どうもこんにちは~、そうだいです。今日もいい天気ねぇ。
今年もいよいよおしまいなんですが、私はどうやら、大晦日はゆったり行く年を惜しみながら過ごす余裕もなさそうで……たんたんと2011年を迎えることになりそうです。
新年なんか、箱根駅伝でも観ながらのんびりやりたいもんなんですが、なんせ今はTVがねぇ!! まいったね、どうも。
そんな私が、「ラジオで紅白っていうのもたまにはいいかな。」と思いながらインターネットニュースを読んでいると、な、なんと! 驚愕のビッグニュースが。
スポーツニッポン Sponichi Annex ニュースより
仮面ライダー1号 39年ぶり“主演映画”
来年創立60周年を迎える東映の記念作品第1弾として、生誕40周年の「仮面ライダー」が選ばれた。映画「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」が製作され、11年4月1日に公開される。
東映は時代劇、やくざ映画などを送り出し、数々のスターを生み出した老舗。記念イヤーを飾る作品には、ヒーローの代名詞的存在が抜てきされた。
今年の東映では22作品が公開されたが、仮面ライダー関連は6作品。現在公開中の「仮面ライダー×仮面ライダーオーズ&ダブルfeat.スカル」が映画興行ランキングで初登場1位を獲得するなど軒並みヒット。東映の“稼ぎ頭”となっている。
最新作は現行の仮面ライダー「オーズ」、根強い人気を誇る「電王」に加え、「1号」がメーンキャラクターとして登場する。電王の時空を越える列車「デンライナー」に乗り、1号の世界で大暴れ。すべての歴代ライダーと大競演を果たす。
本郷猛(藤岡弘、)が変身する1号が劇場版でメーンを張るのは、1972年の「仮面ライダー対じごく大使」以来39年ぶりとなる。
あ、また「昭和ライダー」を劇場版に出すんですか……
いや、行きますよ。たぶん観に行くとは思うんですが……なんというか、やるんだったら、ちゃんと「昭和ライダー」に敬意をはらった作品にしていただきたい!と、切にねがいます。
もちのろん、私が頭に浮かべているのは、2009年に公開された映画『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(8月)と『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』(12月)でのどんちゃん騒ぎです。
あれは……おもしろかったんですよ!? まず大前提としておもしろかったんですが、いただけない部分も多々あったような気もします。
それはなにも今あげた2つの映画にかぎったことではなく、2009年に盛り上がった「歴代ライダー総登場フィーバー」の中心である、平成仮面ライダーシリーズの記念すべき第10作『仮面ライダーディケイド』(1~8月)の設定からしてそうでした。
今まではほとんどの作品の場合、「去年の仮面ライダーとのつながりはありません。ましてや、昭和の仮面ライダーとも関係は一切ありません。」という、毎回リセット形式のパラレルワールドあつかいだった「平成仮面ライダー」シリーズの主役達が、全員そろって登場する!
時空を超える能力によって、『クウガ』『アギト』『龍騎』など、「それぞれの仮面ライダー」がいる複数の別次元を旅することができる新たなヒーロー・仮面ライダーディケイド。
それぞれの世界で、それぞれの仮面ライダーと協力して、それぞれの敵を倒していくディケイド。しかし、別の次元の存在であるはずの敵たちの影には共通して、ディケイドと同じように時空を超えて暗躍する悪の組織「大ショッカー」の姿があったのだ!!
さすがは「ディケイド」、シリーズ10作目にして平成仮面ライダー10周年記念作品。大盤振る舞いもいいところです。
ただ、「やっぱりねぇ……」ではあるものの、かつて主役ライダーを演じて現在は大スターになられている俳優の方々のほとんどが、今回再び同じ役を演じることがなかったという現実はありました。スケジュールだなんだといろいろあるので仕方ないことなんでしょうが……小説家になっちゃった人もいるくらいですからね。絢香のダンナになった人もいるし。あ、おんなじ人?
