長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

まずは設定を確認しておきましょうや  『るろうに剣心』と『銀魂』、ふたつの明治維新  おろ~!?の章

2012年02月27日 13時58分01秒 | 花咲ける「るろうに銀魂」ロード
 どうもこんにちは~、そうだいでございますよ。
 千葉は今日はいいお天気ですねぇ。まだ寒いですけど春は近いなぁ~コリャ。

 おととい25日の土曜日に、東京の恵比寿エコー劇場に行ってお芝居を観てきました。

ブルーカバーアクターズ・特別公演『努力しないで出世する方法』(演出・宇治川まさなり)

 これ、実は約1年前の2011年3月に笹塚の劇場でやっていたのも私は観ているんですが、今回もまた観に行ってしまいました。
 演出家は同じで流れもだいたい変わっていなかったのですが、キャスティングが全体的に一新されていること(公演全体は3ヴァージョンのキャスティング)と、劇場の客席が観やすい角度で舞台全体を見渡すことができたので、去年とはまた違う楽しみ方ができて意外と新鮮でしたね。お客さんも大入りでしたなぁ。
 私が観たヴァージョンで主演をつとめていた伊藤祐輝さんがよかったですねぇ。単純な2枚目じゃなくて嫌なところも弱いところもあるキャラクターを、基本的にコメディであるこの作品の中で重くなりすぎずに、見せかけと本音を絶妙なバランス感覚で行き来しながら演じている運動神経のよさに目を見張りました。他の役者さんも熱演でしたけど、自由度の高さが1人だけ違っていましたねぇ。うまいもんだなぁ。

 この作品は「特別公演」ということになっているのですが、これは去年、3月に上演した時にあの東日本大震災が起きてしまって11日以降の公演が中止になってしまったという経緯への想いをこめてそういう前置きになっているのだそうです。ただし問題のその日は夜の公演のみの予定だったので、上演中に発生という最悪の事態にはならなかったようで。地下ですからねぇ、笹塚のあの劇場。
 いや~、客席にしても舞台の上にしても、上演中にあんな揺れが起きていたらなにができただろうかねぇ。恐ろしいもんですよ。

 そうそう。確か私が観たのは3月9日くらいの回だったんですよ。それで、そのあたりのことをこの『長岡京エイリアン』でタッタカターと11日の昼間につづっていたらあの大地震が起きたんでしたっけ。あの日も天気はよかったなぁ。
 もう1年になろうかとしてるんですねぇ。なんだかんだ言っても、やっぱり時間は流れるんですよねぇ。当たり前だけど。

 幸いなことに私個人の生活が震災のおかげで激変したということはなかったのですが、それでも、1年前にこの作品を観た時には、私は今の日本とは「いくぶん違う」日本に生きていて、2日後のことなんてみじんも予想せずに楽しんでいたんだなぁと、せんもないことを考えながら家路に着きました。こうやって曲がりなりにも日記みたいなものを続けていると、こういうことに思いをはせられるからいいやね。


 さてさて、前回にでっかくブチあげてしまった『るろうに剣心』×『銀魂』というくわだてなのですが、なにはなくとも大前提として、それぞれの作品の世界観を知っておかなければなりません。

 ということですので! 今回はざざーっと、実にざざーっと両作品の基本情報をさらっておきたいと思いま~っす。


『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』(作・和月 伸宏)
 マンガ家・和月伸宏の初連載作品(23~29歳)
 集英社『週刊少年ジャンプ』1994年5月~99年11月連載(全255話)+番外編2話
 2012年5月から『月刊ジャンプスクエア』で新シリーズの連載開始予定
 ジャンプコミックス全28巻、完全版全22巻、コミック文庫版全14巻予定(現在順次刊行中)

 明治10年代の日本が舞台。登場人物や武術の流派は基本的にフィクションだが、赤報隊や新撰組、明治11年(1878年)5月14日の「大久保利通暗殺事件」など、物語の転換点で史実の出来事をからませている。
 「『ジャンプ』で時代劇はうけない」、「明治時代はマンガにするには難しすぎる」といった前評判を跳ね返して大人気を博した。登場人物の名前に作者の出身地である新潟県、特に旧越路町を含めた長岡市に関係のある地名・神社の名前が多く使われている。
 ジャンプコミックス版と完全版をあわせた累計発行部数は2011年1月時点で5401万部を記録している。
 本編終了後に、後日談的な読み切り作品として『春に桜』(1999月12月発表)、『弥彦の逆刃刀』(2000年1月発表)の2作が存在する。『弥彦の逆刃刀』については発表当時に作者自身が「これで剣心の物語は完結です。」と語っていた。
 剣心の流派である「飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)」は、本作品の他に『戦国の三日月』という読み切り作品にも登場する(一部の作品では名称が「飛天三剣流」になっている)。

