住職の独り言

~ご縁に触れて~

千の風

2008年03月21日 | Weblog
お彼岸でもあるし
今日はチョット長いけど
新聞の切り抜きから
思わず吹き出してしまった記事を紹介

 日本晴れのその日、
 友人のY君は奥さんと墓参りに出かけた。
 久しぶりの墓参りとあって、
 Y君は気合が入っていた。
 お墓を念入りに洗って線香と花を手向け、
 手を合わせる。
 いい天気ということもあってピクニック気分も手伝い、
 ふたりはお墓の前でお弁当を広げ始めた。
 後から合流することになっている母親と妹はまだ来ない。
 「待っていることもないか」と、
 Y君と奥さんはお弁当をパクつき始めた。
 Y君は持ってきた缶ビールを開け、
 それをグイと飲る。
 「そういえば、親父も酒が好きだったよな~」
 と墓に目をやって、
 墓の上からビールをかける。
 30分たっても母親と妹とはまだ現れない。
 「弁当がなくなっちゃうぞ」と、
 遠くを見やると、向こうから母親と妹がようやくやって来た。
 「ここだ、ここだよ」と、手を振ってふたりを招く。
 「遅くなってゴメン」
 そう答えた母親の笑顔が、
 急に止まった。
 「あなたたち、ここで何やっているの?」
 「何やっているって、お墓の掃除も終わったから、
  弁当広げて一杯飲っているところじゃないか」
 「ええっ、このお墓きれいにしたのかい?」
 「そうだよ、ふたりが遅いから……」
 「このお墓、ウチのお墓じゃないよ」
 「はぁ???」
 母親が指さす方を見ると、そこにY家の墓が……。
 しかし目の前のお墓も確かにY家の墓。
 Yは山田といって、よくある名前だったとさ。
 さあ、みなさん、ご唱和下さい。
 「♪ となり(・・・)のお墓の前で泣かないで下さい
  そこには私はいません」

昨年はこの歌が大流行であった!
私自身、
「お墓の中に居るとか居ないとか」という
限定を越えた無量なる寿の世界へ…
阿弥陀如来によってしからしめられる。
と、お聞かせ頂くことであります。
          
南無阿弥陀仏…
コメント
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