改札口に設置された、中国語と日本語で書かれた新型肺炎への注意書き。症状がある場合に岐阜市保健所への連絡を呼び掛けている=JR岐阜駅で
岐阜県は三十一日、県保健環境研究所(各務原市)に約六時間で新型肺炎のコロナウイルスによる感染の有無が分かる、検査体制を整えた。感染が疑われる人を、県内五カ所の感染症指定医療機関まで運ぶ移送車の配備も決めた。
移送車は現在、岐阜市と高山市にある。二月に美濃加茂市に配備する。県内各地で新型肺炎の患者が確認される事態に備え、東濃・西濃の両医療圏域への配備を急ぐ。岐阜・飛騨圏域にもそれぞれ一台を追加し、計七台体制を目指す。
啓発チラシを県のホームページで公開した。インフルエンザや風邪の予防と同じように、手洗いを繰り返し、手指消毒剤(70%エタノール)を併用することなどを呼び掛ける。新型肺炎の疑い例は、(1)発熱(三七・五度以上)かつ呼吸器症状がある(2)中国・武漢市へ渡航歴がある人または武漢市へ渡航歴があり、発熱と呼吸器症状がある人に接触した人-との定義も紹介。当てはまらない人は、かかりつけの医療機関で診察してもらうよう求めている。
◆休日相談窓口を1、2日開設 県保健医療課
県は一、二日、県保健医療課に新型肺炎の休日相談窓口=電058(272)8860=を開設する。両日とも午前九時~午後五時。
平日の昼間に相談を受け付けている県の七カ所の保健所と、岐阜市保健所の相談窓口は閉庁する。(稲田雅文)
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