懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

やぶ・・

2013-06-29 00:24:39 | Weblog
仕事帰りに行った歯医者が・・・。
結局、やぶだった。

それが、時間が遅く、いつもの医者に間に合わず、あいてる医者に入ったら、なんとなくムードが違う。普通、歯の治療でやりそうな一部のプロセスが、抜けてるような気がする・・。

やぶ、かも、と思ったけど。
でも、まな板のコイ。治療台に寝かされてる状態で、歯を削られてて、今更「やっぱり止めます!」とは、いいづらい。コワイ。ど~しよ~、と思ったけど、結局そのまま、内心不安を抱えながら治療されて、終わった。
ああ、生きて出られて良かった、みたいな。

そして・・数ヵ月後、案の定やはり不具合が。歯が妙に熱く、何がどうなってるのか分らないけど、別の歯医者でやりかえた。一時はどうなるかと思った。治ってよかった。

会社でその話をしたら、若い女性が、「行った歯医者がやぶ医者で、むしばじゃない所を治療された」、と言った。それで文句をいったら、お詫びに、と言われて、食事に誘われて。それって、ナンパ。本末転倒じゃないけど、盗人たけだけしい、みたいな話。

ま~、こんな歯医者、めったにないと思うけど。私の行った恐怖のやぶ医者は、すご~く感じよくて、優しかった。スキルが大問題。
ホラーな経験でした。まな板の上。

近所の流行らない普通の医者に、ありがたみをかんじた。別に下手じゃないんだけど、流行ってない。新しい同業者に、おされ気味なのか。

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マーケティング

2013-06-27 01:39:14 | Weblog
WBSでよくやってる、東西の売れ筋ランキングで、先だっては、高級腕時計とかが入ってた。それで、昔時計を作る会社にいた知り合いに、「高級時計はどうだったか?」と尋ねたら、意外と売れなかったのだそうで。やっぱり、それなりの場所じゃないと、高級品は売れない、そんな話になった。

それで、高級品とか、絶対に生活上必要とはいえない商品って、やっぱり付帯するマーケティングが大切なんだと思った。腕時計の場合は、高級感とか、身につけてるとステイタスを感じるとか、付加価値的なもの、幻想で値段が上がるような所って、あるのではないのかな、と思って。

バレエとかも、雑に言えばそういうジャンルだと思った。
その意味で、先だって行った「マラーホフの贈り物」公演に出ていた何人かのダンサーについては(シュツットガルトのダンサーさんとか、ルシア・ラカッラとか、時々ガラ公演に出てくる人々)、主催者さん側が、良い意味でマーケティングに成功してると思った。

公演行った時点での、上演内容の総合的な、正味部分に満足度が大きかったのは、昨年の新国立の白鳥とかの方なのだけど。

ただ、公演の雰囲気とか、別の要素があるかも、と思って。

一方,この所、WEBで見られる公演の画像は充実していて、日本で待っていてもなかなか見られない好舞台が次々に出てくる。

アリーナ・コジョカルとか、実際に見た舞台より、自分的にはネットで見た画像の方が満足度が高く、でも、日本だと演目も制約が多いし、その辺は難しいなと、改めて思った。
(個人的には、彼女で見たかったのは、例えばマクミラン物「マノン」全幕とか、クランコの「オネーギン」とか、だけど。ただ、このダンサーをそういう演目で見たい時期は、もう過ぎたかも、という気もする。)

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梅雨の休日

2013-06-23 00:55:31 | Weblog
知り合った女の子が、料理を習っていて、ご馳走してくれるって言う。
若い女の子ってリアクションがやたら初々しくって、いい。
しかし、こってりしすぎた料理が出たら、どうしよう。(私はきっと、彼氏の前の練習用なのではないかと、予想。)

見栄を気にして美容院へ行ったら、微妙に思ったのと違うヘアスタイルになっていた。こういうとき、何もいえないタイプ。一人でがっかり。

今日は宝塚記念。オッズみながら・・、3強のBOXってわけにもいかないし・・・。
さて、フェノーメノのご機嫌はいかに。
(一番すきなのはジェンティルだけど・・・。女の競馬ファンは、いつでも強い牝馬が好き。)

