穴にハマったアリスたち

生きてれば楽しい事がいっぱいある!の証明の為のページ。ぴちぴちピッチを大応援。第三期をぜひ!
→新章開始!ありがとう!

「波打際のむろみさん」2巻、発売

2010年06月17日 | 週刊少年漫画「マガジン」「サンデー」感想
めでたく2巻が発売されました。



波打際のむろみさん(2) (少年マガジンコミックス)

人魚さんが捕食したり捕食されたりする漫画です。
ほぼ全てのネタが、生物の進化について考えさせられる深い内容。
魚類と哺乳類の間の、深い深い溝には涙を禁じ得ません。

内容的には、連載の方を完走ペースで感想書いてるので語りようもないのですが…。
人魚のむろみさんの尾鰭に涙し、鳥類の恐怖に怯え、ピスタチオ学園に想いを馳せる。
それ以外には、「まぁお魚だよね」以外の何を書けと言うのか。

単行本のおまけは、作者さんによる生き物紹介と後書き漫画。

紹介コーナーの「そんな進化の仕方をしたのは、間違いに気がつかなかっただけだ」は、実に正論。
行き当たりばったりで試行錯誤するのが生物の進化。失敗した機能に対し、誰も「No」と言えないまま今に至ったものは数知れず。
異様な生物に対し、その生態に感動する前に、「何故に貴方はそんな進化を選んだのか」と冷静に問い詰められる大人になりたい。

ちなみに人類にも色々と「失敗進化」はあります。
例えば目の作りとか。その場しのぎで進化したせいで盲点が存在する(なおタコイカにはない。我らの目は軟体生物に劣る)。
おかげでそれをカバーするために脳は錯視を生み出す必要があり、不要なランニングコストがかかる羽目に。

後書き漫画は「魚なら下半身丸出しでもOK」という生々しい執筆動機が赤裸々に。
「マガジン」連載陣で、最も露出度の高い むろみさん。
魚なら何をやっても許されると思われてる節がある。正しいと思う。


今回は2軒目の本屋さんで無事に発見して購入できました。
平積みなし。本棚に2冊だけあった。
多分、売り切れ直前だったんでしょう。そう思いこみます。

「ピスタチオ学園」の方はAmazonさんに頼んだのですが、今日時点で届いておらず。週末の楽しみにしよう…。
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「ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ」主題歌発売

2010年06月16日 | アニメ・日曜朝 感想その他
酷い敗北宣言なような気がしてなりません。
今まで頑なに耐えてきました。
だけど、何かを諦めてみる。


リトル ぷりんせす☆ぷりっ!

買いました。
日曜朝9時より絶賛放映中の「リルぷりっ!」さんの主題歌CDです。
唄っておられるのはスマイレージさん。
早い話が「しゅごキャラ」さんで魅惑のコスプレ営業をなされたアミュハー・アミュクロ・アミュダイの御三方です。
この時点で既に一言述べたい気分ですが、アニメ本体の「リルぷりっ!」さん自体が大問題。

公式ページ:ひめチェン!おとぎちっくアイドル リルぷりっ

「お伽噺の姫をモチーフにしたヒロイン様が、毎回変身して唄って問題解決する」…というのが基本フォーマット。
まずいです。そのフォーマットは非常にまずい。
どこかでお魚がぴちぴちと跳ねる音がした。

過去の偉大な事例が証明している通り、このフォーマットは即座に破綻します。
大体、毎回毎回お唄で解決するなんて無理があるんですよ。唄って解決するわけがないのに、とにかく解決させてしまう以上、大事な何かを切り捨てないといけないんですよ。
かくして破綻を大前提とし、特攻精神そのもののアニメが出来あがりました。何でしょうね、この「元より生還する気などない」というパワフルさは。

放送曜日および放送時間から分かる通り、女児アニメの金字塔「プリキュア」シリーズの直後の放送。
はっきり言って、あらゆる要素で「プリキュア」さんが勝ってます。
ですが、こみ上げる「勝てる気がしない」感は何。

かつて「ぴっち」は美墨先輩と殴り抜いた実績があります。(今となっては信じられませんが)
しかも「リルぷりっ!」さんは、因縁の「おはスタ」さんがバックについておられる。
挙句、このコンテンツは「ラブandベリー」の後継機です。
「ぴっち」&「きらり」さん&「ラブベリ」&「しゅごキャラ」の連合体。
何かが間違ってる。実際に番組を見れば見るほど、何かが間違ってる。

