Risa’s 音楽雑記

ピアニスト 山形リサのブログです。
音楽の話を中心に、日常の出来事などを気ままに綴っています。

川岸麻理ピアノ・リサイタル

2007-03-11 22:28:38 | Weblog

ヴィオラの藤原歌花さんからお誘いいただき、3月9日(金) 東京文化会館小ホールまで、川岸麻理さんのピアノリサイタルを聴きに行ってきました♪

歌花さんの高校時代からのお友達・伴奏者なんだそうです

とってもすばらしい演奏会でした
ほんとによかった!

曲目は

J.S.バッハ作曲  半音階的幻想曲とフーガ

C.ドビュッシー作曲 喜びの島

A.スクリャービン作曲 詩曲 作品51-3
            二つの詩曲 作品32   
            ピアノ・ソナタ第五番

R.シューマン 花の曲 作品19
        交響的練習曲 作品13(遺作付)

です。
この多彩なプログラムもうれしいですね。

バッハのクロマティックファンタジー。
この曲は、ほとんどの音大生が一度は弾くんですけれど、私はどうにも苦手・・・。
あんまり好きになれません。

とくにフーガの出だしのテーマ。 
これが私の緊張を最大限に引き出してくれちゃいます。
結果、自滅的速度でひくこととなり、一度も成功した試しがありません。

ですが、川岸さんの演奏は・・・・
まるで音の洪水
各声部が次から次へ、出ては重なり、交わり・・・・。

「α派が引き出されてる~!!」

という感じです。

嫌いな曲だったのに、こんなに素晴らしい曲だったとは・・・・


スクリャービンのポエムは、私の知っている曲とは違った印象を受けました。
特に、作品32の方が。。。

ソナタの5番!
これはいい曲ですよね!
川岸さんのテクニックが羨ましくなりました

私はスクリャービンのソナタは、4番と5番が好きなんです
まだレパートリーにはなっていないんですけどね


シューマンの花の曲。
これは初めて聴きました。

でも・・・。
なんだか曲がつまらない
(演奏はすごーく上手なんです!!)

実は私、先生からは「あなたには絶対シューマンが向いているわ!」と言われるにもかかわらず、かなりシューマンが苦手なんです。
なので、ろくに練習もしないまま過ぎてしまったので、いまいちシューマンの世界観が・・。
ピアノをやっているくせに、クライスレリアーナの良さもわからないくらいなのです


ところが・・・・!!!


川岸さんのシンフォニックエチュードが、そんな私にガツンと一発、目を覚まさせてくれました!!

素敵・・・・

こんなに面白くて、素敵な曲だったなんて・・・

多分、川岸さんのレパートリーなんだと思いますが、本当に隅々まで、くまなく考え抜かれた演奏でした

この曲は大学院の試験で何人もの友人が弾いていましたけど、こんな風に感じたことは無かったですね。

感激です。

こんな風に弾けるのなら、私もシューマンをきちんとやってみたい!と思いました。

うん!
今年は、シューマンをやってみます