はへはへ~。どうもこんばんは、そうだいでございます。
暑い……暑さがまた戻ってきましたよ。試験勉強もいいかげんに佳境に入ってきたんですが、いっしょに気温までヒートアップしてきちゃったもんだからしょうがねぇ! 昭和うまれの扇風機ひとつで乗り切っていけるかどうか……やるしかねぇか!!
ということで、世間は『27時間テレビ』だとか『バットマン ライジング』だの、『へルタースケルター』だの真野恵里菜さんのハロー!プロジェクト卒業宣言だのと気になる話題は山ほどあるらしいのですが、今現在のわたくしは完全に隔絶した生活をあゆんでいるような、いないような。
んも~決めたぞ! 今年の夏の私のキャッチフレーズ。
「ロンドンオリンピック? ぜんっぜんおぼえてないや……夏」
これだな!!
非国民よばわりされてもやむなし。今年の夏はわき目も降らずに試験勉強&仕事探し&今のお仕事に邁進させていただきたいと思い……あれ!? もうこの時点でわき目ふりまくりですか。
試験の本番までもう2週間きってるんでねぇ。死なない程度に無理するぞ~っと。
さてさて、今回のお題はといいますと、人間、極限状態に近づくと走馬灯のようにめぐりめぐる過去の記憶に逃避してしまうということで、私が子どものころから大好きな名探偵・金田一耕助の事件簿をまとめただけのメモをつづっていきたいと思いま~っす☆
コースケ先生関連の話題はこの前にもさんざんやったばかりだったんですけども、今回は映像化作品という視点からはちょっとはずれまして、小説家・横溝正史が執筆した「原典」の時間軸にのっとった金田一先生の活動歴をならべてみようというこころみであります。
そういうことなんで、時間はそれらの作品が執筆されたときのものではなく、「作中の事件が発生したとされる」時間にのっとっていますので、あしからず。
じゃあもう、暑いからさっさといっちゃおうぜぇ~!!
これでコンプリート!? 名探偵・金田一耕助の事件簿
ex.1、中編『仮面劇場』(1933年6月)
1938年10~11月に連載された横溝正史の「由利麟太郎もの」中編
※1978年9~10月に放送された『横溝正史シリーズⅡ』の第8作(主演・古谷一行)で、金田一耕助ものに改変されてドラマ化
ex.2、中編『真珠郎』(1936年7月)
1936年10月~37年2月に連載された横溝正史の「由利麟太郎もの」中編
※1978年5月に放送された『横溝正史シリーズⅡ』の第2作(主演・古谷一行)など、金田一耕助ものに改変されて3度ドラマ化されている
1、長編『本陣殺人事件』(1937年11月 コースケ24歳)
1946年4~12月連載
1975年の映画『本陣殺人事件』(監督・高林陽一 ご冥福をお祈りします……)など、5度映像化されている
ex.3、短編『木乃伊(ミイラ)の花嫁』(1938年3月)
1938年3月に掲載された横溝正史の「由利麟太郎もの」短編
※1983年8月に放送された『名探偵金田一耕助の傑作推理 ミイラの花嫁』(主演・古谷一行)で、金田一耕助ものに改変されてドラマ化
ex.4、短編『悪魔の家』(1938年6月)
1938年6~7月に連載された横溝正史の独立短編
※1995年9月に放送された『名探偵金田一耕助の傑作推理 悪魔の花嫁』(主演・古谷一行)で、金田一耕助ものに改変されてドラマ化
ex.5、短編『薔薇王』(1939年4月)
1939年4~5月に連載された横溝正史の独立短編
※1989年10月に放送された『名探偵金田一耕助の傑作推理 薔薇王』(主演・古谷一行)で、金田一耕助ものに改変されてドラマ化
2、短編『百日紅(さるすべり)の下にて』(1946年9月 33歳)
1951年1月掲載
3、長編『獄門島』(1946年10月 33歳)
1947年1月~48年10月連載
1977年の映画『獄門島』(監督・市川崑)など、6度映像化されている
4、短編『車井戸はなぜ軋(きし)る』(1946年10月 33歳)
1949年1月に掲載された独立短編を、1955年5月に金田一耕助ものに改稿
2002年4月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 水神村伝説殺人事件』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
5、短編『黒蘭姫』(1946年11月 33歳)
1948年1~3月連載
1958年3月に『金田一耕助探偵物語 黒百合姫』(主演・高塔正翁)として1度だけラジオドラマ化されている
6、短編『蝙蝠と蛞蝓(こうもりとなめくじ)』(1946年11月 33歳)
1947年9月掲載
7、短編『暗闇の中の猫』(1946年11月 33歳)
1947年3~6月に連載された独立短編を、1956年6月に金田一耕助ものに改稿
ex.6、短編『空蝉処女(うつせみおとめ)』(1946年?月)
1946年?月に発表された横溝正史の独立短編
1991年2月に放送された『名探偵金田一耕助の傑作推理 魔女の旋律』(主演・古谷一行)で、金田一耕助ものに改変されてドラマ化
8、中編『黒猫亭事件』(1947年3月 34歳)
1947年12月掲載
1978年9月に『横溝正史シリーズⅡ』(主演・古谷一行)の第7作として1度だけドラマ化されている
9、中編『殺人鬼』(1947年4月 34歳)
1947年12月~48年2月連載
1988年7月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 殺人鬼』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
10、長編『悪魔が来りて笛を吹く』(1947年9月 34歳)
1951年11月~53年11月連載
1979年の映画『悪魔が来りて笛を吹く』(監督・斎藤光正)など、6度映像化されている
11、長編『八つ墓村』(1948年5月 35歳)
1949年3月~51年1月連載
