穴にハマったアリスたち

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悪魔の証明と不信感

2011年11月11日 | 王様の耳はロバの耳
色々と書きたい記事もたまってるのだけど、微妙にストレスな一週間だったので八つ当たりしてみる。

先日友人からこう言われました。

友人:
 「原発の汚染調査について、地上数メートルからの測定値ばかりで不十分だ」
 「放射性物質は地表に集まるのだから、地上1メートルから測定しないと安心できない」

一見正しそうに見えるし、理屈も通って見える。
でも凄く危うい思考だと思う。

まず「何で1メートルからの測定ならOKなのか?」に根拠がありません。
「放射性物質は地表に集まるから」だというのなら、何で50cmとか地表面とかじゃないの?
「地表数メートルから計るよりも正確だ」という理屈も同じ。じゃあどうして、10cmや地面を削って測定するのではなく、1mなの?
(更に言うなら高い数値が検出されても、そもそも本当に危険なのか?現実に異変は起きていないのに?といった不明点もあるのですが、それは割愛)

誤解のないように強く書きますが、私は「汚染は軽微で何の影響もない」と言いたいわけではない。
本当に「1m」で測定しないといけないのかもしれない。
ただ、非常に気になるのが、この思考の背景にあるのが「今の測定結果で問題が判明しないのは、測定方法が悪いからだ」だと思われる点。

言うまでもなく、「問題がない」ことを証明するのは困難です。
「問題がある」ならできる。問題を見つければいいんだから。
でも「ない」ことを証明するには、「実際にあるという報告がないから、ない」としか言えない。

で、ここで落とし穴にハマってると思うのですよ。

「汚染を調査しないと安心できない!」
→「5mの位置の放射線量を測定しました。異常なし。だから問題は無い」
→「いいや1mで測定すべきだ!安心できない!」
→「1mでも測定しました。異常なし。だから問題は無い」
→「いいや50cmで測定すべきだ!安心できない!」
→「50cmでも測定しました。異常なし。だから問題は無い」
→「風向きや海抜も考慮すべきだ!安心できない!」
→「そんな複雑な要因までは考慮できな…」
→「やはり発表できないんだ!日本政府は結果を隠している!!」

こういう構造になるのがありありと予測できます。
「不安だ」「問題がある」という前提があるので、実際に「問題」が見つかるまでひたすら「不安」で探し続ける。
その内に「証明不能」か「何らかの問題」の類に必ずぶつかるので、「やはり問題があったのだ!」となる。
もしくはお馴染みの「○○は隠している」や「影響がないとは断言できないはずだ」と言い張る。
なんかもう、うんざりなわけですよ。

似たようなパターンは幾らでも思いつきます。

(例)
ある人が、最近わけもなく体がだるいので、何かの病気ではないかと心配になり、病院に行きました。
そこの医者からは、「何も異常なし。気のせいか疲れのせいだ」と診断されました。
だけど納得がいかない。不安なので、別の病院にも行ってみることに。

 医者Bの診断:異常なし。病気ではない。→納得いかない!不安だ!
 医者Cの診断:異常なし。病気ではない。→納得いかない!不安だ!
 医者Dの診断:異常なし。病気ではない。→納得いかない!不安だ!
 医者Eの診断:異常なし。病気ではない。→納得いかない!不安だ!
 医者Fの診断:これは○○という病気だ。すぐに治療が必要だ。

そこでその人は、「ああやっと名医に出会えた」と満足して通院するようになりました。

…第三者の立場からすれば、すぐに不思議に思うはず。
他の大多数の医者の診断よりも、「病気だ」と診断した医者を信じる理由は何か?
もちろん、本当に名医だったとか、特殊な診療装置を持ってる病院だったとかで、真に病気だった可能性は当然あります。
ですが肝心な点として、「自分にとって望む結論」が出たというだけで信じるのは非常に危険です。
まさしく典型的な宗教のパターン。(注:宗教が悪い、と言いたいわけではない。実は根拠はないのに、筋が通っているように思うのは悪い)

なんなら人間関係の例でもいいです。

(例)
ある娘さんが、恋人さんと結婚するかどうか、このまま一緒に生活できるかと悩んでいました。

 食べ物の好みはどうか?うん、大丈夫。でも問題が見つからないのは逆に不安だ。
 服の好みは?うん、大丈夫。でも問題が見つからないのは逆に不安だ。
 ご両親との相性は?うん、大丈夫。でも問題が見つからないのは逆に不安だ。
 じゃあ健康は?たまにだるくて、休みの日は家にいたいことがある?私は遊びに行きたいのに?
 …やっぱり問題はあったんだ!私達、上手くいかない!

みたいな。
アホくさいけれど、似たようなケースは本当に頻繁に出くわします。
仕事の成果物に本当に問題がないかとか、自分はダメ人間なんだとか、人生の意味だとか何だとか。
もううんざりだ。

しかも困ったことに、いざ「本当に問題がある」と分かった時に、そこで何故か安心しがちなんですよね。
例えばしばらく前に、新型インフルエンザが流行った時。(今でも「新型」と言うんだろうか…?)
あの時も実際に感染が表面化するまでは、海外とは交流を断てくらいの勢いで騒いだものですが、いざ流行し出したら逆にどうでもよいノリに移ったように思います。

今回の放射能騒ぎも、本当に危険な数値と結果が出たら、「それみたことか」と勝ち誇って満足しちゃう人たちが、結構いると思うんですよ。
本当はそこからが大事だし、異常を検出してる時点で「科学の敗北」的なことではないのに。

