2023年1月の日記です
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今日のEテレ「日曜美術館」は坂本直行さん。
久しぶりに直行さんの絵の世界を堪能させてもらった。
直行さんは子どもの頃から草花がお好きでスケッチを楽しんでいたらしく、その後、登山のすばらしさを経験されて、山の絵を描くようになったらしい。
十勝に開墾に入られた後も、いつもスケッチブックを手許に置いては、暇を見つけては日高の山々を描いていたという。
直行さんの絵は、北海道の草花の絵にしても、山の絵にしても、あるいは、子どもの詩集である「サイロ」の絵にしても、対象への愛が感じられる。
例えば、草花についてなら、普通なら見逃がすようなささいな美しさをきちんと描き出す。
それは、どんな小さな野の草花にも、さまざまな美しさがあることを教えてくれるかのようだ。
山の絵も同じ、山にも、山それぞれ、同じ山でも季節それぞれの美しさがあることを、ていねいに表現されていると思う。
そして、詩集「サイロ」の子どもの詩にそえられた絵は、さらに人々への愛おしさに溢れているようだ。
これらは、カウンセリングにも通じるような世界で、カウンセリングでクライエントさんそれぞれの美しさ、良さを発見する過程と同じような印象を受ける。
じーじが直行さんに魅かれるのは、そのあたりにあるのかもしれないなあ、と思ったりする。
とても良い番組を見せていただけたことを感謝したい。 (2023.1 記)