1977年の映画『八つ墓村』(監督・野村芳太郎)など、9度映像化されている
※『八つ墓村』の「9度」は横溝正史作品の中でも最多の映像化回数
ex.7、長編『怪獣男爵』(1948年8月)
1948年11月刊行の書きおろしジュブナイル長編『怪獣男爵』
※横溝正史のジュブナイルものの代表作「怪獣男爵シリーズ」の第1作
※小説は小山田博士と等々力警部が活躍する独立長編だったが、1989年2月にリリースされたオーディオドラマ『金田一耕助の冒険2 怪獣男爵』(唯一のメディア化)では金田一耕助ものに改変(主演・神谷明)
12、短編『女怪(じょかい)』(1948年9月 35歳)
1950年9月掲載
1996年4月に放送されたドラマ『横溝正史シリーズ 女怪』(主演・片岡鶴太郎)など、2度ドラマ化されている
13、長編『犬神家の一族』(1948年10月 35歳)
1950年1月~51年5月連載
1976年の映画『犬神家の一族』(監督・市川崑)など、8度映像化されている
※8度の映像化は、横溝正史作品の中で最多の『八つ墓村』に次ぐ映像化回数
14、長編『夜歩く』(1948年10月 35歳)
1948年2月~49年12月連載
1978年7~8月に放送された『横溝正史シリーズⅡ』(主演・古谷一行)の第5作など、2度ドラマ化されている
ex.8、『夜光怪人』(1949年2月)
1949年5月~50年5月に連載された横溝正史の「由利麟太郎もの」ジュブナイル長編
※1976年10月の朝日ソノラマ文庫からの出版にあたり、横溝正史の承諾を得て小説家・山村正夫が金田一耕助ものに改変している
15、短編『人面瘡』(1949年7月 36歳)
1949年12月に掲載された独立短編を、1960年7月に金田一耕助ものに改稿
2003年3月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 人面瘡』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
16、中編『死仮面』(1949年10月 36歳)
1949年5~12月連載
1986年5月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 死仮面』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
17、短編『鴉』(1949年11月 36歳)
1951年7月掲載
1996年3月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 黒い羽根の呪い』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
ex.9、『カルメンの死』(1950年1月)
1950年1~3月に連載された横溝正史の「由利麟太郎もの」最後の中編
※1958年2~3月に放送されたラジオドラマ『金田一耕助探偵物語 カルメンの死』(唯一のメディア化)では金田一耕助ものに改変(主演・高塔正翁)
18、長編『大迷宮』(1950年8月 37歳)
1951年1~12月に連載されたジュブナイル「怪獣男爵シリーズ」の第2作
※金田一耕助が横溝正史のジュブナイル作品に登場した最初の事件(シリーズ前作の『怪獣男爵』には出ていない)
19、長編『黄金の指紋』(1950年8月 37歳)
1951年6月~52年8月に連載されたジュブナイル「怪獣男爵シリーズ」の最終作
20、長編『迷路荘の惨劇』(1950年10月 37歳)
1956年8月掲載の短編を1975年5月に長編化
1978年10月に放送された『横溝正史シリーズⅡ』(主演・古谷一行)の第9作など、2度ドラマ化されている
21、長編『仮面城』(1951年4月 38歳)
1951年4月~52年3月に連載されたジュブナイルもの
22、長編『女王蜂』(1951年5月 38歳)
1951年6月~52年5月連載
1978年の映画『女王蜂』(監督・市川崑)など、7度映像化されている
23、長編『金色の魔術師』(1951年7月 38歳)
1952年1~12月に連載されたジュブナイルもの
24、短編『燈台島の怪』(1951年7月 38歳)
1952年8月に掲載されたジュブナイルもの
25、中編『幽霊座』(1952年7月 39歳)
1952年11~12月連載
1997年1月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 幽霊座』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
26、短編『湖泥(こでい)』(1952年10月 39歳)
1953年1月掲載
1996年1月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 呪われた湖』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
27、短編『睡(ねむ)れる花嫁』(1952年11月 39歳)
1954年11月掲載
28、短編『黄金の花びら』(1953年1月 40歳)
1953年1~2月に連載されたジュブナイルもの
29、短編『花園の悪魔』(1953年4月 40歳)
1954年2月掲載
1958年1月に『金田一耕助探偵物語 花園の黒蝶』(主演・高塔正翁)として1度だけラジオドラマ化されている
30、長編『不死蝶』(1953年7月 40歳)
1953年6~11月に連載された中編を1958年3月に長編化
1978年7月に放送された『横溝正史シリーズⅡ』(主演・古谷一行)の第4作など、2度ドラマ化されている
31、短編『生ける死仮面』(1953年8月 40歳)
1953年10月掲載
※この時期・1953年8月に、金田一耕助は自身にとっての最後の事件となる『病院坂の首縊りの家』事件の発端にかかわることとなる
