自民新総裁に石破氏
裏金議員公認の可能性に言及
党内きっての改憲・タカ派
自民党は27日、総裁選の投開票を行い、党内きっての改憲・タカ派である石破茂元幹事長を新総裁に選出しました。過去最多の9候補が乱立するなか、決選投票で高市早苗経済安全保障担当相を破りました。総裁任期は2027年までの3年間です。
石破氏は選挙戦で、他の8候補と同様に、裏金事件の再調査を一貫して拒否し、企業・団体献金や政治資金パーティーの禁止にも背を向けました。一方で、新総裁になれば裏金議員を非公認とする考えも示していましたが、27日の記者会見では、「それぞれの選挙区の事情、当選の可能性を判断材料に、選挙対策本部で適切に議論し判断する」と発言。公認する可能性に言及し、裏金事件の真相解明に後ろ向きの姿勢を鮮明にしました。
総裁選は1回目の投票で過半数を得る候補がおらず、1位の高市氏と2位の石破氏の決選投票で決着。国会議員票と、各都道府県1票ずつの党員票47票の計415票(有効409票)で争われ、石破氏は215票(議員189票、党員26票)を得ました。高市氏は194票(議員173票、党員21票)でした。
石破氏は1回目の投票で議員票が伸び悩みましたが、決選投票は議員票で高市氏を逆転。推薦人20人のうち裏金議員が13人を占める高市氏の姿勢が、次期総選挙で国民の支持を得られないと判断した議員の票を遠ざけ、消極的支持が石破氏に流れ込んだとみられます。
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