「問題がない方が不安で、表面化したほうが安心する」というのは恐らくホモサピエンスの本能なんだと思う。
ですので、理屈ではこうだ、と言っても納得はできないはず。私もそうですし。
でもトリックが分かってるのに、振りまわされるのも馬鹿馬鹿しい。
初めの放射能の話で言えば、「この基準での調査が行われれば納得する」という自分のラインを決めたら、そこで納得するしかない。
結果論として、その判断が正しいか間違っているかは、ここではあまり問題じゃない。後出しで条件を変えて不安がるのはおかしいという話。

多分この心理を前向きな方向に使うと、「大きな課題に取り組む時は、細かな小目標を立てよう(「敵」を明確化しよう)」とか、「内部で結束するには仮想敵を作るべし」とかにつながるんじゃないかな。
漠然とした不安があるのなら、どうせ後出しで不安を探し求めてしまうのだから、最初からはっきりと「敵」を想定して、それを克服することに全力を注げば、少しは軽減できるんじゃないかと思う。
まぁそれが出来たら苦労しないよというのが、私のこの一週間の感想だったりもするのですが。

【蛇足】

逆の発想はなかなかされない、というのは不思議。

「危険は絶対にない、とは言い切れないはずだ」と考えて不安がる人と比べ、
「安全は絶対にない、とは言い切れないはずだ」と楽観する人は少ないと思う。
不安がって問題を探し続ける人は多いけど、面白がって幸福を探し続ける人は少ない。
(理屈としては同じ構造なのだから、説得力も同程度にはあるはずなのに、後者の方が胡散臭く見える)
ホモサピエンスは面倒くさい…。

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榎本温子 BIRTHDAY PARTY(昼の部) SAN*JYUNI*SAI

2011年11月07日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
先日11月1日は我らの榎本温子さんのお誕生日でした。御年32歳になられた。おめでとうございます。
一昨年、三十路記念で日またぎイベントが行われましたが、今回も同会場でイベント開催。
あれから2年もたったとは…。時間のたつのは早い。。

■榎本温子 BIRTHDAY PARTY(昼の部) SAN*JYUNI*SAI

 日時:2011年11月6日(日)開場12時半/開演13時
 場所:グランデ渋谷
 出演:榎本温子

(本記事は私の記憶・主観によるものであり、実際の演者の意図・言動とは大きく異なる場合があることをご了承ください)

内容は冒頭挨拶→写真撮影→トーク。
トークの内容は「なぜ榎本温子は結婚できないのか」。
切実です。切実すぎます。

トークの前にアンケートを取られたのですが…。

質問内容:
 ・何歳に見えますか?
 ・榎本温子を動物に喩えると?
 ・榎本温子を物に喩えると?
 ・榎本温子に足りないものは何ですか?
 ・どうすれば榎本温子は結婚できますか?
 ・客観的に見て、榎本温子に最適な結婚相手は誰ですか?

本当に切実です。これが32歳の現実。

「最適な結婚相手は誰か」。
集計の結果、2位以下をトリプルスコアでぶっちぎったのは「樹元オリエ」さんでした。
同性です。しかもご結婚されてます。もうこの時点で、人生設計が詰んでいる。

樹元さんからは祝辞が送られて来ており、イベント開始時に読み上げられました。

樹元さん祝電:
 「あっちゃん、これからも色んなパートナーとしてよろしくね」
榎本さん:
 「パートナーって、あんたは正式なパートナーができたじゃん!」

激怒ですよ。
激怒のあまり、振りまわした腕から、ブレスレットが吹っ飛んで行くくらいに。
これが32歳の現実なのです。切実だ。

「動物に喩えると」→トラ、ライオン、ヒョウ
「物に喩えると」→十徳ナイフ(使い勝手が便利だから)
「足りないものは何か」→女子力
「どうすれば結婚できるか」→おしとやかになろう

集めれば集めるほど、嫌な空気が満ちて行く。

榎本さんはとても優秀な方だと思います。
思い起こせば14年前、私がファンになったきっかけは「彼氏彼女の事情」のイベントで見かけて、「とても仕事のできる方だ」と思ったからでした。
トークをしていても、着地点を想定して進められるんですよ。
ちゃんと話を始めて、ちゃんと話を終えることができる。当たり前のようでいて、出来る人は意外と少ない。

しかしながらその能力は。確かにモテ要素には遠いのです。
実際私も、女性としての魅力云々を問われると、榎本さんをそういう対象として見る根性がありません。
魅力的な方ですよ、勿論。でも怖いんです。あの制圧力が。
基本的には、怯えながら五体投地して許しを乞うか、可能な限り遠くから見守るしかないんです。

出演メンバーに榎本さんを混ぜてれば、場を良いようにまとめられるので、役者として重宝されてるのでしょう。
ですがその能力は、モテ要素には遠いのです。
居酒屋でてきぱきとピッチャーを注文したり、段取りを整えたりする能力は、「女子力」とは言わないのです。
榎本さんを評する単語で「エロい」とよく言われますが、行き過ぎてプロの空気を纏ってしまってる。

榎本さん:
 「やっぱり守りたくなるようじゃないとダメか」
 「じゃあもっと『はわ~』とか言うとか?」
 「はわ~」

まず、萌えキャラとして「はわ~」が真っ先に出る時点で、32歳の現実を見せつけられる思いです。
そして心底捨て鉢です。
こ、この方、本気で切実だ。

榎本さん:
 「私、やろうと思えば(そういうお惚け・天然系キャラも)できるよ」
 「(トークイベントに呼ばれてるのに)マイクの電源を切っちゃうような子とか」
 「いるんだよ、本当に…!」
 「で、必ず『あ、電源入ってなかった』てボケをやるの。もういいからそれ!」
 「困るでしょ、そういうの…!イベントまとまらないし、絡みづらいし!」

