穴にハマったアリスたち

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おとぎ銃士 赤ずきん 第13話「サラマンドラの村」

2006年09月23日 | アニメ・土曜朝 感想その他
【こんな赤ずきんが見てみたいその13】

 旅の途中で立ち寄った村。
 妙に陰鬱な雰囲気に包まれたそこでは、領主さまの花嫁探しが開催中。
 幸か不幸か、りんごさんがその候補に選ばれてしまいました。

 成り行きでお城に行ってみたところ、領主さまは案外いい人。
 お城中の鍵を預けてくれた上、贅沢三昧まで許してくれました。
 ただし、たった一つだけ、『忠告』が。

 領主さま:
  「城では好きに過ごしていい。ただし、地下室への扉だけは絶対に開けないこと」

 それだけ言い残すと、りんごさんを一人残してどこかへ。
 一体地下には何があるのか。嗚呼、好奇心が止まらない。
 りんごさんの手が、ゆっくりと扉へと伸びていき…。


…前回の「地下室のひみつ」。てっきりこういう類のおとぎ話ネタだと思ってた。

・おとぎ銃士 赤ずきん 第13話「サラマンドラの村」

当て所のない旅。止むことのない襲撃。
心の荒む旅の中、赤ずきんたちはサラマンドラ信仰の村に辿りつきました。
大昔にサラマンドラに救ってもらっただとかで、それ以来熱烈に崇拝しているそうな。

ヴァル:
 「典型的な偶像崇拝だな」

朝のこの時間帯で信仰をテーマにするのは、とんでもなく危険だと思うんだが…。

そんな折、久々のグレーテルさん襲来。
気苦労が耐えない生活をしてる彼女はストレス満天。
いきなり村の守り神・サラマンドラさまの石像を砕いてくれました。

グレーテルさん:
 「なんか大事そうに崇拝してるから、とりあえずぶっ壊そう」

グレテルお嬢さんの性格の悪さは筋金入りです。さすがはオーブン娘。

崇拝の対象を喪失した村の人たちは半狂乱。
見事な烏合の衆&愚民ぶりを露呈すると、「サラマンドラなんてインチキだったんだ」「役にたたねぇ!」と大騒ぎ。
えぇと、このままだと、番組内容が「宗教=悪」みたいな頭の悪い展開に至ってしまいそうなんですが。

嫌な予感のする中、村の精神的巫女さんは必死にサラマンドラさまの物語を謳って聞かせます。

草太くん:
 「…(サラマンドラを)信じます。でもそれは助けてもらうからじゃなく、信じると勇気が出るから」

おぉ、ちゃんとまともな結論に辿りついた。安易な宗教全否定の結論に至ったらどうしようかと思った。

が、結局、感銘を受けた村の人たちの勇気が謎の炎の龍を呼び起こし、侵略者・グレーテルさんを攻撃。
炎の娘・グレーテル相手に火炎攻撃とは恐れ入る。
でもなんとか無事に追い払うことに成功、結果的に奇跡が発生して、大団円。

…信仰の力で直接的な奇跡を起こしちゃったら、テーマ的には本質と外れる気もしますが、30分番組ではこうするしかないような気もする。
少なくとも、「信仰に意味なんてない。現実を見つめよう」なんて小学生レベルの結論に行かなかったことは評価。
(一番いいラストは、炎の龍とか現れないまま、それでも信仰心は高まる…だと思うけれど。
結局宗教の本質は、奇跡を起こすことではなく、(草太くんの言うとおり)信じることによって生まれる勇気なのだから)


次回は「おかしな森の記憶」。
それは「お菓子な森の記憶」と読み替えていいんですか?
グレーテルさんの過去話のようで、ちょいと期待。


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赤ずきんに対して、初めて色気を感じてみた今回。
で、一番驚いたのはエンディングのスタッフロール。

(エンディングより) 
 グレーテル・キュピ:矢作紗友里

配慮ゼロ。潔いです。

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