で、肝心のお唄。
スタッフ様が「挿入歌を流さないと世界が滅ぶ」という強迫観念に支配された結果、嫌でも毎週2回以上は聞かされているのですが、フルで聞いたのは初めて。
そして強烈な敗北感を味わった。

[1番の歌詞]
 「一番好きなアップルパイ ポチャリたくないけど止まんない」
 「ガラスの靴 はき忘れて カボチャの馬車にスルーされた」
 「満月にうっとりしてたら いきなりざーざー雨模様」

3人のヒロイン様、白雪姫・シンデレラ・かぐや姫にちなんだ良い歌詞です。
とりあえず、「嗚呼、このアニメはダメな子なんだな」という脱力感を表現しているという意味でも。
これが2番でこう続く。

[2番の歌詞]
 「りんごがのどに詰まっても ドリンクガブ飲みで 問題なし」
 「パーティーに遅れそうでも 快速乗れば間に合うハズ」
 「月からおむかえ来ちゃっても ケータイで毎日話しましょ☆」

「ダメな子」を根性で解決しやがった。
今まで1番だけをしつこく聞かされていただけに、このカウンターは熱い。
おかげで続く歌詞にやたら説得力がある。

[1番後半]
 「かならず叶えるよ わがままプリンセス あなたにドキドキハッピー」
 「おとぎ話よりステキな伝説!?はじまる予感」

どう考えても「おとぎ話」に勝てる要素は絶無なのに、だからこそ強引なスタイルに燃えます。
くどいようですが、このアニメは全面的にダメです。
でも「プリキュア」さんの後、血迷って見たことがある方ならば、この頭がおかしいエネルギーが伝わるはず。

なお今回のCD、Amazonさんで購入したのですが領収書が文字化けするトラブルを起こされていました。
そんなところにまで漂う「ぴっち」臭。
「プリキュア」さんの後ろで、壮大な泥沼が広がっている予感がしてなりません。
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桃雪琴梨さん、「ミリオンガール」について、ちょっとつぶやく

2010年06月15日 | 少女漫画「なかよし」「ちゃお」感想
「なかよし」で連載されていた「ミリオンガール」の作者・桃雪琴梨さんのTwitterから。

「ミリオンガール」は女学生の琥珀幸さんが、1億の借金返済のためにマネーゲームに挑むお話。作者さん曰く「少女漫画版ライアーゲーム」。
他の「なかよし」連載ヒロイン様が恋や友情に惑う中、身も蓋もなく金と殴りあう琥珀さんの姿は各地に感動を巻き起こしました。
お目々ぐるぐるしながらカードゲームに臨み、札束を数えては溜息をつく…、そんな琥珀さんが大層プリティ。
いつもお世話になってる相羽さんも書かれていましたが、荒波に立ち向かう格好よさと、「女子高生何やってんの」的突きぬけ感が爽快です。
琥珀さんは、何かが違う。


ミリオンガール(1) (講談社コミックスなかよし)

その作者こと桃雪琴梨さんがこんなことを呟いておられた。

[引用]
 原稿、先月はショパン10P全行程14日間、今月はミリオン36P全行程+ショパン8P(まだ下絵とペンのみ)で12日間の予定…何故(笑)。今日の結論→ミリオンのサチは幼女の方が良い。ショパンがいじめられているシーン辛い…まさか今月2本ともいじめ漫画…!?ミリオン原稿UPまでもう少し。
 5:56 AM Jun 14th webから
[引用終]

『今日の結論→ミリオンのサチは幼女の方が良い。』

女子高生でもまだ足りなかったと申されるか。
作者さんの自省は「幼女にすれば良かった」。
幼女に1億の借金を背負わせてマネーゲームとは。アグレッシブすぎる。

琥珀さん(幼女):
 「あたしが売れる財産は宝石よりも輝く琥珀色の髪だけ」
 「これでマネーゲームに参加してやるわ!自由な人生をとりもどすために!」

琥珀さん(幼女):
 「ダメだ!あたしにはできない!」
 「もしゲームに負けたらケイトに100万円はらうとき新たな借金を背負うことに!」

琥珀さん(幼女):
 「このゲームの最後に青ざめているのはあなたよ!」

琥珀さん(幼女):
 「どうしたんですか?アキさん」「はやくつづきをはじめましょうよ」(にこ…)