32、長編『幽霊男』(1954年1月 41歳)
1954年1~10月連載
1954年の映画『幽霊男』(監督・小田基義)で1度だけ映像化されている
ex.10、『蝋面博士』(1954年1月)
1954年1~12月に連載された横溝正史の「三津木俊助もの」ジュブナイル長編
※1976年11月の朝日ソノラマ文庫からの出版にあたり、横溝正史の承諾を得て小説家・山村正夫が金田一耕助ものに改変している
33、短編『堕ちたる天女』(1954年5月 41歳)
1954年6月掲載
34、短編『廃園の鬼』(1954年5月 41歳)
1955年6月掲載
1958年1~2月に『金田一耕助探偵物語 廃園の鬼』(主演・高塔正翁)として1度だけラジオドラマ化されている
35、長編『迷路の花嫁』(1954年5月 41歳)
1954年4~9月連載
1993年9月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 迷路の花嫁』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
36、短編『蜃気楼島の情熱』(1954年9月 41歳)
1954年9月掲載
37、短編『首』(1954年10月 41歳)
1949年7月に掲載された独立短編を、1955年5月に金田一耕助ものに改稿
1984年3月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 獄門岩の首』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
38、長編『悪魔の手毬唄』(1955年7月 42歳)
1957年8月~59年1月連載
1977年の映画『悪魔の手毬唄』(監督・市川崑)など、7度映像化されている
39、長編『吸血蛾』(1955年9月 42歳)
1955年1~12月連載
1956年の映画『吸血蛾』(監督・中川信夫)など、2度映像化されている
40、長編『三つ首塔』(1955年9月 42歳)
1955年1~12月連載
1956年の映画『三つ首塔』(監督・小林恒夫と小沢茂弘の共同)など、5度映像化されている
41、短編『蝋美人』(1956年3月 43歳)
1956年2月掲載
2004年4月に、内容を別の短編『雌蛭』(1960年9月掲載)と組み合わせた作品『名探偵金田一耕助の傑作推理 白蝋の死美人』(主演・古谷一行)が1度だけドラマ化されている
42、短編『猟奇の始末書』(1956年3月 43歳)
1962年8月掲載
43、長編『毒の矢』(1956年3月 43歳)
1956年1月に掲載された短編を同年3月に長編化
44、短編『黒い翼』(1956年4月 43歳)
1956年2月掲載
45、長編『死神の矢』(1956年5月 43歳)
1956年3月に掲載された短編を同年5月に長編化
1989年3月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 死神の矢』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
46、短編『夢の中の女』(1956年7月 43歳)
1956年7月掲載
47、短編『鏡が浦の殺人』(1956年8月 43歳)
1957年8月掲載
48、短編『傘の中の女』(1956年8月 43歳)
1957年6~7月連載
49、短編『七つの仮面』(1956年9月 43歳)
1948年2月に掲載された短編を1956年8月に金田一耕助ものに改稿
50、短編『女の決闘』(1956年9月 43歳)
1957年1~3月に連載された短編『憑かれた女』を1961年1月に改稿
51、短編『華やかな野獣』(1956年10月 43歳)
1956年12月掲載
52、短編『霧の中の女』(1956年10月 43歳)
1957年1月掲載
1957年3月に『月曜日の秘密 霧の中の女』(主演・岡譲二)として1度だけドラマ化されている
53、中編『トランプ台上の首』(1956年11月 43歳)
1957年1月に掲載された短編を1959年2月に中編化
2000年10月に、内容を中編『黒猫亭事件』と組み合わせた作品『名探偵金田一耕助の傑作推理 トランプ台上の首』(主演・古谷一行)が1度だけドラマ化されている
54、短編『泥の中の女』(1957年2月 44歳)
1957年2~3月に連載された短編『泥の中の顔』を1960年9月に改稿
1957年3月に『月曜日の秘密 泥の中の顔』(主演・岡譲二)として1度だけドラマ化されている
55、短編『洞(ほら)の中の女』(1957年3月 44歳)
1958年2月掲載
56、短編『鞄(かばん)の中の女』(1957年4月 44歳)
1957年4月掲載
1957年4月に『月曜日の秘密 カバンの中の女』(主演・岡譲二)として1度だけドラマ化されている
57、短編『鏡の中の女』(1957年5月 44歳)
1957年5月掲載
58、長編『魔女の暦』(1957年5月 44歳)
1956年5月に掲載された短編を1958年8月に長編化
59、中編『貸しボート十三号』(1957年7月 44歳)
1957年8月に掲載された短編を1958年9月に中編化
60、短編『赤の中の女』(1957年8月 44歳)
1929年8月に掲載された独立短編を1958年5月に金田一耕助ものに改稿
61、短編『檻(おり)の中の女』(1957年8月 44歳)
1957年8月に掲載
62、長編『支那扇(しなおうぎ)の女』(1957年8月 44歳)
1957年12月に掲載された短編を1960年7月に長編化
1964年2月に1度だけラジオドラマ化されている(主演・北村和夫)
63、長編『悪魔の降誕祭』(1957年12月 44歳)
1958年1月に掲載された短編を同年7月に長編化
