懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

有馬記念。ブラボー、ダイワスカーレット逃げきり圧勝!!

2008-12-28 15:29:30 | Weblog
いや~、凄い、素晴らしい素晴らしい!!

女の子なのに、荒れ馬場中山の有馬記念で、G1勝たなきゃいけない立場は気の毒だと、ちらっと思ったけど、そんな思いを払拭する、堂々の完勝!

ゴール前、アンカツが鞭を叩く叩く叩く・・。
馬には気の毒だけど、このゴール前はこの鞭の威力よ届けと願いながら手に汗。

ゴール直前には勝利を確信できるほどの、影も踏ませぬ圧勝だった。

中山の有馬記念だし、今日は負けちゃうかも、実力なら断然なんだけど、と思ったけど、すべて杞憂の超実力派名牝。

天皇賞で写真判定で惜しくも勝利を逃したのを、実力で補完した。

スカーレットに勝ってほしくて、なんとなく馬券を買わなかった。

ほんとに素晴らしいスカーレット。

2着はアドマイヤモナークだって・・・。3着エアシェイディ。

フジテレビでレース見てたけど、途中で「ういっしゅ」とかいうバカ男が出てきて興ざめした。(あのセリフ言わなきゃ、普通の人なのに。)なんであんなに、ばかっぽいんだろう。やめてほしい。竹下元首相ってばかじゃなかったけど。競馬番組なんだから、三浦皇成騎手が同じことやっても怒らないけど。

人気馬・マツリダゴッホは案外の結果。鞍上エビショー、ご機嫌麗しくない。
今日をさいごのメイショウサムソン、8着だけど、お疲れ様。ふつうは競馬ってこういうもんなんだけど、それを超えてしまうスカーレットは天才型なんでしょうね。


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ファン・ジニ、真実の愛、そうでもない愛

2008-12-14 19:32:26 | Weblog
えっと。

身分差のある恋をしていたヒロインたち。

昨日の回で、その正体が明確に。

真実の愛があるのは、ヒロイン、チニの母と、恋人の貴族の男。

主人公のチニの思いには、エゴの愛レベルがいりまじっていて、

あんまり崇高なレベルの愛ってわけでもない。

男二人を争わせ、男の愛を計るチニ。そのこと自体が、私には傲岸に思えた。

愛が欲しいなら、剣を取って戦うべきとか、発想が幼稚じゃないの?

色んな男がいる。優しい恋人はしがらみを突破できない。

でもそれはマイナス要素ばかりではない。それに愛した男の正体がわかる瞬間なんて、いつかくるもの。その時に、何をどう判断できるかで、愛は計られる。

チニの胸に、もっと真実の愛があったなら、恋人の立場に理解を示したろう。

この作品と比べると、やはり「ロミオとジュリエット」は名作なのだと思った。

主人公は、自分がかわいい、という境地から抜け出せていない。

でも、恋愛に生きる人でなく、芸を極める女性だから、これでいいのかな。

寒くなってきました。

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「川島芳子の生涯」と劇作家・岸田理生

2008-12-09 00:27:38 | Weblog
テレビドラマの「男装の麗人・川島芳子の生涯」は、黒木メイサの神秘的な大きな瞳の意外系男装の麗人が、宝塚系でない男装の麗人像を生んで新鮮な魅力を放っていた。

逆に李香蘭役の堀北の方は、実人物よりずっと凡庸な容姿で鼻白んだ。
李香蘭って、写真ではかなりの美女だから。

なぜかこういう役に限って、実人物に近い美人女優がキャストされない。

ドラマは、TV向きの華やかさが前面に出ていた。

話は変わるが、川島芳子ものとしては、脚本家、劇作家の岸田理生さんの、晩年の作品、舞台で見たものが、異色で記憶に残っていた。

そんなに華麗系ではなくて、物事の本質を追究したのと、戦時の日本の暗さを匂いとして持ってるような、川島の華麗ではない方の臭いも伝わってくるようなものだった。

若い時の岸田さんの、虚構を構築する力で成り立っているような世界とは異質に感じた。戸籍とはなにか、戸籍に縛られることの苦さと理不尽さが結構出ていたように思う。若い時の作品と違い、リアルなのだった。

川島芳子の話ではあるけど、それになぞらえて、「秘密」の岸田さんのなにか生い立ちへの思いにもリンクするのかしらと思いながら見たのを、TVドラマがあって、思い出していた。

でも岸田さん特有の、言葉マジックの世界は顕在だったとも記憶する。

TVドラマもまた、小説をベースに、「男装の麗人」への憧れや幻想へ、最後は飛翔していて、史実の重さより華麗な文化の映像化の方の魅力が勝っていた。
コメント (3)
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ザハロワ、ウヴァーロフ、ボリショイバレエ「白鳥の湖」とか

2008-12-07 02:20:08 | バレエ
5日、東京文化会館。

バレエ界のスターコンビの踊る、グリゴローヴィチ版「白鳥の湖」を見た。

素晴らしかった。

しばらく、他に何も見たくない、何もしたくないほど、感動した。

チャイコフスキーの音楽の素晴らしさを、オケは100%表現はしてなかったが、偉大な芸術家の芸術を、損ねるほど酷くはなくて、ほっとした。
最後は、ずいぶん聴かせていた。

キャノンCMでおなじみのザハロワは、ベストパートナーのウヴァーロフと踊る時が一番美しい。

作品は骨太で、従来のおとぎ話の白鳥と違っていて、なんとも新鮮な芸術性を湛えていた。

ウヴァーロフの深い解釈には、その知性に驚かされた。

今日、土曜は、夜のプリマ、アレクサンドロワより、昼のアントーニチェワの方が良かったと聞いた。ザハロワと違うオデットも見たかったのが、来週の仕事を思うと、あそんでばかりもいられず、断念した。

知人は、ナチョ・ドゥアトの「ロミオとジュリエット」に最高の感動をもらったそう。そう言われると、行きたくなるのが情けない。

別の知人は、シュツットガルトバレエ「オネーギン」に、いたく感動していた。
この2公演は、行くつもりだったが、仕事もあって断念した。

見たいイベントが幾つかあっても、生活もあるし、体力もない。
どれかを選ばねばならない。
きっと、ナチョは良かったんだろう。選んでしまった現実があり、自分には、ザハロワ、ウヴァーロフの「白鳥」の素晴らしさを反芻するしか、ない。

でも、ほんとは、他も見たくて、本気で、インフルエンザになったことにして、仕事休もうかと一瞬血迷った。しなくてよかったか、すればよかったかは、年末休暇にならないと、わかりそうもない。されど仕事・・・。


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