琥珀さん(幼女):
 「裏切り者!」

琥珀さん(幼女):
 「レオンのおよめさんになるのはイヤだけど、一億円が手に入れば借金からは解放される…」
 「とりあえずチャレンジをクリアしてから、レオンにきらわれる方法をかんがえよう!」

まずい。どきどきする。
何かもう違う漫画になって違うどきどきな気もしますが、とにかくどきどきする。
これが進化か…。

女子高生様がお金と人生を賭けてギャンブル、という時点で非常にエロティックなのに、幼女となるともはや猟奇の世界です。
幼女が髪の毛ぶったぎってお金に替えて、マネーゲーム。
行くところまで行っちまった感があります。格好いい。読みたい。

その他のつぶやきも、何か独特のきらめきを感じます。
「ミリオンガール」から他漫画とは違う香りが漂っていたのにも納得。
無念なことに、私はショパンに関する知識が壊滅的なのでコアなネタを理解できないものの、何かを全力で突き抜けておられることだけは分かる。

…で、「ミリオンの原稿」と書かれてるのが気になります。
公式情報を見つけられませんでしたが、増刊で番外編を描かれる模様。
ギャンブルから足を洗ったはずの琥珀さんの、最後の戦いが多分始まる。。

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探査機「はやぶさ」、地球帰還

2010年06月14日 | 王様の耳はロバの耳
はやぶさ、地球帰還=豪州砂漠にカプセル落下―小惑星の砂に期待・宇宙機構
[引用]
 宇宙航空研究開発機構は13日午後7時51分(日本時間)、探査機「はやぶさ」から小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性のある耐熱カプセルを分離した。カプセルは大気圏に突入し、オーストラリア南部ウーメラ近くの砂漠に落下した。はやぶさ本体も同10時28分の通信を最後に突入して燃え尽きたとみられ、7年の長旅が終わった。
 小惑星の砂を回収できれば世界初。約46億年前に誕生した太陽系の進化過程を解明する貴重な手掛かりになる。はやぶさは月より遠い天体に着陸し、地球に戻った最初の探査機となった。姿勢制御装置やエンジンの故障が相次ぎ、予定より3年遅れたが、運用チームの努力と工夫で乗り切った。

(中略)

 記者会見した責任者の川口淳一郎教授は「応援されたすべての方に、ミッションを完遂できたと報告したい。最後は、はやぶさ自身に助けられた」と話した。
[引用終]

巷で話題の「はやぶさ」さん。ニュース記事でしか知りませんでしたが、知れば知るほど熱いものがこみ上げてきます。
何かもう、普通に「はやぶさ」さんと呼びたくなるくらいに。
JAXA広報も普通に擬人化してるあたりが格好良さを物語ってる。

「月以外の天体から直接採取」やその他多数の人類史上初のオンパレードの特攻企画というだけでも熱いですが、「楽勝でこなした」というわけではないのがまた凄い。
政治的問題には深く触れたくないものの、予算はない・妙に排斥されるという状況の中での帰還。
当然ながら技術面でも凄まじい。

質問なるほドリ:「はやぶさ」はどんな旅をしてきたの?=回答者・はやぶさ君
[引用]
 実証を目指した主な技術は(1)新型電気推進エンジン(イオンエンジン)による航行(2)カメラで撮影した画像などを使った自律航行とイトカワへの接近・着陸(3)ほとんど重力がない環境での試料採取(4)密閉したカプセルを大気圏に突入させての試料回収。いずれも人類初の試みで、(3)までは成功とみられる。大気圏に突入したカプセルは、1万度以上の高温にさらされるため、回収はとりわけ難度が高い。

 プロジェクトチームは、技術実証がすべて成功し、イトカワの砂も入手できれば「100点満点で500点の成果」と位置づけている。それだけ挑戦的な内容ということだ。

 はやぶさの旅はトラブルの連続だった。打ち上げ直後、4基あるイオンエンジンの1基の不調が判明。イトカワ着陸前には、姿勢制御装置3台中2台が故障した。着陸直後には燃料漏れがきっかけで通信が途絶。復旧した後も、12台の姿勢制御用化学エンジンすべてが故障した。帰還に欠かせないイオンエンジンの故障にも見舞われた。だが、そのたびにチームは知恵を絞り、ピンチを切り抜けた。

