ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングやメールカウンセリングなどをやっています

朱鞠内・津南・孫娘たちの住む町-じーじのじいじ日記・セレクト

2025年01月28日 | じいじ日記を書く

 2019年1月の日記です

     *

 ビールを呑みながらニュースを見てると、全国の積雪情報が出てきた。

 北海道の朱鞠内191センチ。

 そんなに雪が積もるところなんだな、と改めて思う(たしかに山の中だったけれど)。

 財布を落としたのが冬でなくて良かった(じーじは去年の夏、朱鞠内湖で財布を落としたのです)。

 冬だったら絶対に見つからないだろうな。

 それどころか、財布を探す人間も行方不明になりそうだ。

 新潟県津南町も200センチを超えた。

 例年雪が多いが、今年も多い。

 一方、孫娘たちが住む新潟県の真ん中あたりのとある町は80センチ。

 こちらは例年は100センチをゆうに超えるので、今年は少しだけ少なめ。

 毎朝、雪の中を30分以上歩いて通っている小2の上の孫娘もやれやれというところかもしれないが、油断はできない(負けずに頑張れ!)。

 もっとも、80センチというと、去年の新潟市の積雪量。

 新潟市では20年ぶりの大雪騒ぎで、除雪車が来るまではうちのタントくんも道路に出られなかった。

 今年も心配だが、20年に一度の大雪だから、次の時にはじーじは生きていないかもしれない。

 そんなことを考えながらビールを呑んでいたら、つい呑みすぎてしまった。

 油断大敵である。     (2019.1 記)

 

 

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日下紀子『不在の臨床-心理療法における孤独とかなしみ』2017・創元社-不在・かなしみ・待つこと

2025年01月28日 | 心理療法に学ぶ

 2017年のブログです

     *   

 日下紀子さんの『不在の臨床-心理療法における孤独とかなしみ』(2017・創元社)を読みました。

 日下さんの本は初めて読ませていただきましたが、少し難しかったものの、テーマが興味深く、一所懸命に読ませてもらいました。

 メインテーマは、心理療法における不在について、ということだと思いますが、それに伴うクライエントの孤独とかなしみ、そして、「待てる」ようになることの意味、などではないかと思います。

 日下さんはこれらのテーマを、ケースをもとにていねいに説明されています。

 日下さんは、まず、現代社会は、「待つ」ことができにくい社会になっていることを指摘し、フロイトさんの、いないいないばあー、やウィニコットさんの、ひとりでいる能力、などを挙げて、「待てる」ことの大切さを説明します。

 さらに、心理療法における、喪の作業、に言及し、かなしみを味わうことの大切さを指摘されます。

 そして、葛藤を葛藤として抱え、持ちこたえることで、心理的に成熟することを説明されます。

 その際、セラピストがふらふらになりながらも、なんとか生き延びること、これが重要だ、と指摘されています。

 かなしみを味わうこと、葛藤を抱えて生きること、なんとか生き延びること、などは、じーじもこれまで、いろんな場面で大切なことだと感じてきましたし、ブログの中でも少しは触れてきていると思いましたが、日下さんの本を読んで、これらが一本の線で結ばれてきたような印象を持ちました。

 まだまだ読みが甘いと思いますし、自分のケースとの照合も不十分だと思いますが、これからも実践を深めて、さらにこれらのテーマを考えていきたいと思いました。        (2017 記)

     *   

 2019年冬の追記です

 今ごろになって気づきましたが、よく考えると、「待つこと」も中井久夫さんがシェイクスピアさんに見出した「わからないことに耐えること」につながりそうです。

 臨床の世界は奥が深いです。       (2019.2 記)

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新野剛志『戦うハニー』2019・角川文庫-本の帯に、保育園には、日本のリアルが詰まっている。とあります