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懊悩

2013-06-22 01:27:41 | Weblog
新国立劇場バレエ6月公演、劇場のHPに告知があって。

「ドン・キ・ホーテ」出演予定の長身ペア、
29日の川村真樹さん、厚地康雄さんについて、川村さんは来期から、プリンシパルから登録(名誉ダンサーだっけ)に変る。厚地さんは、バーミンガム・ロイヤルへ戻るそうで、今回、29日の主役と30日のキャラダン役が、この劇場での最後の出演予定だとか。

「最後」なら、

このペアで行きたくなったけど、仕事予定が崩せなかった・・。

川村さん、その昔、森の精の女王役で見た時は、ジュテが高いので起用されたのかなと思った。先生方が白いバレエ向きと見込んで、その方向で育てたバレリーナなのかなと。

今回、違う役だし、見られないのが寂しい。今後は、古典全幕の主役より、コンテとかになったりするんだろう~か??。ニーナやフェリみたいに、皆が長く舞台に立ち続けるわけでもなく、区切りはいつか来るものなのだろうけど。

今回は、キャスト違いで公演4日間、全部行けると一番いいのかも。

プティパ信奉者のファジェーチェフ版は、ゴルスキーの通常版より端正だけど、優等生的な新国立バレエ団には、あってるのかも。自分は、調和もいいけど一般的なドンキの、猥雑なエネルギーがもっとあるのも好き。

他公演で見たとき、この人、人気あるんだな~と思った奥村康祐さん、30日に寺田さんと共演。自分的に、一回主役で見たかった福岡雄大さんが、マニア人気(?)の米沢唯さんと明日22日(土)に主演・・とかで。特にどの主役がいいのかなんて、ふたを開けてみないと分らない。ただ、(バレエブランと違って、どんなキトリか想像付かないけど)ちょっと見たかった川村さんのキトリを、自分は、諦めざるを得ない。あああ、台風が来て、会社が休みになったらいいな~、なんて。(めちゃくちゃいっとる。)

なお、このバレエ団の指導側は、ここ2,3年のあいだに、古典全幕の脇役クラスの人たちの
レベルを上げたんじゃないか、と思ってた。誰の指導が効いてるのか、大原女史なのか、もう少し下の立場の人なのかは、知らないんだけど。

今回は、一般向けには4日しかなく、各ペア4組が1日ごとに出演。

ついでに、バレエ団HPの公演宣伝用の3分内容紹介画像に、珍しくザハロワたちのが使用されていた。今は格下のパートナーたちを相手に、女王様してるザハ姫も、この画像の中では、恋人の方をしょっちゅう見ているかわいい女の子で、・・・。

こういう方が、私は好き。

シクリャローフとザハ姫のロミジュリ、画像で見たら、姫とロミオ役の距離感が寒かった。この所、本拠地ボリショイ劇場では、ボルチあたりが、わりとパートナーとして踊ってるみたいで、その方が、カテコが寒くなくていい。

*バレエ界で、目立つ話・コジョカルのロイヤルバレエ退団のかげに、日本公演でちょっと目を引いたマロニーも退団と出てた。メジャーなバレエ団での人の入替りは、まだまだありそうで。時にコジョカルは、もしロイヤルでなく、パリ・オペラ座やボリショイのような教師がついてたら、怪我の問題とかもここまでにはならなかったかな~?と思う。長く活躍できるダンサーの影に、優秀な教師があると思う。

*友人が、ニコライ・ツィスカリーゼの動静を知らせてきて、ボリショイの契約が終わるみたい。この人、次はどこにいくんだろ。凄くマスコミ慣れしてて、地方のバレエ団より、TVでしゃべってる方が向いてそう。

かわいい女の子といえば・・。
芸能ゴシップに興味薄い私だけど、深夜のフジのニュースのキャスターで、「かわいいな」と思ってた大島由香里アナ。私でも名前だけは知ってる某スポーツ選手とお付き合いの話が出てた。
(ついでに同じニュースに出てる男性の方も、出過ぎない存在感が深夜に向いてて、他局の人より好き。)

