私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ツクシガモ Tadorna tadorna :動物園で見たカモが・・・

2024-02-21 13:52:46 | 鳥類
2024年2月21日(水)

ツクシガモ Tadorna tadorna

20240114

20240115  60cm大

この日、隣町の干拓地と干潟へ散策に出かけ、出会った。
日本に冬鳥としてやってくるそうだが、昨年一度見てみたいと出かけるも会ったこともないまま
今年マガモより大きく白い羽の目立つコイツが干潟に2羽いて・・・驚いたのなんの!

黒・白・茶のトリコロール羽毛に赤い口ばし、この艶やかなデザインにどんな意味があるんだろう?

摂餌行動はハシビロガモに似ていると、まず思った。

首を振りながら、水面近くのプランクトンらしきものを漉していたからだ。

と、遠くの水面を見ると・・・いたっ!

マガモと同じように、逆立ちして水草らしきものを食べているみたいだ。

翌日友人を誘い、出かけてみると、干潟へそそぐ河口域でも数羽群れていた。

ヒドリガモと同じように干上がった陸地でも何かを食べていた。

あまり人を恐れないと感じたのは、一心不乱にいろんな方法でエサを採っていたからだろうか?

ふと、地元の動物園で見たときの口ばしによる雌雄判別のことを思い出した。
オスの口ばし根元上部は大きく膨らんでいるハズ・・・

20220211 動物園にて:右がオス

じっくり観察したけど、どの個体も似たような口ばしで、膨らんではいない。
繁殖期に表れるのだろうか?
だとすれば、動物園のオスは2月でも盛んに繁殖行動をするのだろうか?
調べてみたけど、謎のまま・・・


有明海を中心とした筑紫地方にやってくることが多いことから、ツクシガモという名になったそうだ。
私のくらす地域でもごくまれに飛来した記録がある。
あるが、河口域の圃場整備も進み、もう飛来してくることはないだろう。
「動物園でしか会えないだろうな」と半ばあきらめていた生き物を、野生の状態で見られたことはとても幸せだったし、何か不思議な感覚でもあった。
コイツに関してもすっかりどこかへ去っていった時期に載せることにした。

トモエガモ Anas formosa :ためらってたのに・・・

2024-02-06 08:57:25 | 鳥類
2024年2月6日(火)

トモエガモ Anas formosa オス

20231203 40cmほど

隣町の干潟へ野鳥観察に出かけたとき

マガモ・カルガモ・オナガガモたちがお休みの中、1匹のオスを見つけた。

てっきりコガモだと思いつつ、「なんか違う」と野生の感がはたらいたのだ。
モニターを拡大して、トモエガモだと驚いた。
私のくらす瀬戸内南岸地域では、滅多に飛来しない小型のカモだし
会えたらラッキー程度に考えていたからだ。

周辺をしっかり見回すと、ほら3羽のオスも眠ってて


「今朝は大きな群れになって飛んでいたんですよ」と、たまたまやってきたお方の言葉。

メスもいた。

口ばしの付け根に白点模様があることで、コガモのメスと区別がつく。

環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類であることや
20年前頃、全国で2000羽程度しか飛来しないほど減っていたことや
私のこの画像だと、見る人が見れば「簡単に場所が特定できる」ことから
ブログに書くことをためらっていた。
遅らせればいいかもね、とも思っていた。

ところがである。
近年、急増しているらしいのである。
千葉県に12万羽飛来したとか
島根県の7か所で計約6万羽越冬中だとか、ネットニュースになるほどの数なのである。
繁殖地が長年にわたり安定し、倍数的に増えていった結果なのだろうか?
それとも、他国または他地域の越冬地が不適になったせいだろうか?

