浜矩子教授が斬る「日本の この10年」パート2~「防衛力強化と増税」そして「貧困と分配」を語る~
7,931 回視聴 2022/12/24
同志社大学大学院ビジネス研究科教授の浜矩子さんは2022年末に政府が決めた新しい防衛力整備計画(23年度から5年間で総額43兆円)について「(東日本大震災の)被災地救済のための特別税を転用すること」「建設国債を防衛費に使うこと」は許せないと憤る。ロシアのウクライナ侵攻や中国の拡張主義を目の当たりにしても「日本ぐらいは自分の国は自分で守るという考え方に与しない。それが平和憲法の精神で本当の積極的平和主義だ」とし、防衛力強化論に反論する。 日本の活性化策については、豊かさのなかの貧困が問題で、それを解決するには分配政策が重要だと指摘。いま追求すべきは「全体最適ではなく全員最適」「偏在ではなく遍在」と政府に注文する。企業の内部留保がなぜ多いのかを追究して対策を考えるのも政府の役割だ。日本没落論については「さらに成長を求めるのではなく、成熟日本でどんなおもしろいことが出来るのかを考えたほうがよい」とした。
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