2025年01月27日 | 小説を読む

 2021年1月のブログです

     *

 新野剛志さんの『戦うハニー』(2019・角川文庫)を読みました。

 ちょっと変わった題の本ですが、本の帯には、保育園には、日本のリアルが詰まっている。とあります。

 面白かったです。すごく面白かったです。 

 先日の大雪の雪かきで腰を痛めて、笑うと痛いのですが、ずいぶん、いたたたー、といいながら、笑ってしまいました。

 主人公はある認可外保育園で働くことになった男子保育士。

 保育園の現場には、日本のリアルである、虐待や放任など、問題のあるモンスターな保護者が登場し、そこであたふたしながらも、少しずつ成長をしていきます。

 園長先生のふところの広さに支えられ、同僚の女子保育士らにからかわれながらも、子どもたちと真摯に向き合っていく姿はなかなかいいです。

 子どもたちの切なさや哀しみ、こころの痛みなどは辛いものがありますが、園長先生や保育士たちの頑張りで、少しは元気になります。

 そして、保護者は、こちらはなかなか変われませんが、それがリアルなのでしょう。それでも、保護者の哀しみは伝わるようにはなります。

 決して明るい小説ではありませんが、いろいろと考えさせられます。

 正解はありませんが、悩んで、考えていける気がしてきます。

 いい小説に出会えました。       (2021.1 記)

 

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山中康裕『子どものシグナル-心を護り育てるカウンセリング』2006・バジリコ-子どもの「窓」を大切にすること

2025年01月27日 | 子どもの臨床に学ぶ

 たぶん2017年のブログです

     *    

 山中康裕さんの『子どものシグナル-心を護り育てるカウンセリング』(2006・バジリコ)を再読しました。

 2006年の本ですので、10年ぶり以上です。

 その間に1回くらいは読んでいるのかもしれませんが(?)、記憶があいまいで、いずれにせよ勉強不足、記憶力不足で、今回も例のごとく、改めてとても新鮮に(?)読んでしまいました。

 内容は、山中さんのケースの紹介(スーパーヴィジョンを含みます)と内科医で心理臨床に詳しい岸本寛史さんとの対談からなっていますが、山中さんの発言はまったくブレません。

 感心させられるのは、その面接の温かさとケース理解の丁寧さ、そして、ユーモアと楽観性でしょうか。

 子どもより子どもっぽい(!)ところがすごいです。

 とにかく人間的で、読んでいて、本当に学ぶところが多いです。

 さらには、山中さんお得意の「窓」論。

 子どもの「窓」をおとなが大切に見つけていくことの重要性を述べています。

 本当に大切な視点だと思いますが、それを実践するのはなかなか至難のわざです。

 おそらくは、さまざまな人間への幅広い興味と温かな関心が重要なようです。

 まだまださらに勉強を続けていかなければと反省をさせられました。

 だいぶくたびれてきたじーじの臨床家ですが、もう少しだけ努力してみたいと思います。    (2017?記)

     *

 2019年春の追記です

 今日から東京で遊戯療法学会です。

 ワークショップは山中さんを選択。

 箱庭療法のカルフさんのお話らしく、楽しみです。    (2019.5 記)

     *

 2023年秋の追記です

 山中さんの「窓」論。

 子どものこころの「窓」になっているような、子どもの好きなことからお話を繋ぎます。

 しかし、じーじはゲームとロックが苦手。

 ゲームはさっぱりわかりませんし、ロックは聴きませんので、そういう子どもさんは難しそう。

 孫娘たちから教えてもらっているあやとりと折り紙も苦手で、なかなかうまくいきません(こう考えると、苦手なものが多いなあ)。

 しかし、山中さんはこう言います。苦手なものは子どもに教えてもらえばいい、と。

 さすがです。子どもへの関心が第一です。

 考えてみれば、これはカウンセリングも同じ。

 あなたのことをもっと教えてください、ということですよね。

 勉強になります、本当に。      (2023.10 記)

  

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雪景色を眺めながらの公園カウンセリングは、こころも真っ白きれいになります