でもせめて!ディケイドのとなりでレギュラー出演していた仮面ライダークウガに変身する青年ぐらいは、オリジナルの雰囲気を残したキャスティングにしてほしかったです。ちょっと別人すぎて、なんで「クウガ」じゃなきゃいけなかったのかがわかんなかった。
こまかいデティールはさておき、平成仮面ライダーが全員集合するという夢の企画にファンは大喜びしたわけなんですが、放送の後半からは、さらに「ひょっとしたら、同じようなパラレルワールド関係になっている昭和仮面ライダーも登場するかも!?」という気運が高まりはじめ、ついに「大ショッカー」の尖兵として登場した大幹部・アポロガイスト(昭和ライダー第3作『仮面ライダーX』で活躍した名悪役)があらわれ、続けてあの仮面ライダーBLACK、仮面ライダーBLACK RX、そして仮面ライダーアマゾン(昭和ライダー第4作)がぞろぞろ出てきた。わお!
正直なところ、放送当時には「昭和ライダーは大好きだけど、平成ライダーにはついていけない……」と『ディケイド』を敬遠していた私も、ことここにいたってやっと注目するようになりました。
「ま、まさか、第1作の『仮面ライダー』から『ディケイド』までの全ライダーが集結するというのか!?」
もう、むちゃくちゃ。とてもじゃないけど、まともなストーリーが進行する想像がつきません。
だって、20人以上いるライダーのみんながみんな「かつて主役をはったことのあるヒーロー」なんですよ? 1つの画面におとなしくおさまってくれるわけがないじゃない!
みんな「ライダー」なんだから、いっしょにバイクで移動したらもう暴走族ですよ。歳末恒例ですよ。あと、身長が50メートルぐらいあるライダーもいるし(仮面ライダーJ)。それ、ライダー?
案の定、昭和ライダーが総登場するくだりはTV画面のスケールでは不可能だったらしく、劇場版『オールライダー対大ショッカー』として展開されることになりましたが、まぁ……結果は予想通り。
それぞれの見せ場はいちおう用意されていたのですが、バトルシーンで往年の必殺技をくり出すのがやっとといった感じで、肝心のストーリー進行は『ディケイド』のレギュラー陣にまかせるといったていたらくでした。
しょうがないですけどねぇ! 本気だしたら平成ライダーなんか一瞬にして喰っちゃうようなキャラクターの方々ばっかりですから。昭和のみなさんは全編にわたって「ここでガッつくのも、先輩としてどうかな。」という気配りが伝わってくるたたずまいでした。
ということで、『仮面ライダーディケイド』における「歴代昭和ライダー」のありかたは、TVで1人ずつゲスト出演したのでなんとか持ち味を発揮することのできたBLACK、BLACK RX、アマゾンという例外をのぞいて、いつも通りの「ものすごく豪華な戦闘員」レベルの役割にとどまってしまっていました。
とはいっても、伝説のライダーたちの全員集合には間違いなくドキドキワクワクできましたし、歴代ライダーのあつかいのぞんざいさを『ディケイド』のマイナスポイントにするのは酷なことだと思うんですが、一方で、ストーリー終盤になってからむりくり2~30人のゲストキャラを詰め込んでしまったために、なにがなんだかひっちゃかめっちゃかになった状態のままで物語が終了してしまったという悪いイメージもぬぐえないかと思います。
あと、とみに反響を呼んだ「最終回は劇場で!」というしめかたも、よくなかったですよねぇ!? 結局、『ディケイド』の最終回にあたる劇場版『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』は、TV版『ディケイド』が終わってから4ヶ月後の公開になっちゃったんだから。今の「4ヶ月」っていう時間は、長いですよね。せっかく『ディケイド』からもらった熱が、劇場公開のころには完全に冷め切ってしまっていました。
ベタなまとめかたになってしまいますが、「平成ライダーに昭和ライダーをぶつける」という神をも恐れぬ脅威のこころみ『仮面ライダーディケイド』の結果は、まさに功罪あいなかばするものになりました。
観客層はあきらかに、かつての昭和ライダーを観て育ったお父さん世代(少年時代、昭和末期の『仮面ライダーBlack』に黒く染め上げられてしまった私もまさにその1人です。)を取り込んだために爆発的に拡大したわけだったのですが、そのイベントの尋常でない巨大さのために、せっかく気合いを入れて作りこまれていた「平成ライダー10周年記念作品」としての『ディケイド』のオリジナル部分が目立たなくなってしまったのは実に残念なことでした。
私、さっき「クウガ役の人がクウガっぽくなくてどうかと思う」と言ったのですが、それは『仮面ライダークウガ』にこだわって考えた場合のことであって、今回クウガに変身する役を演じた村井良大(りょうた)のほんわかしたコメディリリーフっぷりはとても良かったし、主人公ディケイドを演じた井上正大(まさひろ)、彼をしたうヒロイン役の森カンナとそれについていく良大、そしてさらにその3人とさまざまな場所で出会う謎の仮面ライダー・ディエンドを演じる戸谷公人(きみと)といった4人の若者パーティの雰囲気は、キャラクターがはっきりしていてかけあいがかなり絶妙でした。
特に森カンナさんが、いいんだよなぁ~!! いいよなぁ~、なつみかん。いいよなぁ~、絶対領域。これからも女優としてがんばっていただきたいです。
さてさて、そんな『仮面ライダーディケイド』の記憶も冷めやらぬ来年2011年春、またしても「平成ライダー」と「昭和ライダー」が激突する映画が公開されることに!?
