのと両方で、疲れたと言ってた。
その気持ち、分る。
「観る」って、エネルギー使う。

私の方は、急に演劇の公演を見に行く用事が出来たりして、2月のバレエ公演は、行けずじまい。ソチ五輪の閉会式のバレエシーンを見て、お茶を濁してる。バレエシーンの後のサーカスのあたりで、プロコフィエフの「シンデレラ」が演奏されて、あの魔術的な、不思議な世界の扉を開くような音楽を、いい演奏で聴けると、じんと来た。
何回聴いても感動する。

演劇の方は、出演者のつながりで行った感じで。期待して行ったのでもないのだが、
どうも、出演者・企画者の自己満足の域を出ていないのでは、という気がした。
もっと前に、やはり繋がりで、面白そうなライヴがあって、行きたかったけど、月曜なので、自重した。それは、行った人が褒めていて、観られず残念。

でも、当たり外れがあるのが、生の舞台の常だから。

一方、五輪のフィギュアの演技の中で、一番多く再生して見たのが、ソトニコワ選手のFSだった。
母国の応援があったとはいえ、氷上のステージで、こんなにも自分を解放して演技しているのは、稀有なこと。

なんで羽生選手の演技の録画をそんなに何度もみないのか、というと、FS「ロミオとジュリエット」は、ひとえに実況。あの、最後のところで余計な実況が入ってなければ、もっと見たけど。何度も見ようとすると、何度もあの実況のいらない一言を聞くことになる。
それで実況が入ってないという、5月発売予定のブルーレイを買いそう。実況さえ入ってないTV放送の録画が出来れば、買わずにすんだ。

あの、フジ系の実況の人たちは、男子シングルに出てくるのは、抵抗感ある。
塩原実況は、女子での方がましかも。五輪は、でなくてほっとした西岡実況、毎度ネガティブなしゃべりを入れてくるので、録画再生の時、閉口してる。
あまり余計なしゃべり、入れないでほしいんだけど・・・、フジの実況の人たち。

2012世界選手権の時のNHKの実況の人は、めちゃ良かった。
今回のNHKのソチ五輪の女子フィギュアとかの実況の人は、ヨナ選手の時、ミーハーな感じで、おやおやだったけど、それ以外は余計な喋りがないので、良かった。

ラジオの競馬実況じゃないので、実況の人がしゃべりすぎるのは、どうかと思うし、音楽が流れてるのに、流れてる音楽を無視して言葉を入れてくるようなのは、私的にじゃまくさい。(解説の本田氏の方は、言葉を入れるタイミングや緩急の間が、音楽をじゃまするように思える時が無い。意識してやってるわけでもなく、自然に身についたスキルなんだと思う。)それと、フジの人は、時に選手に対し上から目線だったり・・。課題とか、成長とか、演技中にいうのやめてほしい。

海外の実況は、微笑ましいというか、笑えるのが時々ある。

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美の秩序

2014-03-01 00:35:36 | Weblog
家帰ってTVつけたら、いきなりワディム・ソロマハが写ってて、思わずキャ~。

浅田真央選手の特集番組で、バレエ・レッスンの先生として出てた。

ほんのちょっとの映像だったけど、ソロマハの何気ないポーズやパのきれいさに見とれた。相変わらず、愛知の越智バレエのダンサーさんだったのね。
若い頃、コンクールでメダル取ったかなにかで、私たちにも注目された。
バレエ誌には、バリシニコフに似てるとかまで書かれてた。あの若者が、こわかっこいい大人の先生になっていた。好きなタイプのダンサーだったので、懐かしい。

浅田選手の直近のバレエの先生らしかったけど。
彼女の演技の時の全身の動きに、バレエ的な美を見つけるのはたやすいことだけど、まさか、ソロマハが稽古でついてたとは。

すっかり越智バレエの人になり、縁遠くなっていたソロマハだけど、変わらぬバレエ美を保ってそうだったのが、うれしい。

一方、ソチ五輪アイスダンスは、録画容量が少なくなって録画しなかったけど、金メダルのデービス・ホワイト組の演技をあとから回顧の番組で見たら、GPシリーズの時より精度が上がって出来が良かったので、アイスダンスをリアルタイムで見なかったのを後悔。3位のロシアのペアの演目が黒鳥みたいで、見逃して残念。