女子アナが誰と付き合おうと人の勝手だけど、誰と付き合おうが結婚しようが(しなくても)、今の大島アナみたいな笑顔が、ずっと保てればいいなって思った。

★TVドラマ『雲の階段』の最終回に、いきなり梶井基次郎の小説『檸檬』の引用があって、びっくり。『檸檬』は、文学界では評価のある作品なので。それも含め原作になさげな創作で、原作とまったく違う面白い作品になってたと思う。
やや最終回につめこんで唐突な展開の印象はあったけど、人の内面を掘り下げる部分が、今時のTVドラマでは珍しい最終回だった。

とりわけ、最後、すべてを失った田坂院長が主人公に「俺はお前だ。」と言って主人公を刺すくだりは、すべてをドラマの中で解明してない部分も含めて、なかなか意味深で、珍しい展開だった。必ずしも仕掛けが全部成功したわけではなくても、台本書く人が意欲的な感じがした。

梶井『檸檬』って、昔、文学好きな女友達がいて、彼女からその話を聞かされていたので、こんな所で出てくるとは、思わなかった。

今日は内容とっても散漫ですが。


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マラーホフの贈り物 Aプロ

2013-06-16 14:57:32 | Weblog
友達から、バレエの感想書け、と言われたので。

5月22日、東京文化会館。(この種の公演にしては、ゆうぽうと公演ではなかったので、客席数が多く、当日でも余裕で入れたのは、私たちにとっては行きやすかった。客席も「満員お礼」のすし詰めではないので、主催者さんにとってはあれでも、自分たちには余裕を持って見れて良かった面も。)

この公演は遅刻したので、前の方は未見。自分の覚書程度に記載。

第一部

「白鳥の湖」第2幕より
振付:レフ・イワーノフ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ、ウラジーミル・マラーホフ
東京バレエ団

「トゥー・タイムス・トゥー」
振付:ラッセル・マリファント 音楽:アンディ・カウトン
ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ

「ギルティー」
振付:エドワード・クルグ 音楽:フレデリック・ショパン
マライン・ラドメーカー

「ラ・ペリ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:ヨハン・ブルグミュラー
吉岡美佳、ウラジーミル・マラーホフ

「海賊」より奴隷のパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ 音楽:コンスタンティン・フリードリヒ・ペーター
ヤーナ・サレンコ、ディヌ・タマズラカル


~休憩~

「シンデレラ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ、ウラジーミル・マラーホフ

<私的な感想>一般的な感想でなく主観では、この日の演目の中で、一番心に響いた。(一番受けてたのは別の演目。)
サレンコ、マラーホフの踊りの中で、特筆すべき高水準ではなくても、シンプルな舞台空間に、二人の踊りから、プロコフィエフの音楽をいっぱいに感じた。今日は、無理して足を運んで良かった。

<振付家としてのマラーホフ>中位の振付家と思うし、「シンデレラ」も全幕見てないから分らないけど、この、シンデレラと王子が出会い、惹かれあって二人の世界に入って踊るパ・ド・ドゥは、プロコフィエフの音楽を、自然に伝えられる振付になってると思った。

ふくらはぎに違和感を覚えてソロ演目を変更したという、この日のマラーホフ。体が万全でない分、今回の相手が、安定感あるサレンコで良かった。

(ほんとは最初は、予定のサイダコワ、見たかったけど。)サレンコなら、多少王子役が不調でも、状況に合わせてそれなりの踊りをできそうだから。サレンコ、かぶりつきで顔アップで見ると、さすがにリフト、サポートで笑顔でないことまで分かるが、もっと全体を俯瞰で見ると、全身の表情からは、やりにくそうな感じまでは,わからなかったから。

「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」
振付:ハンス・ファン・マーネン 音楽:ベンジャミン・ブリテン
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメーカー

すいません。タイトルで少し期待したけど、私には、何のことかさっぱり???な踊りで終わった。こういう感想になるコンテは、時折ある。二人のファンには、よかったりしたのかしら???

