中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

良い文章

2010-04-01 10:11:13 | 身辺雑記
(「麗江への旅」の合間に)
 いい年をして、アラフォーの女性が好きになっている。NHKの夜7時のニュースの最後の天気予報で気象キャスターとして解説する気象予報士の半井小絵(なからい・さえ)さんだ。「7時28分の恋人」と呼ばれているそうで、決していわゆる美人ではないのだが、爽やかで清潔感があり、語り口も自然で感じが良い。Hr君やHg君たちの前でも臆面もなくファンであることを吹聴して「さえちゃん」とか言っているから、皆笑っている。我が家のテレビはもはや息絶え絶えで、20分くらい辛うじて見られる程度だ。それで何をおいても、7時28分の天気予報だけは見ることにしているから、いささか「病膏肓に入る」と言うところだ。

 その「さえちゃん」の書いた本を買った。『半井小絵の季節の小箱』(かんき出版)と言う。四季折々の風物の写真にごく短いエッセーを添えたものだが、これがなかなか良い。たとえばこんな風だ。

 お花見
  薄紅色の花びらを眺めていると時を忘れます。つぼみのころ、満開のころ、散り始めのころ・・・・・・。お花見ができる幸せをかみしめながら、来年もまた見られますようにと心の中で祈っています。

 何の衒いもない優しい文で、このような文が70以上あるから、なかなかの労作だ。予報士という仕事柄、四季の気象や風物に関する知識が豊富なのは当然だが、それぞれについて簡潔で味のある一文を添えるのはそう簡単なことではない。何よりも短くまとめているのに感心する。私もこのような文が書ければと思う。私のブログの文は、どうも我ながら冗長だと思うようなものに流れる傾向がある。「さえちゃん」に倣って、簡潔な文にすることを心がけるとするか。と言って、良い文になるかは自信がない。