しかし、どうやら今回はなんだか様子がちがう。「昭和ライダー」を代表する「仮面ライダー1号」こと本郷猛その人が、物語のメインをはるのだとか!!
これは気になる……来年の仮面ライダー1号は、最近のような「ガヤの1人」というあつかいにはならないようです。
記事によると、なんてったって「39年ぶりの主役」だっていうんですからね。
……ん? 39年ぶり?
私の記憶が確かならば、2005年に仮面ライダー1号が主役になった映画があったと思うんですが?
え? 「あれはリメイク作品だからカウントしない」?
いかーんっ!!
いくら「アレな出来だったから……」といっても、「伝説の1号ライダーの完全なリメイク」という大仕事に果敢にチャレンジしていった2つの映画『仮面ライダー THE FIRST』(2005年)と『仮面ライダー THE NEXT』(2007年)を、なかったことにしてはいけません!!
ということで、まえおきで終わっちゃいましたが、次回はこの2つの『仮面ライダー』のリメイク作品をふり返ってみることにしましょう。温故知新!
《余談ですが》
『仮面ライダーディケイド』のことを思うにつけて、私がもっっっっとも!声を大にして言いたいのは、敵組織「大ショッカー」のありかたについてなんですが!
……これはもう、1回や2回ですむお話にはなりそうもないので、泣く泣くふれませんでした。
いつか! 「仮面ライダー」シリーズの各敵組織についての検証はいつか!ちゃんとやりたいですね~。
今年もいよいよおしまいなんですが、私はどうやら、大晦日はゆったり行く年を惜しみながら過ごす余裕もなさそうで……たんたんと2011年を迎えることになりそうです。
新年なんか、箱根駅伝でも観ながらのんびりやりたいもんなんですが、なんせ今はTVがねぇ!! まいったね、どうも。
そんな私が、「ラジオで紅白っていうのもたまにはいいかな。」と思いながらインターネットニュースを読んでいると、な、なんと! 驚愕のビッグニュースが。
スポーツニッポン Sponichi Annex ニュースより
仮面ライダー1号 39年ぶり“主演映画”
来年創立60周年を迎える東映の記念作品第1弾として、生誕40周年の「仮面ライダー」が選ばれた。映画「オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー」が製作され、11年4月1日に公開される。
東映は時代劇、やくざ映画などを送り出し、数々のスターを生み出した老舗。記念イヤーを飾る作品には、ヒーローの代名詞的存在が抜てきされた。
今年の東映では22作品が公開されたが、仮面ライダー関連は6作品。現在公開中の「仮面ライダー×仮面ライダーオーズ&ダブルfeat.スカル」が映画興行ランキングで初登場1位を獲得するなど軒並みヒット。東映の“稼ぎ頭”となっている。
最新作は現行の仮面ライダー「オーズ」、根強い人気を誇る「電王」に加え、「1号」がメーンキャラクターとして登場する。電王の時空を越える列車「デンライナー」に乗り、1号の世界で大暴れ。すべての歴代ライダーと大競演を果たす。
本郷猛(藤岡弘、)が変身する1号が劇場版でメーンを張るのは、1972年の「仮面ライダー対じごく大使」以来39年ぶりとなる。
あ、また「昭和ライダー」を劇場版に出すんですか……
いや、行きますよ。たぶん観に行くとは思うんですが……なんというか、やるんだったら、ちゃんと「昭和ライダー」に敬意をはらった作品にしていただきたい!と、切にねがいます。
もちのろん、私が頭に浮かべているのは、2009年に公開された映画『仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(8月)と『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』(12月)でのどんちゃん騒ぎです。
あれは……おもしろかったんですよ!? まず大前提としておもしろかったんですが、いただけない部分も多々あったような気もします。
それはなにも今あげた2つの映画にかぎったことではなく、2009年に盛り上がった「歴代ライダー総登場フィーバー」の中心である、平成仮面ライダーシリーズの記念すべき第10作『仮面ライダーディケイド』(1~8月)の設定からしてそうでした。
今まではほとんどの作品の場合、「去年の仮面ライダーとのつながりはありません。ましてや、昭和の仮面ライダーとも関係は一切ありません。」という、毎回リセット形式のパラレルワールドあつかいだった「平成仮面ライダー」シリーズの主役達が、全員そろって登場する!
