長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

復活!!なんとなく家宝シリーズ  『春菜まいさんのボンデージDVD 』

2012年02月20日 13時12分16秒 | すきなひとたち
 どうもこんにちは! カゼ治りかけで鼻水ゾーゾーのそうだいでございま~す。もうこの、鼻の下がヒリヒリ痛いっていうのがヤでヤでしょーがないのよ~。

 天気がよくなりましたね~。まだまだ寒いですけど、春は近いですよ~!

 ところで、2月のメガロポリス東京ではこんな怪事件があったそうで。


『原宿鮫』現る! 代々木公園に体長約1.5m の死骸
 (スポーツ報知 2012年2月20日の記事より)

 東京都渋谷区の代々木公園で2月19日朝、男性警備員が体長 1.5メートルのサメの死骸を見つけた。警視庁代々木署は不法投棄に当たる可能性もあるとみて調べている。

 同署や代々木公園によると、死骸があったのは JR渋谷駅方面の出入り口近くの駐輪場。午前6時半頃、警備員が巡回していると、コンクリートの地面にビニールシートで覆われた物体を見つけたという。
 警備員がシートをめくると、なんとサメ。あおむけで息絶えており、腹は刃物で切られていた。内臓がきれいに取り除かれ「魚をさばいたようだった。」という。腐敗はしておらず、体の表面も傷などはなかったという。

 警備員は 110番通報。公園では警察からの要請を受け、サメをシートに包んで保管。その後は代々木署の、人間の遺体なども安置する冷蔵施設に移された。駐輪場は 24時間利用可能。前日の 18日は土曜日で、現場も多くの利用者の出入りがあったが、サメ発見の通報はなし。19日午前3時に警備員が巡回した際は辺りが暗く、サメが置かれていたかどうかはわからないという。
 新宿鮫ならぬ「原宿鮫」の突然の出現に、関係者は首をかしげるばかり。サメの重さや種類は不明だが、インターネット上には、先週、近隣のすし店で「似たサメを展示していた」との内容の書き込みが相次いだ。

 警視庁OB でサプリメント関連の書籍もある北芝健氏は、「サメの肝臓に含まれるスクワレンは元気のもとで、サプリメントにもなっています。漁師さんなどは、網に掛かったら腹を割いて肝油をコップで飲んでいる。今回はサメを入手した人物が自分で飲んだ可能性もある。」と指摘した。


 ♪なぞがなぞよぶ殺ザメ~じけん~。

 原宿鮫は、夜明けの冷たいコンクリートの上によこたわって殉職していたか....新宿鮫も肝臓をとられないように気をつけろ!!
 東京も昔の『X-ファイル』みたいな猟奇事件が発生する街になったんじゃのう。でも、被害者が魚類というあたりに江戸の気風を色濃く残しておりますな。サメには悪いけどなんかのどかなニュースだにゃ~。


 さてさて、今日はボケ~っと部屋の中を見回していたらふと目についた、なんとな~く捨てられないでいる、あるDVD についてのあれこれです。

『春菜まい ボンデージ F×××ER Vol.8』(2007年11月)

 アダルトDVD じゃねぇかァ!! タイトルの「×」は、「こんな『長岡京エイリアン』でも守りたい一線はある。」ということで私の一存で伏せているんですけど、だいたいどんな単語かはわかりますよね....

 ああぁ、いや、エロいです! エロいAV なんですけれども、エロさを説明するためにこのDVD をひっぱり出してきたわけじゃないんですね。そんなんだったら普通のエロレビューになっちゃいますからね。30すぎのオッサンがそんなことをぶつぶつつぶやいてどうするんだと。
 このDVD は、「エロい」とはちょっと違った意味あいで、私にとってはなかなか手放しがたいものになっているのです。他の女優さんがたにはそうそう真似できない不思議な魅力があるんですねえ。


 このDVD は2007年に発売されているのですが、実は主演している春菜まいさんは、2005年に女優業を引退されてしまっているそうです。

 公式プロフィールによりますと、春菜さんは東京出身の血液型 B型。身長154cm に驚異のバスト88cm のHカップとのことで、人なつっこい笑顔と元気あふれまくりのパワープレイでたちまち業界のアイドル的立ち位置にのぼりつめ、2002年の18歳でのデビューから2005年の引退まで、あっという間の4年間を駆け抜けていかれました。現在は....市井で幸せな一般人としての生活を送られているのでしょう。そう願いたいものです。

 そんな輝かしいキャリアを持っている春菜さんなのですが、とっくに引退したはずの2007年に世に出たこのDVD は、どうやら現役時代に発表されることのなかった未公開作品が商品化されたもののようで、なるほど、そういった経緯もうなずけなくもない内容となっています。

 まぁ~。要するにぐだぐだなんですな。なんかパッとしないんです。

 このDVD のパッケージには、いろんなあられもない煽り文句の数々といっしょに、「巨乳をいたぶられ被虐的快楽の虜に!」ともっともらしいサブタイトルがド~ンと貼りつけられているのですが、どうもそんな、「被虐的快楽」があーだこーだ言える緊張感があるようには見受けられない、のんびりした牧歌的な空気が流れているんですよ。これはやっぱり、主演している春菜さんのほんわかした雰囲気に起因しているものが大きいのかも知れないのですが、どうもそれに乗っかって、撮影している側もゆるくなってしまった現場全体のぐずぐず感が見てとれるんですなぁ。