2025年01月26日 | カウンセリングをする

 こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや海岸カウンセリング,里山カウンセリングと訪問カウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でたまにやっています。

 また,メールカウンセリングや面会交流の相談・援助も時々やっています。

 公園カウンセリングや海岸カウンセリング,里山カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。

 料金・時間は1回,50分,3,000円で,隔週1回,あるいは,月1回などで行ないます。

 訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。

 料金・時間・間隔などは公園カウンセリングと同じです。

 メールカウンセリングは,メールによるカウンセリングや心理相談で,2週間に1往信で行ない,1往信700円です。

 面会交流の相談・援助は,相談はご自宅などで行ない,1回,50分,3,000円,援助はお近くの公園や遊戯施設,あるいは,ご自宅などで行ない,1回,60分,6,000円です。

 カウンセリング,相談・援助とも土日,祝日をのぞく平日の午前10時~午後3時にやっています(年寄りなので、夕方や週末のお仕事が困難になってきました。すみません)。

 じーじのカウンセリングは,赤ちゃんや子どもさんがご一緒でもだいじょうぶなカウンセリングですので,お気軽にご利用ください。

 そういう意味では,深くはないけれども,現実の生活を大切にしたカウンセリングになるのではないかと考えています。

 料金は,低めに設定させていただいていますが,月収が15万円未満のかた(年収180万円の壁です)や特別なご事情のあるかたは,さらに相談をさせていただきますので,ご遠慮なくお問い合せください。

 ちなみに,消費税には反対なのと,計算がややこしいので,いただきません。

 お問い合わせ,ご予約は,メール yuwa0421family@gmail.com までご連絡ください。

     *

 駅の近くに部屋を借りて本格的にカウンセリングルームを運営するような臨床心理士さんとは違って、じーじは近くの公園や広場,海岸、河川敷,里山などでカウンセリングをしています。 

 子どもさんを遊ばせながら、ちょっとだけ悩みごとを聞いてもらえればいいんですー、というお母さんや悩み多き若者たち(?)などが、じーじのクライエントさんには多いです(じいじいやばあばあのみなさんもお断りはしていませんが(?)、尊敬すべき先輩たちのみなさんですから、できるだけご自分で解決しましょうね)。

 おこづかいを貯めて(?)、お気軽に、遠慮せずに、ご利用ください。

     *

 雪景色を眺めながらの公園カウンセリングは、こころも真っ白きれいになりますよ。

     *

 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介

 経歴 1954年、北海道生まれ  

    1977年、浦和、新潟家庭裁判所などで家庭裁判所調査官として司法臨床に従事  

    2014年、放送大学大学院修了(臨床心理学プログラム・修士) 

    2017年、臨床心理士

 仕事 個人開業で、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを研究しています

 学会 精神分析学会、遊戯療法学会会員

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区・北海道東川町(夏期)

 mail  yuwa0421family@gmail.com  

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大雪・雪かき・孫娘たちの住む町-じーじのじいじ日記・セレクト

2025年01月23日 | じいじ日記を書く

 2019年1月の日記です

     *

 週末、新潟も大雪だった。

 新潟市でも久しぶりの積雪で、今年初めて雪かきをした。

 年のせいで、だんだんと雪かきが重労働になってきて、最近は少しの雪だと、雪かきでなく、雪踏み(?)で済ませてしまうことも多い(そういえば、子どもの頃、冬の田んぼで雪踏みの道を作って遊んだことを思い出す)。

 うちのタントくんは一応、四駆なので、いいかげんな雪踏み(?)でもなんとか走り出してくれる。頼もしい相棒だ(!)。

 孫娘たちの住む町は、例年通り(?)積雪が100センチを超えた。

 幼稚園に通う下の孫娘は自分の背より高い雪の中で大丈夫だろうか、やや心配。

 しかし、子どもは元気、かまくらを作ったり、雪だるまを作ったりして、楽しんでいるのかもしれない。

 ひょっとすると、これだけ雪が降ると、孫娘たちがあまり好きじゃない(?)赤おにさんや青おにさんが山から下りてこれないかもしれない(?)。

 節分まで雪が解けなければいいな、と孫娘たちはお祈りをしているかもしれない、と思ったりする。

 雪国にいて、雪が静かに降ってくるのを見ていると、年老いたじーじでも、いろんなことを考えて、ひと時の詩人になってしまうようだ。       (2019.1 記)

