ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

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母の日,母性,ウィニコットさん-精神分析から学ぶ

2015年05月10日 | 心理臨床を考える

 2015年のブログです

     *

 今日は「母の日」。

 「母の日」といえば「母親」や「母性」を連想しますね。

 ただし,「母性」は「=母親」というわけではありません。

 家庭裁判所の実務でも,子どもの監護に関しては,「母親優先」の原則ではなくて,「母性優先」の原則といわれています。

 子どもに大切なのは「母性」であって,「母性」は母親のみでなく,父親でも祖父母でも,あるいは第三者であっても,「母性的」な人間であれば誰でも実現可能と考えられています。

 また,小児科医で精神分析家のウィニコットさんは,「母性」の体現者について,「完璧な」母親ではなく,「ほどよい」母親が大切,と述べました。

 そして,「ほどよい」ことが子どもの創造性や遊びに重要なことを述べています。

 さらに,精神分析では,「母親」の乳房の身近さ,柔らか,温かさ,優しさ,美しさなどが重要視されていると思います。

 柔らかさや温かさや優しさを実現する象徴としての「母親」や「母性」が大切だと考えられているようです。

 そして,エディプス期には「父親」「父性」が登場します。

 そのバランスが大切なようです。

 子どもと父母の関係について,あまり上手な説明ができませんが,もっとうまくお話ができるようにさらに勉強をしていきたいと思います。     (2015.5 記)

 


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