 人類が地球以外の天体表面から物質を持ち帰るのは、「月の石」を持ち帰った米国、旧ソ連以来。彗星(すいせい)のちりを採取した例はあるが小惑星は初めてで、宇宙空間で密閉されたはやぶさのカプセルに入っている可能性がある試料は、科学的価値がより高いという。
[引用終]

そんな状況で60億キロを突破。世の中にはこんなレベルで仕事をしている人たちがいることに、素直に感動します。
もはや想像することすら不可能なほどの遠隔で、健気に戦い抜いた「はやぶさ」さんには涙すら出る。
諸条件が違いすぎるので単純比較はできませんが、遠隔操作でラジコン飛ばして地球の裏側にある定期運行中の船の甲板の石ころを回収して、再び戻ってこさせるよりもシビア。何でそんなことができるんだ。

「はやぶさ」地球帰還 “イトカワの砂”に期待
[引用]
 エンジン故障や通信途絶など、数々の困難を乗り越えて“生還”したはやぶさの本体は、大気圏で燃え尽きた。
[引用終]

圧倒的な困難を乗り越え、最後は「燃え尽きた」。現地で見たかった。というか、その仕事に参加したかった。
思わずJAXAさんの中途採用ページを見ましたよ。倍率10倍くらいなら、挑んでできない話じゃないかもしれない。
いや、以前に挑んで玉砕してるのですけど、それはそれとして。

最後に、JAXAさんのサイトから。

おかえりなさい「はやぶさ」!幾多の困難を乗り越え、地球に帰還

「はやぶさ」さんが最後の最後の力を振り絞って撮影した「地球」。
もはや涙なしには見られない。
後は回収されたカプセルの解析に期待するばかりです。

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ディケイドプリキュア! 第13話・第14話「ふたりの世界」

2010年06月13日 | ディケイドプリキュア!他
花咲さんは一足早い夏休み。
過酷な経済状況の中、辛く苦しい夏商戦が始まる…。
花咲さんの勝利をお祈りしつつ、戦勝報告をいい子でお待ちしたい。

そんなわけでいつものように、お留守番記事。

[お留守番リンク]
ハートキャッチプリキュア!/第18.5話「怒濤の衣替え!新しい寝間着、作ります!!」(Girlls Fiction Fan Blog(GFFB)-少女創作ファンブログ-)
仮面ライダーW 第38.5話「明日のN/ロスト・ワールド」(『真・南海大決戦』)
ハートキャッチプリキュア!SP(naitou-souの日常(So-net式))
ハートキャッチプリキュア!#18.5(色・彩(いろ・いろ))

■ディケイドプリキュア! 第13話「ふたりの世界」、第14話「旅の始まり」

これまでのディケイドプリキュアは!



 「プリキュアは強い心をみんなに教えてくれたんだ」
 「俺たちだって、頑張らないとな」
 「詳しい事情は存じませんが、私達に力を貸してくれませんか?」
「単純だけど、それでいいと思ってるんだよね」
 「私?通りすがりのプリキュアよ」

 第1話「プリキュア大戦」
 第2話、第3話「プリキュア5の世界」
 第4話「SplashStarの世界(前編)」
 第5話、第6話「GoGo!の世界」
 第7話、第8話「MaxHeartの世界」「無限の光 永遠の闇」
 第9話、第10話「フレッシュの世界」
 第11話、第12話「ハートキャッチの世界」「せめて、そうすれば」
 第13話、第14話「ふたりの世界」「旅の始まり」
 第15話、第16話「鏡の世界の闇プリキュア」「歩くプリキュア図鑑」
 第17話、第18話「銀水晶の世界」
 第19話、第20話「見参双子姫」「それが宇宙の授けた光の答え」
 第21話、第22話
 第23話、第24話(最終回)「世界の破壊者」
 劇場版「ディケイドプリキュア! 完結編」

『世界の破壊者・ディケイド』
『7つの世界を巡り、その瞳は何を見る…』

…。
……。
………。

やってきた最後の世界「ふたりの世界」。



美墨さん:
 「ほのかーーーーー!!」



到着早々ディケイド姉が見たのは、片割れを敵に奪われ慟哭する黒キュアさんの姿。
いきなりピンチです。
もはや万事休す。だけどふと顔を上げたら、プリキュアっぽい娘がいた。
美墨さん、即座にディケイド姉を捕縛し協力を要請してきました。
一緒にほのかを助けに来い!いいから来い!

