人と、オペラと、芸術と ~ ホセ・クーラ情報を中心に by Ree2014

テノール・指揮者・作曲家・演出家として活動を広げるホセ・クーラの情報を収集中

(緊急告知) 2018 ホセ・クーラ、ドレスデンのオテロに代役で出演 / Jose Cura sings Otello at Semperoper Dresden

2018-03-03 | オペラの舞台―オテロ




3月2日の夜、ツイッターで入ってきたニュースです。
とても急な話でびっくりしましたが、ホセ・クーラが、翌3月3日(すでに今日のことですが)、ドイツ・ドレスデンのゼンパーオーパーのオテロに出演するというのです。その後、HPにも掲載されました。




*この劇場HPの写真はクーラではありません。


Otello/ Giuseppe Verdi

Saturday 3 Mar 2018 7 pm
Semperoper Dresden

Conductor= Daniele Callegari
Staging= Vincent Boussard , Set Design= Vincent Lemaire
Costume= Design Christian Lacroix , Collaboration Costume Design= Robert Schwaighofer
Lighting Design= Guido Levi , Video= Isabel Robson , Choreography= Helge Letonja
Choir= Jörn Hinnerk Andresen , Dramaturgy= Stefan Ulrich

≪Cast≫
Otello= José Cura
Jago= Markus Marquardt
Desdemona= Hibla Gerzmava
Cassio= Mert Süngü
Rodrigo= Simeon Esper , Lodovico= Lukasz Konieczny
Montano= Martin-Jan Nijhof , Emilia Jelena Kordić
Araldo= Chao Deng , Engel= Sofia Pintzou

Sächsischer Staatsopernchor Dresden
Staatskapelle Dresden
Co-production with the Salzburg Easter Festival





どうやら、もともと予定されていたキャストのペーター・ザイフェルトが病気でキャンセル、そしてその代役にたてられたロバート・ディーン・スミスがまた病気でキャンセル。そのまた代役をクーラが急遽引き受けたということのようです。

クーラ出演は3日の1回だけのようで、その後は元のキャストに戻るようです。
指揮者も病気で交代ということで、劇場側は相当大変だったことでしょう。


クーラは2月28日に、モナコのモンテカルロ歌劇場で、自ら演出・舞台デザインを手がけ、主演したブリテンのピーター・グライムズを終えたばかり。
約1カ月、モナコ滞在に滞在し、マドリードの自宅に帰宅したものと思っていました。




上はクーラのFBに掲載されたコメント。
「グライムズは終わった。素晴らしい1か月――非常に素敵なカンパニーと全てのレベルで優れた劇場のチーム。このように仕事をする喜び。さようなら、モンテカルロ。3年後に会いましょう。」



最後の数日、南欧も寒波に襲われて、モナコでも珍しく雪が積もったようでした。そうしたなか、しかも疲れもたまっていると思われますが、休息する間もほとんどないまま、急遽、ドイツへ。ドレスデンで同じように病気(インフルエンザの流行か?)にかからないことを祈ります。

別の記事でも紹介していますが、この3月、クーラはスケジュールが詰まっていて、中旬に中東オマーンでオペラ道化師に出演(3/15,17)、その翌週、プラハに戻って指揮者としてドビュッシーとラヴェルを演奏(3/21,22)し、そして月末にはハンガリーのブダペストで「ホセ・クーラの音楽的世界」と銘打たれたクーラ作曲の3曲を上演するコンサートが予定されています。

それぞれ、歌手、作曲家、指揮者として、独自の準備が必要な仕事なため、例によってハードワークでやりきるのだろうと思っていましたが、さらにこのオテロを引き受けるとは、いくら心身ともに頑強なクーラとはいえ、驚きです。

とはいえ、クーラなら可能だという理由もあります。もともとこのドレスデンのオテロは、2016年のザルツブルク復活祭音楽祭が初演で、その際、クーラが、ヨハン・ボータの病気キャンセル(そののち惜しくも死去)を受けて出演したのでした。

→ ザルツブルク復活祭音楽祭のオテロについての記事


ティーレマンが指揮したこの公演は、すでにDVDとして発売もされています。賛否両論あった演出ですが、なかなか美しい舞台でした。衣装もクリスチャン・ラクロアのシックで凝ったデザインで、クーラに似合っていました。映像は日本でもクラシカ・ジャパンで何回も放映されています。






ついでにネットにアップされている動画のリンクも。

Othello 2016, Salzburg - Cura, Roeschmann, Alvarez, Bernheim, Thielemann




以下、ザルツブルクの舞台から、いくつかクーラの画像を。

1回だけのピンチヒッターのため、今後、レビューや情報もほとんど出てこないと思いますが、クーラの献身的な奮闘で、公演が成功することを祈っています。











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