行く前は多少悩んだけど、行ってとても良かったと思った。
単に楽しいとかそういうことだけでなく、色んなものを貰った気がする。
■ぼいす☆せっしょん ~pray for EAST JAPAN~ 音楽のくに
日時:2011年06月05日(日)開場16:30/開演17:00
場所:テレビ朝日・多目的スペースumu
出演:
緒方恵美、五條真由美、うちやえゆか、yozuca*、CooRie、丹下桜、
榎本温子、儀武ゆう子、AiRI、佐藤ひろみ、橋本みゆき、奥井雅美
後藤邑子(声のみ)
演目:
01. DANZEN!ふたりはプリキュア Ver.MaxHeart(五條真由美)
02. ☆Fight☆(五條真由美)
03. まかせて★スプラッシュ☆スター★(うちやえゆか・榎本温子)
04. My Dear Friend(うちやえゆか)
05. S.S.D!(yozuca*)
06. 陽はまた昇る(yozuca*)
07. 音速タイムマシンに乗って (CooRie)
08. いろは(CooRie)
09. デフォルトの笑顔(丹下桜)
10. プラチナ(丹下桜)
11. HAPPY!SMILE!HELLO!(榎本温子)
12. センティフォリア(儀武ゆう子)
13. Crow Song(緒方恵美)
14. 再生-rebuild-(緒方恵美)
15. Like a Green(AiRI)
16. learn together(AiRI)
17. Angelic Symphony(佐藤ひろみ)
18. 生きる(佐藤ひろみ)
19. Voice(橋本みゆき)
20. Glossy:MMM(橋本みゆき)
21. Little Wing(奥井雅美)
--. ムーンライト伝説(全員)
(本感想は私の記憶・主観によるものであり、演者の実際の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)
東日本大震災のチャリティライブ。発案者は緒方恵美さん。
経緯が通常のライブとは違うため、そこかしこで考えることの多かったライブでした。
行って、良かった。
【参加者】
チケット販売数は推定400枚。
勘の鋭い人は「え?」と思ったはず。出演者リストを見返してみよう。明らかに、おかしい。
ピンで1000名動員できる人たちが、混ざっておられる。
緒方さんによれば、自分たちにも何かできないかと思い、片端から出演依頼をしたところ、軒並みOKの返事がきたため、こうなったとのこと。
曰く「こういうことならいっそ、もっと大きな箱を借りれば良かった。いや、それ以前に5月6月とチャリティ企画が続いている。私が企画する必要はなかったか?」。
何やら反省することしきりの様子でしたが、一参加者としては大変に嬉しかったです。
【大震災】
チャリティライブに参加するのは初めてでした。
多少の抵抗感がなかったと言えば嘘になる。
ライブを楽しんでしまうと、まるで震災を口実に遊んでいるようだし、募金するならライブとか口実を作らずにすぐにすればいい。
…そう思ってた自分の視野の狭さに、腹が立った。
私のこの発想は、「ライブ会場内に、被災者がいない」ことを無意識の内に前提にしている。
要は「遠くの誰かをダシに楽しむのは良くない」という発想。
馬鹿じゃなかろうか。今まさに、この会場内に被災した人たちだっているだろうに。
出演者の一人、佐藤ひろみさんは、今回の震災で家を流されているそうです。
お父さんは未だ行方不明。
それでも人は生きていかないといけない。では、出来ることは何か。
彼女の歌われた「生きる」は強く胸に響いた。
大震災のチャリティライブであることは、このライブの大前提。
ですが、どの出演者も直接的に「大震災」の単語はほとんど出されず、婉曲表現が使われていました。
遠慮や忌避ではなく、まだその単語を出すのは生々しすぎるし、急に嘘くさくなる。そんな空気を感じました。
【お土産】

サイリウムと携帯充電器、IDホイッスル、お守り。
もちろんグッズの売り上げの一部も寄付される。
充電器とホイッスルは、いつか買わなきゃと思っていたのでちょうど良かったです。
【丹下桜さん】
個人的に、このライブへの参加の決定打になったのは丹下さんでした。10年前の引退コンサート以来。
最近の曲は全然知らないな…と思っていたら、まさかの「MAICO」と「CCさくら」。
「MAICO」といえば、もう2010年を過ぎてるのか…。
そして「プラチナ」は私らの年代にはクリティカルに刺さる。もはや卑怯。
榎本温子さんの発言「生さくらに、生プラチナ。更に楽屋には生雪兎までいて、はにゃーん」に賛同。
何かここだけ異世界だ。
【榎本温子さん】
「『普通』が嬉しい」
「こうして『普通』にライブをできることが嬉しい」
「私にとっての『普通』は、こういったライブのことだったんだなと思った」
…と、おっしゃってた。
多少誤解を招く表現にも思えましたが(途中で榎本さん自身も気づいたっぽい)、言わんとすることには強く同意。
悲しんでばかりでも仕方がない。「普通の日常」を取り戻すことは大事だ。
[榎本さんのTwitterより引用]
atsuko_bewe 榎本温子
みんな、昨日今日のイベントはどうだった?ぜひ温子に愛ある感想リプをー!( ´ ▽ ` )ノ
[引用終わり]
あれ?何か疲れておられるんでしょうか…?