ディケイド姉:
 「…でも私は、ほのかじゃないし」
 「通りすがりの、プリキュアだから…」

完全に後ろ向きです。
前回の「ハートキャッチ」の世界で心を萎れさせたのが、思いっきり後を引いている。
ごめんね。通りすがって。すぐ出てくから。
どうせ私じゃ、誰かの代わりなんてできないし、役に立つことだってできないし。

美墨さん:
 「あんたが ほのかじゃないことなんて分かってる」
 「あんたなんかが、ほのかの代わりになるなんて、ありえない!!」

ほらやっぱり。
ディケイド姉が、再びしゅんと落ち込む。
やっぱり私はいらない子なんだ。

美墨さん:
 「でもほのかを助けるには、あんたの力がいるのよ!」
 「一緒に来て、戦え!」

そんな無体な。それって、私の力を利用したいだけじゃない。
ディケイド姉、口をとがらせ拗ねてみる。ふんだ。
どうせ私のキャラリート能力がお目当てのくせに…



美墨さん:
 「そうよ」
 「それの、どこが悪い」

い、居直りやがった…!

唖然とするディケイド姉に対し、美墨さんの言葉が突き刺さる。
いいから来い。そしてほのかを助けろ。
はっきり言って誰でもいいんだけど、今ここにはあんたしか居ないんだから、とにかく来い!

ディケイド姉:
 「………。。。」
美墨さん:
 「…」
 「……」
 「………もういい」

凄まじく短気です。
悩んでるディケイド姉に見切りをつけ、単身生身で雪城さんの救出へ。
でもあまりに無茶苦茶すぎて、逆にディケイド姉の心に木霊する。
私がどこの誰かなんて、実はあんまり関係ない。本質的な解決?なにそれ。
大事なことは、実際に役に立つかどうか…。


場面変わって。



たった一人で特攻した美墨さん、だけど多勢に無勢で力及ばず。
もはや風前の灯…というところで、誰かが助けに入ってきた。
やってきたのは…。

ディケイド姉:
 「…貴女が本当に必要としているのは私じゃない」
 「でも今ここで、貴女の力になれるのは私だけ」

 「だから」

 「私が戦う」

いきなり現れた彼女の姿に、闇の戦士たちも戸惑いながら聞く。
誰だお前は。
「ふたりはプリキュア」なのに、何で他にもプリキュアが居る。

ディケイド姉:
 「私?通りすがりのプリキュアよ。…覚えておきなさい」

自嘲するように。あるいは誇り高く。
そう、私はただの通りすがり。幾らでも替えの利くただの通りすがり。
でも今ここに通りすがった以上、見過ごすわけにはいかない。

 『PreCu Ride ...』

 がしゃこん!

 『Cure Decade!!』

何かをふっ切ったディケイド姉が突進する。ザケンナーの群れを引き裂いて。



私は誰かの一番ではない。通りすがっただけのこの世界で、一番になれるはずもない。
それでも自分のことを必要としている人がいる。だから前に進もう。
誰だって最初から誰かの一番だったわけじゃない。人は元々ひとりなんです。
だから、いつか見つかる「一番」の場所にたどり着くまで、前に進もう。
その思いがあれば。私もきっと、変わることができる…!変わっていける!

 『PreCu Ride ...』



 『Cure Blossom!!』

 『Attack Cure ...』



 『Kokoro Perfume!!』

強化スペルが向かった先は、組伏せられた美墨さん。
たちまち花のパワーが彼女に宿る。名もなき人々の心が力を与える。
間髪いれずザケンナーをふっ飛ばし、美墨さんも立ち上がる。

その前に立ちふさがる闇の戦士たち。だけど…



 『PreCu Ride ...』



ゴッ!!