時空を超える能力によって、『クウガ』『アギト』『龍騎』など、「それぞれの仮面ライダー」がいる複数の別次元を旅することができる新たなヒーロー・仮面ライダーディケイド。
それぞれの世界で、それぞれの仮面ライダーと協力して、それぞれの敵を倒していくディケイド。しかし、別の次元の存在であるはずの敵たちの影には共通して、ディケイドと同じように時空を超えて暗躍する悪の組織「大ショッカー」の姿があったのだ!!
さすがは「ディケイド」、シリーズ10作目にして平成仮面ライダー10周年記念作品。大盤振る舞いもいいところです。
ただ、「やっぱりねぇ……」ではあるものの、かつて主役ライダーを演じて現在は大スターになられている俳優の方々のほとんどが、今回再び同じ役を演じることがなかったという現実はありました。スケジュールだなんだといろいろあるので仕方ないことなんでしょうが……小説家になっちゃった人もいるくらいですからね。絢香のダンナになった人もいるし。あ、おんなじ人?
でもせめて!ディケイドのとなりでレギュラー出演していた仮面ライダークウガに変身する青年ぐらいは、オリジナルの雰囲気を残したキャスティングにしてほしかったです。ちょっと別人すぎて、なんで「クウガ」じゃなきゃいけなかったのかがわかんなかった。
こまかいデティールはさておき、平成仮面ライダーが全員集合するという夢の企画にファンは大喜びしたわけなんですが、放送の後半からは、さらに「ひょっとしたら、同じようなパラレルワールド関係になっている昭和仮面ライダーも登場するかも!?」という気運が高まりはじめ、ついに「大ショッカー」の尖兵として登場した大幹部・アポロガイスト(昭和ライダー第3作『仮面ライダーX』で活躍した名悪役)があらわれ、続けてあの仮面ライダーBLACK、仮面ライダーBLACK RX、そして仮面ライダーアマゾン(昭和ライダー第4作)がぞろぞろ出てきた。わお!
正直なところ、放送当時には「昭和ライダーは大好きだけど、平成ライダーにはついていけない……」と『ディケイド』を敬遠していた私も、ことここにいたってやっと注目するようになりました。
「ま、まさか、第1作の『仮面ライダー』から『ディケイド』までの全ライダーが集結するというのか!?」
もう、むちゃくちゃ。とてもじゃないけど、まともなストーリーが進行する想像がつきません。
だって、20人以上いるライダーのみんながみんな「かつて主役をはったことのあるヒーロー」なんですよ? 1つの画面におとなしくおさまってくれるわけがないじゃない!
みんな「ライダー」なんだから、いっしょにバイクで移動したらもう暴走族ですよ。歳末恒例ですよ。あと、身長が50メートルぐらいあるライダーもいるし(仮面ライダーJ)。それ、ライダー?
