2018年2月20日に初日を迎える、モンテカルロ歌劇場のピーター・グライムズ。ドレスリハーサルの写真が劇場のフェイスブックにアップされました。
このピーター・グライムズは、昨年5月にドイツのボンでホセ・クーラが初挑戦したプロダクションの再演です。
クーラ自身が演出・舞台デザインを行い、そしてタイトルロールのグライムズを歌ったもので、今回もクーラが主演します。
ボンでのグライムスについて、これまでいくつかの記事で紹介しています。クーラの作品解釈、グライムズ論、レビューなどもありますのでご覧いただければ幸いです。
→ ボンのグライムズについての記事
モンテカルロ歌劇場は、クーラが昨年2月に、ワーグナーのタンホイザーのパリ版・フランス語上演に初挑戦した劇場でもあります。劇場関係者、スタッフとの息も合って、素晴らしいアンサンブルが期待できそうです。
→ これまでのブログ記事で、タンホイザーパリ版仏語上演についても紹介しています。
このドレスリハーサルの写真は、ボンの写真と比べると、雰囲気がまた違っていて、劇場の個性が出るのか、カメラマンが違うせいなのか、またクーラ自身も演出を練り直して臨んでいるのか、興味深いです。
今回の舞台、ネット中継されることを切望していますが、不安材料としては、フェイスブックでのフォロワーの質問にクーラが「放送予定はない」と答えていたことがあります。
タンホイザーはCultureboxでライブ放送してくれたので、今回もぜひともお願いしたいものです。
Peter Grimes by Benjamin Britten
Opera in three acts and a prologue
Benjamin Britten Music (1913-1976)
Musical direction= Jan Latham-Koenig
Staging= José Cura
Sets & costumes= José Cura
Lights= José Cura and Benoit Vigan
Choirmaster= Stefano Visconti
Peters Grimes, a fisherman= José Cura
Ellen Orford, a widow= Ann Petersen
Captain Balstrode= Peter Sidhom
auntie= Carole Wilson
First niece= Micaela Oeste , Second niece =Tineke van Ingelgem
Bob Boles, fisherman and Methodist =Michael Colvin
Swallow, a lawyer= Brian Bannatyne-Scott, Mrs Sedley= Christine Solhosse, Rev. Horace Adams, the rector= Phillip Sheffield
Ned Keene, pharmacist and healer= Trevor Scheunemann , Carter Hobson, valet= Michael Druiett
●クーラのFBにアップされたリハーサルの様子
クーラの説明によると、手前のテーブルの上にあるのは、クーラが手掛けたセットの設計図。そしてスポットライトの光を浴びている指揮者の頭の向こうに、ヘレン役のアン・ペーターゼンと演技をつけるクーラが舞台上に。
リハーサルは順調のようです。
●ボンでの初演の紹介動画
こちらは昨年5月に初演を迎えたボンの舞台の紹介動画です。
回転する舞台セットを巧みに使い、場面転換をしています。
PETER GRIMES am THEATER BONN from Theater Bonn on Vimeo.
●モンテカルロ歌劇場がアップした画像
劇場のフェイスブックからいくつか画像をお借りして紹介します。
クーラの鬼気迫るグライムズ。そして、まだまだたくさんの臨場感あふれる画像がアップされていますので、ぜひ劇場のFBをご覧ください。
潮風の香りが漂ってくるような、漁師町の雰囲気たっぷりのリアルなセット。クーラ渾身のグライムズです。ぜひとも放送、DVD化してほしいと願っています。
*画像はモンテカルロ歌劇場のフェイスブックからお借りしました。