え、榎本さん…。
その他、書くのが憚れるようなトークが延々と。
溜まっておられる。何かが。

そもそもファンイベントで、いかにして結婚するかをガチに語れる時点で、何かが特殊です。
世の中には男の話をしただけで、憤激される声優さんもいるというのに…。

榎本さんはそういうアイドル売りはしないと、割と早い段階で明確にし、乗り越えられてきています。
「どういう仕事の仕方をするか」をちゃんと考え、実行されてるあたりも、上に書いたような能力の高さの証明になってる。
そんなわけで、わざわざお誕生日イベントに参加してるファンは、結婚ネタにも嫌悪はないわけですが…。
そういうファン層を獲得してる時点で、結婚力は確かにアレです。
袋小路にハマった。32歳にして直面するこの現実。

榎本さん:
 「見たくないでしょ、そういう(天然ボケキャラな)榎本温子は」
伊福部崇さん(司会担当):
 「でもそれをしないと結婚できない」
 「ファンの方とは約束事を作ればいいんですよ」
 「このアクセをつけてる時は『婚活モードなので色々と勘弁して!』みたいに」

もしも今後、イベントで急に榎本さんの態度がボケボケだったりしたら、温かく見守りましょう。
嗚呼、今、婚活しておられるんだな、と。

こうして32歳にして目標は「『はわ~』な要素を取り入れて行く。結婚するために」になりました。
首尾よくいった暁には、この会場にて披露宴イベントをやってくださるとか。
その時には是非とも駆け付けて、成功をお祝いしたいです。戦おう、32歳の現実と。

【婚活の方法】

案に挙がった中の一つ。「ネットゲームで相手を探す」。

榎本さん: 
 「でもみんな女キャラを見てもネカマとしか思わないでしょ」
 「私もこの間、プリキュアの話題したし」
 「絶対、ネカマと思われてる」

何故プリキュアさんの話題をすると男性と思われるのか。
女児様がされてるとは思われないのでしょうか。
少なくとも、「美翔舞の中の人が、ネトゲやってプリキュアの話題を振ってくる」なんて状況よりはずっと現実味を感じます。
ていうか恐ろしい時代ですよ!
ネトゲで「あ、この子、婚活モードだな」と感じるような女キャラで、「プリキュア」の話題を振ってきたら、それ中身は榎本温子さんですよ!

【お土産】

Tシャツやカレンダーなどなどグッズ色々。
今年のオリジナルグッズはタオルでした。
これで急な雨の日も安心。

また震災チャリティとして、昔のイベントの在庫発掘+握手サービスをされてた。

【山本麻里安さん】

デビュー以来14年の親交のある山本麻里安さんからも、祝電が届いていました。
榎本さんの感想は「あの子はほとんど年が違わないのに、余裕を感じて腹立たしい」でした。
ちなみに祝電の内容は「耳寄りな婚活情報」でした。余裕だ。

【ファン層】

参加者がどういう層なのかは多少謎です。
昔からのファンも多いのでしょうけど、若い方もちらほらと。
最近だとTwitter経由のファンの方もおられるそうです。

直近の代表作は「SplashStar」ですが、見ていたという人は案外少ない。
(榎本温子ファンからも、視聴してもらえなかった美翔さん…!)
今回のアンケートで、「樹元オリエ」さんの名前が最多で挙がったのは嬉しかったです。
「SS」ファンの間だけのお約束ではなく、周知されていたのですね…。
それだけ重症度が半端ないということですが。

【蛇足】

プリキュアさんの中の人は、キャラクターとイメージが合致するケースが多いです。
(代表例:日向さんと樹元オリエさん)

しかしながら榎本さんと美翔さんは、まるでイメージが重なりません。
それなのに、私はどうして榎本ファンと美翔ファンを両立できてるんでしょうか。
自分でもよく分かりません。

(夜の部の感想は、また別に)

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ディケイドプリキュア! 第17話・第18話「鏡の世界の闇プリキュア」

2011年11月06日 | ディケイドプリキュア!他
「ディケイド」が終わってかなりになるので、説明抜きでネタにするのもどうかと思ってましたが。
気がつけばプリキュアさんの方が10周年間近で、かえって最近「ディケイド」ワードを聞くような聞かないような。
何はともあれ栄えある9期生のプリキュアさんのご活躍を祈願したいです。

■ディケイドプリキュア! 第17話「鏡の世界の闇プリキュア」、第18話「歩くプリキュア図鑑」

これまでのディケイドプリキュアは!



 「せっかく助けに来たというのに、紛い物では相手にもされない」
 「所詮は、ちっぽけな存在だな」
 「でも、それがちっぽけだというのなら…」
 「…ちっぽけで、何が悪い」
 「私?通りすがりのプリキュアよ。…覚えておきなさい」

 第1話「プリキュア大戦」
 第2話、第3話「プリキュア5の世界」「夢のその先へ」
 第4話「SplashStarの世界(前編)」
 第5話、第6話「GoGo!の世界」
 第7話、第8話「MaxHeartの世界」「無限の光 永遠の闇」
 第9話、第10話「スイートの世界」「新たなる運命の扉」
 第11話、第12話「フレッシュの世界」「You make me Happy?」
 第13話、第14話「ハートキャッチの世界」「せめて、そうすれば」
 第15話、第16話「ふたりの世界」「旅の始まり」
 第17話、第18話「鏡の世界の闇プリキュア」「歩くプリキュア図鑑」
 第19話、第20話「銀水晶の世界」
 第21話、第22話「見参双子姫」「それが宇宙の授けた光の答え」
 第23話、第24話「謎生物の世界」
 第25話、第26話(最終回)「世界の破壊者」
 劇場版「ディケイドプリキュア! 完結編」

『世界の破壊者・ディケイド』
『多くの世界を巡り、その瞳は何を見る…』

…。
……。
………。

歴代プリキュアさんの世界を回りきったディケイド姉は、新たな世界にやってきました。
今までたくさん頑張って、色んなプリキュアさんと仲良しになってきました。
だけど、彼女の胸には晴れないわだかまりが。

『私には、居場所がない』

前回の世界でふっ切った面はありますが、それでも孤独な気持ちは消えない。
一足飛びに誰かの信頼を得ることなんてできません。
それは分かってる。分かってるけど、ではどうすればいいのか?

