住職の独り言

~ご縁に触れて~

はからい(自力心)

2008年07月26日 | Weblog
スポ-ツクラブでよく出会うHさんは水泳が上手。
プールで歩いているから、
今日は泳がないんですか?と聞くと、

泳いでから歩くと疲れて、余り歩けないんですよ。
泳ぎに力が入っているのかなァ…と言われる。

その時、私は
「力を入れまいという、力が入っているんじゃないですか…」
と思ったけど言わなかった。

力を入れまいと思っても、どこかに力が入る。
なかなか自然体にはいかないものだ!

浄土真宗の信心は「はからい」(自力心)不要。

~自然法爾章~
「義なきを義とすといふことは、なほ義のあるべし。」

意訳:本願他力の世界は、はかららいを交えないのが本義であるのに、はからうまいと意識するとそれがはからいになる。
 
~親鸞聖人御消息~
わがはからひのこころをもつて身・口・意のみだれごころをつくろひ、
めでたうしなして浄土へ往生せんとおもふを自力と申すなり。

意訳:自らのはからいの心で、身・口・意の三業の乱れをとりつくろい、立派に振る舞って浄土へ往生しようと思うことを自力というのです。
コメント
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