昨日の「歌手」の話に関連しているのですが、最近、歌手=歌手ではない人が増えていますよね。
いわゆる「アーティスト」とおっしゃる方々。
私、この意味があんまりわからないんです

もちろん、広く'芸術家’という意味で使われているのはわかるんですが、そのセンスがわからないんです。
なぜなら、私自身が、「アーティスト」とか「先生」とか呼ばれることが好きではないので・・・

TVなどで流行中の「アーティスト」さんは、私から見ると「歌手」にすぎません。
たまに作詞、作曲をしたとか、衣装のデザインをしたとか、なんやらかんやら言っていますけど、だからアーティストっていうのはあまりにも安易だと思います。
私の知っている「アーティスト」はそんな感じじゃありません。
それに、なぜ「歌手」ではダメなのでしょう?
「歌手」より「アーティスト」のほうが、すごい人のように思っているようですが、私から見ると、一生「歌手」で通している人のほうがずっとすごく思えます。
自分の芸、腕一本で勝負して、生き残っているのですから

私は自分がピアニストだということを誇りに思っています。
(↑腕が・・・ということではないんです。)
作曲や作詞、その他もろもろ、特に何もできませんが、別にできるようになりたいと思わないんです。
それくらいならピアノをもっと上手に弾けるようになりたい。
思うことはただそれだけです。
だから私は、一生「ピアノ奏者」「ピアニスト」「ピアノを弾いている人」と呼ばれたいんです。
そっちのほうが、「アーティスト」と呼ばれるより数百倍嬉しいのです。
すっごーーーく微妙なニュアンスだと思うのですけれど、これって自分だけの美学なのでしょうね。