1988年12月にリリースされたオーディオドラマ『金田一耕助の冒険 悪魔の降誕祭』(主演・神谷明)ほか、原型となった短編版も1度ラジオドラマ化されている
64、短編『柩(ひつぎ)の中の女』(1958年3月 45歳)
1958年3月に掲載
1958年4月に『金田一耕助探偵物語 壺を持つ女』(主演・高塔正翁)として1度だけラジオドラマ化されている
65、短編『瞳の中の女』(1958年5月 45歳)
1958年6月に掲載
1979年のセルフパロディ映画『金田一耕助の冒険』(監督・大林宣彦)の前日譚にあたる
66、短編『火の十字架』(1958年5月 45歳)
1958年4~6月に連載
67、短編『薔薇の別荘』(1958年5月 45歳)
1958年6~9月に連載
1998年3月に、内容を独立短編『神楽太夫』(1946年3月)と組み合わせた作品『名探偵金田一耕助の傑作推理 悪魔の仮面』(主演・古谷一行)が1度だけドラマ化されている
68、長編『悪魔の寵児』(1958年6月 45歳)
1958年7月~59年7月に連載
69、短編『香水心中』(1958年8月 45歳)
1958年11月に掲載
1987年5月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 香水心中』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
70、中編『霧の山荘』(1958年9月 45歳)
1958年11月に掲載された短編を1961年1月に中編化
1985年5月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 霧の山荘』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
71、長編『迷宮の扉』(1958年10月 45歳)
1958年1~12月に連載されたジュブナイルもの
72、長編『壺中美人(こちゅうびじん)』(1959年5月 46歳)
1957年9月に掲載された短編『壺の中の女』を1960年9月に長編化
73、長編『スペードの女王』(1959年7月 46歳)
1958年6月に掲載された短編『ハートのクイン』を1960年6月に長編化
74、長編『扉の影の女』(1959年12月 46歳)
1958年12月に掲載された短編『扉の中の女』を1961年1月に長編化
1958年5月に、原型となった短編版が『金田一耕助探偵物語 扉の中の女』(主演・高塔正翁)として1度だけラジオドラマ化されている
75、短編『猫館』(1960年6月 47歳)
1963年8月に掲載
76、長編『悪魔の百唇譜(ひゃくしんふ)』(1960年6月 47歳)
1962年1月に掲載された短編『百唇譜』を同年10月に長編化
1994年8月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 悪魔の唇』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
77、短編『日時計の中の女』(1960年6月 47歳)
1962年8月に掲載
78、短編『雌蛭(めびる)』(1960年8月 47歳)
1960年9月に掲載
2004年4月に、内容を別の短編『蝋美人』と組み合わせた作品『名探偵金田一耕助の傑作推理 白蝋の死美人』(主演・古谷一行)が1度だけドラマ化されている
79、長編『仮面舞踏会』(1960年8月 47歳)
1974年11月に刊行された書きおろし長編
1978年6月に放送された『横溝正史シリーズⅡ』(主演・古谷一行)の第3作など、2度ドラマ化されている
80、長編『白と黒』(1960年10月 47歳)
1960年11月~61年10月に連載
1962年11月に単発ドラマ『白と黒』(主演・船山裕二)として1度だけドラマ化されている
81、長編『夜の黒豹』(1960年11月 47歳)
1963年3月に掲載された短編『青蜥蜴(あおとかげ)』を1964年8月に長編化
82、短編『蝙蝠男(こうもりおとこ)』(1961年2月 48歳)
1964年5月に掲載
83、長編『悪霊島』(1967年6月 54歳)
1978年7月~80年3月連載
1981年の映画『悪霊島』(監督・篠田正浩)など、3度映像化されている
84、長編『病院坂の首縊りの家』(1973年4月 60歳)
1975年12月~77年9月連載
1979年の映画『病院坂の首縊りの家』(監督・市川崑)など、2度映像化されている
以上、全84事件(ex.もあわせると92事件)中、
・大事件(長編)…… 34事件(40%、ex.もあわせると38% )
・繁忙期 …… 33歳(1946年)~47歳(1960年)
いや~、さすがは金田一先生!! 珠玉の事件簿であります。100ちかい事件に関わってきてたんですねぇ。
先生が本格的に探偵としての活躍を開始したのは30代に入ってからということで意外と遅咲きなんですが、戦争から復員して日本の土を踏んだ瞬間からさっそく『百日紅の下にて』事件の解決に関わっているわ、その足で『獄門島』に直行しているわで、とてつもないバイタリティを感じさせるものがあります。
金田一耕助という人物の年齢は、作品の中ではたった1度の本人の発言(『悪魔の手毬唄』)でだけしか言及されていないのですが、そののちの横溝先生のエッセイや発言からも、「大正2(1913)年の1~3月生まれ」であることでほぼ確定のようです。リップサービスで違うこともおっしゃってたようですけど。
横溝先生は死の直前まで金田一耕助の事件簿の次回作の構想を練っておられたようで、それらの「知られざる事件」はおそらく、1960~70年代の「初老になった金田一耕助」の活躍を描くものになる予定だったようですね。読めなかったのは実に惜しいですけど、79歳で亡くなるギリギリまで長編を書く気マンマンだったとは……さすがは「探偵小説の鬼」!!