 

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大雪・通学・孫娘たちの住む町-じーじのじいじ日記・セレクト

2025年01月21日 | じいじ日記を書く

 2019年1月の日記です

     *

 今日は大雪の予報だったが、新潟市はそれほど積もらずにすむ。

 しかし、孫娘たちの住む町は大雪で、テレビで見ると積雪が70センチくらいある。

 上の小2の孫娘は歩いて30分くらいの通学をしているが、大丈夫だっただろうか、心配。

 もっとも、お正月に来た時も通学のことや雪のことで愚痴をこぼすようなことはなかったので、頑張っている様子ではある。

 雪ん子ちゃんとして、案外、楽しんでいるのかもしれない。

 じーじも子どもの時は、北海道旭川の氷点下20℃の中を通学していた(当時は氷点下25℃になると学校がお休みだったが、今はどうなんだろう)。

 子どもは案外、寒さや雪には強い。

 それどころか、雪を楽しんだりできる。

 子どもの遊びごころはすごいな、と思う。

 孫娘たちも雪に負けずに、頑張ってほしい。

 いつか将来、それが役に立つと思う。

 美人雪ん子たち、頑張れ!        (2019.1 記)

     *

 2024年1月の追記です

 この時、小2だった上の孫娘も今は中1。

 剣道部で頑張っている。

 寒くないかい?と聞くと、大丈夫!という。

 新潟の女子は強い!    

 男子は、上杉謙信さんと田中角栄さん(彼の土建と金権中心の政策には今も反対だが、大物には違いない)以外はみな小物(?)。

 将来がやや心配だ。    

 頑張れ!新潟男子も!

 ゲームだけでは、本当の強さは身につかないぞ!        (2024.1 記)

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小倉清『子どもの精神科症例集-予防医学と母子デイケア』2020・岩崎学術出版社

2025年01月19日 | 子どもの臨床に学ぶ

 2021年2月のブログです

     *

 小倉清さんの『子どもの精神科症例集-予防医学と母子デイケア』(2020・岩崎学術出版社)を読みました。

 新刊です(小倉さんはいくつになられてもすごいですね!)。

 そして、内容もすごい本です。

 いくつかの症例とフロイトのハンスの症例の再検討、それと、鼎談からなっていますが、この症例がすごいです(さっきから、すごい!の連発ですね)。

 小倉さんは診察室に入ってきた子どもの表情を見ると、この子は家ではこんな感じではないかな?こういう親子関係なのではないかな?こういう歴史を生きてきているのではないかな?と、パッと読み取ります。

 それはエヴィデンスというよりは、小倉さんのこころにわいた物語のようなもののように読めるのですが、しかし、それが当たっていると、子どもは自分を理解をされたという様子を示します。

 そして、治療的な関わり合いが始まります。

 ここの場面が感動的ですし、それを言葉にできる小倉さんは本当にすごいと思います。

 子どもへの愛情がとてつもなく深く、それが臨床的な確かな技術にきちんと支えられている印象を受けます。

 こういうお医者さんに診てもらえる子どもは幸せだなと思います。

 もう一つは、鼎談に出てくる母子デイケアのお話。

 子どもだけでなく、お母さんも治療的に抱えられるような場になっているようで、興味深いです。

 いくつになってもお元気な小倉さんの様子に接して、じーじももう少しだけ頑張ろうと思います。        (2021.2 記)

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どんど焼きを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもどんどん元気になります

2025年01月18日 | カウンセリングをする

 こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で,じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや海岸カウンセリング,里山カウンセリングと訪問カウンセリングを新潟市と北海道東川町(夏期)でたまにやっています。