完全版
2006年7月~07年5月に全22巻の完全版が刊行された。ジャンプコミックス版には未収録であった『春に桜』と『弥彦の逆刃刀』も収録。
表紙は描き下ろし。カバー下にはその巻の表紙になった登場人物を再デザイン・再設定した「剣心再筆」が載っている。
 奇数巻の初版には「るろうに短信」というチラシが付属しており、その月に発売された巻の表紙を飾る人物の解説と「月刊和月」という和月伸宏作品の登場キャラクターをゲストに呼んだ企画が載っている。
 第17~20巻の初版は小冊子としてコミックス版に載っていた作者のフリートークを収録した「時事随想拾遺」、登場人物の製作秘話を収録した「設定秘話拾遺」がそれぞれ上下巻で付属される。
 完全版のガイドブックとして2007年6月に『剣心皆伝』が刊行された。

あらすじ

 江戸幕末期に「人斬り抜刀斎」として恐れられた伝説の剣客・緋村剣心(ひむら けんしん)。明治維新後は「不殺(ころさず)」を誓い、流浪人として全国を旅していた。江戸の剣術道場の一人娘・神谷薫との出逢いや、同じ激動の時代を生き抜いた宿敵たちとの戦いを通じて、贖罪の答えと新たな時代での生き方を模索していく。

東京編
 序盤のエピソード群を便宜的にまとめた名称。主に剣心と神谷薫、明神弥彦、相楽左之助の出逢いなど。単行本ではエピソード毎に「明神弥彦編」「斬左編」「黒笠編」「高荷恵編」「石動雷十太編」とされている。TVアニメ版ではこれらに「真紅の海賊編」が加わる。

京都編
 志々雄真実(ししお まこと)一派の武力による明治新政府転覆計画を阻止する。戦いの場は京都と指定されたため、剣心たちも東京を離れ京都におもむくこととなった。発端の「斎藤一編」は東京が舞台であるが、京都編の一部と解釈されている。

人誅(じんちゅう)編
 幕末時代に姉で剣心の妻でもあった巴を剣心に殺された雪代縁(ゆきしろ えにし)を中心に、抜刀斎への復讐を目的に集まった集団を相手に剣心が苦悩しつつも戦う。編名の由来は、天が裁かぬならば自分達が裁くという意味で縁達が使用した「人誅」という言葉から。
 この中で剣心が語る幕末時代のエピソードは、後に「追憶編」として OVA版の原作となった。

※物語本編の時代設定
明治11(1878)年2月~明治15(1882)年8月

『春に桜』
 明治16(1883)年春。剣心たちは高荷恵、四乃森蒼紫(しのもり あおし)、巻町操と再会して花見を楽しみ、そこで相楽左之助や斎藤一の近況を耳にする。公式ファンブック『剣心華伝』と完全版最終巻に収録されている。

『弥彦の逆刃刀』
 剣心の愛刀・逆刃刀(さかばとう)を受け継いだ明神弥彦が剣術の出稽古に赴いた先で、脱獄囚による立籠り事件が発生する。完全版最終巻に収録されている。


『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』の原型となった読み切り作品

『るろうに 明治剣客浪漫譚』(1992年12月発表・コミックス版第3巻、完全版第3巻に収録)
・『週刊少年ジャンプ増刊号 ウィンタースペシャル』に掲載された45ページの読み切り作品
・連載作品の「高荷恵編」の原型にあたる内容だが細かい設定は異なっている(年代設定は「明治十余年」と語られる)
・主人公である緋村抜刀斎の設定はほぼ同一だが、「剣心」という名前は使用されない