そのエネルギー、あやかりたいもんですなぁ~。
金田一耕助&横溝正史の叡智とタフネスを勝手にさずかって、この夏をのってけェ~いイェイイェイ♪
暑い……暑さがまた戻ってきましたよ。試験勉強もいいかげんに佳境に入ってきたんですが、いっしょに気温までヒートアップしてきちゃったもんだからしょうがねぇ! 昭和うまれの扇風機ひとつで乗り切っていけるかどうか……やるしかねぇか!!
ということで、世間は『27時間テレビ』だとか『バットマン ライジング』だの、『へルタースケルター』だの真野恵里菜さんのハロー!プロジェクト卒業宣言だのと気になる話題は山ほどあるらしいのですが、今現在のわたくしは完全に隔絶した生活をあゆんでいるような、いないような。
んも~決めたぞ! 今年の夏の私のキャッチフレーズ。
「ロンドンオリンピック? ぜんっぜんおぼえてないや……夏」
これだな!!
非国民よばわりされてもやむなし。今年の夏はわき目も降らずに試験勉強&仕事探し&今のお仕事に邁進させていただきたいと思い……あれ!? もうこの時点でわき目ふりまくりですか。
試験の本番までもう2週間きってるんでねぇ。死なない程度に無理するぞ~っと。
さてさて、今回のお題はといいますと、人間、極限状態に近づくと走馬灯のようにめぐりめぐる過去の記憶に逃避してしまうということで、私が子どものころから大好きな名探偵・金田一耕助の事件簿をまとめただけのメモをつづっていきたいと思いま~っす☆
コースケ先生関連の話題はこの前にもさんざんやったばかりだったんですけども、今回は映像化作品という視点からはちょっとはずれまして、小説家・横溝正史が執筆した「原典」の時間軸にのっとった金田一先生の活動歴をならべてみようというこころみであります。
そういうことなんで、時間はそれらの作品が執筆されたときのものではなく、「作中の事件が発生したとされる」時間にのっとっていますので、あしからず。
じゃあもう、暑いからさっさといっちゃおうぜぇ~!!
これでコンプリート!? 名探偵・金田一耕助の事件簿
ex.1、中編『仮面劇場』(1933年6月)
1938年10~11月に連載された横溝正史の「由利麟太郎もの」中編
※1978年9~10月に放送された『横溝正史シリーズⅡ』の第8作(主演・古谷一行)で、金田一耕助ものに改変されてドラマ化
ex.2、中編『真珠郎』(1936年7月)
1936年10月~37年2月に連載された横溝正史の「由利麟太郎もの」中編
※1978年5月に放送された『横溝正史シリーズⅡ』の第2作(主演・古谷一行)など、金田一耕助ものに改変されて3度ドラマ化されている
1、長編『本陣殺人事件』(1937年11月 コースケ24歳)
1946年4~12月連載
1975年の映画『本陣殺人事件』(監督・高林陽一 ご冥福をお祈りします……)など、5度映像化されている
ex.3、短編『木乃伊(ミイラ)の花嫁』(1938年3月)
1938年3月に掲載された横溝正史の「由利麟太郎もの」短編
※1983年8月に放送された『名探偵金田一耕助の傑作推理 ミイラの花嫁』(主演・古谷一行)で、金田一耕助ものに改変されてドラマ化
ex.4、短編『悪魔の家』(1938年6月)
1938年6~7月に連載された横溝正史の独立短編
※1995年9月に放送された『名探偵金田一耕助の傑作推理 悪魔の花嫁』(主演・古谷一行)で、金田一耕助ものに改変されてドラマ化
ex.5、短編『薔薇王』(1939年4月)
1939年4~5月に連載された横溝正史の独立短編
※1989年10月に放送された『名探偵金田一耕助の傑作推理 薔薇王』(主演・古谷一行)で、金田一耕助ものに改変されてドラマ化
2、短編『百日紅(さるすべり)の下にて』(1946年9月 33歳)
1951年1月掲載
3、長編『獄門島』(1946年10月 33歳)
1947年1月~48年10月連載
1977年の映画『獄門島』(監督・市川崑)など、6度映像化されている
4、短編『車井戸はなぜ軋(きし)る』(1946年10月 33歳)
1949年1月に掲載された独立短編を、1955年5月に金田一耕助ものに改稿
2002年4月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 水神村伝説殺人事件』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
5、短編『黒蘭姫』(1946年11月 33歳)
1948年1~3月連載
1958年3月に『金田一耕助探偵物語 黒百合姫』(主演・高塔正翁)として1度だけラジオドラマ化されている
6、短編『蝙蝠と蛞蝓(こうもりとなめくじ)』(1946年11月 33歳)
1947年9月掲載
7、短編『暗闇の中の猫』(1946年11月 33歳)
1947年3~6月に連載された独立短編を、1956年6月に金田一耕助ものに改稿
ex.6、短編『空蝉処女(うつせみおとめ)』(1946年?月)
1946年?月に発表された横溝正史の独立短編
1991年2月に放送された『名探偵金田一耕助の傑作推理 魔女の旋律』(主演・古谷一行)で、金田一耕助ものに改変されてドラマ化
8、中編『黒猫亭事件』(1947年3月 34歳)
1947年12月掲載
1978年9月に『横溝正史シリーズⅡ』(主演・古谷一行)の第7作として1度だけドラマ化されている
9、中編『殺人鬼』(1947年4月 34歳)
1947年12月~48年2月連載
1988年7月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 殺人鬼』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
10、長編『悪魔が来りて笛を吹く』(1947年9月 34歳)
1951年11月~53年11月連載
1979年の映画『悪魔が来りて笛を吹く』(監督・斎藤光正)など、6度映像化されている
11、長編『八つ墓村』(1948年5月 35歳)