なお、マリアは,この衣装ヘアスタイル(渋い赤のユニタード)だと、椿姫の衣装のときより貧相に見えた。逆にラカッラは、Bプロで見たユニタード姿、決まってた。その人に似合う衣装・ヘアスタイル、あるな~と思ってみた。ラドメイカーは、体の線がはっきり見えるこういう衣装だと、女性との体型さが浮き彫りになりすぎる感じで、この人はこれよりはまだ、上体裸の衣装のほうが、独特な筋肉のつき方が、浮いてみえない、かと。

「レ・ブルジョワ」
振付:ヴェン・ファン・コーウェンベルク 音楽:ジャック・ブレル
ディヌ・タマズラカル

この演目を、ダンサーの個性によって陽性にして踊ってた。昔のシムキン・パパは、もっとシニカルに演じてたっけ。
マネージュで難易度高めの技巧を入れた。表現内容、演技より、さわやかな個性と技術で見せた感じ。私は、シムキン・パパの演舞の方が好きだけど、観客には喜ばれていた。

「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フレデリック・ショパン
ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ

自分的には、あまり良くなかったが、拍手は多かった。私的には、同じ演目を踊った過去に見た別のダンサーの演舞を、思い出した。(ディノって誰?、ラカッラの彼かしら???って思った。新しく見るパートナー。)

ところが。このペアは、Bプロのコンテの印象が非常に良かった。A.B両方行ったからそれが分かった。もしどちらかだけ見に行ってたら、選んだ方によって、印象が真逆になったと思う。公演の行き方の難しさを感じた。
後日、Bの感想で詳細を。

「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン

チュージンのラストのリフトを見る限り、タイスの曲でず~っとリフトするのは、きつそうだから、演目をこれに変えてよかった。

やっぱりマリア、タマズラカル、ラカッラたちの方が会場が盛り上がる感じだけど。個人的には好きな演目。でも、受け方を見ると、コンテや演劇演目の人のほうが、いまどきは得かしら?。或いは、影が薄いのは、過去に、これ以上うまい人がいっぱい踊ってる演目だから?。

スミルノワちゃんのメイク、いまどきこんな世間ずれしてないメイクする女の子もいるのか、と、苦笑を超えて微笑ましくなった(??)チュージンは、ボリショイ、あってないのかも。ダンチェンコの時の方が良かった。

衣装が豪華で、そこは良かった。

「瀕死の白鳥」
振付:マウロ・デ・キャンディア 音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウラジーミル・マラーホフ

今日は瀕死のマラーホフって感じで。


ピアノ:菊池洋子 (「ギルティー」、「椿姫」)

*音楽は、ピアノ伴奏の2演目以外は、「特別録音によるテープ使用」と配役表に記載。でもテープも、「シンデレラ」の私的印象がとても良かったので、「特別録音」は、いい仕事してた。

逆にピアノ伴奏は、「こういう試みは、これから」という印象。ダンサーと演奏家が一緒に仕事する機会が増えれば、自然にノウハウも蓄積されていくかもで。演奏家の業界も人が入替っていくので、時々こういう機会があれば、いいのかもね。

※友人に、「ラ・ペリ」を見落とした話をしたら。「それは見なくて良かったかも。あの演目の衣装はマラーホフが太って見えた。」と言ったが、見てないと、どんな衣装だったか、それに踊りも見たくって・・・。これが心理。

雑な感想ですが。とりあえず。

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クールビューティー

2013-06-07 00:24:20 | Weblog
ツンデレな女の子とお話して、
でも、彼氏の前では、態度違うでしょう?

と聞いてみたら、横から別の男性が、
いや、こいつはいつもこうだから。

と言った。へ~、知らなかった。
彼氏の前でもクールな女の子。いやいや、勉強になります。

いつもタレントさんみたいな、バッチリメークしてる子だけど、今度美容アドバイスをしてくれるっていう。
年齢差を考えると、遠慮した方が肌質的に無難、と思う。

でも、かわいい女の子に弱いので、好意を断れないかも。

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安田記念、ロードカナロア、中距離も制す

2013-06-02 15:50:36 | Weblog
今年の安田記念は、梅雨時でも晴れでした。
雨より晴れがいい。もしも重だったら、順位も変ったか。

短距離王のロードカナロアが、マイルの中でも短距離馬向きとは思えない、東京のマイルを制してしまった。レース前は、疑問視された距離適正。終わってみれば、あっさり。ハナ切った馬が息切れした後、前の馬たちが止まって中団を進んだカナロアとかに入替った。カナロア、精神が強く、追うと伸びるみたいなことを言われてた。

今時の競馬は、昔のセオリーや区分けが、必ずしも当てはまらない?

