穴にハマったアリスたち

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感想:プリキュアオールスターズDX the DANCE LIVE ~ミラクルダンスステージへようこそ~

2011年11月27日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
夏に大公開されたダンスムービーが発売されました。

■プリキュアオールスターズDX the DANCE LIVE ~ミラクルダンスステージへようこそ~

壮絶ですね。どう表現すれば良いものかも分からない。
夏に池袋で観た時も唖然としましたが、上手く感想が出てこない。
この人たちは、頭がおかしい。

「DX2」のEDで度肝を抜かれたのは僅か1年前。
「3D娘が映画に出てる!」と沸いた「フレッシュ」映画は2年前。
「プリキュアさんが3Dダンス!?」と発狂した「フレッシュ」EDからは、3年弱。

そこからあっという間にこの領域です。すげぇ。東映アニメ様、すげぇ。
ちょっと誰か、夢原さんを見てた3年前の私達に伝えてください。
「もうすぐプリキュアさんが3Dでダンスする映画が出るよ。美翔さんや美墨先輩も一緒にシリーズ越えてオールスターズで」って。
そして当時の私達に、この映像を見せてみたい。
何が起こったか分からず、頭を抱える様子が目に浮かぶ。

同業他番組の「プリティーリズム」さんや「ジュエルペット」さんも3Dで頑張っておられますが、各社各娘さんの進化スピードが恐ろしいです。
これが軍拡競争か…。どこまで行くのこの人たち。

ダンス曲の選択も熱いです。
各自のOPメインだった「DX2」に対し、今や時代はオールスターズ。
「プリキュアモードにSWITCH ON!!」「奇跡デラックス」「ありがとうがいっぱい」と、共闘ソングばかり。

技術的には当たり前なのかもしれませんが、カメラに写ってないところでも踊ってるのが恐ろしい。
嗚呼、視点移動モードがあったなら…!あの見切れてるところで踊ってる美翔さんを追尾したりできるのに!
2Dアニメーションと違い「画面外でも存在している」というのが、非常に現実感を受けます。

画面にアップになってる娘はもちろんのこと、背景で豆粒みたいになってるプリキュアさんからも目が離せません。
ちゃんと動いて、ちゃんと踊っておられる。
何か胸が熱くなりますね、そういうの。

そのダンスを踊っているのは6人のアクターさん。「6」なのが、これまた熱い。
東映アニメ様のモーションキャプチャーは、同時撮影できるのが最大で6人。
これはスタジオの物理的制約や処理の問題だそうで。
従って、7人以上で踊る映像は、別撮りしたものを重ねられています。
「DX2」の時に上記の説明は聞いていましたが、今回のスタッフロールに流れた「6人」の名前を見て、改めて「作っている方々」の存在を実感。

また「DX2」の時は、多数で踊るシーンではモーションを共有しているプリキュアさんたちがいたとか。
見る限りでは丸々コピーという印象は受けないですけど、データ上は全く同じ動きをしてる娘さんたちがいる。
ですが今回。
例えば「奇跡デラックス」でフレッシュ・ハートキャッチ・スイートの11人が踊るシーン、これみよがしに全員バラバラの振り付けです。
全員きっちり撮影したのか…。事前に聞いていたから感じる戦慄。技術革新だけでなく、気合と根性のアナログ勝負も凄いです。

昨年のセミナーで聞いた話題は、他にも色々とそのまま生きていますね。
美翔さん達の精霊力再現とか、実際に撮影するイメージで作成されてるとか。
そうすると、制作作業で一番辛かったことも当時と同じなんでしょうか。
セミナーでは「一番辛かったことは何か?」の問いに、スタッフ様は誇らしく答えておられました。「パンチラの修正作業が終わりがなくて辛かった」と。
スカートが短いくせに、不用意に飛び跳ねるわステージがキラキラしてるわで、あちらこちらに反射して写り込むプリキュアさんの下半身。
それらを懸命に修正していく絶望的な作業を、再び乗り越えられたスタッフ様に、改めて敬意を表したい。

【キャラクター紹介】

特典の一つ「キャラ紹介」。
なんと3Dモデルなプリキュアさんを、180度回転して紹介してくれます。
「さあどうだ」と言わんばかりの演出。



はっきり言って、この映画って採算は全く取れてないと思うんですよ。
「DX2」のメイキングセミナーで、「DX2のEDはメインスタッフ20人×7ヶ月かかった。協力会社を入れればもっと増える」と言われていました。
今回も同等以上のコストと時間が投入されていることは、容易に予想できます。
それをほとんど無料みたいな形で公開してるのは、おそらくは「我々にはこれだけの技術力がある。さあ仕事をよこせ」という宣伝でしょう。
すんごい熱いですね。回転するプリキュアさんが誇らしげだ。

もちろん商売抜きでも素敵過ぎです。
回転映像の背後では、その娘さんの登場するダンスシーンが編集されて流れています。
これで御贔屓プリキュアだけを、重点的に観賞可能。どこまで痒いとこをかいてくれるの…。
しかも端っこで踊ってるシーンとかまで集めてくれてれるんですよ。
アップになってるパートよりも、ちっちゃく写ってる場面の方が、胸が熱くなりますね。あ、すごい頑張ってる。
学芸会を見てる親御さんとか、こういう気持ちなんでしょうかね。

【桃園さん】

3D制作チーム曰く「一番思い入れがあるのは『フレッシュ』。初めて3Dで携わったから」「彼女らはダンスチームなので、他のプリキュアよりも難しいダンスにしている」とのこと。
今回もその圧倒的な破壊力を見せつけてくれてます。



美墨先輩や美翔さん達もダンスを頑張ってます。
特に夢原さんは、「一生懸命に練習したんだろうなぁ」という感じがばりばりに伝わってきて、胸がいっぱいになります。
愛らしいというか、愛おしいというか。

しかし遅れて登場の桃園さん以下「フレッシュ」「ハートキャッチ」「スイート」の混成チーム。
圧巻です。オーディションの審査項目に「ダンスを踊れること」が加わった時代のプリキュアさんは違う。
桃園さんが格好良すぎ。キャラ紹介に、

 「地元の公立四つ葉中学校に通う2年生」
 「スポーツも勉強も苦手だが、」
 「夢はプロのダンサーになること。」

とか書かれてる娘とは思えない。
そんなにはっきりと「苦手だが」とダメだししなくても…。
それに「地元」って…。そういえばあの娘ら、家近いのに何で通ってる中学校が違うのだろう。

「奇跡デラックス」と「ありがとうがいっぱい」の間には、唐突に桃園さんたちの専用パートが。
このシーン、本編の最大の見所の一つだと思う。ダンスチームの名に恥じない大活躍。
こういう愛されてる感が伝わる演出は良いですね。
背景を知らない人からは「何でこの子らが前面に出てるの?」と思われるかもしれませんが、それでも前に出してくれたことに感謝。

来年のオールスターズ映画も公式サイトが稼働し始めましたし、ここに来てまた勢いが加速してきた感じ。
ただの懐古コンテンツではない、未来に向かっていく姿勢を私も見習いたいです。
次の映画を見るときには、胸を張っていけるような人生を送りたいものだ…。



(左画像)
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(右画像)
プリキュアオールスターズDX the DANCE LIVE(ハート) ~ミラクルダンスステージへようこそ~ 【DVD】

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