 また,メールカウンセリングや面会交流の相談・援助も時々やっています。

 公園カウンセリングや海岸カウンセリング,里山カウンセリングは,屋外で行なう個人カウンセリングや親子・夫婦の家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,お近くの公園や自然の中で,ゆっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。

 料金・時間は1回,50分,3,000円で,隔週1回,あるいは,月1回などで行ないます。

 訪問カウンセリングは,屋内で行なう個人カウンセリングや家族カウンセリング,子どもさんの遊戯療法などで,ご自宅やお近くの屋内施設で,じっくりとご自分やご家族のことなどを考えてみます。

 料金・時間・間隔などは公園カウンセリングと同じです。

 メールカウンセリングは,メールによるカウンセリングや心理相談で,2週間に1往信で行ない,1往信700円です。

 面会交流の相談・援助は,相談はご自宅などで行ない,1回,50分,3,000円,援助はお近くの公園や遊戯施設,あるいはご自宅などで行ない,1回,60分,6,000円です。

 カウンセリング,相談・援助とも土日祝日をのぞく平日の午前10時~午後3時にやっています。

 じーじのカウンセリングは,赤ちゃんや子どもさんがご一緒でもだいじょうぶなカウンセリングですので,お気軽にご利用ください。そういう意味では,深くはないけれども,現実の生活を大切にしたカウンセリングになるのではないかと考えています。

 料金は,低めに設定させていただいていますが,月収15万円未満のかたや特別なご事情のあるかたは,さらに相談をさせていただきますので,ご遠慮なくお問い合せください。

 ちなみに,消費税には反対なのと,計算がややこしいので,いただきません。

 お問い合わせ,ご予約は,メール yuwa0421family@gmail.com までご連絡ください。

     *

 駅の近くに部屋を借りて本格的にカウンセリングルームを運営するような臨床心理士さんとは違って、じーじは近くの公園や海岸、河川敷などでカウンセリングをしています。 

 子どもさんを遊ばせながら、ちょっとだけ悩みごとを聞いてもらえればいいんですー、というお母さんや悩み多き若者(?)などがじーじのクライエントさんには多いです(じいじいやばあばあのみなさんもお断りはしませんが(?)、尊敬すべき先輩たちのみなさんですから、できるだけご自分で解決しましょうね)。

 おこづかいを貯めて(?)、お気軽に、遠慮せずに、ご利用ください。

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 どんど焼きを眺めながらの公園カウンセリングは、こころもどんどん元気になりますよ。

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 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介

 経歴 1954年、北海道生まれ  

    1977年、浦和、新潟家庭裁判所などで家庭裁判所調査官として司法臨床に従事  

    2014年、放送大学大学院修了(臨床心理学プログラム・修士) 

    2017年、臨床心理士

 仕事 個人開業で、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを研究しています

 学会 精神分析学会、遊戯療法学会会員

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区・北海道東川町(夏期)

 mail  yuwa0421family@gmail.com  

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松木邦裕『耳の傾け方-こころの臨床家を目指す人たちへ』2015・岩崎学術出版社-ていねいなきき方を学ぶ

2025年01月16日 | 心理療法に学ぶ

 2015年のブログです

     *    

 松木邦裕さんの『耳の傾け方-こころの臨床家を目指す人たちへ』(2015・岩崎学術出版社)を読みました。

 初学者用かな?と思って読んだのですが,なかなか奥が深く,じーじの力ではまだまだ理解が十分でないところが多々あったように思います。

 しかし,とても面白く読めました。

 面接におけるクライエントさんの話のきき方をていねいに検討されています。

 特に、精神分析的な心理療法のきき方を学ぶうえではとても勉強になると思います。

 今後,何度もなかみを噛みしめながら読んでいきたい本だと思いました。

 全体的な印象としては,精神分析の大家のみなさんはそれなりに表現は違いますが,しかし,やはり,松木さんも大切なところでは,成田善弘さんや藤山直樹さんと同じようなお考えを述べられているような印象を持ちました。