1949年3月~51年1月連載
1977年の映画『八つ墓村』(監督・野村芳太郎)など、9度映像化されている
※『八つ墓村』の「9度」は横溝正史作品の中でも最多の映像化回数
ex.7、長編『怪獣男爵』(1948年8月)
1948年11月刊行の書きおろしジュブナイル長編『怪獣男爵』
※横溝正史のジュブナイルものの代表作「怪獣男爵シリーズ」の第1作
※小説は小山田博士と等々力警部が活躍する独立長編だったが、1989年2月にリリースされたオーディオドラマ『金田一耕助の冒険2 怪獣男爵』(唯一のメディア化)では金田一耕助ものに改変(主演・神谷明)
12、短編『女怪(じょかい)』(1948年9月 35歳)
1950年9月掲載
1996年4月に放送されたドラマ『横溝正史シリーズ 女怪』(主演・片岡鶴太郎)など、2度ドラマ化されている
13、長編『犬神家の一族』(1948年10月 35歳)
1950年1月~51年5月連載
1976年の映画『犬神家の一族』(監督・市川崑)など、8度映像化されている
※8度の映像化は、横溝正史作品の中で最多の『八つ墓村』に次ぐ映像化回数
14、長編『夜歩く』(1948年10月 35歳)
1948年2月~49年12月連載
1978年7~8月に放送された『横溝正史シリーズⅡ』(主演・古谷一行)の第5作など、2度ドラマ化されている
ex.8、『夜光怪人』(1949年2月)
1949年5月~50年5月に連載された横溝正史の「由利麟太郎もの」ジュブナイル長編
※1976年10月の朝日ソノラマ文庫からの出版にあたり、横溝正史の承諾を得て小説家・山村正夫が金田一耕助ものに改変している
15、短編『人面瘡』(1949年7月 36歳)
1949年12月に掲載された独立短編を、1960年7月に金田一耕助ものに改稿
2003年3月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 人面瘡』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
16、中編『死仮面』(1949年10月 36歳)
1949年5~12月連載
1986年5月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 死仮面』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
17、短編『鴉』(1949年11月 36歳)
1951年7月掲載
1996年3月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 黒い羽根の呪い』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
ex.9、『カルメンの死』(1950年1月)
1950年1~3月に連載された横溝正史の「由利麟太郎もの」最後の中編
※1958年2~3月に放送されたラジオドラマ『金田一耕助探偵物語 カルメンの死』(唯一のメディア化)では金田一耕助ものに改変(主演・高塔正翁)
18、長編『大迷宮』(1950年8月 37歳)
1951年1~12月に連載されたジュブナイル「怪獣男爵シリーズ」の第2作
※金田一耕助が横溝正史のジュブナイル作品に登場した最初の事件(シリーズ前作の『怪獣男爵』には出ていない)
19、長編『黄金の指紋』(1950年8月 37歳)
1951年6月~52年8月に連載されたジュブナイル「怪獣男爵シリーズ」の最終作
20、長編『迷路荘の惨劇』(1950年10月 37歳)
1956年8月掲載の短編を1975年5月に長編化
1978年10月に放送された『横溝正史シリーズⅡ』(主演・古谷一行)の第9作など、2度ドラマ化されている
21、長編『仮面城』(1951年4月 38歳)
1951年4月~52年3月に連載されたジュブナイルもの
22、長編『女王蜂』(1951年5月 38歳)
1951年6月~52年5月連載
1978年の映画『女王蜂』(監督・市川崑)など、7度映像化されている
23、長編『金色の魔術師』(1951年7月 38歳)
1952年1~12月に連載されたジュブナイルもの
24、短編『燈台島の怪』(1951年7月 38歳)
1952年8月に掲載されたジュブナイルもの
25、中編『幽霊座』(1952年7月 39歳)
1952年11~12月連載
1997年1月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 幽霊座』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
26、短編『湖泥(こでい)』(1952年10月 39歳)
1953年1月掲載
1996年1月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 呪われた湖』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
27、短編『睡(ねむ)れる花嫁』(1952年11月 39歳)
1954年11月掲載
28、短編『黄金の花びら』(1953年1月 40歳)
1953年1~2月に連載されたジュブナイルもの
29、短編『花園の悪魔』(1953年4月 40歳)
1954年2月掲載
1958年1月に『金田一耕助探偵物語 花園の黒蝶』(主演・高塔正翁)として1度だけラジオドラマ化されている
30、長編『不死蝶』(1953年7月 40歳)
1953年6~11月に連載された中編を1958年3月に長編化
1978年7月に放送された『横溝正史シリーズⅡ』(主演・古谷一行)の第4作など、2度ドラマ化されている
31、短編『生ける死仮面』(1953年8月 40歳)
1953年10月掲載
※この時期・1953年8月に、金田一耕助は自身にとっての最後の事件となる『病院坂の首縊りの家』事件の発端にかかわることとなる
