英語力を端的に現すのはスピーキングという。
ドクター・ヴァンスの「英語で考えるスピーキング」という本を読んだ。著者はイェール大学博士で英語コミュニケーションの専門家という。
著者が唱える 英語で考える法則10か条
1. 話すときには、書かれた英語のイメージを忘れる。
2. スピーキングは、文節から始まる。
3. 流暢さの基本は、ピーナッツバター
4. 映画監督の気分になれば、文は作りやすくなる。
5. 重視すべきは、文法よりもメロディーだ。
6. 自己紹介のやり方が、その後の行方を握る。
7. イエスマンは、不自然で退屈だ。
8. 文頭の言葉で、聞き手をガイドしてあげよう。
9. 電話で焦ってはいけない。確実に3つのステップを踏むこと。
10. 有能になる公式は、I think X, because Y. For example, Z である。
うーん、これだと何のことやらはっきりとわかりませんね。本題の方をかいつまんで説明すると:
書かれた英語のイメージとは、(私もよくやるのですが、) 話す前に日本語で文を考えてそのあとそれを英語に変換すること。つまり、口に出して話す前に頭の中に英語の文があるっていうわけ。それをしているといつまでも英語で考えることにはならない。だから、それをまずやめる。
え~っ、それじゃあ話せない… と思ったあなた
どうすればいいか、ドクターが教えてくれますよ。
英語は情報パッケージで考える。 「今日は晴れてる」 が最小単位のアイデア(情報のこと) それをつないでいくのです。
その際、学校で習った文法の知識がすこしじゃまかも。 たとえば、
I found a problem / that we need to discuss / as soon as possible. という文
that はつなぎの言葉だと考えるとわかりやすい。
まず、「問題がある」 という情報があり、「それを話し合わねばならない」 という次の情報をただ単に thatということばでつないでいる、と考えると大変簡単なのではないでしょうか。
この調子でどんどんつないでいけばいいのです。
最小単位のアイデア(情報)は簡単にすること。
そして、その文節ごとに少し間をとるとネイティブにぐっと近づき、相手に分かってもらえる率もぐんと上がるはずです。
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私が考えるところ、この that などをつなぎの言葉と考えられるかどうかが分かれ目になりそうです。発想の転換と言えば大げさですが、話す順番に考えるには、that などを「関係代名詞であり後ろから訳す」と覚えたことを忘れてしまわないと…
接続詞 and や but などは順番に訳すからこれとは違い、いわゆる関係代名詞の類です。これをつなぎの言葉と捉えて情報単位ごとに短い英文を出していけるかどうか。
ある程度訓練すれば慣れてきてできるようになると思います。これが苦労なくできるようになれば、英語を話すのがずっと容易になり楽しくなるのでは。私もなるべくそうできるよう心掛けたいと思います。
では、長くなりそうなので、今日はここまで。続きはまた…
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ドクター・ヴァンスの 英語で考えるスピーキング―すらすら話すための7つの思考法 |
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