無い知恵絞って、ディケイド姉は鬱鬱と悩んでみる。
一緒について来てくれてるディケイド版夢原さんが心配するほどに。
だけど悩みは唐突に解決しました。

そう、新しく辿りついたこの世界は、ディケイド姉を受け入れてくれた!



頼れる親友。誠実な彼氏。優しい先輩。

皆さま温かくディケイド姉を囲んでくれます。
今まで旅をしてきた甲斐もあったというもの。
彼女の労をねぎらい、今日はダンスパーティまで開いてくれました。



回る回る舞踏会。終わりなくぐるぐると。
なんて素晴らしい世界なんでしょう。
でもふと頭に疑問が浮かぶ。
居場所を求めて旅に出たはずなのに、こんなにあっさり見つかって良いものか。
もっとこう、色々と努力したり頑張ったり。今の自分を変えたいと思ってたのに…。



不安をよそに、舞踏会は延々続く。終わりなくぐるぐると。
いつまでもいつまでも、この世界の日々は変わらず過ぎる。
永遠に変わることのない世界。どこにも辿りつけない毎日が、ただずっと続いていく。

ディケイド姉:
 「違う。私は…私は、変わりたくて…。こんな自分を変えたくて…」

変わりたい。変わらなきゃ。
でもここはとても居心地がいい。同じものを見て、同じことをしていればいいのだから。
嗚呼でも変わらなきゃ。変わらな…きゃ…

…。
……。
………。



影花さん:
 「どうしてチェンジしないといけないの?」

暗転した世界で影花さんが問いかける。
この世界には安らぎがある。何も変わることなく、変える必要もなく、安穏とした時間がある。
別に変わる必要なんてないのに。貴女は貴女というだけで、この世界は貴女を受け入れる。



影花さん:
 「変身しなくても。戦わなくても。皆、優しくしてくれるわ。ね?」

嘘偽りない事実。
もう過酷なアクションをして、生傷絶えない生活をする必要はないのです。
わざわざ新作を撮影しなくても、再放送でいいじゃない。皆それで喜んでくれます。
ディケイド姉の心の底も、ぐらりと揺れる。
ここには求めたものがある。でも…。

………。
……。
…。

ディケイド姉が惑ってるその頃。
唐突に消えたディケイド姉を探していた夢原さんのところに、謎の敵たちが襲いかかってくる。
遠い遠いどこかで出会ったような敵さんたちが。



この世界は全てを受け入れる。
だけど夢原さんだけは例外です。
夢はその定義からいって、停滞を否定し未来に続く。
だからこの凍った世界は、夢原さんを許容できない。
夢だけは断固排除する。



闇夢さん:
 「もうどこにも行けないよ?」
 「あなたはあたしを倒すことは出来ないの」
 「あたしはあなたのコピー。同じ力を持っているのだから」

夢キュアさん:
 「それは違う!あたしはずっと同じあたしじゃないの!」
 「あたしには。あたしたちには叶えたい夢があるから」
 「だから頑張って、成長して古い自分を越えていくんだよ…!」

…。
……。
………。

夢キュアさん:
 『だから頑張って、成長して古い自分を越えていくんだよ…!』

別空間で悩んでたディケイド姉に、夢原さんの声が響く。
あの夢キュアさんは、いつもいつも前を突っ走っていく。
そんな夢と共にあろうとしたら、自分も変わっていくしかない。
確かに変わらなくても生きてはいける。
でも、その時は夢原さんに置いてけぼりを食らってしまう。

だから…

ディケイド姉:
 「…私、もう行くね」

影花さん:
 「……。」

ディケイド姉:
 「だって…」
 「ドリームが、呼んでいるから」

きっと欲しかったのは、安らぎの地なんかじゃない。
夢と一緒に頑張りたかったんだ。
だから過去に拘り続けてなんかいられない。



影花さん:
 「……。」

その答えを聞いて、影花さんも哀しく微笑んで…

………。
……。
…。

謎空間から抜け出たディケイド姉の前には、孤軍奮闘を続けてた夢原さん。

ディケイド姉:
 「ごめんねドリーム。貴女を一人にして」

夢は停滞を否定し未来に続く。だから歩みを止めたら置いていかれてしまう。
そして同時に、夢は誰かが願わなければ存在できない。
既に一蓮托生。夢原さんを裏切りたくなければ、変わり続けて見せるしかない。

そんなディケイド姉たちを、闇キュアさんたちは包囲してみる。
だけどディケイド姉は余裕綽々。
先ほどの空間を出る際に、影花さんから渡された新玩具を起動しつつ、高らかに謳いあげる。

ディケイド姉:
 「私たちは旅を続ける。自分たちの夢を叶える為に」
 「今まで出会った多くの人たちと共に在るために。旅を、変化を恐れない」
 「そうよね、ドリーム」

過去に拘り続けるわけにはいかない。未来に向かって変えていかないといけない。
でも見方を変えてみるならば、過去があるからこそ変わっていけるんです。
いつまでも過去に浸っていることはできなくても、あの頃の楽しかった思い出はずっと生き続ける。
過去は再構成され、未来に向かう力になれる。だから変化を恐れる必要なんてない。
だって、それこそがまさに、「ディケイド」の力そのものなのだから。

ディケイド姉:
 「…私?通りすがりのプリキュアよ、覚えておきなさい!」

ぴ・ぽ・ぱ!