32、長編『幽霊男』(1954年1月 41歳)
1954年1~10月連載
1954年の映画『幽霊男』(監督・小田基義)で1度だけ映像化されている
ex.10、『蝋面博士』(1954年1月)
1954年1~12月に連載された横溝正史の「三津木俊助もの」ジュブナイル長編
※1976年11月の朝日ソノラマ文庫からの出版にあたり、横溝正史の承諾を得て小説家・山村正夫が金田一耕助ものに改変している
33、短編『堕ちたる天女』(1954年5月 41歳)
1954年6月掲載
34、短編『廃園の鬼』(1954年5月 41歳)
1955年6月掲載
1958年1~2月に『金田一耕助探偵物語 廃園の鬼』(主演・高塔正翁)として1度だけラジオドラマ化されている
35、長編『迷路の花嫁』(1954年5月 41歳)
1954年4~9月連載
1993年9月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 迷路の花嫁』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
36、短編『蜃気楼島の情熱』(1954年9月 41歳)
1954年9月掲載
37、短編『首』(1954年10月 41歳)
1949年7月に掲載された独立短編を、1955年5月に金田一耕助ものに改稿
1984年3月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 獄門岩の首』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
38、長編『悪魔の手毬唄』(1955年7月 42歳)
1957年8月~59年1月連載
1977年の映画『悪魔の手毬唄』(監督・市川崑)など、7度映像化されている
39、長編『吸血蛾』(1955年9月 42歳)
1955年1~12月連載
1956年の映画『吸血蛾』(監督・中川信夫)など、2度映像化されている
40、長編『三つ首塔』(1955年9月 42歳)
1955年1~12月連載
1956年の映画『三つ首塔』(監督・小林恒夫と小沢茂弘の共同)など、5度映像化されている
41、短編『蝋美人』(1956年3月 43歳)
1956年2月掲載
2004年4月に、内容を別の短編『雌蛭』(1960年9月掲載)と組み合わせた作品『名探偵金田一耕助の傑作推理 白蝋の死美人』(主演・古谷一行)が1度だけドラマ化されている
42、短編『猟奇の始末書』(1956年3月 43歳)
1962年8月掲載
43、長編『毒の矢』(1956年3月 43歳)
1956年1月に掲載された短編を同年3月に長編化
44、短編『黒い翼』(1956年4月 43歳)
1956年2月掲載
45、長編『死神の矢』(1956年5月 43歳)
1956年3月に掲載された短編を同年5月に長編化
1989年3月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 死神の矢』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
46、短編『夢の中の女』(1956年7月 43歳)
1956年7月掲載
47、短編『鏡が浦の殺人』(1956年8月 43歳)
1957年8月掲載
48、短編『傘の中の女』(1956年8月 43歳)
1957年6~7月連載
49、短編『七つの仮面』(1956年9月 43歳)
1948年2月に掲載された短編を1956年8月に金田一耕助ものに改稿
50、短編『女の決闘』(1956年9月 43歳)
1957年1~3月に連載された短編『憑かれた女』を1961年1月に改稿
51、短編『華やかな野獣』(1956年10月 43歳)
1956年12月掲載
52、短編『霧の中の女』(1956年10月 43歳)
1957年1月掲載
1957年3月に『月曜日の秘密 霧の中の女』(主演・岡譲二)として1度だけドラマ化されている
53、中編『トランプ台上の首』(1956年11月 43歳)
1957年1月に掲載された短編を1959年2月に中編化
2000年10月に、内容を中編『黒猫亭事件』と組み合わせた作品『名探偵金田一耕助の傑作推理 トランプ台上の首』(主演・古谷一行)が1度だけドラマ化されている
54、短編『泥の中の女』(1957年2月 44歳)
1957年2~3月に連載された短編『泥の中の顔』を1960年9月に改稿
1957年3月に『月曜日の秘密 泥の中の顔』(主演・岡譲二)として1度だけドラマ化されている
55、短編『洞(ほら)の中の女』(1957年3月 44歳)
1958年2月掲載
56、短編『鞄(かばん)の中の女』(1957年4月 44歳)
1957年4月掲載
1957年4月に『月曜日の秘密 カバンの中の女』(主演・岡譲二)として1度だけドラマ化されている
57、短編『鏡の中の女』(1957年5月 44歳)
1957年5月掲載
58、長編『魔女の暦』(1957年5月 44歳)
1956年5月に掲載された短編を1958年8月に長編化
59、中編『貸しボート十三号』(1957年7月 44歳)
1957年8月に掲載された短編を1958年9月に中編化
60、短編『赤の中の女』(1957年8月 44歳)
1929年8月に掲載された独立短編を1958年5月に金田一耕助ものに改稿
61、短編『檻(おり)の中の女』(1957年8月 44歳)
1957年8月に掲載
62、長編『支那扇(しなおうぎ)の女』(1957年8月 44歳)
1957年12月に掲載された短編を1960年7月に長編化
1964年2月に1度だけラジオドラマ化されている(主演・北村和夫)
63、長編『悪魔の降誕祭』(1957年12月 44歳)
1958年1月に掲載された短編を同年7月に長編化
1988年12月にリリースされたオーディオドラマ『金田一耕助の冒険 悪魔の降誕祭』(主演・神谷明)ほか、原型となった短編版も1度ラジオドラマ化されている
