2019年のブログです
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「なつぞら」天陽くんのモデルになった画家・神田日勝さんの絵を見に、十勝に行ってきました。
十勝の北部、鹿追町にある神田日勝記念美術館、その存在は以前から知っていましたが、「なつぞら」を見て日勝さんの生き様と作品に興味を持ちました。
すごい絵が並びます。
有名なのは「馬」の絵ですが(なんとべニア板がキャンバスです!)、わたしは風景画が気に入りました。
畑や農作業、離農して朽ちた農家の廃屋などなど、小さな絵が多いですが、なかなか魅力的です。
絵のことはあまり詳しくないのですが、力強さや静けさ、そして、美しさ、その中に、切なさや哀しさなどが混じっているようにわたしには思えました。
北海道らしさに満ちたいい絵たちが並んでいました。
たまにはいい絵を見て、こころを穏やかにするのもいいものです。
太平洋戦争敗戦間近かに開拓に入って苦労をする天陽くんのドラマを観て、わたしは開高健さんの小説『ロビンソンの末裔』を思い出したりしたのですが、やはりこの開拓団と同時期の人々が神田日勝さんのご家族たちのようです。
ただでさえ大変な開拓の作業の中で絵を描きつづけた日勝さんには脱帽です。
小さな画集を購入したので、時々眺めては、穏やかさと勇気をもらいたいと思います。 (2019.7 記)