 『MaxHeart』
 『SplashStar』
 『GoGo』
 『Fresh』
 『HeartCatch』
 『Suite』

 『Final PreCu Ride』

 『... Decade』

盛大な電子音とともに、夢と希望の新玩具が唸りを上げる。
そして煙の晴れたそこには、華やかな二段変身を遂げたディケイド姉が。
ヒラヒラが増えてます。フリルも多段重ねです。格好いいです。全身に、プリキュアさんのお面を張りつけていること以外は。

夢キュアさん:
 「……………。。。」

途中までキラキラした目をしながら見ていた夢原さんも、いざ姿を見たら急速にドン引き。
何故あの子は、人の顔を勝手に…。
肖像権で訴えたら、確実に勝てると思う。

しかしながら、その戦闘能力は素晴らしく。

 『PreCu Ride ...』



 『SuperCureMint!!』

 『Final Attack Cure』
 『Emerald saucer!』



闇緑さん:
 「っ!!」

それは立ち止まっている闇キュアさんたちには、決してたどり着けない世界。
無印「5」のあの頃には同じ姿・同じ力のコピーだったとしても、あれからコスチュームは変わるわ、玩具は追加されるわ、変化に変化が続いてるんです。
まさかあの後に4本も映画出演して、謎スーパーフォームを支給されまくるとか宇宙空間の敵と砲撃し合うとか、当時は誰も想像すまい。
これが立ち止まらずに先に進んだ人たちの力。



闇夢さん:
 「あたしはこれしか知らない」
 「そんな姿、なれないよ!!」



輝夢さん:
 「大丈夫だよ。きっと、なれるよ」
 「あなたにだって心があるんだから」

そして立ち止まらずに進むためには…。
切り捨てなければいけないものもある。とてもとても悲しいことだけれど。
先に進んだ代償として、へそを出してる夢原さんの姿を見ることはなくなってしまった。
それでも夢原さんのおへそそのものはなくならない。
たとえ変わってしまっても、大事なところは変わらない。だから変化を恐れず、前に進んでいこう。


(左画像)
プリキュアぴあ (ぴあMOOK)

(右画像)
プリキュアオールスターズDX the DANCE LIVE(ハート) ~ミラクルダンスステージへようこそ~ 【DVD】


「ディケイド」と同じく、シリーズテーマを圧縮したリメイクである劇場版「プリキュア」の直後に書くのは、大変に恥ずかしいものがあるのですが…。
所詮は切り貼りするだけでいっぱいいっぱいなのだから、あんまり気にしないことにする。

それはそれとして、全プリキュア中、夢原さんはとても特殊な立ち位置だと思うのです。
現状ではただ一人、抽象物を名に持つプリキュアさん。
「メロディ」とか「サンシャイン」は非物質だけど、現象として観測可能。「ミューズ」も非現実存在だけど、空想上の生き物を指してる。強いて言えば「パッション」が近いけど、あの子も第一義的には果物ですし。

そんなわけで、夢原さんは大変に怖い。
「ドリーム」であるが故に、対面した相手の本性を写す鏡のような存在だと思うのですよ。
「スイート」さんの映画感想でも書いたとおり、崇拝しているけれど現実には絶対にお会いしたくないプリキュアNo.1。
あの方にいざお会いしたときに、こちらを物を見るような無関心な目で見られたら…。もしくはドロデロの爛れた様子を発揮なされたりしたら…。
そんな夢原さんは見たくない。

というわけで、もしも不幸に不幸が重なって、プリキュア定例会議に参加しなければいけないようなことがあったなら、夢原さん(未来の鏡)ではなく、北条さん(過去)や桃園さん(現在)の後ろに隠れたいです。
もしくは美翔さんと一緒に、「私どもは数合わせでございます」という顔をして、静かに座っているか。
って、あ、なに挙手して発言しようとしてるの美翔さん!そんなことしたら、また凹まされて猫背に…あーあ。

…オールスターズ企画で、美翔さんは過去の自分を乗り越えることができたんだろうか。

【今週のプリキュアメルマガ】

放送がお休みでも、メルマガはちゃんと配信されてきます。
今日のご担当は「謎の声」。だ、誰が出してるんだろうこれ…。

[引用]
 おはようございます
 今日は、スイートプリキュア♪がお休みでザンネンだね…でもでももうみんなは、大きな声で元気にお父さんや、お母さんにあいさつをしたかな??元気にごあいさつできたみんなに、かわいい待受けをプレゼントしちゃうよ
[引用終]

ハートキャッチさんの頃は、全力で寝坊する花咲さんの代わりにシプコフが担当されていましたが…。
北条さんは元より、ハミィやくどまゆもゆっくり休まれてるんでしょうか。
細かいところで「スイートプリキュア♪」の「♪」は絵文字じゃないあたりに、仕事への拘りを感じます。

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プリキュアガーデン「おしえてプリキュア」:スポーツ万能そうなのは?&祖父母になってほしいのは?

