私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ソウシチョウ後日談を兼ねて

2022-03-08 13:29:31 | 自然
2022年3月8日(火)

ロシアの一方的なウクライナ侵攻が続いてる。
暴君が大国の権限を握り、言論を弾圧し、巨大なテロ行為を続けている。
どんな言い分があろうと手前勝手な理屈で人を殺すことは許されない!

あまりに腹立たしくて酷くて・・・
記事を書く気にもなれないままほぼ2週間が過ぎた。
いつも、ふざけながら軽いタッチで書いてきてたしね。

コロナワクチン3回目接種も2月末に受けた。
今回も希望者の少ないモデルナを選んだ。
副反応は偽抗原への抗体を生成する上で起こる当然の免疫反応だから、さして怖がることはないと思うし。
何より早くてスムーズだし。
注射の痛みもなく、副反応もほぼないまま・・・

んで、書こうと思ってた話を書いておく。
ソウシチョウ後日談である。

2月10日:それらしき姿を見て
翌日、鳴き声とともに群れなす姿を確かめて、震える手で下手な写真を撮った。

スズメくらいの大きさだ。

ソウシチョウという名は、つがいのオスメス間で鳴き交わす様子から相思相愛の意味で『相思鳥』とつけられたみたいだ。

藪を好み、アチコチ飛び移るので、鳥素人の私には難しい。


この鳥が、特定外来生物なのである。
ウグイスなどの小鳥の生活環境を脅かしてるらしい『侵略的外来生物ワースト100』にも選定されるほどなのである。


もともとの生息地は中国。
移入の歴史は古く江戸時代。
当時からその美しさ・愛らしさからペットとして移入されてきてるという。
かごから逃げたケースがあっても、繁殖を維持できるほどの個体群が形成されないまま淘汰されてきたんだろうね。


この鳥が日本の生態系で爆発的に増えてったのは1980年代らしい。
「外来生物法」施行以前は、安価に大量に輸入され続けてきた。
そのへんは、ミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)とよく似てる。


施行後、大量の在庫の飼育管理・維持費に困り、放鳥したという悪徳ペット業者のうわさもアチコチであるらしく
それにともなって国内のアチコチでコイツが急激に増えてったという。

ただ、恥ずかしいことに私は一度も見たことも鳴き声を聞いたこともなく
「私らの地域にはいないんだよね」
「きれいだから一度でいいから見てみたいもんだね」なんて呑気に構えてた。

今回、出くわして、あわてて調べて
「広島県も生息情報を求めてる」ことを知り、研究者さんへ連絡をとった。

・県西部では5年ほど前から鳴き声がめだつようになった。
・今は、職場周辺でもうるさいほどに鳴いている。
・県東部にも数年前から生息情報が寄せられている。 
とのこと。

私が知らないだけだったんだ・・・
のう天気に暮らしてただけだったんだ・・・

かくして、つくづくと思う。
このソウシチョウという課題も、コロナ感染拡大も、手前勝手な自己都合ばかりを主張してては収まらないのではないかなあ。
・法整備される前に逃がすのは法的に問題ない、エサ代かさむからな。
・コロナは軽い風邪みたいなもの、マスクをしない外出の自由は認められるべき権利だ。
なんてなことばかり言ってたら、成熟した大人の社会では人としていかがなものかなあ。

その最悪で典型的な事例である自己都合による一方的な戦争が、今起きてる。

サントリーの野鳥保護のスローガンから山階鳥類研究所へと広がった言葉に
「Today birds, tomorrow men(今日の鳥は明日の人間)」とあるのを見つけた。
生物多様性の大切さや人類の未来への警鐘を含めた含蓄のあるスローガンだ。

「Today birds, fishes ,insects, ・・・and Today human, too」とならないことを切に願う。
一刻も早く戦禍が収まりますように!


押し黙り、蹲るしかない状況下に平和は決して訪れない。