 もちろん,細部は違うのでしょうが,しかし,大家の言うことにはどこか共通点があるようにも思います。

 今後,さらに深く勉強をしていきたいと思いました。

 後日,再読をした際には,もっともっときちんとした報告ができればと思っています。        (2015 記)

     *  

 2018年秋の追記です

 3年ぶりに再読をしました。

 今回は以前より少しだけ読み込めたような気がしていますが、どうでしょうか。

 面接でのきき方として、共感と受容のための支持的なきき方から精神分析的なきき方までのいくつかの段階のきき方を提示して、それぞれ事例を通してわかりやすく説明をされています。

 事例の描写は深く、多少の失敗も含めて、とても正直に描かれていて、初学者にも勉強になります。

 しかし、それにしても、面接の奥深さのなんとすごいことか、驚きとともに、感動させられます。

 そして、びっくりするのは、段階を経て習熟した技法を、最後にはいったん捨てる、というところ。

 無意識のもの想いを大切にする精神分析的心理療法のすごさが示されます。

 おそらく本を読んだだけではわからない世界、スーパーヴィジョンや訓練分析をきちんと経験しなければわからない世界なんだろうと思われます。

 もっとも、ないものねだりをしても仕方ありません。

 できるところから、勉強をしていこうと思います。

 最後に、松木さんも詩人キーツさんを引用しました。

 わからないことに耐える能力の大切さのところで、キーツさんとビオンさんの言葉を示して、説明をされています。

 考えてみれば、人生そのものがわからないことだらけなわけで、われわれはそこでわからないことに耐えてなんとか生きていくしかないわけですね。

 さらに、勉強をしていこうと思います。         (2018.10 記)

 

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山中康裕『心理臨床プロムナード』2015・遠見書房-山中さんと素敵なゲストの対談集です

2025年01月16日 | 心理療法に学ぶ

 2015年4月のブログです

     *

 心理療法家・遊戯療法家で精神科医の山中康裕さんの対談集『心理臨床プロムナード』(2015・遠見書房)を読みました。

 精神分析の北山修さんらの専門家だけでなく,詩人の谷川俊太郎さんや哲学の中村雄二郎さん,ドイツ文学の池内紀さん,そしてなんと,漫画家の手塚治虫さんとの対談まで収録されています。

 そんな中でじーじが最初に読んだのが精神科医で心理療法家の成田善弘さんとの対談でした(じーじは実は成田さんの大フアンでもあります)。

 この対談がとても面白かったです。

 成田さんはもう大先生で,じーじはいろいろな学会で,そのお姿をお見かけしたり,お話をお聞きしたりしていますが,成田さんははずかしがり屋さんのようで,いつも目立たないようにひっそりとされています(でも,背が高いので目立っています。すみません,成田さん)。

 山中さんと成田さんは中学の同級生ということで,お二人とも精神科医になられてから再会をされたとのことですが,静と動の対照的なお二人ながら(?),私も尊敬をしているような共通の先生がたとのお話も数多くあり,お二人の発言からいろいろと学ぶことがありました。

 お二人とも患者さんを大切にする姿勢がすごいと思いますし,とても熱いです(山中さんが熱いことは以前からわかっていましたが,成田さんも内面は相当に熱いです)。

 じーじも少しでも真似をして,熱く,そして,いい臨床家になりたいと思いました。        (2015.4 記)

     *

 2021年3月の追記です

 久しぶりに再読しました。6年ぶり。

 いい本なのに、勉強不足です(山中さん、ごめんなさい)。

 再度、読んでみると、前回、読み落としてしたことがいっぱいあって、もったいないことをしてきたな、と反省です(当時のじーじの力量では理解できなかったのだろうとは思いますが…)。