2011年11月05日 | プリキュアカレンダー・おしえてプリキュア
お馴染み「プリキュアガーデン」の「おしえてプリキュア」が更新されました。
今回のテーマは「いちばんスポーツ万能そうなのは?」。
北条さんが多少いらっとしながら見守る中(名実ともに最も適当な人物なのに!)、結果は意外や意外。

No.1 美墨なぎさ
No.2 夏木りん
No.3 蒼乃美希
No.4 明堂院いつき
No.5 日向咲

なんてこった。1位は美墨先輩!
あのお方は水泳とかウィンタースポーツとか弱点だらけというか、基本的に「ラクロス以外はダメ」だったような…。
皆さまちゃんと投票基準を見ておられたんでしょうか。
「万能」ですよ。「いちばん腕力のありそうなのは?」とか「いちばん何をしても壊れなさそうなのは?」じゃないのに!
いや、まぁあまりそれ以上は追及しないようにしよう。白い方が怖い…。

今回で1位獲得の通算戦績はMH:2、SS:1、GoGo:3、フレッシュ:5、ハートキャッチ:4。
美翔さんピンチです。順当な位置に落ち着き始めてます。
一瞬とはいえ、黒白先輩の上に立ってたのはやっぱり間違いだったんだ…。

次回は「おじいちゃん、おばあちゃんになってほしいのは?」。
誰しもリアルに祖父母がいることを考えると、あんまり品の良い質問ではないとは思いますので、さらりと。

1. ほのかのおばあちゃん・雪城さなえ
2. 水無月家の執事・坂本さん
3. ラブのおじいちゃん・桃園 源吉
4. つぼみのおばあちゃん・花咲 薫子
5. いつきのおじいちゃん・明堂院 厳太郎

やっぱり「前職:プリキュア」の称号は頭一つ抜けてるんじゃなかろうか。
そして戦わずして今回は不戦敗の美翔さん。
そういえば祖父母枠がないシリーズだったんですね…。

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感想:映画スイートプリキュア♪ とりもどせ!心がつなぐ奇跡のメロディ♪(2周目+3周目)

2011年11月03日 | プリキュア映画シリーズ
追加で2回見てきた。
見れば見た分だけ書きたいことも増えるので、雑多に追記。

■映画スイートプリキュア♪ とりもどせ!心がつなぐ奇跡のメロディ♪(2周目+3周目)

【メロディさん万歳その1】

舞台挨拶でも言われていましたが、今回は敵さんが非常に強い。
部下扱いのメイジャー3ですら、今までの劇場版ボス並の強さに見えます。
しかも彼らはノイズ様の部下でしかない。もっと上がいる絶望感。

スイート組は戦闘能力的には決して弱くはないと思うんですよ。むしろ強い。
特にメロディさんの対応能力がとても高いので、それだけに敵の強さが際立ちます。
あのメロディさんですら、押され気味なんて…。

「完全に一方的に負けてる」わけではない、ところがリアルに生々しくピンチです。
ぜぇはぁ息を荒らげながら善戦してるメロディさんが、大変に艶めかしくて困る。
普通に負けてるリズムさんにも困りますが。

【もう昔には戻れない】

スイートさんのテーマである「壊れてしまった関係が復旧する」。
だけど「元通り昔のまま」には戻ってない。

アコさんがミューズ兵装で出撃するシーンで、スズさんがそれを見送ってるところが何気に好きです。
昔の友はプリキュアになった。
もう以前と同じように、遊んでただけの関係には戻れない。

ラストシーンでも、メフィスト様とアフロディテ様は和解したけれど、「家族三人で仲良く過ごす」は実現しない。
アコさんは人間界に戻って行くし、後にメイジャーランドに帰還したとしても、やっぱり前と同じにはならないはず。

あの楽しかった子供時代には、もう戻れない。
現実問題として、あの「夏の向日葵畑を走り回った楽しい日々」は遠くになったままで、全く同じにはなれない。
でもだからといって不幸かといえば、そうではない。
形は変わったけれど、それでもあの日々の思い出は残ってるし、共に過ごした人々と再び歩んではいける。
失われたものを悔やんでいても仕方がない。

兵器・プリキュアとして最前線に向かうアコさんを見て、スズさんも「私も戦う」と決意する。
共に前線に並ぶことはできないし、前みたいに遊ぶこともできない。でも彼女には彼女にできる戦い方がある。
別々の道を歩むことになっても、バラバラというわけじゃないし、全てを失ったわけでもない。
当時持っていた大事なものはそのままだし、無くしたものもあるけれど、代わりに「プリキュア」という新しいものが手に入ってる。
変化が不可避である以上、前向きに進んでいくしかないんだ。

【止まらない演奏】

今回の災害は「音楽を奪われた」。
それと同時に「鳴らない音楽を弾かされ続ける」。
二つ目の方は、ストーリー的にはあんまり意味はないと思う。
別に「音楽を奪われて凍りついてしまった」とかでも大差ない。
ハウリング的には、演奏を続けさせる意味がないですし。

ただ現実世界を思うと、「鳴らないのに音楽を続けさせられる」は実感できます。
意味があるかどうかも分からず、実際に何のアウトプットも出てこないのに、続けなきゃいけないことがある。
誰だって組曲したいのに、音が出ないので組曲もできない。既にぶっ壊れた楽器を延々弾かされ続けるのは、凄い苦痛。
そこで「楽器や声を捨て、心で演じる」にまで昇華できれば素敵なのでしょうけれど。
なかなか難しいところが哀しい…。

【聴こえない音楽】

対メイジャー3戦にて。

メロディさん:
 「ええ、あんたたちには聴こえないでしょうね」
 「あたしたちの心を繋ぐメロディは…!」

鳴り響く「心の音楽」は、メイジャー3の耳には聞こえていない。
展開的には、「な、なんだこの音楽は!」→「これが心の音楽よ云々」→「力が出ない!」とかそんなのも有り得そうですが、「聞こえない」。
同様に音楽をクライマックスに持ってきた「ふしぎ星のふたご姫」や「おねがいマイメロディ」は、「聞こえて苦しむ」パターン。
「ぴちぴちピッチ」も「相手にも音楽が届く」方式です。
でも「プリキュア」では聞こえない。

