穴にハマったアリスたち

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感想:週刊少年マガジン(2010年6月9日)+サンデー

2010年06月10日 | 週刊少年漫画「マガジン」「サンデー」感想
■波打際のむろみさん #47「暗闇とむろみさん」

いつの頃からだろう。
「人魚さんがいっぱい出てればエロス」と感じるようになったのは。
遺伝子レベルで何かを刻み込まれてる。

今週の「むろみさん」。
その昔、シーラカンスは陸上生活に憧れていました。
努力と淘汰の果て、もう一歩で陸地に上がれるまでに進化しました。

しかしながら。

むろみさん:
 「何、あんたも陸上を目指してんのよ」
 「魚は海の中にいるのが一番なのよ」
 「今ならまだ間に合う」
 「あんたは陸上を目指してなんかいなかった」

恐怖は、遺伝子深くに刻み込まれ。
かくしてシーラカンスはお魚の幸せを再認識しました。
陸に上がるなんて、間違ってる。

かくいう人魚さん自身は、不用意に陸に行きまくることからは目を逸らそう。

■最上の明医 第10話「蛞蝓の本気」
■怪体真書 第14話「治療と延命」

「サンデー」さんでは医療漫画が2本連載中。
直接は関係ないのですが、どうしてもこのジャンルでは思うことがある。
それは「どうやっても、人は死ぬ」。

医者が他の職業と際立って違う点は、ベストを尽くしたところで人が死ぬこと。
不老不死が実現していない以上、完璧な手術を完璧な技術で完璧に達成し、術後の経過も完璧だったとしても、やっぱり死ぬ時は死ぬ。
そうすると必然的に、本気で仕事に取り組もうとするとあらゆるプライベートを犠牲にする必要が出てくる。
例えば休日に遊びに行ったり、酒を飲んだり。もしもそんなことをせず、訓練や勉強をしていれば人が助かったかもしれない。
何せ現状、「満点を取っても人が死ぬ」というレベルなのだから、努力改善の余地はある。というかあると信じて励むしかない。

個人的に、割と早い段階で医者の道を断念したのは、そのジレンマを克服できなかったからだった。
念のために書くと、別にこんなこと気にする必要は本来なく、医者だってなんだって、ほどほどに仕事して楽しく人生を謳歌していいし、するべき。
そもそも最大限の努力をしなかったために人が死ぬ、というのは実は医者に限ったことでもない。
単純明快な例でいえば、今この瞬間、暢気にネットなんてやっていないで、飢餓に苦しむ人に募金でもしていればその人の命は救われる。
それをしないということは、「ネットで遊ぶ」>「人の命」と判断したから。

だからもう一々気にしていても仕方が無いので、「知ったことか」と割り切るしかない。
(そして逆に勉強や募金をする人を「偽善」と言うのも間違ってる)
だからまぁ完全に個人的なことなのだけど、すっきりとしなかった。

で、現在連載中の2本はどちらも「救えない患者」に向かい合おうとしてるように思えます。
限界が見えているとき、果たしてどうするべきなのか。
上に書いたようなこととは方向性は違いますけれど、それなりに展開は気になります。

■マギ 第49夜「新たなる来訪者」
■月光条例 第22条「[千一夜の月]11 青い鳥のチルチル」

「サンデー」さんの「同ジャンルで2本」の漫画と言えば、こちらも。
「アラビアンナイト」なんてジャンルが、何で2本もやってるのかは意味不明ですが。
とりあえず、両者とも娘さんの表情が異様に可愛らしくて困ります。本当、とてもとても困る。

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