穴にハマったアリスたち

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谷山浩子・猫森集会

2006年09月15日 | 映画・コンサート・展示会・テーマパーク
何の因果か、谷山浩子さんのコンサートチケットを貰ったので行ってみた。

■谷山浩子・猫森集会
 場所:新宿・スペースゼロ
 日時:9月15日
 開場:19:00 開演:19:30

何故、私はここにいるのだ。

会場に到着しての第一感想はそれだった。
なにせ私は谷山さんのことを大して知りません。
もちろん、コンサートに来てるくらいなので、好きか嫌いかといえば好きな部類です。
ついでに私事ですが、うちの家族は現在、四世帯に分かれて生活してるのですが、どういうわけか、それぞれ独自に谷山さんにたどり着き、それぞれファンをやってます。
血のなせる業か、環境要因のせいか。

しかし不思議な運命を感じるものの、私が谷山さんについて知ってることといえば、以下の2点のみです。

 1.妖怪少女
  「人間は歳をとる」という概念を鍋に放り込んで蓋をし、弱火で放置したような方です。
  もちろんそんなことで封じ込められるわけもなく、駄々漏れ。
  しかも完全に発酵した状態で。

 2.「みんなのうた」の歌姫
  日本で一番有名な国民的歌番組といえば、NHKの「みんなのうた」。
  谷山さんは、それを代表する歌手さまです。

  うっかり幼少の時分に視聴し、無駄にトラウマを植えつけられた「まっくら森のうた」。
  最強のラブソングの一つ、「恋するニワトリ」。
  聞いているうちに眩暈がしてくる「しっぽの気持ち」。
  何故かカニバリズムという単語が脳裏に浮かぶ「おはようクレヨン」。
  残暑を吹き飛ばすオカルトソング「そっくりハウス」。

  …その他、どの辺が「みんなの」うたなのか、NHKに問い合わせたくなる名曲の数々には戦慄を覚えるばかり。

後は「ねこの森には帰れない」とか「お早うございますの帽子屋さん」とか。
「カントリーガール」や「キャッロットスープ」などの定番は分かりますが、深いところが全く分かりません。
あ、一応、岩男潤子さんの曲関係で多少は知ってるや。
「ハーブガーデン」とか「鳥篭姫」とか。
何だかんだで谷山さんはゲーマー系ですし、割と近しいゾーンに所属はしています。

…そんな谷山さんのライブ。怯えながら行ってみました。

【会場の様子】

ちびっ子がいねぇ。

最近私が行くイベントで、掃いて捨てるほど溢れ返っていたちびっ子の皆さんが居ません。
それどころか、会社帰りのスーツ姿の御仁ばかり。
今までのイベントでは参加者の中で最年長組だった私が、いきなり最年少組です。何この異世界。

さらには、入場の際に手荷物チェックされました。
こんなの、大昔に参加した、岩男潤子さんや丹下桜さんのコンサート以来です。
さすがは国民的歌手さま。警備体制の桁が違う。

ガタガタ震えながら入場すると、中は中央ステージシステム。
舞台を中心に四方に客席が用意されてる形です。
収容人数300名程度。意外と小さかった。

コンサートの形式は日替わりのA~Dまでの4部構成。
日程によって、曲目が変わります。
初日の今日は「王国の日」。中世ヨーロッパのイメージの曲で固められました。

【内容】
最初に曲を聴いての感想。

 容 姿 と 年 齢 と 声 質 と 歌 詞 の 内 容 が 一 致 し て ね ぇ 。

さすがは妖怪少女。
聴けば聴くほど、自分の感覚器官が破壊されていく気がします。
おかしい。知識情報と視覚情報と聴覚情報と言語情報が矛盾しまくってる。
今、目の前で何が起きているのか、理解できません。
やっぱ素人が不用意に来ちゃダメだったんだ…。

そして、全曲目中、知ってる曲が一曲しかなかったこの事実。
曲目くらい記載しようと途中までは覚えていましたが、全部吹っ飛びました。
申し訳ないですが、真っ当なファンの方は、他のページ様を参照してください…。

で、その唯一知っていた曲。

谷山さん:
 「スペシャルゲストを紹介します。『ヤマハのドル箱』こと手嶌葵さんです♪」

しまった、それは予想してしかるべきだった。

何の心構えもないところに手嶌さん登場。
なんだか交通事故にあった気分です。
「ゲド戦記」をボロクソに酷評した身として妙に居心地が悪いです。

谷山さん:
 「(手嶌さんは)本当に喋らない娘で『Yes』『No』で答えられる質問はそれでしか答えないんだよね」
手嶌さん:
 「…はい」

谷山さん:
 (趣味は読書と聞いて)「最近読んだ本は?」
手嶌さん:
 「一つの本を繰り返し読むのが好きで…。『ひみつの花園』を…」
谷山さん:
 「…それは忘れたころに読み返すんじゃなくて、すぐに読み返すってこと?」
手嶌さん:
 「…はい」