 『Cure White!!』

闇の戦士を蹴り倒し、すたんと舞い降りたのは、白っぽい人。

それはディケイド姉が変化した偽物に過ぎない。
だから美墨さんも、振り向きもせずに「本物の」白い人を助けに走っていく。
あまりにもあからさまな、「ディケイドよりも、ほのかがいい」の態度。

…でも、それでいい。

闇の戦士:
 「…何かと思えばただの偽物か」
 「せっかく助けに来たというのに、紛い物では相手にもされない」
 「所詮は、ちっぽけな存在だな」

ディケイド姉:
 「そうね。とてもちっぽけね」
 「でも、それがちっぽけだというのなら…」

 『PreCu Ride ...』



 『Cure Black!!』

 「…ちっぽけで、何が悪い」

もしも「本物の」黒い人ならば、ここできっと戦う。
でも「彼女」は今、ここにいない。それならば、私が戦う。

もしも「本物の」黒い人ならば、どこかの誰かのところを通りがかった時きっと戦う。
たとえ真に必要とされているのが「彼女」でなくても。それならば、私も戦う。

それが出来ない人は、誰かの一番になれるわけもない。何もしないうちから、最高のパートナーに巡り合えるわけがない。
全てをふっ切って戦うディケイド姉の元に、ディケイド版夢原さんも救援に駆け付ける。
あの夢原さんにとっての「一番」が、ディケイド姉なのかどうかは分からない。でもそんなことは関係ない。
誰かに必要とされているから戦うんじゃない。
戦うから、必要とされる存在になれるんだ。

始めは「ひとり」きりだったこの旅も、気がつけば「ふたり」。そしてここからが、本当の旅の始まり。


(左画像)
ふたりはプリキュア キューティーモデル キュアブラック

(右画像)
映画プリキュアオールスターズDX2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!【特装版】 [Blu-ray]


これで「世界を旅して仲間を作った!」→「でも認めてもらえなくて大抗争」→「ディケイドには物語なんてない」→「いや旅したことは確かに真実だ。それが物語」とつながるかな。

個人的に旅行が好きなのですが、旅先で似たようなことを感じます。
どこに行くのも自由だけど、いきなりそこで特別な人以上に特別な立ち位置につけるわけではない。
所詮は通りすがりでしかない。

あと細かい拘りですけど、ディケイド姉が変身してるのは「MaxHeart」verの黒白。
最終的には、ディケイドルミナスさん&初代黒白のルミナリオもどきで撃破したとかなんとかかんとか。
それと花キュアさんが出張ってるのは、最弱&最新プリキュアが助力するシーンが見たいとか、「ふたり」だけど「ふたり」だけで戦ってるわけでもないという本編のテーマを出したかったからとかなんとか。

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ジュエルペットてぃんくる 第11話「パパの会社でドッキ☆ドキ!」

2010年06月12日 | アニメ・土曜朝 感想その他
地味に設定のおさらいや紹介がされた回だった気がする。

■ジュエルペットてぃんくる 第11話「パパの会社でドッキ☆ドキ!」

桜さんは変身魔法を勉強しました。
そして即座に使いこなせるようになりました。
彼女が天才なのか、学園のカリキュラムが優秀なのか、女の子は魔法で作られてるからなのかは分かりませんが、成長を素直に喜ぼう。



しかしそうこうする内に。
ひょんなことから、桜さんはお父さんの会社に忘れ物を届けることに。
早速魔法を悪用して、疑似瞬間移動で会社訪問してみますが、受付で断られました。



受付のお姉さん:
 「部長のお嬢さん…?」
 「予定は12時くらいとおっしゃってたんですけど…怪しいわね」

セキュリティのしっかりした良い会社です。ちょっと早く着いただけで、問い合わせすら拒否して門前払い。
これだけでもお父さんの高いステータスがよく分かる。
そんな機密性の高い仕事を自宅でしていることが不思議ですが、おそらくあの家も普通にしていて凄い家なんだ。

普段は見ない父親の凄さに、桜さんはただただ唖然。
お父さん、凄い。
なんといっても魔法をマスターしつつある桜さんのお父上です。凄くないわけがない。

こうして現実世界に積極的に関与した初の魔法は、家族愛を高める結果に。
素敵な結果です。
もしも変身魔法の対象が、「実姉」だったらと思うとぞっとしますが。



脅威の「姉」。桜さんのコンプレックスの源…!
迂闊に変身した日は、姉の凄さを更に思い知らされる…!
本当に、「姉」でなくて良かった。


(左画像)
Happy☆てぃんくる/空ニラクガキ(DVD付)

