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(第01話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ごはんは笑顔♡変身!キュアプレシャス」感想

2022年02月06日 | デリシャスパーティ♡プリキュア
■(第01話)デリシャスパーティ♡プリキュア「ごはんは笑顔♡変身!キュアプレシャス」感想


(「デリシャスパーティ♡プリキュア」第1話より)

今作の中心ギミックは「ごはん」。特殊なネタでもないので特には気にせず見始めたのですが、思いのほか重かった。
OPに出てくる「パーティ料理をテーブルに並べてみんなで」「おにぎり」「並べ売られたパン」「ハンバーガーや点心もって食べ歩き」「皆で同じ皿をつつく」は、いずれも現代では無理です。多大な制約がある。

これらはコロナが収まれば解決するかといえば、そんな単純な話でもなく、おそらくは元には戻りません。
例えば「皆で同じ皿を『直箸で』食べる」のは、今の衛生観念では無理でしょう。コロナ以外の感染症の他、生理的に厳しいものがあります。直箸は前々から無作法とはされているものの、親密さの象徴のような面もあったわけですが、今となっては創作の中でないと肯定的には見られない。
(※OP映像では直接には直箸は描写されていませんが、取り箸が用意されていない)

無論「だから悪い」「だから古い」のではなく、何気ないはずの日常だったものが幻想世界と化していることが純粋に衝撃です。
多分それもあって「ごはん」をテーマにしたと思うのですけど、「やっぱり皆で食べると幸せだよね」のシンプルな方向性なのか、「そこに拘る必要はない」に行くのか。

現実の社会では確かに以前のような食べ方はできなくなりましたが、自宅での食の楽しみは充実したとも言え、必ずしも悪いことばかりではありません。特に「料理を作る」にフォーカスするなら重要性が増しています。

敵の目的が不明なれど、「ぶんどる」からすると占有などを連想します。「皆で食べる」に対する「孤立化」のような対立軸でしょうか(敵の叫びがコロナ禍で伸びた宅配サービス業者を連想するのはご愛敬)。
「レシピ本を独占する」を逆にするなら「レシピを公開する」。これが「自宅でも料理できるようになる」なのか「自由に店舗に行けるようになる」なのかで、受ける印象はだいぶ変わるな。

劇中には何故か閉まっている飲食店が出てきます。これらもどう関わるのか。
ぶんどられると味が落ちるようですからそのせいなのか、それとも全く関係なく不景気的なやつなのか。後者だと辛いですね…。

お約束の謎の異空間を作るのが、味方側なのも面白い。意図的な孤立。これが後々「街の人みんなで戦う(みんなで食べると美味しいね)」的な布石になったりするのかしら。ペンダントが壊れたっぽいので、今回一発限りのネタかもしれませんけれど。

その孤立結解を、主人公がぶち破って侵入してくるのも象徴的です。マリちゃんは良かれと思って結解を張ったんでしょうし、次回の「さよなら」も「迷惑をかけたくないから」とかだと思うのですが、それをぶち破って侵入してくる。

現実でいえば、仮にコロナが終息しても今までみたいな会社の飲み会をしたいかといえばNOです。ただ飲み会全部を否定はしないし、それはそれで楽しさや大事さも分かる。
良かれと思っての孤立をぶち破り、「みんなで」「協力」そして「パーティ」は重要な要素になりそう。あるいは逆に、「パーティ(みんなでやる)ばかりが大事ではない」の方向で、逆説的にパーティの良さを描くのか。

以前のシリーズでも当たり前にあった食べ物描写が、今作は「ごはん」を全面に出しているのでかなり刺さってきます。
新しいプリキュアさんはどう切り進むんだろう。今年も1年、楽しみです。

【転げ落ちるベビーカー】

人助けの定番「ベビーカーの救出」。奇しくも料理つながりの宇佐美さんも経験されました。
これはリスペクトなのか、それとも肉体派の和実さんの人助け描写としてやりやすかったので、たまたま被ったのか。
料理とは遠い存在(離乳食は食べてそうですが)の赤ちゃんネタで、料理のプリキュアに共通点があるのはちょっと不思議。

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