共通のものがあれば、たとえ遮断されたり失われても繋がることが出来る。
が、逆に言えば共通項がなければ絶対的に分かり合えない。
シリーズ通じて「誰しもが無条件に分かり合える」とは持っていかないのがプリキュアさん。
理解し合えあえないものもある。

ただそうすると、次回放送でノイズ様らしきものがアコさんのところにやってくるのが不可解です。
劇場版の展開がこうだった以上、安易な和解エンドはなさそうに思えるのだけど…。

それと「音楽が聴こえない相手がいる」というのはかなりの恐怖。
あのシーン、見ていると感動しますけど、実際の現場に自分がいたとして果たして本当に音楽が聴こえるのか。
他の人たちが涙を流して共鳴している中、自分には音楽が聴こえなかったとしたら…。
「聴こえるよね?」とこちらを向いたメロディさんの顔が、数瞬後に「?」になり、やがて無言でファイティングポーズに変わるわけです。
ま、待って!聴こえてる!聴こえてるよ!ほら、えぇと、いや「じゃあ唄ってみて」とかそういうのはナシで、ぎゃ、ぎゃあ!

「夢原さんのことは崇拝するけれど、現実には絶対にお会いしたくない」と同じ理論ですね…。
まぁ夢原さんが「現在から未来」へと向かう方なのに対し、北条さんは「過去から現在」を繋ぐ方なので、恐怖度合いは多少は薄いですけれど…。
だ、大丈夫。共通の思い的なものなら私にもあるから、多分「音楽」は聴こえる、はず…。

【進化し続ける映画】

どのシリーズが好きかとか、面白さについては好みの問題なので置いておくとして。
商品としての性能面は、年を追うごとに凶悪になっていってるように思う。
テーマの詰め込み方とか、ライトの組み込み方とか、エンターテイメントとして面白く、ぎっちり構成されてる。

例えば「鏡の国」でいえば、もちろんお話としてはとても面白いのだけど、ミラクルライトがあまり機能してない。
もしも今作られたら、ライトは闇キュアさんとの戦闘シーンで発動するんじゃないかな。
「最終的に夢に向かう時、人は一人だ。しかしそうやって共に戦ってる仲間がいるのなら、物理的には一人でも一人じゃない。表面的にはバラバラでも繋がってる」の演出で。

【玩具】

スイート組の強さを象徴する「技の豊富さ」は映画でも。
ガンガンぶっ放します。
アルペジオやらパッショナートやらトーンのリングやらその他諸々。

メロディさん達は戦闘面でとても優秀で、躊躇なく玩具も振りまわします。
ハウリング戦でもゴリゴリとぶつける。
が、残念ながら通じない。

捕えられたリズムさんの手からファンタスティックベルティエが零れ落ちる。
めきりと殴られたメロディさんは、ミラクルベルティエを取り落とす。
最新鋭玩具が通じない。

それを踏まえた上での、「己のビートを聴け」。
構造としては「歌を唄えないメフィスト様が、物理的な音声ではなく心で唄う」と同じ。
どんなに玩具で武装しても、最後は肉弾戦ですよ。心の玩具を喰らえ!

色んな価値観とか、違う物の見方とか、もうそんなのはどうでもいいわけですよ。
震災とか不景気とか円高とか、そんな外部要因ももう十分だ。
最終的には「自分がどう考えているか」。だから殴れ!

【メロディさん万歳その2】

メロディさんって「腰に手を当てる」が癖なんでしょうか。
やたらに今回の映画で目だった気がします。
そういえばおへそも出してますよ。何か腰回りに拘りがおありなんでしょうか。

そういう性癖的なものがプリキュアコスチュームにも反映されるとしたら、色々と面白そう。
(サンシャインさんの前例も踏まえると、いたって普通にありえそうです)
あんだけ派手なコスプレですから、性向と違う格好に変身したら悲劇ですし。へそ出し美翔さんとか。

その理論に基づけば、「GoGo」で衣装デザインが統一されたのも理解できます。
「5」の頃にはバラバラだった人たちが、「GoGo」では精神面でも一致をみた。夢原さんの洗脳力すげぇ。
いや待て、夢原さんは関係ない。気が付いたら夢原さんの話ばかりになってしまう。

今回の映画、時期的にミューズさん万歳映画になるかと思ってたのですが、意外とそうでもなかった印象。
というかメロディさんが艶やかで艶やかなのがとても困る。
歴代プリキュアで最も色香にまみれてるのは夢原さんだと思ってますが、北条さんも違う方向から爛れてます。
ヤバイですあの二人。夢原さんは非現実的なまでの破滅的な色香なのに対し、北条さんは現実的に生々しい色香というか…。
そしてまた夢原さんの話題になってしまった。どうにかしてください、あの方。

感想1周目

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スイートプリキュア♪ 第37話「ワクワク!ハロウィンでみんな変身ニャ!」

2011年11月01日 | スイートプリキュア♪感想
【今週のメルマガ】

今週のメルマガ担当はアコさんでした。

アコさん:
 「はじめましてアコです
 「キュアミューズの正体はわたしでした

すんごいイタズラ臭が漂ってます。
半年もの間黙ってたのは、さぞかし面白愉快だったことでしょう。
残り1クールちょっと、表舞台に立ったミューズさんのポテンシャルの高さに慄きたい。