「ひみつの花園」をエンドレスリピートで読むんじゃねぇ。
テルーの正体はメアリーでした。アレン、大ピンチ。
てか、この人、冗談抜きで喋りません。なんでこれで声優さまに抜擢されたんだ…。

谷山さん:
 「すごく驚いたのが、毎日ジブリの映画を見てること」

なんでも、9歳のころから10年間、365日毎日ジブリ映画を見続けてるそうです。
化け物か、手嶌葵。
ジブリで純粋培養すると、こういう娘が誕生するようです。

それはともかく、歌うのは当然「テルーの唄」(作曲:谷山浩子)。
手嶌さんは本当に喋らない人だった上、これが初ライブとのことで、途中で倒れるんじゃないかと思いましたが、無事に歌唱終了。
しかも、続けて歌った谷山さんのカバー曲も見事なものでした。
なるほど、彼女が抜擢された理由がようやく分かった気がする。
歌いだすと別人だ、この娘。

なお、「テルーの唄」はコンペ形式だったそうです。
他にどなたが参加していたのかは分かりませんが、谷山さんを選んだのは英断だったような気がします。
なんか向いてるベクトルが近しい気がする。

【まとまりなく感想】
前述の通り、聴いたことのある曲は唯一「テルーの唄」のみ。
情けないにもほどがある。
しかも、それは谷山さんの持ち歌じゃないし。

でもまぁ、以前には「そもそも一曲も唄を聴いたことがない」とかいうふざけた状況で色んな人のコンサート巡りしていたこともある私です。
「CD1枚買うより生で聴いた方が早い」という無茶な理屈で飛び込み参加していたのですが…。
なんか今回ので、そのときのアグレッシブさを思い出せた気分。

とりあえず、「向こう側の王国」と「王国」が気に入りました。
ちなみに「王国」は今回のライブのラストソング。
なんて陰鬱なライブだ…。

【販促】
色々とグッズが販売されていました。
この手のイベントに参加したときには、必ず何か記念に買うことにしてるので、適当に物色。
最初に目に付いたのは以下の代物だった。

 のこちゃんリストクッション
 のこちゃんメモリカード(128MB)

謎生物が商品化されている…。

思わず呆然。
一瞬誘惑に負けそうになりましたが、そこはぐっと我慢。
理性的にパンフレットを買って退席しました。多分、間違ってないはず。

【総括】

谷 山 さ ん は 妖 怪 だ と 思 っ た 。

いえ、前からそう思ってはいましたが。
石を投げれば当たる距離で実物を見て、その思いを強くしました。
この人は時間の流れを完全に無視したところで生きておられる。

ぱたぱたと舞台を蠢き、理不尽なボイスで歌われる様子に心ときめきました。
こんな素敵ライブに、人から貰った無料チケットでのほほんと来てもいいものなのか。
なんだか唖然とするしか術がないまま、時間だけが過ぎていった気分。チケットくれた人、ありがとう。

とりあえず、気に入った曲が何曲かあったので、適当にそれを集めてみます。
きっとこれで貢献したことになるはず。
だから祟らないでください。


●谷山浩子“テルーと猫とベートーベン ”<通常盤>CD(2006/9/13)(左画像)
谷山浩子“テルーと猫とベートーベン ”(2006/9/13)

(右画像)
谷山浩子/谷山浩子ベスト 白と黒
谷山浩子/谷山浩子ベスト 白と黒

コンサートが終わって退場して。
外に出たら、「ねこ曜日」の告知が配布してありました。
「ねこ曜日」はこのツアーの中日の名称。谷山さんが休養をとる代わりに、別の歌手さまが舞台に立たれます。

で、その出場者の中に無駄に見慣れた人物名が。

 代表作:大道寺知世、洞木ヒカリ

無性に当たり障りのある紹介の元、みんな大好き・岩男潤子さんの名前が記載されてました。
貴女、谷山さんとこんな深い係わり合いがあったんですか…。
確かに、提供曲がやたら多かったですけど、まさかこんなところで名前を見かけることになるなんて。
つうか、結局、私の行くイベントなんて所詮声優さんから逃げられないのか。
なんだか欝になったところで、気持ちよく帰路へとつきました。

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