(右画像)
「おねがいマイメロディ」キャラクターソングシングル その2


【来週の魔法使い】



次回は桜さんが漫画を描きます。
今や女子中学生様の部屋に、雲形定規があるのが当たり前の時代。
女の子も大変だ。

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ハートキャッチさんの裏側で その9

2010年06月11日 | プリキュアカレンダー・おしえてプリキュア
いつもようにプリキュアボイスを受信。もはや受信しない方が非日常。

※プリキュアボイス
 プリキュアカレンダーについてくる特典。
 日替わりでプリキュアさんの一言ボイスを受け取れます。
 現在は現役引退した桃園さんが、ひたすらどうでも良い一言を毎日配信中。

正直なところ、去年の夢原さんプレゼンツは結構な頻度で取り逃しました。
ですが今年はパーフェクトペース。完全に生活の一部と化しています。
冷静に考えると恐怖です。24時間以内(最長でも48時間以内)に、最低1回はプリキュアさんのことを考えているということか…。

今日のお当番は蒼い人。

ベリーさん:
 「6月11日」 
 「ブルーベリーって甘酸っぱくて、あたし大好きなんだ」

綺麗です。何の揶揄もできぬほどに綺麗な一言です。
この半年プリキュアボイスを聞き続けて、蒼い方の評価は鰻登り。
ご自身の売りを出しつつ、時にはネタに困った同僚のアシスト(主に桃園さんですが)と、完璧なるお仕事をされている。
それに引き換え桃園さんは…。
昨日の配信ボイスなんて、これですよ。

桃園さん:
 「6月10日!」
 「今日のラッキーカラーは、ピンクだヨ!」

大振りにも程があると言うか、追い詰められすぎです。
そこはせめて「も、桃って美味しいよネ!今が食べごろ!」とか叫んで欲しい。
それならこちらも突っ込みようがあるというのに…。そりゃ蒼い人も、「色ネタするなら捻りなさい!」と慌ててフォローしますよ。

基本的に「フレッシュ」組では桃園派の私ですが、次点はベリーさんです。
3位以下は公表するとどう足掻いても怒られそうなので黙して伏せますが、とにかく次点はベリーさんです。
もしも1年前からプリキュアボイスをやっておられたら、1位ベリーさんになっていたかもしれない。
コメント (2)
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感想:週刊少年マガジン(2010年6月9日)+サンデー

2010年06月10日 | 週刊少年漫画「マガジン」「サンデー」感想
■波打際のむろみさん #47「暗闇とむろみさん」

いつの頃からだろう。
「人魚さんがいっぱい出てればエロス」と感じるようになったのは。
遺伝子レベルで何かを刻み込まれてる。

今週の「むろみさん」。
その昔、シーラカンスは陸上生活に憧れていました。
努力と淘汰の果て、もう一歩で陸地に上がれるまでに進化しました。

しかしながら。

むろみさん:
 「何、あんたも陸上を目指してんのよ」
 「魚は海の中にいるのが一番なのよ」
 「今ならまだ間に合う」
 「あんたは陸上を目指してなんかいなかった」

恐怖は、遺伝子深くに刻み込まれ。
かくしてシーラカンスはお魚の幸せを再認識しました。
陸に上がるなんて、間違ってる。

かくいう人魚さん自身は、不用意に陸に行きまくることからは目を逸らそう。

■最上の明医 第10話「蛞蝓の本気」
■怪体真書 第14話「治療と延命」

「サンデー」さんでは医療漫画が2本連載中。
直接は関係ないのですが、どうしてもこのジャンルでは思うことがある。
それは「どうやっても、人は死ぬ」。

医者が他の職業と際立って違う点は、ベストを尽くしたところで人が死ぬこと。
不老不死が実現していない以上、完璧な手術を完璧な技術で完璧に達成し、術後の経過も完璧だったとしても、やっぱり死ぬ時は死ぬ。
そうすると必然的に、本気で仕事に取り組もうとするとあらゆるプライベートを犠牲にする必要が出てくる。
例えば休日に遊びに行ったり、酒を飲んだり。もしもそんなことをせず、訓練や勉強をしていれば人が助かったかもしれない。
何せ現状、「満点を取っても人が死ぬ」というレベルなのだから、努力改善の余地はある。というかあると信じて励むしかない。

個人的に、割と早い段階で医者の道を断念したのは、そのジレンマを克服できなかったからだった。
念のために書くと、別にこんなこと気にする必要は本来なく、医者だってなんだって、ほどほどに仕事して楽しく人生を謳歌していいし、するべき。
そもそも最大限の努力をしなかったために人が死ぬ、というのは実は医者に限ったことでもない。
単純明快な例でいえば、今この瞬間、暢気にネットなんてやっていないで、飢餓に苦しむ人に募金でもしていればその人の命は救われる。
それをしないということは、「ネットで遊ぶ」>「人の命」と判断したから。