いずれにせよ、気にせず書けることになったのはうれしい。

オオソリハシシギ Limosa lapponica :秋の干潟で一休み

2023-10-18 07:43:32 | 鳥類
2023年10月18日(水)

オオソリハシシギ Limosa lapponica

20231008   40cmほど

ため池ばかりにうつつを抜かしていてはいかぬと出かけた地元の干潟。
たった1羽いた。
羽の模様がそろばんの玉が並んだようになってるし
口ばしの大半がまだうす桃色だから、若鳥だと思う。
春から夏、北の繁殖地で生まれ育ち、越冬地へと渡る休憩地として、日本の干潟で途中下車したヤツなんだろう。


いわゆる旅鳥と呼ばれる鳥たち。
きっと群れでの移動中、はぐれたか空腹に耐えかねたか、たまたまここへ降り立ったんだろう。


長く反り返った口ばしを、さかんに泥底に突っ込んでゴカイ類をついばんでいて
撮影した画像の大半の口ばしは泥の中。

ずっと小雨が降っていて、コイツまったく警戒しない。
水浴びや羽づくろいまで披露してくれて、気持ちよさそうな表情をみせてくれた。


オオソリハシシギの上口ばしがさらに可動して反りあがり

目を半つむりで体をかいてる様子はなんかうれしい。

私の地元の干潟で、目一杯ご馳走を食い、腹いっぱいになったんだろう。
まだ、越冬地まで数千kmの移動が待ってるんだものね。

さて、私も旅に出ることにするか!

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ソリハシシギ Xenus cinereus :3種混合の集いに

2023-05-26 09:48:36 | 鳥類
2023年5月26日(金)

ソリハシシギ Xenus cinereus

20230509~10      25cmほど

この日、干潮前後を見計らい地元の干潟散歩。
ちょこまかと採餌するキアシシギたちに混じって、少し小さなシギがいて・・・

ずっと会いたかったソリハシシギだった。
何年も通ううちに、地元の野鳥の会の方や研究者さんなどとも顔見知りになって
「そこらへんにちょくちょくいますよ」と言われつつ、一度も観察できてないシギだった。

すわりこんで眺めるうちに潮が満ちはじめ、片足で休んだり


堰ですっかり眠りに落ちてたり


ん?
2羽いたのかっ!


ソリハシシギは、旅鳥として日本各地に現れる。
春は繁殖地である北方へ渡るとき、秋は越冬地である南方へ渡るとき
日本を羽を休める場所としているそうだ。

「すっかり少なくなってしまいました」と、昔の干潟を懐かしむ老人にもあった。
毎日、2回観察し個体数をチェックして回っているという。

潮が高くなっていくと、シギたちはねぐらへ移動する前に集まりはじめる。
ソリハシシギとキアシシギのツーショット


ソリハシは口ばしがそっているという命名だが
キアシより少し小柄、何より足が短くて地味だ。
そこにいるのに気付かないまま、何年も観察しそこねてきたのかもしれないなあ・・・と思った。

やがて、堰だけが浮島のようになり・・・
どこにいたのかアオアシシギもやってきて


3種混合のシギたちは飛び立っていった。


気が付くと、2時間近くすわってて・・・
腰がすっかりかたまって、立ち上がれなくなっていた。

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アカモズ Lanius cristatus ?:低音の囀り

2023-05-05 08:55:49 | 鳥類
2023年5月5日(金)

アカモズ Lanius cristatus のオスでいいのかなあ?

20230502  20cmほど

所用で隣町へ出かけたとき、里山の電線に止まってた。
最初はやたらと白いモズだと思ってたけど
「ギジギジギジギジ・・・」と囀りが、モズより低い音。
囀るからオスだとわかる。
それにしては腹も白く、よく見ればスマートだ。

モズのオスの腹にははっきりとしたオレンジ色が入り


モズのメスの腹にはオレンジがかった波のような模様が入る。


しかも、オスメスともにモズはずんぐりもっくりしてるよね。

ちなみに、冬鳥としてやってくるオオカラモズはスマートだが白黒。


ということで、アカモズが一番もっともらしいけど・・・
もし、アカモズで正しいのなら、私の暮らす地域では春秋の渡りの時にやってくる旅鳥だ。
この1枚しか撮れなくて少し残念なまま、目的の場所へ。

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