約束の時間になっても、
現れない友を待つ時間。
家族の帰宅を待ち望みながら待つ時間。
待ってもらう時間は短く。
待つ時間は長い。
私自身の気が付かない所で、
誰かが私の為に割いてくれた時間は、
考えも及ばない時間。
自分のために時間を割くことは簡単なことだが、
人のために時間を割くことは難しいことだ。
そんな人々願いの中に、私の今がある。
~歎異抄~
「弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとへに親鸞一人がためなりけり。」
【意訳】阿弥陀仏が五劫もの長い間思いをめぐらしてたてられた本願をよくよく考えてみると、それはただ、この親鸞一人をお救いくださるためであった。(親鸞という箇所を自分のお名前に置き換えて味わいましょう。)