今の家へ越す前は、公団に住んでいた。
引越しの時にはいつも、
私の前と後にはどんな人がここに住むのだろう…と考える。
大抵会う事は出来ないが、不思議な縁で出会う事も希にはある。
『小鉄』に会う為、引越してからも前の家の近くの河原迄毎日通っていた。
『小鉄』と並んで座っていると、
「ここに居ったとね。ご飯持って来たよ。」と、年配の女性が声を掛けて来た。
『小鉄』も慣れた様子で近付いて行く。常連さんの様だ。
その後も何度か会う機会があり、
帰って行く後ろ姿を見送っていると、
私の前に住んでいた団地の部屋へと入って行った。
前原方面から御子息の嫁との折り合いが悪く、
追い出される形で一人ここへ越して来たが、
次は名古屋の御子息の所へと身を寄せる予定だそうだ。
名古屋で幸せに暮らせると良いが、慣れない土地では大変だろう。
映画「イルマーレ」では、時を超えた男女が、海の上に建つ美しい家を舞台に
手紙のやり取りをする。二人を繋ぐのは「不思議な郵便受」で、
私の場合は「猫」だった。
家族がいても孤独な人はいる。
私が出会ったのは、家庭を持つ事を選んだ未来の自分かもしれない。
時間は誰にも「平等」だが、時も猫も孤独な人には「対等」に接してくれる。
「特別な時間」を共に過ごせるからだ。
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猫さんの結んでくれた縁ですものね。
小さな生き物でも その存在は偉大です!
感謝!
始めは、
猫がたまたまそこに居たから携帯カメラしか持って無かったからそれで写真を撮った…って感じです。
でも、だんだん色んな出会いが…本当に不思議です