長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

一目惚れについて考える ~石堂夏央にあいたい~

2010年12月06日 22時01分18秒 | すきなひとたち
 どうもこんばんは~。すっかり寒くなってまいりましたね。そうだいです。
 まいったまいった。久しぶりにカゼをひいてしまいました! いや、あれははたしてカゼだったのか……?
 先日、埼玉県の富士見市まで行ってお芝居を観て、それからついでに池袋で映画を観て夜中に帰るっていう1日をすごしたんですが、別に大変なことをして疲れたっていう自覚もなかったのに、寝て起きた昨日はもう、頭痛と吐き気がひどくて!
 ところがね、リゲイン飲んで1日使って寝込んだらケロッとなおっちゃった。今日はのども痛くなってないし、鼻水もまったくズビズバいってない……カゼじゃなかったのかな?

 私、あんまり病気になったことのない無意味に頑丈な身体ですもんで、外に出るのもおっくうになるくらいに体調を崩すのは久しぶりだったんですよ。
 なぜ、こんなにも突然ガックンとダウンしてしまったのか……ハッ。まさか、あの時にテンションを急激に上げすぎてしまったのが、のちのち身体にひびいてしまったとでもいうのか!?

 最近、身体にムリをかけてしまったことといえば、あれくらいしか思い当たらない!
 この前、私のふだん働いているお店にマドンナが久しぶりに来た!! それで心拍数が上がっちゃったからなぁ、あん時。

 マドンナというのは、もちろん勝手に私が『男はつらいよ』的な意味で勝手にそう呼んでいるだけなんですけど、ハイ。お店に来ていただけるお客様なんですから、名前だとかなんとか、そのお方のプライバシーに関わることはいっさい知りませんし、もちろん、詮索も絶対にいたしません。
 いやぁ、すっげぇ美人なんだぜ! まるで西洋のお人形さんのような、触れたらすぐに倒れてガッチャ~ンと粉砕してしまいそうなあやうさのあるお方なんです。
 特に「西洋のお人形さん」のように見えるのは、どこを見つめているのかいまいちわからないそのおっきな眼! 基本的に目があったことはありません。ていうか、目があったら私が失神してしまいます。
 でも目があわないのも道理で、彼女は身長がおそらく150cmもないような小柄な方なんですね。特にタイマンで話をしないかぎり、視線がかようことはないでしょう。ていうか、話なんかしたら私が頓死してしまう!
 とかなんとか、大正時代の女学生のようなことをぬかしているんですが、実はお店の仕事上、数年前に言葉をかわす僥倖をえたことはありました。もちろん業務上の応答しかしなかったわけなんですが、もう見た目どおり! 「鈴のなるような声」とは、ああいうお声のことをいうんですなぁ……
 とてつもない美人なわけなんですが、私の働いている時にいらっしゃるというビッグチャンスは、半年に1度くらいといったところでしょうか。もううれしくてねぇ! この前もずいぶん久しぶりだったから、ハッピーさのあまりに体調ブッこわしちゃったんだなぁ、わたし!

 不思議なもんなんですが、ここまでテンションが上がってしまうお客さんなんて、彼女以外にはだぁれもいません。お店の性質上、1日にゆうに200を超える人たちと出会う仕事なので、もちろんものすごく美人な方もその中にはいらっしゃるわけなんですが、あの「西洋人形の君」ほどまでにドッキドキしちゃうお方はいないんです。なぜなんだろう……これが「一目惚れ」というやつなんでしょうか。まぁ、「一目惚れ」以前に完全なる「岡惚れ」なんですけど。かなしかねぇぜ!

 私はものごころがついた少年時代から本当にほれっぽい性格で、いつも必ずどこかの誰かに一目惚れしながら成長してきました。
 私にとって、一目惚れしてしまう人は、好きになってしまう人とイコールではありません。好きになってしまう人とは話がしたかったり、あわよくば……キャー!!などという野望をいだいてしまったりするわけなんですが、一目惚れしてしまうお方はまったく違う。
 一目惚れしてしまったお方とは、話をしたくもありません。話をしてしまうと、私という人間のいやしさがばれてしまうから! なんかの機会に、隣の席に座ってしまうなどもってのほか。そのお方のおはきになる二酸化炭素を吸う資格は私の肺臓には、ない!!
 ……こんな病状です。とにかく、一目惚れしちゃった方は、もれなく私にとって信仰の対象になってしまうのです。要するに、異性には絶対に見えないの! あれですよ、女学園マンガによくいる学業もスポーツも美貌も1番の生徒会長って、頭でっかちでメガネをかけた参謀みたいな副会長を従えてるでしょ。あれ! あのメガネのポジションがいいんだよなぁ! 大好きなんだけど常に会長の斜め後ろにひかえてて、学校行事のスケジュールとしもじも生徒の動静の報告ぐらいでしか言葉をかわさない。理想だなぁ、その近そうで遠い距離感!