 今回、特に印象に残ったのが、北山修さんとの対談。

 精神分析家北山修さんの誕生の秘密がわかります。

 二人の掛け合いもとても愉快で面白いです。

 ユング派分析家の武野俊弥さんとの対談も刺激的です。

 武野さんは統合失調症の患者さんのための箱庭療法を工夫されたかたで、その臨床感覚はすごいです(さっそく武野さんの本を一冊注文してしまいました)。

 6年といわずに、また近いうちに再読をしたいな、と思いました。         (2021.3 記)

 

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BSシネマ「グッドモーニング、ベトナム」を観て-じーじのじいじ日記・セレクト

2025年01月16日 | じいじ日記を書く

 2022年1月の日記です

     *

 今日のBSシネマで「グッドモーニング、ベトナム」を観る。

 主演ロビン・ウィリアムズ。

 ベトナム戦争下の米軍ラジオ兵を描く。

 とても複雑な映画だと思う。

 しかし、魅かれて一気に観る。

 こういう映画をつくれるところがアメリカのすごさだと思う。

 真面目だけでなく、ユーモアも豊富。

 テーマは戦争だけでなく、組織、個人、友情などなど、多彩。

 いろいろなものが詰め込まれていて、それでいて、美しい。

 いい映画を楽しめた。        (2022.1 記)

     *

 同日の追記です

 映画の中で、主人公を嫌いで、意地悪をする上官が出てくる。

 ある人が嫌いな時には、河合隼雄さんによれば、それはその人が自分の生きていないこころの影の部分を生きているので、いろいろ刺激されるためだ、という。

 それがわかったからといって、すぐにその人を好きになれるわけでもなさそうだが、そういうこころの無意識のからくりがわかると、少しは対人関係の持ち方も変わるかもしれないな、と思ったりもする。

     *

 2023年5月の追記です

 またまた、BSシネマで「グッドモーニング、ベトナム」を観る。

 何回観ても、すごい映画だと思う。

 今回は特に、組織との軋轢で、放送が厭になった主人公に、後輩が、現場の兵士が聴きたがっているんだ、と説得をする場面がすばらしいと思った。

 組織より現場を優先する主人公たちに共感ができて、うれしかった。         (2023.5 記)

 

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新潟・松之山・むこ投げ-じーじのじいじ日記・セレクト

2025年01月15日 | じいじ日記を書く

 2020年1月の日記です

     *

 夕方のニュースを見ていたら、新潟の松之山温泉のむこ投げのニュースが映った。

 松之山は豪雪の地であるが、今年は雪が少なくて、場所を変更しての実施、しかし、映像を観るかぎり、やはりなかなかの雪である。

 二人のおむこさんが、順々に、お嫁さんの待つふもとに向かって投げられる。

 転がってきたおむこさんの雪をかいがいしく払うお嫁さんの姿が初々しい。

 いつ見てもいい風景だ。

 温暖化のおり、伝統を守るのはたいへんだと思うが、いい伝統、いい行事は続けてほしいと思う。

 松之山の青年たちは元気で、すごいと思う。

 頑張れ!松之山の若者たち!        (2020.1記)

     *

 2023年1月の追記です

 今年も松之山のむこ投げが行われた。

 今年の松之山は雪がたっぷり。

 むこさんたちは豪快に投げられて、お嫁さんのもとまで転がっている(?)。

 いつ見ても楽しくほほえましい行事だと思う。         (2023.1 記)

 

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映画『レナードの朝』(1991)-精神神経疾患と闘う患者さんと医師らの勇気ある物語

2025年01月15日 | 精神科臨床に学ぶ

 たぶん2017年のブログです

     *

 テレビを観ていたら、たまたまBSで、有名な映画『レナードの朝』が始まりました。

 なんとなく観はじめてみたら、とても面白くて、とうとう最後まで観てしまいました。 

 この有名な映画をじーじはこれまできちんと観たことがなく(レナードさん、ごめんなさい)、今回、初めてしっかりと観させてもらいました。

 いい映画です。

 途中からは涙を浮かべながら観ていました。

 感想をひと言で述べるのは難しいです。

 いろんなことを考えながら、観ていました。

 精神科医のあり方とは?精神科看護師のあり方とは?精神科職員のあり方とは?