【橋本みゆきさん】
「Voice」がとても良い曲だった。収録アルバムを探してみよう。
喧嘩したわけでもないけれど、いつの間にか疎遠になってしまった人たちは、今どうしているだろうか。
自分を嫌いになってしまうときもあるけれど、まずは自分を好きにならなければ何もできない。
私の範囲で認識している限りでは、今回の震災で近しい人は亡くなってない。
自分自身の受けた影響も、避難してきた人を2週間ほど自宅に受け入れた程度。
でも、おそらくは認識できてないだけで、かつての同級生や同窓生で大きな影響を受けた人はいてもおかしくはない。
橋本さん:
「歌なんて役に立たないし、別にいらない」
「でもようやく私達の番が回ってきた」
歌手の方から言われると重みが違う。
確かに直接的な救援の役には立たない。歌ってる暇があったら、瓦礫を片付けた方がいい。
でもそこを抜けて、立ちあがろうとするときは、力になるはず。
…橋本さんの話を聞きながら、私はチャリティの意味を間違ってたのかなと思ってみた。
【アンコール】
「アンコール」の掛け声がある前に、自発的にアンコールを始められました。
ステージの物理的な都合なのかもしれませんが、私的には「チャリティライブでアンコールは変だから」なんじゃないかと思う。
違和感ないですか?チャリティで、「アンコール!」の合唱が起きるのは。
それでもアンコールをしてくれたのは、折衷案のようなものだと受け取った。
選曲は「ムーンライト伝説」。
理由として「会場がテレビ朝日で、これだけ女性声優がいるのだから…。あと『プリキュア』は最初にやってしまったので」だそうで。
いつの間に「プリキュア」さんは、そういう位置づけに…。リップサービスでしょうけれど、多少意外。
「セーラームーン」さんは、月と地球を巻き込んだミラクルロマンスの末に、転生した皆が再び巡り合うお話。
意図はないのでしょうけど、今回のライブのラストで歌われると、感じるところがなくもない。
丹下桜さんの出演や「ムーンライト伝説」で、昔をふと思い出しました。
これは私の都合ですが、ここ20年近くのことを振り返れたライブになった。
それだけ大きな事態だったんだなとか、そんなことを改めて思ってみた。
【蛇足】
そういった非常に感じることの多いライブでした。
惜しむらくは、それらを受け取ることが出来なかった人たちもいたということ。
橋本さんがライブ中に思わずキレたのも当然。
また例の三本締め。「復興を祈願して三本締め」というのにも違和感があったけど、調べたら一応これは作法として間違っては無いらしい。
ただやっぱり、すんごい明るい口調で(おそらくは)被災地とも全然関係ない人が、ノリでやることじゃないでしょうに。
【Splash☆Star】
そういったわけで、何か重い記事になった気もする。
ライブは非常に楽しかったし盛り上がりました。腕が痛い。
さてライブはいきなり「プリキュア」ソングで始まりました。
「プリキュア」さんのお唄は自番組に特化しすぎてるので、こういう場でやるには度胸がいります。
誰もコールしなかったらどうしよう…。
幸いにしてそれは杞憂で、1曲目だと言うのに「まっくすはー」コールが上がっていました。良かった。
ですがそれに続いて我らの「SplashStar」。急激にコールの割合が減りました。
み、美翔さん…。うちやえさんは悪くない。美翔さんの罪が、こんなところにまで尾を引きずってるだけで。
最初からそれを予期していたか、榎本さんも一緒に舞台に上がってコールを担当されてました。
ていうか、榎本さんはこんなに出来る方なのに、美翔さんはどうしてこうなった。
単に楽しいとかそういうことだけでなく、色んなものを貰った気がする。
■ぼいす☆せっしょん ~pray for EAST JAPAN~ 音楽のくに
日時:2011年06月05日(日)開場16:30/開演17:00
場所:テレビ朝日・多目的スペースumu
出演:
緒方恵美、五條真由美、うちやえゆか、yozuca*、CooRie、丹下桜、
榎本温子、儀武ゆう子、AiRI、佐藤ひろみ、橋本みゆき、奥井雅美
後藤邑子(声のみ)
演目:
01. DANZEN!ふたりはプリキュア Ver.MaxHeart(五條真由美)
02. ☆Fight☆(五條真由美)
03. まかせて★スプラッシュ☆スター★(うちやえゆか・榎本温子)
04. My Dear Friend(うちやえゆか)