 「ボンデージ(『ボンテージ』は誤った日本語表記)」といえばあなた、その意味はすなはち「拘束」であるはずなんですけどね....そう、この作品は「拘束SM VS ほんわか女優・春菜まい」という、あの古典的童話『北風と太陽』にも匹敵する両極対決の克明なる記録だったのです。そしてその結果、春菜さんの時代をさきがけたゆるぐだパワーの圧倒的勝利によって、エロ方面での商品価値そのものが崩壊してしまったため、このDVD は一時封印の憂き目を見ることに....まぁ、こう言えば聞こえはいいんですけど。

 もちろん、流れとして「やること」はしっかりやっているわけなんですけれども、このDVD はほんとに「ソッチ方面」の役には立ちません。でも、春菜さんの魅力だけはしっかりと伝わってくるんですね。

 この作品、収録時間は90分でシチュエーションは5つあるんですが、それぞれで赤や白、黒といったボンデージファッションふうのビニール製っぽい下着とも言えない下着を身にまとっているというタイトルにふさわしいしばりはあるものの、実は最終的に男優さんと組んずほぐれつ(いい日本語だ!)の局面におよぶのはたったの1回!! それ以外は春菜さんがなんらかの手段を使って男優さんを一方的にいじりたおすというものになっているのです。

 つまり、端的に言えば「味つけが薄すぎる」。

 いちおう、シチュエーションとシチュエーションとのあいまに春菜さんによる2~3分間の「ボンデージつけてダンスショット」も用意されているのですが、なんか圧倒的なボリュームがぶんがぶんが揺れておるのう....といった迫力の実感だけにとどまってしまって、一向にエロい気分がわいてきません。元気さは伝わってくるんですけどねぇ。『古事記』のアマノウズメのダンスって、こっちの方向性だったんだろうなぁ、みたいな。

 こうなってしまうと、具体的な行為の手数でなく女優さんの演技力、つまりは「女王様」としての攻撃力でぐいぐい引きつけていく正真正銘の「SM 劇」が展開されていかなければならないはずなのですが、主演しているのが陽気な春菜さんなのですから教科書どおりに行くはずがありません!

 エロさのないエロDVD に直面してしまった時、男性の脳裏に浮かんでくるのはまず「憤怒」の感情でありまして、私もこの作品の初見の時には、「さすがの春菜まい様とはいえ、これはおたはむれが過ぎますぞ....」とムカッときてしまったのですが、このDVD を通じて浮き彫りとなった「春菜さんと女王様キャラとの絶対的な水のあわなさ」問題のボルテージがついに極限にまで達してしまった後半のあるシチュエーションには、怒りを余裕のよっちゃんで突き抜けてしまった「あっぱれ!!」感をいだいてしまいました。ここまでエロくなくなっちゃったら、もういいや! これはそういう楽しいDVD なんだ!みたいな割り切りモードですよ。


 それは、シャツにスカートという夏の制服っぽいファッションに身をつつんだ春菜さんが、「X 」の形をしたはりつけ台に拘束されたパンツいっちょうの男優(カメラ視点はこの人)を攻めていくというもの。学生服の春菜さんということでどこがボンデージなのかわけがわからないシチュエーションなのですが、もともと「拘束する」というプレイ全体を広くボンデージというわけだし、場所も両手足をしっかりと革でしばるはりつけ台があるくらいのかなり本格的な雰囲気の一室なのでよしとしましょう。

 まず最初、シーンが始まった時には春菜さんのほうがはりつけ台に縛りつけられているていになっておりまして、てっきり男優が拘束された彼女をいじめていくのかと思われたのもつかの間。春菜さんはとびっきりの笑顔でカメラに向かってこう切り出します。


「こんにちは、春菜まいです! えっと、今はあたしがこういう風に手も足も動かなくしばられちゃってます。でもホントは、あなたをここにはりつけて、まいまい(自称)がいじめます....覚悟しててください!!」


 なんなんだ、この状況は....「X 」の字にしばりつけられた学生服姿の娘さんが、満面の笑みを浮かべながら「お前を拘束する」と高らかに宣言。のっけから波乱の空気に満ち満ちています。

 カットが変わると、わりとスムースに立場は逆転して、カメラ視点の男優がはりつけとなり、その前には春菜さんが、なぜか新体操で使いそうなピンク色の3m ほどの長さのリボンをくるくる回しながら立っています。リボン!? ムチじゃなくてリボン!?
 ちなみに余談ですが、オリンピックなどで使用する公式競技用の新体操リボンは長さが6m もあるため、生半可な気持ちで操りきることは不可能です。