先週、ダービーに岩田康誠騎手が出てない、と思ったら、今日G1に出てきて、外さず勝ってた。こういうところが実力?。

単勝400円。惜しい2着は、大外へ出たショウナンマイティ。
3着に12番人気の伏兵ダノンシャークが入った所が、安田記念らしさかな。

2番人気グランプリボスは、伸びず10着に終わった。カレンブラックヒル、14着。今日はお休みの日だったみたいね。ヴィルシーナは8着。ガルボ7着。ナカヤマナイトは、中山じゃないから?12着。いつのまにか、こんな立場になってしまったサダムパテック、13着。(順とか、めちゃめちゃな列挙だな~。)

今回は予想をお休みして、カナロアの強さを堪能。負けてもカレンブラックヒルがかわいかった。

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11月の公演

2013-06-01 17:06:13 | Weblog
ちょっと先の話ですが。

・ギエム公演、やはり友人もエック版「カルメン」があるから、行くと言う。
(併演の、カーン振付のも、面白いと思うけど、自分はエック版の公演に複数回行って、燃え尽きそう。)

ただ、この作品、90年代の、マッツ・エックのクルべリ・バレエ団、本家の公演の画像が残っていて、これが素晴らしい!TVで放送してくれないかしら。WOWOWとか、シアターテレビジョンとか、クラシカとか~etc。放送してくれたら泣いて喜ぶんだけど。

開幕から、舞踊、音楽、演劇的要素、衣装、装置のコラボ加減が素晴らしすぎて、目がすごく働く。なんで、なんで、こういう独創的でユニークな振付・演出のアイデアを、次々思いつくんだろう。目が離せない、息もつかせぬ面白さ!

こういう、こういうコンテが見たかった!
最近私が見てきた、ぬるいコンテ群、あれは一体なんだったの??という気に。悄然。

カルメン=アナ・ラグーナ、ホセ=マルク・ウォン。そしてクルべリ・バレエのコールドのかもし出す、喧騒、猥雑さ、の中にも、時々、はっとするような舞踊美・・シチェドリンの編曲との見事な融合は、一方、同曲を使用の、アロンソ版「カルメン」に思い入れの強い私にも、ぐうの音も出ない。

本音を言えば、これが見たかった。特に、特に、マルク・ウォン、すっごい、ホセに適役!!なんでこういう、役にはまる人材を見つけてこれるのか。演出家って凄い。

対して友人は、なにかでギエムの2000年代に入ってからの公演での、エック版カルメンの舞台写真を見て、これが見たいと思ったって。ギエムは、クルベリ・バレエのラグーナの衣装姿よりも、もっと普通に女らしい着こなし。真っ赤なドレス。こっちの方が、日本の一般客にはいいかも?ただホセは、ムッルがやるとムッルのイメージになっちゃうと思うから、あの、マルク・ウォンの繊細で独特な雰囲気のホセでやってくれたら、もっと嬉しかった。でも、ムッルのファンは喜んでるよね。(ムッルは、昔の、ギエムとの「マノン」は、好演だった。)

って脱線したけど、この後者の、ギエムのエック版「カルメン」写真は、いちおう、WEBでチャコットのダンスキューブの、2000年代の「パリ便り」で、昔からのパリ通の批評家・渡辺真弓さんのレポの所で見れるっす。って、ギエム好きな人向けに。

・一方、これはショック!?
ニーナ・アナニアシヴィリが、11月、Kバレエ「白鳥の湖」全幕に出演と、Kバレエのサイトに出てた。王子は宮尾俊太郎さん。(東京オーチャードと、大阪フェスティバルホール。)

私は、友人たちにあれこれ言われてて、(「Kは、あなた向きじゃない、行かない方が良い」とか。)Kバレエ、行った事ない。昔見た友人の話では、昔はコールドの水準が高くなかった時代があったけど、近年は知人にも褒められることが多くなってきていた。やっぱり美術にお金が掛かってるのが、一見の価値あり、と言うのが、皆に共通した感想。