05. S.S.D!(yozuca*)
06. 陽はまた昇る(yozuca*)
07. 音速タイムマシンに乗って (CooRie)
08. いろは(CooRie)
09. デフォルトの笑顔(丹下桜)
10. プラチナ(丹下桜)
11. HAPPY!SMILE!HELLO!(榎本温子)
12. センティフォリア(儀武ゆう子)
13. Crow Song(緒方恵美)
14. 再生-rebuild-(緒方恵美)
15. Like a Green(AiRI)
16. learn together(AiRI)
17. Angelic Symphony(佐藤ひろみ)
18. 生きる(佐藤ひろみ)
19. Voice(橋本みゆき)
20. Glossy:MMM(橋本みゆき)
21. Little Wing(奥井雅美)
--. ムーンライト伝説(全員)
(本感想は私の記憶・主観によるものであり、演者の実際の意図・言動とは異なる場合があることをご了承ください)
東日本大震災のチャリティライブ。発案者は緒方恵美さん。
経緯が通常のライブとは違うため、そこかしこで考えることの多かったライブでした。
行って、良かった。
【参加者】
チケット販売数は推定400枚。
勘の鋭い人は「え?」と思ったはず。出演者リストを見返してみよう。明らかに、おかしい。
ピンで1000名動員できる人たちが、混ざっておられる。
緒方さんによれば、自分たちにも何かできないかと思い、片端から出演依頼をしたところ、軒並みOKの返事がきたため、こうなったとのこと。
曰く「こういうことならいっそ、もっと大きな箱を借りれば良かった。いや、それ以前に5月6月とチャリティ企画が続いている。私が企画する必要はなかったか?」。
何やら反省することしきりの様子でしたが、一参加者としては大変に嬉しかったです。
【大震災】
チャリティライブに参加するのは初めてでした。
多少の抵抗感がなかったと言えば嘘になる。
ライブを楽しんでしまうと、まるで震災を口実に遊んでいるようだし、募金するならライブとか口実を作らずにすぐにすればいい。
…そう思ってた自分の視野の狭さに、腹が立った。
私のこの発想は、「ライブ会場内に、被災者がいない」ことを無意識の内に前提にしている。
要は「遠くの誰かをダシに楽しむのは良くない」という発想。
馬鹿じゃなかろうか。今まさに、この会場内に被災した人たちだっているだろうに。
出演者の一人、佐藤ひろみさんは、今回の震災で家を流されているそうです。
お父さんは未だ行方不明。
それでも人は生きていかないといけない。では、出来ることは何か。
彼女の歌われた「生きる」は強く胸に響いた。
大震災のチャリティライブであることは、このライブの大前提。
ですが、どの出演者も直接的に「大震災」の単語はほとんど出されず、婉曲表現が使われていました。
遠慮や忌避ではなく、まだその単語を出すのは生々しすぎるし、急に嘘くさくなる。そんな空気を感じました。
【お土産】

サイリウムと携帯充電器、IDホイッスル、お守り。
もちろんグッズの売り上げの一部も寄付される。
充電器とホイッスルは、いつか買わなきゃと思っていたのでちょうど良かったです。
【丹下桜さん】
個人的に、このライブへの参加の決定打になったのは丹下さんでした。10年前の引退コンサート以来。
最近の曲は全然知らないな…と思っていたら、まさかの「MAICO」と「CCさくら」。
「MAICO」といえば、もう2010年を過ぎてるのか…。
そして「プラチナ」は私らの年代にはクリティカルに刺さる。もはや卑怯。
榎本温子さんの発言「生さくらに、生プラチナ。更に楽屋には生雪兎までいて、はにゃーん」に賛同。
何かここだけ異世界だ。
【榎本温子さん】
「『普通』が嬉しい」
「こうして『普通』にライブをできることが嬉しい」
「私にとっての『普通』は、こういったライブのことだったんだなと思った」
…と、おっしゃってた。
多少誤解を招く表現にも思えましたが(途中で榎本さん自身も気づいたっぽい)、言わんとすることには強く同意。
悲しんでばかりでも仕方がない。「普通の日常」を取り戻すことは大事だ。
[榎本さんのTwitterより引用]
atsuko_bewe 榎本温子
みんな、昨日今日のイベントはどうだった?ぜひ温子に愛ある感想リプをー!( ´ ▽ ` )ノ
[引用終わり]
あれ?何か疲れておられるんでしょうか…?