64、短編『柩(ひつぎ)の中の女』(1958年3月 45歳)
1958年3月に掲載
1958年4月に『金田一耕助探偵物語 壺を持つ女』(主演・高塔正翁)として1度だけラジオドラマ化されている
65、短編『瞳の中の女』(1958年5月 45歳)
1958年6月に掲載
1979年のセルフパロディ映画『金田一耕助の冒険』(監督・大林宣彦)の前日譚にあたる
66、短編『火の十字架』(1958年5月 45歳)
1958年4~6月に連載
67、短編『薔薇の別荘』(1958年5月 45歳)
1958年6~9月に連載
1998年3月に、内容を独立短編『神楽太夫』(1946年3月)と組み合わせた作品『名探偵金田一耕助の傑作推理 悪魔の仮面』(主演・古谷一行)が1度だけドラマ化されている
68、長編『悪魔の寵児』(1958年6月 45歳)
1958年7月~59年7月に連載
69、短編『香水心中』(1958年8月 45歳)
1958年11月に掲載
1987年5月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 香水心中』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
70、中編『霧の山荘』(1958年9月 45歳)
1958年11月に掲載された短編を1961年1月に中編化
1985年5月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 霧の山荘』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
71、長編『迷宮の扉』(1958年10月 45歳)
1958年1~12月に連載されたジュブナイルもの
72、長編『壺中美人(こちゅうびじん)』(1959年5月 46歳)
1957年9月に掲載された短編『壺の中の女』を1960年9月に長編化
73、長編『スペードの女王』(1959年7月 46歳)
1958年6月に掲載された短編『ハートのクイン』を1960年6月に長編化
74、長編『扉の影の女』(1959年12月 46歳)
1958年12月に掲載された短編『扉の中の女』を1961年1月に長編化
1958年5月に、原型となった短編版が『金田一耕助探偵物語 扉の中の女』(主演・高塔正翁)として1度だけラジオドラマ化されている
75、短編『猫館』(1960年6月 47歳)
1963年8月に掲載
76、長編『悪魔の百唇譜(ひゃくしんふ)』(1960年6月 47歳)
1962年1月に掲載された短編『百唇譜』を同年10月に長編化
1994年8月に『名探偵金田一耕助の傑作推理 悪魔の唇』(主演・古谷一行)として1度だけドラマ化されている
77、短編『日時計の中の女』(1960年6月 47歳)
1962年8月に掲載
78、短編『雌蛭(めびる)』(1960年8月 47歳)
1960年9月に掲載
2004年4月に、内容を別の短編『蝋美人』と組み合わせた作品『名探偵金田一耕助の傑作推理 白蝋の死美人』(主演・古谷一行)が1度だけドラマ化されている
79、長編『仮面舞踏会』(1960年8月 47歳)
1974年11月に刊行された書きおろし長編
1978年6月に放送された『横溝正史シリーズⅡ』(主演・古谷一行)の第3作など、2度ドラマ化されている
80、長編『白と黒』(1960年10月 47歳)
1960年11月~61年10月に連載
1962年11月に単発ドラマ『白と黒』(主演・船山裕二)として1度だけドラマ化されている
81、長編『夜の黒豹』(1960年11月 47歳)
1963年3月に掲載された短編『青蜥蜴(あおとかげ)』を1964年8月に長編化
82、短編『蝙蝠男(こうもりおとこ)』(1961年2月 48歳)
1964年5月に掲載
83、長編『悪霊島』(1967年6月 54歳)
1978年7月~80年3月連載
1981年の映画『悪霊島』(監督・篠田正浩)など、3度映像化されている
84、長編『病院坂の首縊りの家』(1973年4月 60歳)
1975年12月~77年9月連載
1979年の映画『病院坂の首縊りの家』(監督・市川崑)など、2度映像化されている
以上、全84事件(ex.もあわせると92事件)中、
・大事件(長編)…… 34事件(40%、ex.もあわせると38% )
・繁忙期 …… 33歳(1946年)~47歳(1960年)
いや~、さすがは金田一先生!! 珠玉の事件簿であります。100ちかい事件に関わってきてたんですねぇ。
先生が本格的に探偵としての活躍を開始したのは30代に入ってからということで意外と遅咲きなんですが、戦争から復員して日本の土を踏んだ瞬間からさっそく『百日紅の下にて』事件の解決に関わっているわ、その足で『獄門島』に直行しているわで、とてつもないバイタリティを感じさせるものがあります。
金田一耕助という人物の年齢は、作品の中ではたった1度の本人の発言(『悪魔の手毬唄』)でだけしか言及されていないのですが、そののちの横溝先生のエッセイや発言からも、「大正2(1913)年の1~3月生まれ」であることでほぼ確定のようです。リップサービスで違うこともおっしゃってたようですけど。
横溝先生は死の直前まで金田一耕助の事件簿の次回作の構想を練っておられたようで、それらの「知られざる事件」はおそらく、1960~70年代の「初老になった金田一耕助」の活躍を描くものになる予定だったようですね。読めなかったのは実に惜しいですけど、79歳で亡くなるギリギリまで長編を書く気マンマンだったとは……さすがは「探偵小説の鬼」!!
そのエネルギー、あやかりたいもんですなぁ~。
金田一耕助&横溝正史の叡智とタフネスを勝手にさずかって、この夏をのってけェ~いイェイイェイ♪
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