■スイートプリキュア♪ 第37話「ワクワク!ハロウィンでみんな変身ニャ!」

ミューズさんが正体を自白し、マイナーなメフィスト様も正気に返りました。
そしてとうとう現れた真の敵・ノイズ。
遥かなる昔に音吉さんが封印したそうですが、いつの間にやら逃げ出して復活の機会を伺っていたそうです。
さりげなく「気が付いたら逃げてた」とか。音吉さん、そこスルーしていいんだろうか。
封じたのは大手柄とはいえ、実は最初から最後まで、メイジャーランドの王族の失態続きで今の窮地があるような…。

さりげなく責任を感じたのか、アコさんもミューズとして、もうしばらく戦うことを決断してくれました。
だけどやれることと言えば、とりあえず音譜探ししかありません。
抜本的解決は「あえて復活させて叩く」しかないような気がする。



探して見つかるものでもないので、ハロウィンを楽しんでみることにした。

思うにハロウィンとは仮装するものだと思うのですが、4名中2名は「本来の姿」をしているだけです。
若干、誤った文化が伝わってる気がする。
あとお姫様姿に恥じらいを感じたアコさん、かつての自分を忘れてます。亡命生活の長さが伺える。辛い日々が彼女を蝕んでいく…。

そこにやってくるマイナーさんたち。
正体を現したフォルセットさんも迷わず最前線に。偉い。
それが後に不幸を招くわけですが。

真の敵・ノイズ様が表に出てきたためか、ネガトーンさんは強化される一方。
颯爽とミューズさんが挑みますが、あっさりと跳ね返されました。
ようやくシリーにも出番が回ってきたのに…。登場するのが2クールほど遅かった。

たった一人で奮闘するミューズさんに、メロディさんたちが優しく声をかける。
皆で協力して戦いましょうと。
そもそもミューズさんが単独戦闘をするようになったのは、メロディさん達が信用ならなかったからなのですが。
手のかかる妹が出来たとかおっしゃってますが、プリキュア的にはメロディさん達の方が後輩なのですが。
そこはぐっと堪えて年長者を立てるミューズさん。大人です。



まぁ結果的に、力を合わせた必殺技はあっさりと破られましたが。
ファルセットさんの唄う不幸のメロディ(未完成版)強し。
目から鱗の「中途半端でもとにかく唄ってみる」は絶大な効果を発しました。
どうして今までやらなかった。
そしてこれがありなら、どうしてハミィは幸せのメロディ(未完成版)を唄わない。

だけど今年のプリキュアさんは、無駄に戦い慣れしています。
必殺技もやたらに豊富。
一つ二つ破られたところで、怯みもせずに次の技を装填する。



メロディさん:
 「あの歌はあたし達に任せて」

言うやいなや、躊躇なく大砲を発射。ファルセットさんに向かって。



ファルセットさん:
 「っ!!」

完全に不意打ち。唄ってるところにそういうことするなんて…。当たり所によってはこのまま倒してしまいかねなかった。
こういう遠慮容赦のないところ、おそらく北条さんの性格が出てます。
え?ルールで禁止されてないことは、何をやってもいいんだよ?

最終的にネガトーンはミューズさんが始末しました。
分身・分裂技がお得意のようです。
メロディさん達がいるよりも、ミューズさんが4人いた方が強い気がしないでもない。
最年少というだけでも最強すぎるのに、増えるとか。キラキラとか。多弾道とか。その上、肉弾戦もこなすとか。
もうレモネの立場がなさすぎて、私の中のレモネ株が急上昇しました。レモネ姉とミューズさんの遭遇を想像するだけで、三日三晩くらいは悶えられる。


(左画像)
プリキュアライトマスコット☆ 1BOX (食玩)

(右画像)
スイートプリキュア♪ キュアドール! キュアミューズ


プリキュアさんは「力を合わせればそれだけで良し」とは意外とならないところが説得力あります。
一人じゃダメ。仲間がいるだけでもダメ。
今年は特にそのバランスがシビア。

【今週の最年少】



ちょっと目を離したすきに即座にナンパされるアコさん。レベル高すぎです。

【今週の最年少2】



ミューズさん:
 「シ、の音譜のシャイニングメロディ!」

くどまゆパワーをフル活用されてます。優秀だ。
メロディさん達なんて、武器に装填するアイテムとしてしか認識してないのに。
しかも今までシリーとは共に戦ってない(シリーがこっそり抜け出していなければ)ので、実戦で使うのは初のはず。
つくづく優秀な子です。ちゃんとマニュアルを読むタイプ。

【今年の映画】



映画も無事に封切られ、来週はリフレッシュ休暇。
この隙に映画を見に行きましょう。
早くいかないと、OPで片っ端からネタバレされます。もはや脅迫。

今年の映画もとんでもない出来です。
エンターテイメントとしても面白いし、扱ってるテーマが濃すぎます。
これは映画館で見るべき映画だと思う。毎年のこととはいえ、「皆で映画館で見ている」ことまで演出に組み込んでいるのが凄い。

【今冬のオールスターズ】

震災の影響で延期になっていたプリキュアオールスターズDXコンサートの開催が決定しました。
当時からはプリキュアさんが二人増えました。
何かそのことが、あの後の歩みを感じて想うところがあります。

とりあえず、くどまゆさんも参加される埼玉公演には応募してみるつもり。

【再来週の鳥】



次回、アコさんが鳥を拾うそうです。
普通に考えれば正体はノイズ様。
あまりに着地地点が分かりません。

「ノイズもまた音楽の一つだ」と受け入れる展開なのか、「やっぱり分かりえあえない」となるのか。
これまた普通に考えれば、わざわざ邂逅させるのなら前者だと思いますが、これまでのテーマ的に違和感が。
まさかこの期に及んでこんな不安定な要素を入れてくるなんて。今年のプリキュアさんは難しすぎる。

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