 そして、患者さんの回復とは?などなど。

 問いかけられているテーマは深く、重く、多層的で、答えも難しいです。

 しかし、どのようなことにせよ、患者さんに、より添う、という姿勢やこころ構えは、不可欠なのだろうと思います。

 そして、それらは、決して同情ではなく、むしろ友情のようなもののように思われます。

 そういえば、土居健郎さんや木村敏さん、中井久夫さんは、患者さんへの尊敬の念が大切だ、とよく言われています。

 さらに、映画の主人公の精神科医は人見知りで未婚の中年男性で、そんな医師の孤独な生活と、一時的にせよ回復をしたレナードさんの恋愛模様とどっちが幸せなんだ、という鋭い問いかけもあります。

 回復をしたレナードさんが自立と反抗の時期を迎えて、年老いた母親を悲しませるという親子関係の課題も提起されます。

 その他、患者さんの老いの問題、夫婦の問題、などなど、投げかけられるテーマも多様で深いです。

 人生観が問われるいい映画です。

 また機会があれば、観たいと思います。       (2017?記)

     *

 2023年2月の追記です

 6年ぶりに観ました。

 あいかわらずいい映画です。

 何回観ても感動し、さまざまなことを考えさせられてしまいます。

 現実の辛さにも直面させられますが、レーナードさんの淡い恋愛と主治医のぶっきっちょな恋愛が少しだけ救いです。        (2023.2 記)

 

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松木邦裕・藤山直樹『夢,夢見ること』2015・創元社-夢の不思議さと夢のちから

2025年01月14日 | 藤山直樹さんを読む

 2015年11月のブログです

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 松木邦裕さんと藤山直樹さんの『夢,夢見ること』(2015・創元社)を読みました。

 2015年の精神分析学会の書籍売り場で購入した本です。

 お二人とも私の大好きな精神分析家で,もっとも信頼をする臨床家であり,学会でもお二人ともすばらしいご発言をされていました。

 本書は,松木さんの研究会に藤山さんがゲストで参加された時の講演と討論の記録ですが,内容がとてもすばらしく,充実しています。

 テーマは,夢,あるいは,夢を見る人,さらには,夢を見ること,などなど。

 夢という精神分析の大きな課題について,お二人が縦横に語り,夢を見る人,夢を見ることに繋げていきます。

 精神分析の分析空間が夢と同じかもしれない,というお話は説得力があります。

 さらに,転移や逆転移についても,夢を見ることという視点から理解をすると,また違った深みを増してきそうな印象を受けます。

 最近,夢をじっくり味わうと,夢が変化をしていくという経験をしています。

 夢は不思議ですが,魅力的な存在でもあります。

 まだまだ初学者ゆえ,理解は浅いですが,今後の臨床の中で,何度も読み返して,考えを深めていきたいと思います。      (2015. 11 記)

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 2018年秋の追記です

 若い頃からずっと見ている夢や最近ずっと見ている夢など,夢は本当に不思議だなと思います。

 やはりなんらかの心的なテーマなんだろうと思います。

 精神分析ではフロイトさん以来、夢は重要なテーマですが、ビオンさんやメルツァーさんを読んでも勉強になります。

 そういえば、夢は村上春樹さんでも大きな要素のようです。

 自分の内的成長のためにも,夢にじっくりとゆっくりと丁寧につきあっていきたいと思います。       (2018.10 記)

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 2020年春の追記です

 自分にとって、意味のある、大切な夢は、何度も見るようです。

 そういう時は、どんな意味があるのかな、ああかな、こうかな、と考えるだけでもいいようです。

 あまり深刻にならずに、夢とつきあっていけるといいようですよ。

 まあ、こころの配偶者みたいなもんですかね(?)。        (2020.4 記)

 

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