【橋本みゆきさん】
「Voice」がとても良い曲だった。収録アルバムを探してみよう。
喧嘩したわけでもないけれど、いつの間にか疎遠になってしまった人たちは、今どうしているだろうか。
自分を嫌いになってしまうときもあるけれど、まずは自分を好きにならなければ何もできない。
私の範囲で認識している限りでは、今回の震災で近しい人は亡くなってない。
自分自身の受けた影響も、避難してきた人を2週間ほど自宅に受け入れた程度。
でも、おそらくは認識できてないだけで、かつての同級生や同窓生で大きな影響を受けた人はいてもおかしくはない。
橋本さん:
「歌なんて役に立たないし、別にいらない」
「でもようやく私達の番が回ってきた」
歌手の方から言われると重みが違う。
確かに直接的な救援の役には立たない。歌ってる暇があったら、瓦礫を片付けた方がいい。
でもそこを抜けて、立ちあがろうとするときは、力になるはず。
…橋本さんの話を聞きながら、私はチャリティの意味を間違ってたのかなと思ってみた。
【アンコール】
「アンコール」の掛け声がある前に、自発的にアンコールを始められました。
ステージの物理的な都合なのかもしれませんが、私的には「チャリティライブでアンコールは変だから」なんじゃないかと思う。
違和感ないですか?チャリティで、「アンコール!」の合唱が起きるのは。
それでもアンコールをしてくれたのは、折衷案のようなものだと受け取った。
選曲は「ムーンライト伝説」。
理由として「会場がテレビ朝日で、これだけ女性声優がいるのだから…。あと『プリキュア』は最初にやってしまったので」だそうで。
いつの間に「プリキュア」さんは、そういう位置づけに…。リップサービスでしょうけれど、多少意外。
「セーラームーン」さんは、月と地球を巻き込んだミラクルロマンスの末に、転生した皆が再び巡り合うお話。
意図はないのでしょうけど、今回のライブのラストで歌われると、感じるところがなくもない。
丹下桜さんの出演や「ムーンライト伝説」で、昔をふと思い出しました。
これは私の都合ですが、ここ20年近くのことを振り返れたライブになった。
それだけ大きな事態だったんだなとか、そんなことを改めて思ってみた。
【蛇足】
そういった非常に感じることの多いライブでした。
惜しむらくは、それらを受け取ることが出来なかった人たちもいたということ。
橋本さんがライブ中に思わずキレたのも当然。
また例の三本締め。「復興を祈願して三本締め」というのにも違和感があったけど、調べたら一応これは作法として間違っては無いらしい。
ただやっぱり、すんごい明るい口調で(おそらくは)被災地とも全然関係ない人が、ノリでやることじゃないでしょうに。
【Splash☆Star】
そういったわけで、何か重い記事になった気もする。
ライブは非常に楽しかったし盛り上がりました。腕が痛い。
さてライブはいきなり「プリキュア」ソングで始まりました。
「プリキュア」さんのお唄は自番組に特化しすぎてるので、こういう場でやるには度胸がいります。
誰もコールしなかったらどうしよう…。
幸いにしてそれは杞憂で、1曲目だと言うのに「まっくすはー」コールが上がっていました。良かった。
ですがそれに続いて我らの「SplashStar」。急激にコールの割合が減りました。
み、美翔さん…。うちやえさんは悪くない。美翔さんの罪が、こんなところにまで尾を引きずってるだけで。
最初からそれを予期していたか、榎本さんも一緒に舞台に上がってコールを担当されてました。
ていうか、榎本さんはこんなに出来る方なのに、美翔さんはどうしてこうなった。