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私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

キジ Phasianus versicolor :3年目の遭遇で

2023-04-22 08:02:03 | 鳥類
2023年4月22日(土)

トウカイキジ Phasianus colchicus tohkaidi

20230421 60cmほど

昨日、地元いきつけの川沿いの山道を散歩。
目的は、3年かかってまだ撮れていないツマキチョウのオスの撮影。
この日もメスしか出会えないまま河原沿いの菜の花や耕したばかりの畑を眺めていたら・・・
そこにいたっ!

3年前から「クェーン」とか「クォー」とか(私にはそう聞こえる)鳴き声や
数回ほどすばやく立ち去っていく姿をお見かけしたが、撮影の間などないままだった。

友人にお願いして、キジの画像をもらっていたりもした。

20230402

安物の低倍率デジカメでも友人の手にかかれば美しく撮れるもんだと感心していたばかりなのだ。

そのキジが畑に現れ、しかもつがいだっ!

草むらにいたメスを誘い

羽毛をふくらまし


メスを追いながら


求愛ディスプレイまでお見せいただいた。


友人にもこのキジ夫婦にも感謝なのである。

なお、大陸に生息するコウライキジとは体色や首の白線で判別できる。
日本固有種で国鳥であり、かつ狩猟対象の鳥の一つという何ともいえない立場にいる。
また、ここでは 広島大学デジタルミュージアム内の☟
広島県の鳥類 > トウカイキジにしたがい、亜種トウカイキジとしておいた。
日本には他に、東北地方のキタキジ、紀伊半島などに局地的なシマキジ、九州のキュウシュウキジの3亜種が自然分布するという。

なるほどね、この種分化の様子でいえば『キジはかなり飛べない鳥』ということなんだなあ!

5/23追記:別個体のオスと近距離で遭遇

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通称『マルガモ』♂:マガモ×カルガモ交雑個体

2023-04-04 09:08:41 | 鳥類
2023年4月4日(火)

通称『マルガモ』

20230403

『マルガモ』という名は通称(ニックネーム)で、正式な名(和名)ではない。
同じAnas属であるマガモとカルガモ間での交雑個体・種間雑種のことだ。

昨日、友と干潟周辺を散歩していて、たまたまカルガモの群れにいた。
カルガモの群れにいたということは
コイツが孵化したとき目にした母親はおそらくカルガモで、すり込みによって自分もカルガモ一派だと思っていることになる。


カルガモはオスメスの見分けがつきにくいカモ類なのに対し
マガモのオスは「青首」などと呼ばれる派手な緑色の構造色の頭部でわかりやすい。
と、いうことはコイツの父親はおそらくマガモだ。

調べてみたら、カモ類ではしばしば種間交雑が起きるらしい。

カルガモたち急いで遠ざかっていくから、あわててカメラを構えて・・・

「アカンッ! 尾羽が(画角から)切れた!」

もう一度・・・

「アカンッ! 頭が(画角から)切れた!」

ということで、あらためてマルガモの最初の画像をきちんと説明しておく。
これは、上の2枚の失敗写真から生まれた交雑画像なのである。
つまり、下手くそな合成写真にすぎないからね。

でも、それは実にマルガモらしいではないかっ!
と、へっぽこ鳥見ニストの私としては「上手い言い訳ができた!」と喜んでいるのだった。

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スズガモ Aythya marila :旅立ちの前に

2023-04-02 08:02:03 | 鳥類
2023年4月2日(日)

スズガモ Aythya marila 繁殖羽オス

20230401 50cm弱

日本には冬鳥として、越冬のために海岸に多数渡来するとされる海ガモ。
ただ、私の地域では記録されているのは3か所。
そのうち私が観察しているのは1か所だけ。
割と似ているキンクロハジロが、海・川・池と広く薄くやってくるのに対し
コイツは、海岸から遠く高密度に集まっている。


そろそろ繁殖のために北方へと渡る時期だ。

数も2週間前より半分近く減ったような気がする。

そんな中、群れから離れ海岸近くで、まだ貝類などを潜って食べているヤツらもいて・・・
ペア


オス

背側の羽がすっかり白く、繁殖羽になっている。

メス

口ばし付近の白い羽が良く目立つ。

エクリプスから繁殖羽へと移行中のオスとかもいて


花見は花見でいいけれど

コイツらだってもうじき見れなくなっちゃうんだよ、なんて思ったりもする。

ま、この日、漁港でまだ未撮影のウミアメンボの仲間を見つけ
たまたまそのときカメラが手元になくて、慌てているうちに見失った。

その腹いせ紛れの海岸散歩だったから、私も偉そうなことはとても言えない。

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ビンズイ Anthus hodgsoni :2年ぶりに

2023-03-31 08:05:35 | 鳥類
2023年3月31日(金)

ビンズイ Anthus hodgsoni

20230330  16cmほど

セキレイの仲間で、日本には漂鳥または夏鳥として山地で繁殖し、冬は暖かい平地へ移動すると書かれている。
けれど、広島県の温暖な瀬戸内の平地付近に暮らす私の立場から言えば、漂鳥または冬鳥のような気がする。
冬から春になら何度かあるけれど、夏に見かけたことはないしなあ・・・

2年前の2月、まだ10倍ズーム安物デジカメしか持ってなかった頃
まだ鳥の名前などほぼ興味がなかった頃
コイツに出会って


ビンズイという鳥だと調べるのにずいぶん時間をかけたことを思い出した。


この日、市内山沿いの県道散歩では、お花見の方々を一番見かけた。

ニホンザルとは一瞬のすれ違いだった。

この地域で初めて出会ったというのに・・・

アオゲラは遠くの木に見かけ()・・・


木を回りながら登る姿にタイミングが合わぬまま・・・
こうして書いておくと、またいつかきちんと会える日も来るだろうと信じて

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カワガラス Cinclus pallasii :給餌行動

2023-03-27 07:56:23 | 鳥類
2023年3月27日(月)

カワガラス Cinclus pallasii

20230325 20cm大

口に餌らしき何かをくわえている親。
コイツは羽色が黒っぽい方の親だ。

留鳥として、国内各地の山地の渓流や上流に生息している。
が、地味で見ようと意識しなければ見えない鳥でもある。
おもに水生昆虫を餌にしているためか繁殖期は他の鳥に比べはやいみたいだ。

昨年、私の町では4月には巣立ち後の幼鳥がいたから
今年は3月のうちに観察に行ってみることにした。

営巣場所の画像はこういう場にふさわしくない(と思う)ので割愛するとして
給餌しているようす

20230324

コイツはやや薄茶の羽色のもう片方の親みたいだ。
相変わらずへっぽこな画像で申し訳ないのだが・・・

よく見るとの親が岩壁にへばりつき
その上のに大きく開けたヒナの口が見える。
もうかなり成長しているから巣立ちは近い。

この撮影がいまいちだったことと友の案内もかねて2日間続けて出かけたのだが・・・
私ら2人はカワガラスの給餌行動の観察をしようと渓へ降りる径でそっと佇み
巣の近くでは2人のアマゴ釣り人が私たちに遠慮してなのかずっと談笑していて
カワガラスはカワガラスでこの釣り人たちを警戒してなかなか巣に近づこうとせず


3すくみ状態が10分ほど続いた。
やがて釣り人がはなれ、決して良い鳴き声とはいえないヒナたちの声が響き
この日も撮影はうまくいかず・・・

いいのだ!
自分の暮らす町にいろんな生き物たちの営みがあることを、気のおけぬ仲間と共有できれば十分だ。

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