Risa’s 音楽雑記

ピアニスト 山形リサのブログです。
音楽の話を中心に、日常の出来事などを気ままに綴っています。

自分だけの美学

2007-03-16 20:41:14 | Weblog

昨日の「歌手」の話に関連しているのですが、最近、歌手=歌手ではない人が増えていますよね。

いわゆる「アーティスト」とおっしゃる方々。


私、この意味があんまりわからないんです


もちろん、広く'芸術家’という意味で使われているのはわかるんですが、そのセンスがわからないんです。


なぜなら、私自身が、「アーティスト」とか「先生」とか呼ばれることが好きではないので・・・



TVなどで流行中の「アーティスト」さんは、私から見ると「歌手」にすぎません。
たまに作詞、作曲をしたとか、衣装のデザインをしたとか、なんやらかんやら言っていますけど、だからアーティストっていうのはあまりにも安易だと思います。

私の知っている「アーティスト」はそんな感じじゃありません。


それに、なぜ「歌手」ではダメなのでしょう?

「歌手」より「アーティスト」のほうが、すごい人のように思っているようですが、私から見ると、一生「歌手」で通している人のほうがずっとすごく思えます。

自分の芸、腕一本で勝負して、生き残っているのですから



私は自分がピアニストだということを誇りに思っています。

(↑腕が・・・ということではないんです。)


作曲や作詞、その他もろもろ、特に何もできませんが、別にできるようになりたいと思わないんです。

それくらいならピアノをもっと上手に弾けるようになりたい。
思うことはただそれだけです。

だから私は、一生「ピアノ奏者」「ピアニスト」「ピアノを弾いている人」と呼ばれたいんです。
そっちのほうが、「アーティスト」と呼ばれるより数百倍嬉しいのです。

すっごーーーく微妙なニュアンスだと思うのですけれど、これって自分だけの美学なのでしょうね。