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人と、オペラと、芸術と ~ ホセ・クーラ情報を中心に by Ree2014

テノール・指揮者・作曲家・演出家として活動を広げるホセ・クーラの情報を収集中

(舞台模型編) 2015年 ホセ・クーラ プッチーニのラ・ボエームを演出 Jose Cura / La Boheme / Puccini

2016-07-24 | 演出―ラ・ボエーム


ホセ・クーラが演出、舞台設計、衣装・照明を担当した、ストックホルム王立歌劇場のオペラ、ラ・ボエーム。2015年11月に初演され、翌年16年の6月まで上演されました。
さらに王立歌劇場のホームページによると、2016/17シーズンも再演されるようです。日程は2017年1/28、31、2/4、7、10、16、19、6/3、7、9、12、14。 くわしくは → 劇場のHPへ

これまで、(構想編)(演出メモ編) の2回にわたって紹介してきました。
繰り返しになりますが、クーラの演出コンセプトは、「スカンジナビアのボエーム」。北欧に舞台を移し、登場人物も、ストリンドベリやムンク、グリーグなど、北欧の芸術・文化人に置き換えて、北欧の空の下、ボヘミアンたちの青春群像を描きます。ムンクの絵が、各シーンに登場します。

クーラは、初日開催の1年ほど前、スタッフに対して自分の「スカンジナビアのボエーム」の構想を説明する、プレゼンテーション用の資料として、ムンクの絵と模型、音楽で構成した動画を作成、フェイスブックでも発表していました。残念ながらこの動画は、クーラのYouTubeチャンネルが閉鎖されたために、現在は見ることができません。
しかし、とても丁寧につくられた模型がかわいらしく、画像も多く盛り込まれていましたので、ブログ上で再現、紹介したいと思います。次回は、実際の舞台を紹介したいと考えていますので、この模型と舞台を見くらべるのも楽しいかもしれません(ちょっとマニアック過ぎですが)。

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●第1幕
ムンクやストリンドベリなど、主役のボヘミアンたちの暮らしの様子、ミミとの出会い、ミミとロドルフォ(ストリンドベリ)とのキス‥‥主なシーンが模型で紹介されています。
背景には、ムンクの絵。







●第2幕

ボヘミアンたちが繰り出すクリスマスの街、ストックホルム中心街が舞台。
政治や哲学、文学、芸術を語り合うボヘミアンたちの日常‥。





●第3幕
ミミの病気を心配するロドルフォ(ストリンドベリ)の苦悩と、2人の別れ。
恋人と別れた孤独のボヘミアン、心象風景はムンクの「叫び」。





●第4幕
ラストのミミの死。
元の動画では、この場面に、クーラ自身が歌う、ロドルフォの慟哭が流れていました。





これらのかわいらしい舞台模型は、クーラが自分でつくったのでしょうか?
説明されてはいませんが、2010年にカールスルーエでサムソンとデリラを演出した際も、舞台模型を、自分で金属の溶接までして作成していましたので、可能性はないとはいえませんね(笑)

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2015年11月21日が初演、11月28日の舞台は、スウェーデン全国の映画館でライブ放映されました。下の画像は、その宣伝ポスターです。



また、そのための宣伝の動画も、YouTubeにアップされています。ボエームのおなじみのメロディにのせて、クーラが舞台としたストックホルム旧市街のおもちゃのようにかわいらしい町並みを、上空からとらえた、シンプルな映像です。
La Bohème - Live på bio från Kungliga Operan - 28 nov 2015
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