『るろうに 明治剣客浪漫譚』(1993年6月発表・コミックス版第1巻、完全版第1巻に収録)
・『週刊少年ジャンプ』に掲載された31ページの読み切り作品
・連載作品の1年前、明治10(1877)年に東京を訪れた抜刀斎が貿易商の令嬢・来迎寺千鶴の誘拐事件を解決するという正式な前日譚
・この作品でも「剣心」という名前は使用されない


ドラマCD版『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』

「巻之一」(1994年12月)、「巻之二」(1995年3月)、「巻之三」(1995年7月)がCDブックおよびカセットブックで発売されており、のちの TVアニメ版とは異なる声優が演じている。

主なキャスティング
緋村剣心   .... 緒方 恵美
神谷薫    .... 桜井 智(TVアニメ版では巻町操役を演じている)
明神弥彦   .... 高山 みなみ
相楽左之助  .... 関 智一(OVA版『追憶編』では桂小五郎役を演じている)
相楽総三   .... 井上 和彦(アニメ劇場版では時雨滝魅役を演じている)
比留間喜兵衛 .... 青野 武
鵜堂刃衛   .... 石塚 運昇(TVアニメ版では「志々雄十本刀」の破軍乙の不二役を演じている)


TVアニメ版『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』

 1996年1月10日~98年9月8日にフジテレビ系列で放送された。放送時間は1997年9月までは水曜19時30分~20時00分で、同年10月からは火曜19時30分~19時58分。全94話+未放送最終回1話。
 涼風真世(宝塚歌劇団の引退後)、藤谷美紀、八嶋智人、井上純一など、声優経験のない俳優が多くキャスティングされていた。94話ぶん放送されたが、放送されなかった第95話が存在し、終了後の1998年12月にソフト化された。
 関東地区での平均視聴率は12.2%であり、最高視聴率は第37幕『衝撃!折れた逆刃刀・天剣の宗次郎対剣心』の16.0%。
 原作との設定の相違が顕著で、「石動雷十太編」のように大幅なアレンジが加えられているエピソードもある。なお、アニメの「京都編」完結時点では原作マンガの「人誅編」も開始まもない時期だったことから、その後は4~10話ぶんで完結するアニメ版オリジナルのエピソード群が展開され、「島原編」、「勝海舟編(1996年10月に刊行された小説家の加来耕三によるノベライズ版が原作)」、「黒騎士団編」と続いて最後の「風水編」をもって放送終了となった。
 主題歌には番組スポンサーだったソニー・ミュージックエンタテインメントのアーティストが多数起用され、オープニング、エンディングともにアニメ演出はプロモーションフィルム的な色合いが濃く、主題曲が変わるごとに映像も新規に作り直していた。
 結果、主題歌の多くはヒットを飛ばし、JUDY AND MARY や T.M.Revolutionなど、ブレイクしたアーティストも数多い。

 原作者の和月伸宏は基本的にアニメ版の製作には関与しておらず、コミックス版のフリートークで内容の改変などに関する不満を発言していた。ただし、原作の作画でアニメに触発された部分も存在し、「京都編」では「安心して見られるようになった。」と語っており、シーンの演出を高く評価する放送回もあった。

 2011年4月発売の『月刊ジャンプスクエア』にて、約10年ぶりとなる新作OVA『新・京都編』の制作が発表された。

第95話『流浪の最果て・緋と瑠璃の絆は潮騒の中に』
 最終話として制作されていたが TV未放映になっていたアニメ版のオリジナルストーリー。1998年12月に VHS版、その後に DVD版が発売された。

声の出演
緋村剣心  .... 涼風 真世
神谷薫   .... 藤谷 美紀
明神弥彦  .... 冨永 み~な
相楽左之助 .... うえだ ゆうじ
斎藤一   .... 鈴置 洋孝
巻町操   .... 桜井 智
四乃森蒼紫 .... 安原 義人
志々雄真実 .... 池田 政典

総監督 .... 古橋 一浩(『ジパング』『機動戦士ガンダムUC 』)


アニメ劇場版『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚・維新志士への鎮魂歌(レクイエム)』(1997年12月公開 100分)
 ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント配給