自分は羽生選手の金メダルで、燃え尽きてたから。
その羽生選手、プルシェンコがコーチの誘いっぽいことを言ったのを、やんわりその可能性を否定してて、このバランス感覚に安堵。なにかにつけて、優れたバランス感覚を見せる羽生選手だから、当然かもだけど。

この二人には、お互いに憧れとか尊敬の念を保てる、適切な関係の距離ってのがあるだろうと思ってたから。

その羽生選手は、新しい4回転ジャンプに挑戦するといい、あらたな価値の創造、自分が王者として道をつくることをやる気、満々みたいで。

結局、フィギュアはやっぱり主観の部分がどうしても入る競技で、浅田選手らのトリプルアクセルと、キム・ヨナ選手が得意とする3回転ー3回転と、どちらに重きを置くか、というせめぎあいが、採点方法に反映されてたりの現実を見ると、バンクーバーの結果を受けて、批判もあって、男子はやっぱり3回転の王者でなく、4回転も含めてまんべんなく高度な技術を駆使できる人が、王者になるべき、という考え方は、価値の創造になるんだと思った。

女子は、トリプルアクセル、キム・ヨナ選手が練習しても跳べず、スルツカヤ元選手が、その練習したら転倒して尾てい骨だかに大怪我したとか言ってた、女子最高レベルのジャンプの基礎点が、そんなに超高いわけでもなく、3回転ー3回転のコンビネーションの難易度高いのが跳べて、他の要素も押さえた人が勝者になれる現行の採点方法。

3Aか、或いは、それ以外の3回転のコンビネーションか、どちらを取るのか、その辺がやっぱり価値の創造の類いなんだろうな、と思った。

道を作った人が勝ち。だけど、羽生選手は一番難しいことをやって道を作ろうとしてるんだなと思って。体が壊れなければオッケー。もはや天に無事を祈るばかり。

そういえば、リプニツカヤ選手もまた、独自のスピンで新たな道を作りかけた人。見ていて、人間の体で、あんなことしてい~のか?壊れないのか???と思うし、そこまでやれって言ってないけど、と思うほど、体を動かしまくる驚異のプログラムで、見ていて怖かったけど。

浅田選手の特集番組で、天才少女が成長によるからだの変化によって、ジャンプに苦労するようになる所があって、それを見て、自分は、リプニツカヤ選手とか、ちょ~っと心配になってきてしまった。返す返すも、今回の「団体戦」は、彼女の個人戦勝利のためには、余計なものだった気がして、今回金メダル取り損ねたマイナスが、今後、彼女にのしかかってくるのでは?と、弱気な憶測をすると、なんともやるせない。

浅田選手が苦しんだ体型の変化。リプニツカヤ選手は乗り越えて、どこかで笑顔で終われる展開があるといいのだけれど。ピョンチャンで金メダルなんて、甘いか。

今後はロシア十代女子選手の時代、とか、ソトニコワにラジオノワも入って、ロシア3強とか思ってたのだけど。

一方、浅田選手は、週刊誌に、立場上やめられないのでは?って出てて、スケ連にとって興行のお客様を呼べるスターだから、みたいなことらしい。大人の事情って複雑。それとSPの失敗は、スケ連が調整地に、アルメニアだかの練習場所を選んだせい、って出てて、確かにロシア、旧ソ連圏びいきの私から見ても、あんま良くない環境だったかも・・・。そう解説されると、確かに起こったことの合理的説明には、なるわね。

ダンマガを見たら、フィギュアスケートのことも記事があった。バレエ誌なのに。この現実が悲しい。日本では、ブーム作った方が勝ちって感じはする。

でも、ダンマガを買いに行ったのに、羽生選手が写ってるソチ五輪の特集のスポーツ雑誌を買ってる自分。

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