案の定、昭和ライダーが総登場するくだりはTV画面のスケールでは不可能だったらしく、劇場版『オールライダー対大ショッカー』として展開されることになりましたが、まぁ……結果は予想通り。
それぞれの見せ場はいちおう用意されていたのですが、バトルシーンで往年の必殺技をくり出すのがやっとといった感じで、肝心のストーリー進行は『ディケイド』のレギュラー陣にまかせるといったていたらくでした。
しょうがないですけどねぇ! 本気だしたら平成ライダーなんか一瞬にして喰っちゃうようなキャラクターの方々ばっかりですから。昭和のみなさんは全編にわたって「ここでガッつくのも、先輩としてどうかな。」という気配りが伝わってくるたたずまいでした。
ということで、『仮面ライダーディケイド』における「歴代昭和ライダー」のありかたは、TVで1人ずつゲスト出演したのでなんとか持ち味を発揮することのできたBLACK、BLACK RX、アマゾンという例外をのぞいて、いつも通りの「ものすごく豪華な戦闘員」レベルの役割にとどまってしまっていました。
とはいっても、伝説のライダーたちの全員集合には間違いなくドキドキワクワクできましたし、歴代ライダーのあつかいのぞんざいさを『ディケイド』のマイナスポイントにするのは酷なことだと思うんですが、一方で、ストーリー終盤になってからむりくり2~30人のゲストキャラを詰め込んでしまったために、なにがなんだかひっちゃかめっちゃかになった状態のままで物語が終了してしまったという悪いイメージもぬぐえないかと思います。
あと、とみに反響を呼んだ「最終回は劇場で!」というしめかたも、よくなかったですよねぇ!? 結局、『ディケイド』の最終回にあたる劇場版『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』は、TV版『ディケイド』が終わってから4ヶ月後の公開になっちゃったんだから。今の「4ヶ月」っていう時間は、長いですよね。せっかく『ディケイド』からもらった熱が、劇場公開のころには完全に冷め切ってしまっていました。
ベタなまとめかたになってしまいますが、「平成ライダーに昭和ライダーをぶつける」という神をも恐れぬ脅威のこころみ『仮面ライダーディケイド』の結果は、まさに功罪あいなかばするものになりました。
観客層はあきらかに、かつての昭和ライダーを観て育ったお父さん世代(少年時代、昭和末期の『仮面ライダーBlack』に黒く染め上げられてしまった私もまさにその1人です。)を取り込んだために爆発的に拡大したわけだったのですが、そのイベントの尋常でない巨大さのために、せっかく気合いを入れて作りこまれていた「平成ライダー10周年記念作品」としての『ディケイド』のオリジナル部分が目立たなくなってしまったのは実に残念なことでした。
私、さっき「クウガ役の人がクウガっぽくなくてどうかと思う」と言ったのですが、それは『仮面ライダークウガ』にこだわって考えた場合のことであって、今回クウガに変身する役を演じた村井良大(りょうた)のほんわかしたコメディリリーフっぷりはとても良かったし、主人公ディケイドを演じた井上正大(まさひろ)、彼をしたうヒロイン役の森カンナとそれについていく良大、そしてさらにその3人とさまざまな場所で出会う謎の仮面ライダー・ディエンドを演じる戸谷公人(きみと)といった4人の若者パーティの雰囲気は、キャラクターがはっきりしていてかけあいがかなり絶妙でした。
特に森カンナさんが、いいんだよなぁ~!! いいよなぁ~、なつみかん。いいよなぁ~、絶対領域。これからも女優としてがんばっていただきたいです。
さてさて、そんな『仮面ライダーディケイド』の記憶も冷めやらぬ来年2011年春、またしても「平成ライダー」と「昭和ライダー」が激突する映画が公開されることに!?
しかし、どうやら今回はなんだか様子がちがう。「昭和ライダー」を代表する「仮面ライダー1号」こと本郷猛その人が、物語のメインをはるのだとか!!
これは気になる……来年の仮面ライダー1号は、最近のような「ガヤの1人」というあつかいにはならないようです。
記事によると、なんてったって「39年ぶりの主役」だっていうんですからね。
……ん? 39年ぶり?
私の記憶が確かならば、2005年に仮面ライダー1号が主役になった映画があったと思うんですが?
え? 「あれはリメイク作品だからカウントしない」?
いかーんっ!!
いくら「アレな出来だったから……」といっても、「伝説の1号ライダーの完全なリメイク」という大仕事に果敢にチャレンジしていった2つの映画『仮面ライダー THE FIRST』(2005年)と『仮面ライダー THE NEXT』(2007年)を、なかったことにしてはいけません!!
ということで、まえおきで終わっちゃいましたが、次回はこの2つの『仮面ライダー』のリメイク作品をふり返ってみることにしましょう。温故知新!
《余談ですが》
『仮面ライダーディケイド』のことを思うにつけて、私がもっっっっとも!声を大にして言いたいのは、敵組織「大ショッカー」のありかたについてなんですが!
……これはもう、1回や2回ですむお話にはなりそうもないので、泣く泣くふれませんでした。
いつか! 「仮面ライダー」シリーズの各敵組織についての検証はいつか!ちゃんとやりたいですね~。