 ただし、私が一目惚れしてしまう方々の条件は、はっきりいって私自身でもまったく解析できません! 共通項がわからない! まぁ、だからこそ一目惚れするんでしょうけど。
 そして、「私が好きなタイプ」にも実は当てはまっていません。やっぱり、デートしたい人と、話さえできない人とは別のカテゴリーになりますよね。これって、みなさんもそうですかね? おんなじ「好き」なのに、実に不思議だなぁ。

 そんなていたらくの私ですもので、映像作品の中の女優さんに一目惚れしてしまうことも、日常生活ほど多くはありませんが何回かありました。
 たいていは「ある作品」の中でのある方に一目惚れしてしまうというのが定型です。あるショットで「ドッキ~ン」としてしまうのがはじまりになるので、身も蓋もない言い方をしてしまうと、女優さん本人よりもその時の役柄の雰囲気のほうが重要になってきます。

 今、すぐに思い出せる一目惚れしてしまった女優さんはというと……

 あれね、1998年に新宿の映画館で観た実相寺昭雄超先生による、「江戸川乱歩原作」というたてまえのエロ映画『D坂の殺人事件』に出演した三輪ひとみさんには魂をブンどられましたねぇ。
 だってさぁ、ズルいんだよ実相寺監督。三輪さんの役、「小林芳雄」なんだぜ!
 当時20歳の美人女優つかまえて詰め襟学生服に七三わけの美少年にしちゃったんですからもうメロリンキューですよ。セリフが極端に少ないのもミステリアスで最高でした。
 以後、私は普通に三輪ひとみさんのファンになってしまったんですが、やはり『D坂の殺人事件』での三輪さんの輝きは別ものでございました。
 あれで一目惚れ……倒錯してるねぇ。

 実相寺監督つながりといえば、あれにもやられちゃったなぁ。
 1971年につくられた監督の代表作ともいえるやっぱりエロ映画『曼陀羅』の中盤、唐突に現れて唐突に消えた謎の女ジュンを演じた左時枝さん(当時24歳)ね! マイナー御免。
 今でこそ立派な重鎮女優さんになられた左さんなんですが、『曼陀羅』のジュンは素晴らしい。出演する必然性いっさいナシ! ただ主人公の田村亮さんと喫茶店で意味ありげな会話をしてるだけ。セリフたったのふたつ。
 でも、インパクトは充分にあるんだようなぁ。なにがすごいって、最っ高にすっぴんなの! そのまゆ毛のなさにドキンときちゃった! まぁ機会があったら観ていただきたい。左さんをぬきにしてもとんでもない映画ですから。

 いろいろあるんですけど、私が一目惚れしてしまった女優さんの極めつけはもう、あの番組でのあのお方ですね。
 1997年にTBSで深夜に放送されていた竹中直人の伝説的コント番組『デカメロン』に出演されていた女優の石堂夏央(当時24歳)さま!
 あれにゃあ、やられちまったな! 私その時、受験生でしたからね。勉強どころじゃなくなっちゃった。

 石堂さんは当時ボーイッシュな短髪で、いつでもどこでもとにかく何かに不満を持っているようにキョロッと(ギョロッとじゃなく、キョロッと!)上目遣いに相手をにらむネコっぽいつり目と、常にとんがらせた口が実に印象的な女優さんでした。
 その、「大人になりたくない」少女のおももちを持った雰囲気がすばらしかった。もちろん、現在は立派な美人女優。

 そんな石堂さんが入り込んでしまった『デカメロン』の世界は、出演している竹中直人・片桐はいり・高橋幸宏・東京スカパラダイスオーケストラなどほぼ全員が「ボケ」担当という究極のツッコミ不在番組。
 そのカオスコスモはぜひともレンタルDVDをごらんになって戦慄していただきたいのですが、こんなに救いのない境遇にあって、小さな拳をにぎりしめながら必死に笑いを噛み殺してまわりのメンバーをにらみかえしていた石堂さんは最高にかわいかった!!
 その後、石堂さん主演のデビュー映画『オートバイ少女』(1994年)も観たんですが、当然ながらあまりにも出ずっぱりの主役すぎてピンとこなかったなぁ……

 石堂さんは素晴らしかった。あんな女の子ににらまれちゃったら、うれしすぎて思わず一人旅に出ちゃうかも。

 まぁこんなていたらくな私なんですが、今回いろいろと思い起こしてみてわかった。私が一目惚れする人の条件!
 ズバリ、無口なこと!! 外見には共通項ナシ。あっ、それぞれ顔立ちは全然ちがうけど、女っぽくない中性的なところはあるな。
 確かにみんな無口だわ……そういや、お店に来るあのお客さんも友だちと連れだってじゃなくていっつも1人で来るから基本的に無口だ。西洋人形っぽいということはヒューマンっぽくないということなんだから、それはすなはち、女っぽくないって事になるよな。超強引。

 つながった。キーワードは無口!
 まぁ、そんなこといっといて、私が好きなタイプは「おしゃべりな人」なんですけどね。なんなの、このアンビバレンツ!?

 嗚呼、摩訶不思議なる哉、人生。
コメント
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