2021年冬のブログです
*
統合失調症のひろば編集部編『こころの科学・山中康裕の臨床作法』(2020・日本評論社)を読みました。
2015年の中井久夫さんの『臨床作法』に続く第二弾。いい本です。
山中さんにまつわるお話が満載の本で、山中さんの論文はもちろんのこと、学者仲間や後輩の学者さんのお話など、読んでいるととても楽しくなります。
例によって、中でもじーじの印象に残ったところを一つ、二つ。
一つめは、山中さんと成田善弘さんの対談。
どこかに書いたかもしれませんが、お二人は中学校の同級生。
それぞれが医学部に進み、精神科医となり、やがて成田さんは精神分析学会の会長となり、山中さんは箱庭療法学会や遊戯療法学会の会長になります。
専門の垣根を越えてお二人の交流は深く、それぞれがご自分の限界を意識しつつ、相手のすごさを認め合っておられる様子がすがすがしいです。
そして、お二人の周りには、気の合う学者さん、たとえば、神田橋さんなども含めて、素敵な交遊関係が見られて、うらやましいかぎりです。
ふだんは、あまりプライベートなことをお話されない成田さんが、いろんなお話を楽しそうにされているのが印象的でした。
二つめは、山中さんと中井久夫さんの往復書簡。
いいお手紙のやりとりです。
特に、中井さんのお手紙は、ギリシャの詩人の翻訳もされているだけあって、落ち着きのある素敵な日本語で、感動的です。
お互いのことを思いやっている様子がうかがわれて、こちらもうらやましくなりました。
少しでも大家の人たちの世界に近づけるよう、さらに勉強をしていこうと思います。 (2021.1 記)
当方のブログをフォロー頂きありがとう
ございます。
札幌から〜どうぞ宜しくお願い致します。
じーじは絵だけは苦手(?)ですので、教えてくださいね。