「ほら、自分の手、ちゃんと見て。手も足もしばってあって動けないでしょ?」

 リボンをゆるめに男優にからませたり、ビシッと強めにふったりしながら、

「ほら~、わかる? これ、すごいさわさわしてて気持ちいいの。でも、これけっこう、ムチみたいにも使えるんだよ。
 (ビシッ)いたい? こんなのでお×ん×んたてちゃだめだよ~。」

 序盤からSM の世界を全否定する春菜さん。役柄にこだわらない器の大きさが垣間見える発言です。

 春菜さんはぽいっとリボンを手ばなすと、おもむろに男優のパンツにタッチ。

「あれ? もうかたくなってる、ほら~。」
「おっきくしちゃだめだよって言ったばっかりなのに、わるい子だ~。」
「だめじゃん、こんなにおっきくしちゃ! ねぇ?」

 なんなんでしょうか、このゆるすぎる言葉ぜめは....逆にいいような気がしてしまうのが男のサガというか。私が変態なだけか。「ねぇ?」ってこっち(カメラ)を見つめながら言われましても。
 いけない男優になんらかのペナルティを講じようとする春菜さん。

「じゃ、もうおしおきで、なめてあげな~い!」
「(さっきのリボンを持ちだし)キューって巻いたら気持ちいい? (実際に巻いて)あはははは!」
「やっぱり、ふつうのが一番かな~。」

 いったん、カメラのフレームからはずれる春菜さん。
 自分で言う「しゅーっ。」というオリジナル効果音とともに、実に再現性の低いムーンウォークで後ろ向きにカメラの前に戻ってきます。ごきげんですな。
 そんな彼女が持ってきたのは、食堂に置いてあるでっかいマスタード入れのような、フタのついたチューブ。こ、これはぬるぬるのローション!? まぁ予想はつきます。

「いけない子! あれ? さっきよりおっきくなってるよ!」
「だめって言ったばっかりなのに....おっきくしちゃだめでしょ~って! ねぇ?」

 言ってることはおんなじ内容の繰り返しなんですが、執拗に展開される「ねぇ?」攻撃がボディブローのようにきいてきます。
 だいたい、ローションが出てきたらあとの流れは決まったようなものなのですが、そこからも一筋縄で済まさせないのが春菜さんの春菜さんたるゆえん。最後にもうひとボケかましてくれるサービス精神は忘れていません。

「きもちいいんだ~。へぇ~....じゃあ、もっときもちいいのつけよっかなぁ~。」

 いったん床に置いたローションをふたたびかまえる春菜さん。しかし、チューブを握ったまましばし動きをとめてしまいます。
 さかさまになったチューブから液体が出てこない! さっきはちゃんと出てたのに、なぜ?

 どうしたんだ? と現場に発生した緊張の間を一拍おいて、

「あっ、フタがあいてなかった! アハハハハ!! ゴメンね♡ 」

 なんだよ、これ~!! もはやSM だの主従関係だのといったお決まりのルールはまったく通用しません。だって女王様がボケっぱなしなんだもの! 行動に信頼がまったくおけないので、ある意味では一流の女王様以上にコワい相手だとも言えますね。

「どうしよっか....ナマのおっぱい? 今はまいまいの奴隷だからダメだね~。ナマのおっぱいは見せて、あげないぃい~!!」
「おしおきなんにしょうかな~。『させない地獄』とか、いいよね~。アハハハハ!!」

 こういった会話が、なんか雰囲気だけド本物な、「コオォォ....」といった感じの冷たさがただよう暗い部屋で展開されていくんですよ。2人っきりで。

 なんか、逆にこわ~い!! 春菜さんの底なしの笑顔も怖いです...なんか、なにげなく「あ、そっだ。ペンチで前歯ぬこっか?」とか口走りそうなカオスがあるんです。


 まぁこういったわけで、この春菜さんのDVD は、エロいエロくないの判断基準で評価している場合ではない化学反応が起きてしまっている作品として、私にとってはなかなか手ばなすことができない逸品となってしまっているのです。

 最近、ここ数年はレンタルDVD を楽しむ習慣が丸ごとなくなってしまっているのでそういった経験はなくなってしまっているのですが、あまたあるエロDVD の中には、時として興奮している場合か!? と、思わず正座して画面に見入ってしまうような女優さんのものすごい生き様を記録している作品に出遭ってしまうことがちょいちょいありました。演技がうまいとか表情がエロいとかいう通りいっぺんな観点とは別のところで目を見張ってしまう瞬間に遭遇してしまう幸せね~。今もそういった業界であればいいのですが。


 現在は、画面の中でそのお姿を見ることはかなわなくなってしまっている春菜さん。しかし、作品の枠組みなどをゆうに破壊してしまう超陽性なパーソナリティを持っていた彼女の光は、いまだに私の記憶に克明にきざみこまれています。
 引退後に TVバラエティや一般女優などへの進出をまったく選択しなかった引き際の潔さも、実に春菜さんらしいですね。

 一言、直接会ってお礼を言いたい気持ちもありますが、幸せに暮らしておられるのならば、むりに探す必要もないでしょう。


 春菜まいさん、どうもありがとう!! 今日もかしわでを打ってお出かけだ~い。
コメント
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