舩後靖彦氏「生産性で人の価値を測る社会をひっくり返す」
公開日:2019/09/02 06:00 更新日:2019/09/02 06:00
7月の参院選で2議席を獲得したれいわ新選組が、国会に送り込んだのは、重度の身体障害がある2人の議員だ。初登院に先立ち、参院は大型車いすのまま本会議場に入れるよう、バリアフリー工事を実施。2人の当選は早速、国会を変えた。参院議員6年間の任期で、日本の政治をどう変えてくれるのか。秋の臨時国会を前に、舩後靖彦氏に思いをぶつけてもらった。
れいわ新選組参議院議員の舩後靖彦氏(C)日刊ゲンダイ
■選挙戦で障害者の絶望感を痛感
7月の参院選で2議席を獲得したれいわ新選組が、国会に送り込んだのは、重度の身体障害がある2人の議員だ。初登院に先立ち、参院は大型車いすのまま本会議場に入れるよう、バリアフリー工事を実施。2人の当選は早速、国会を変えた。参院議員6年間の任期で、日本の政治をどう変えてくれるのか。秋の臨時国会を前に、舩後靖彦氏に思いをぶつけてもらった。■選挙戦で障害者の絶望感を痛感
――7月の参院選は、全体的に盛り上がりに欠ける中、れいわ新選組の躍進は大ニュースでした。山本太郎代表は当選に届きませんでしたが、比例で228万票で2議席を獲得しました。
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- ▽ふなご・やすひこ 1957年、岐阜県生まれ。拓殖大政経学部卒。82年、学生時代に目指していたプロミュージシャンを断念し、ダイヤモンドと高級腕時計の輸入商社に勤務。8年連続で年間6億円を売り上げる企業戦士だった。99年、41歳の夏、突然、手の力が入らなくなる。歯ブラシが手から落ち、10歳の娘に腕相撲で負けた。2000年、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の告知を受ける。耳は聞こえるが、手足は動かず、声は出せない。意思表示は、目で文字盤を追い、介助者に読み取ってもらうほか、センサーを歯で噛むことでパソコンを操作して行う。詩歌や童話の創作、ギターなど音楽活動、講演のほか、18年4月から千葉県松戸市の社会福祉法人「気づき」の理事を務める。
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