住職の独り言

~ご縁に触れて~

賢き思い…

2008年11月03日 | Weblog
先日の日曜礼拝は私の当番日。
お寺には衆徒五名いるので、
順番に当番の人が正信偈繰り読みの調声と法話をします。

お取り次ぎは善導讃を拠り処としてお話ししました。

 仏号むねと修すれども
 現世をいのる行者をば
 これも雑修となづけてぞ
 千中無一ときらはるる

全国ネットの雑誌社から取材依頼。
お宅の「お雑煮」を紹介したいのですが…
記事と写真をお願いします。
と言われたら…どうしましょう。

いつもと同じように紹介すれば何ともないことでしょうが…
チョットよく見せようとしませんか?
みんなの為に、こんなおせちもあるよ!と紹介したくなったり…
等々から始まって器や箸までも新しいものに…
そうなると苦しみの始まりです。

出来上がってみれば特別なお出しでだしをとり、
具もちょっと見栄張り…
食器から箸まで普段のものとはほど遠い
手心(自力心)の加わった偽物の
新作お雑煮だったりして…

お念仏を頂くことは、自分の手柄はいりません。
ありのままの私が救われてゆくみ教えであります。
賢く見せようとするのは偽物です。
それを雑修と言われます。

~歎異抄
 よろづのことにつけて、
 往生にはかしこきおもひを具せずして、
 ただほれぼれと弥陀の御恩の深重なること、
 つねはおもひいだしまゐらすべし。~

そのままの私でいいんですよ!

追記~日曜礼拝でお聞きになった方は、
アレ…こないだの話とチョット違うんじゃない…!
と思っておられるでしょうね。
このブログもチョット手心が加わっています。
南無阿彌陀佛…
コメント
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