(TVに、よくKの関係者は出るので、そこで紹介の映像は見てる。その中で熊川哲也が、白鳥のホワイトアダージョ部分の音楽との関わり方を解説してた。確かに、舞踊と音楽の関係について、ボリショイの踊りあたりに教育されちゃってる私の見方とは、それは違った。一方、Kバレエのプリマで、TVに写ってた人は私好みだった。

熊川哲也は、「視覚、聴覚、視覚」と言ってて、観客は視覚から入るから、それを計算して踊るよう、プリマに指導してた。バレエに馴染みのない観客層を拾うには、それも一つの方法論かもしれないが、自分的には視覚・聴覚は一体。でないとダメ。

それと、湖畔の場、グランのオデットの演技について、「Take me、連れて行って」とオデットが王子に思うように、指導してた。間違ってはないけど、やや積極的で、現代女性的。自分の理解では、オデットは受身な女性で、王子の方が、オデットをややリードするイメージが強い。王子が自然体でオデットをうっとりみつめていて、その優しい眼差しの中で、自然にオデットがうっとりと恋に落ちていく、と言うのが、自分のイメージなのだけど。熊川のの理解は、観客に分りやすく、また演技を学ぶ人向けには、伝わりやすいかもしれない。

余談すると、昔のロシアのプリマで、この場の役の解釈について、「オデットは、ほのかに恋心を抱く」位で、まだ恋に落ちるまでは行ってない、と言ってた人も居た。)

今回ニーナが出演するからと、つい自分も行ってしまったり、しそう?と思ったけど、しかしギエムのカルメン公演で燃え尽きると思うから、オーチャードは行かなさそう。

年齢を重ねたスターの身の処し方の難しさ。ニーナは、そうまでして舞台に立ち続けなければ、いけないのか???(博打みたいなもんで、功を奏するかも、しれないが?。)

例えばギエムは、「身の引き際については、考えているわ」って、2000年代に言ってた。それぞれが、プリセツカヤみたいにはならずに、その人らしさを貫ければ、と思う。きれいごとでは済まないのかも、しれないけれど。

”ニーナ最後の白鳥”、って、前回来日で宣伝してた。彼女に限らず、宣伝の「最後の」は、最後じゃないことが多いかも? 一番記憶されてるのは、フラメンコのアントニオ・ガデス。あと、ギエムのボレロとか。(これは、最後といった後、震災後に踊ったのは、イレギュラーケースだったし、逆に福島で踊った英断は良かった面もあるけど。)

本当に最後の時は、逆に「最後」と宣伝されてない事の方が多い。残念だけど。

ニーナとギエムの差は、キャリアの中期から、革新的な1流の振付家と組めたかどうか、か?。ニーナは、既に成功していたマクミランには気に入られていたけれど、もう1世代若い、コンテの天才振付家と共同で仕事できるかどうか、は、キャリア円熟期の明暗を分けたかもしれない(?)。明日は、分らないけれど。

K出演が、必ずしも悪いかどうかは分らない。ただ確かなことは、「ボリショイのアナニアシヴィリ」が遠くなった、ということかと。

・マラーホフが、リニューアルできれいになったであろう、大阪フェスティバルホールの緞帳裏に、大きなサインを書いているのが、主催者さんのHPに写真で出てた。
リニューアルのフェスティバルホールには、いい記念になったかしら。
大阪フェスティバルホールも、過去に多くの良いバレエ舞台を見た場所なので、ちょっと懐かしく写真を見た。

・ギエム公演に行くこと決定して、私的には、逆に行くか辞めるか、迷いだしたのが、キャリア中期のヴィシニョーワのガラ。ダンマガインタビューで、「ABTに帰って来たいと思うのは、コルパコワ先生と、ゴメスが居るから」と語ってた。コルパコワ先生はニーナもイリーナも、褒めないダンサーは居ないから、当然としても、そこまでゴメスを信頼してるとは知らなかった。キャリア中期の人は、今回見なくても、次があるのでは?と思うから、後回しになりやすい。そうはいっても、当日客席に居たりして。さて、どうなるか。

ギエムの件ではっきりしたのは、いい振付家・作品を使うのが、公演において、やっぱり最も有効だ、ということ。

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