あらすじ

 江戸幕末の慶応2(1866)年1月21日、薩長同盟の締結場所に「人斬り厳達」と呼ばれる剣客ら数名が襲撃し、護衛に当たっていた緋村抜刀斎は厳達と斬り合って彼を葬り去る。
 時は過ぎて明治11(1878)年。新しく建設された洋館を見物するために陸蒸気で横浜に向かった剣心一行は、その帰路で酔った外国人水兵が乱暴を働いている現場に遭遇する。水兵は悪行を止めろと主張する一人の女性・高槻朱鷺(たかつき とき)に矛先を向けるが、そこに時雨滝魅(しぐれ たきみ)という男が現れ、剣心と共に立ち向かい水兵の武器を剣術で破壊する。そこで互いを認め合う2人だったが、剣心は時雨に近づくなと斎藤一から忠告を受ける。
 時雨はかつて、親友だった「人斬り厳達」こと高槻厳達を自らの誤った判断で死なせたことに深い罪悪感を抱いていた。「薩長同盟」の会合の情報を入手した時雨ら江戸幕府陣営の会津藩士はその場所を襲撃しようとするが会合場所が特定できず、時雨の独断で厳達と二手に別れて探索することになる。誤りに気づいた時雨は急行するが厳達の救援に間に合わなかった。厳達の死に責任を感じている時雨は、罪滅ぼしとして明治時代に再び維新を起こすことを決意していたのだった。

声の出演(メインキャストは TVアニメ版と同じ)
時雨滝魅  .... 井上 和彦
高槻朱鷺  .... 宮村 優子

監督 .... 辻 初樹(『赤ずきんチャチャ』『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX 』)
脚本 .... 大橋 志吉(『幽☆遊☆白書』『ヒカルの碁』)


OVA版
 TVアニメ版と製作スタッフが違っているため、画風が大きく異なる。

『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚・追憶編』(1999年2~9月発売・全4話 125分)
 主人公である緋村剣心が「人斬り抜刀斎」になるまでの経緯として、原作マンガ第1話より過去の物語を描く。その後は妻となる雪代巴との出逢いと別れ、そして「不殺」を誓うまでのエピソードが語られる構成。主人公が技名を叫ぶといったマンガ的な演出は排除され、実写の時代劇のように徹底したリアリティ重視の演出が施されている。また、大量の血が飛び散るといった凄惨なシーンも多い。

監督 .... 古橋 一浩
脚本 .... 十川 誠志(『テニスの王子様』『BLEACH』)


『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚・星霜編』(2001年12月発売・全2話 95分)
 原作マンガの後の剣心達の人生を独自の解釈で描いた OVA作品。物語序盤の剣心と神谷薫との出逢いから「人誅編」までが薫の回想という形で語られ、原作の十数年後である明治26(1893)年、剣を持てなくなった後も償いのための旅を続けた剣心が最期を迎えるまでを描く。登場人物は薫とその周辺が中心となり、明神弥彦と剣心と薫の一人息子・緋村剣路との次世代対決も展開される。「追憶編」と同じく TVアニメ版とは作画デザインが大きく異なり、ストーリーは暗く、剣心や薫の生き方も原作との相違が大きい。

監督 .... 古橋 一浩
脚本 .... 吉田 玲子(『猫の恩返し』『けいおん!』)


新・京都編(前後編 2012年3月21日に OVA前編が発売予定)
 原作マンガの「京都編」をリメイクし、前後編で製作予定。2011年12月に前編『焔の獄(ホムラのオリ)』が劇場先行公開された。後編は2012年夏完成予定。本作は物語が巻町操の視点で描かれている。

 声の出演はおおむね TVアニメ版からの続投となっているが、TVアニメ版で「斎藤一」役を演じていた鈴置洋孝の死去(2006年)のため、斎藤役には成田剣が新たにキャスティングされている。

監督 .... 古橋 一浩
脚本 .... 岡田 麿里(『黒執事』『放浪息子』)


実写映画『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚』(2012年8月公開予定)
 ワーナー・ブラザース映画の配給

おもなキャスティング
緋村剣心 .... 佐藤 健
神谷薫  .... 武井 咲
高荷恵  .... 蒼井 優
鵜堂刃衛 .... 吉川 晃司
斎藤一  .... 江口 洋介
武田観柳 .... 香川 照之

監督 .... 大友 啓史(『ハゲタカ』『龍馬伝』)
脚本 .... 藤井 清美(『豆富小僧』)


 すみません、案の定で長すぎたので『るろうに剣心』の方しかやれませんでした!!

 『銀魂』のほうはまた、次回のココロだ~。
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