だからもう一々気にしていても仕方が無いので、「知ったことか」と割り切るしかない。
(そして逆に勉強や募金をする人を「偽善」と言うのも間違ってる)
だからまぁ完全に個人的なことなのだけど、すっきりとしなかった。

で、現在連載中の2本はどちらも「救えない患者」に向かい合おうとしてるように思えます。
限界が見えているとき、果たしてどうするべきなのか。
上に書いたようなこととは方向性は違いますけれど、それなりに展開は気になります。

■マギ 第49夜「新たなる来訪者」
■月光条例 第22条「[千一夜の月]11 青い鳥のチルチル」

「サンデー」さんの「同ジャンルで2本」の漫画と言えば、こちらも。
「アラビアンナイト」なんてジャンルが、何で2本もやってるのかは意味不明ですが。
とりあえず、両者とも娘さんの表情が異様に可愛らしくて困ります。本当、とてもとても困る。

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日向さんこと樹元オリエさん、ご結婚&ご懐妊

2010年06月09日 | プリキュア雑談・総合
みなさまにご報告(樹元オリエさんブログより)

[引用]
プライベートな事で、とても照れくさいのですが、ご報告させて下さい。

私、樹元オリエは、このたび新しい命を授かりました。

結婚をしまして、その嬉しい報告をいつしようかな、と思っていたところ、赤ちゃんを授かり、安定期に入るまで発表を控えさせていただいていました。

自分でも、母になるなんて驚きですが、プライベートもお仕事も、これからも頑張っていこうと思います。
[引用終]

おめでたい!素晴らしくおめでたい!

舞台上では謎の小動物ぶりを発揮して、大変なる癒し効果を振りまいていた樹元さん。
ご結婚なされて、しかもお子様までとは。
数年後にはその子が「プリキュア」さんを見たりするんでしょうか。あらゆる意味で、おめでたい。

…中の人と外の人を混同するのは大変失礼なので控えるべきだとは承知しているのですが。
何となく、日向さんが最速組なのは非常に「らしい」気がします。
花キュアさんは「最も乙女なプリキュア」部門の最筆頭。

繰り返しになりますが、本当におめでとうございます。明るいニュースに、こちらまで元気になってきた。


[追記]
榎本温子さんのお祝い記事が素敵です。答える樹元さんも素敵です。この人たちは素晴らしい。

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感想:週刊少年マガジン(2010年6月2日)

2010年06月08日 | 週刊少年漫画「マガジン」「サンデー」感想
■波打際のむろみさん #46「少年の懊悩とむろみさん」

拓朗君は進路に悩んでいました。
何故、そんなことに悩む必要があるのか。一読者としてはむしろそこに悩みます。
普通に考えれば「人魚さんといちゃつく」以外の何もないでしょうに。

むろみさんも似たような意見だったらしく。

むろみさん:
 「時には流れに身を任せて浮くだけに専念することも必要よ?」
 「たっくんの行きたい岸を見つけた時、全力で泳いでいけばいいとよ」

お魚さん的には、浮いてればそれで解決。
岸に行きたくなったらその時にいけばいいわけで、そんなに一生懸命に泳ぐ必要はなし。
良い話です。
もっとも低能なホモサピエンス的には、そもそも海に浮かんでるのが危機的状況。
一刻も早く、とにかく泳ぐしかないわけですが。

息絶えるその日まで成長を続ける魚類と、終わりが限定されている人類。
両者の間の溝は、はてしなく深い。
だからその溝に潔く転落して、人魚さんと戯れてればいいんだ。


あと例によって。くどいようですが6月17日にコミックス発売。

波打際のむろみさん(2) (少年マガジンコミックス)
聖☆ピスタチオ学園(1) (少年マガジンコミックス)

「ピスタチオ学園」は予約して、「むろみさん」2巻は近くの本屋さんで探してみることにしました。
先日の1巻発売の時は、3軒回ってようやく1冊発見。
今回はきっと大漁入荷されるはずと信じてみる。そして誤変換したけど上手いこと書いた気になったので、そのままにしてみる。

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